JPS5920706B2 - ジヨイントシ−ト - Google Patents
ジヨイントシ−トInfo
- Publication number
- JPS5920706B2 JPS5920706B2 JP12833281A JP12833281A JPS5920706B2 JP S5920706 B2 JPS5920706 B2 JP S5920706B2 JP 12833281 A JP12833281 A JP 12833281A JP 12833281 A JP12833281 A JP 12833281A JP S5920706 B2 JPS5920706 B2 JP S5920706B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- asbestos
- sheet
- rubber
- joint sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Material Composition (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、ガスケット基材に用いるジョイントシート
の改良に関するものである。
の改良に関するものである。
従来、この種のジョイントシートには、石綿ジョイント
シートがあり、造船、化学工業、自動車、機器などの広
範囲な産業分野で多用されている。
シートがあり、造船、化学工業、自動車、機器などの広
範囲な産業分野で多用されている。
上記の石綿ジョイントシートは、石綿を基材繊維とし、
ゴムを結合剤としてなるち密で、均等な厚紙状に加熱圧
縮されたシート状物で、その要求特性に応じて、3〜7
クラス石綿を60〜80%、有機溶剤に溶解した天然ゴ
ムまたは合成ゴムを固形分で10〜20%、その他ゴム
薬品、充填材などを混合して得られた材料を、熱ロール
上に積層成形して作られている。しかして、前記石綿ジ
ョイントシートに使用される石綿は天然鉱物であり、近
年、資源の枯渇、採掘のための人件費および輸送費の高
騰により、入手が困難な状況にあり、また、石綿の人体
におよぼす有害性が問題となり、世界的に石綿の使用が
規制される傾向にある。
ゴムを結合剤としてなるち密で、均等な厚紙状に加熱圧
縮されたシート状物で、その要求特性に応じて、3〜7
クラス石綿を60〜80%、有機溶剤に溶解した天然ゴ
ムまたは合成ゴムを固形分で10〜20%、その他ゴム
薬品、充填材などを混合して得られた材料を、熱ロール
上に積層成形して作られている。しかして、前記石綿ジ
ョイントシートに使用される石綿は天然鉱物であり、近
年、資源の枯渇、採掘のための人件費および輸送費の高
騰により、入手が困難な状況にあり、また、石綿の人体
におよぼす有害性が問題となり、世界的に石綿の使用が
規制される傾向にある。
石綿ジョイントシートは、前記の如く、その組成の大部
分を石綿が占めており、上述のような石綿が有する問題
点を全て包含していることから、石綿を使用しないジョ
イントシートの開発が提案されている。
分を石綿が占めており、上述のような石綿が有する問題
点を全て包含していることから、石綿を使用しないジョ
イントシートの開発が提案されている。
たとえば、特開昭51−86659号公報には、ガラス
繊維、セラミック繊維、岩綿の無機質繊維およびセリサ
イトマイカなどの耐熱無機質材料を基材とし、上記石綿
ジョイントシートと同様な製法によつて得られるジョイ
ントシートが示されているが、このジョイントシートは
、一般的な石綿ジョイントシートに比較して、引張強度
が1/3〜1/4程度のものしか得られず、物性的に石
綿ジョイントシートよりもかなり劣り、実用に供すると
ころまで至つていない。
繊維、セラミック繊維、岩綿の無機質繊維およびセリサ
イトマイカなどの耐熱無機質材料を基材とし、上記石綿
ジョイントシートと同様な製法によつて得られるジョイ
ントシートが示されているが、このジョイントシートは
、一般的な石綿ジョイントシートに比較して、引張強度
が1/3〜1/4程度のものしか得られず、物性的に石
綿ジョイントシートよりもかなり劣り、実用に供すると
ころまで至つていない。
J この発明は、上述した問題に鑑み、石綿以外の繊維
を使用し、しかも従来の石綿ジョイントシートのもつ機
械的強度やシール性能と対比して優るとも劣らない物性
を具備するジョイントシートを提供することを主たる目
的としているものである。
を使用し、しかも従来の石綿ジョイントシートのもつ機
械的強度やシール性能と対比して優るとも劣らない物性
を具備するジョイントシートを提供することを主たる目
的としているものである。
本発明者は、上記の目的を遂行するため、種々の研究実
験を行つたところ、石綿以外の基材繊維として、毛根状
の分岐や多数のヒゲを有する、いわゆるフィフリル化し
た有機質繊維および/または屈曲した形状の有機質繊維
を使用し、これを有機溶剤に溶解した天然ゴムまたは合
成ゴムを結合剤として、ゴム薬品、充填材共に均一に混
練し、得られた混練物を、ジヨイントシート製造用カレ
ンダーロール(熱ロールと冷ロールとからなるもの)に
供給し、熱ロール表面に積層形成させたあと、これを切
り開いて得られたシートは、石綿ジヨイントシートに匹
敵する高強度とガスケツトとして必要な圧縮復元特性を
具備していることを発見し、この発見に基いてこQ発明
