JPS5920483B2 - 空気タイヤ車輪 - Google Patents

空気タイヤ車輪

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JPS5920483B2
JPS5920483B2 JP51085409A JP8540976A JPS5920483B2 JP S5920483 B2 JPS5920483 B2 JP S5920483B2 JP 51085409 A JP51085409 A JP 51085409A JP 8540976 A JP8540976 A JP 8540976A JP S5920483 B2 JPS5920483 B2 JP S5920483B2
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rim
tire
bead
flat protector
pneumatic tire
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勇雄 長田
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OOTSU TAIYA KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は車輛に用いられる空気タイヤ車輪に関し、よ
り具体的には空気タイヤ、フラットプロテクタ、分割リ
ムもしくは空気タイヤ、フラットプロテクタ、分割リム
、ビード部保持部材よりなる新しい空気タイヤ車輪を提
供しようとするものである。
一般にタイヤがパンク、その他の理由で空気を失なった
場合、そのタイヤを差程損傷することなく目的の修理場
に損傷のままで、その車輛を適当な速度で駆動走行させ
得るようにする空気タイヤの開発が望まれている。
この発明の目的の第1は、前記損傷時に空気タイヤを完
全に扁平化することなく、少なくとも成る程度の駆動走
行ができるようにフラットプロテクタを空気タイヤ内に
内蔵し、回転軸に関し軸方向外側に位置する一方のフラ
ットプロテクタビード部が彎曲段部を介して半径方向内
方に突出する薄いシールリングが分割リム部分間にはさ
まれてエアーシールをすると同時に、リム座からタイヤ
ビードの軸心方向内方への動きをおさえることができる
空気タイヤ車輪を提供することにある。
特にこの目的は、タイヤパンク時に車両が傾き、車両の
荷重に対する地面からの反力をタイヤ径方向に対し傾斜
方向から受けることにより、タイヤビード部及びフラッ
トプロテクタビード部の軸方向