を完成したものである。すなわち、本発明者の研究実験
によれば、同じ繊維長と比較して、フィフリル化した繊
維あるいは屈曲した繊維の方が混り易く、他の材料との
混合状態ならびに繊維の分散状態が共に良好であり、か
つ繊維同志の絡まり合いの強いことが確認され、また従
来の石綿ジヨイントシートの場合と酷似した態様の混練
物(たね)が得られるので、石綿ジヨイントシートと同
様な製造法により、容易に製造できることも併せて確め
られた。この発明において使用される前記繊維としては
、セルローズ系パルブ、ならびに芳香族ポリアミド繊維
、アクリル繊維、ポリエチレン繊維などの合成高分子繊
維の使用が最も好ましい。
験を行つたところ、石綿以外の基材繊維として、毛根状
の分岐や多数のヒゲを有する、いわゆるフィフリル化し
た有機質繊維および/または屈曲した形状の有機質繊維
を使用し、これを有機溶剤に溶解した天然ゴムまたは合
成ゴムを結合剤として、ゴム薬品、充填材共に均一に混
練し、得られた混練物を、ジヨイントシート製造用カレ
ンダーロール(熱ロールと冷ロールとからなるもの)に
供給し、熱ロール表面に積層形成させたあと、これを切
り開いて得られたシートは、石綿ジヨイントシートに匹
敵する高強度とガスケツトとして必要な圧縮復元特性を
具備していることを発見し、この発見に基いてこQ発明
を完成したものである。すなわち、本発明者の研究実験
によれば、同じ繊維長と比較して、フィフリル化した繊
維あるいは屈曲した繊維の方が混り易く、他の材料との
混合状態ならびに繊維の分散状態が共に良好であり、か
つ繊維同志の絡まり合いの強いことが確認され、また従
来の石綿ジヨイントシートの場合と酷似した態様の混練
物(たね)が得られるので、石綿ジヨイントシートと同
様な製造法により、容易に製造できることも併せて確め
られた。この発明において使用される前記繊維としては
、セルローズ系パルブ、ならびに芳香族ポリアミド繊維
、アクリル繊維、ポリエチレン繊維などの合成高分子繊
維の使用が最も好ましい。
前記高分子繊維に毛根状の分岐や多数のヒゲを −形成
する、いわゆるフィフリル手段としては、例えば繊維を
ヒータにて湿式叩解し、乾燥したあと乾式開綿機(デイ
スインテグレータ一)で処理する方法があり、それによ
り容易にフィフリル化することができる。
する、いわゆるフィフリル手段としては、例えば繊維を
ヒータにて湿式叩解し、乾燥したあと乾式開綿機(デイ
スインテグレータ一)で処理する方法があり、それによ
り容易にフィフリル化することができる。
前記繊維のなかで、セルローズ系パルプは本来、屈曲し
た形状をしており、また多少の毛根状分岐やヒゲを有す
るので、フィフリル化しないで、そのまま使用できる。
た形状をしており、また多少の毛根状分岐やヒゲを有す
るので、フィフリル化しないで、そのまま使用できる。
この発明においては、フィフリル化した有機質 5繊維
および屈曲した形状の有機質繊維のほかに、他の普通の
有機質繊維や石綿以外の無機質繊維を混合使用しt、よ
く、これらの繊維の併用により、さらにジヨイントシー
トの強度ならびにシール性の向上が図れる。
および屈曲した形状の有機質繊維のほかに、他の普通の
有機質繊維や石綿以外の無機質繊維を混合使用しt、よ
く、これらの繊維の併用により、さらにジヨイントシー
トの強度ならびにシール性の向上が図れる。
前記フィフリル化した繊維あるいは屈曲した繊維の配分
量は全量の5〜50重量%、好ましくは10〜25重量
%がよく、また普通の有機質繊維および無機質繊維を併
用する場合は5〜70重量%、有機質繊維のみを併用す
る場合は10〜20重量%の範囲に定めるのが好ましい
。
量は全量の5〜50重量%、好ましくは10〜25重量
%がよく、また普通の有機質繊維および無機質繊維を併
用する場合は5〜70重量%、有機質繊維のみを併用す
る場合は10〜20重量%の範囲に定めるのが好ましい
。
一方、天然ゴムや合成ゴムの配合量は5〜40重量%の
範囲が適当であり、充填材は20〜80重量%の範囲が
よい。
範囲が適当であり、充填材は20〜80重量%の範囲が
よい。
実施例 1
ただし、フィフリル化した芳香族ポリアミド繊維として
は、デユボン社製、商品名「ケプラーパルプ」を使用し
た。
は、デユボン社製、商品名「ケプラーパルプ」を使用し
た。
前記充填材は、粒度が300メツシユ、通過99%のカ
オリンクレ一を、また加硫系薬剤は、加硫剤として硫黄
、加硫助剤として亜鉛華、加硫促進剤として2−メルカ
プトベンゾチアゾールを使用した。
オリンクレ一を、また加硫系薬剤は、加硫剤として硫黄
、加硫助剤として亜鉛華、加硫促進剤として2−メルカ
プトベンゾチアゾールを使用した。
前記ゴム(NBR)を予め溶剤に膨潤させたあと、前記
組成材料を均一に混合し、得られた混合材料を、石綿ジ
ヨイントシート製造用カレンダーロールに供給し、その
熱ロール表面に積層成形し、それを切り開いてシートを
得た。
組成材料を均一に混合し、得られた混合材料を、石綿ジ
ヨイントシート製造用カレンダーロールに供給し、その
熱ロール表面に積層成形し、それを切り開いてシートを
得た。
実施例 2
ただし、フィフリル化したアクリル繊維は、長さ6mm
1直径20μのアクリル繊維チヨツプを水中でヒーター
により叩解し、水分を乾燥して得られたものを使用した
。
1直径20μのアクリル繊維チヨツプを水中でヒーター
により叩解し、水分を乾燥して得られたものを使用した
。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
ただし、パルプは、市販されている厚紙状のパルプ原紙
を粉砕機によつて粉砕開綿し、綿状にしたものを使用し
た。
を粉砕機によつて粉砕開綿し、綿状にしたものを使用し
た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記組成材料の混合物を実施例1と同様な方法で成形し
、シートを得た。
、シートを得た。
上記実施例および比較例の代表的物性値を下記表に示す
。
。
ただし、上記物性値はJISR3453の方法によつて
測定した。
測定した。
上記表に示されるように、石綿以外の繊維からなるジヨ
イントシートにおいて、フィフリル化した繊維ならびに
屈曲した繊維を用いたものは、棒状の普通の繊維からな
るものに比べ、高強度でシール性の高いことが明らかと
なつた。
イントシートにおいて、フィフリル化した繊維ならびに
屈曲した繊維を用いたものは、棒状の普通の繊維からな
るものに比べ、高強度でシール性の高いことが明らかと
なつた。
以上に述べたように、この発明によれば、石綿繊維を使
用しないで、高強度でシール性能の高いジヨイントシー
トが得られるものであつて、この種の産業分野に大きく
貢献できるものである。
用しないで、高強度でシール性能の高いジヨイントシー
トが得られるものであつて、この種の産業分野に大きく
貢献できるものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 毛根状の分岐や多数のヒゲを有する有機質繊維およ
び/または屈曲した有機質繊維、天然ゴムおよび/また
は合成ゴム、ゴム薬品および充填材からなることを特徴
とするジョイントシート。 2 毛根状の分岐や多数のヒゲを有する有機質繊維およ
び/または屈曲した有機質繊維、毛根状の分岐やヒゲを
有せず、屈曲してない棒状の有機質繊維および無機質繊
維、天然ゴムおよび/または合成ゴム、ゴム薬品および
充填材からなることを特徴とするジョイントシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12833281A JPS5920706B2 (ja) | 1981-08-17 | 1981-08-17 | ジヨイントシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12833281A JPS5920706B2 (ja) | 1981-08-17 | 1981-08-17 | ジヨイントシ−ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5829872A JPS5829872A (ja) | 1983-02-22 |
JPS5920706B2 true JPS5920706B2 (ja) | 1984-05-15 |
Family
ID=14982167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12833281A Expired JPS5920706B2 (ja) | 1981-08-17 | 1981-08-17 | ジヨイントシ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920706B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60212476A (ja) * | 1984-04-05 | 1985-10-24 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | パツキン材 |
JPS62164784A (ja) * | 1986-01-16 | 1987-07-21 | Nippon Reinz Co Ltd | ジヨイントシ−ト用組成物 |
JPH0637579B2 (ja) * | 1987-07-17 | 1994-05-18 | 兵庫県 | 防振ゴムの製造方法 |
JPH0623381B2 (ja) * | 1989-10-04 | 1994-03-30 | ニチアス株式会社 | ジョイントシートの製造方法 |
DE69330610T2 (de) * | 1992-12-14 | 2001-11-29 | Buckman Labor Inc | Mittel und verfahren zur verbesserung der effektivitaet von pestizide |
WO1998029833A1 (fr) | 1996-12-25 | 1998-07-09 | Hitachi, Ltd. | Appareil et procede de reconnaissance de formes |
-
1981
- 1981-08-17 JP JP12833281A patent/JPS5920706B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5829872A (ja) | 1983-02-22 |
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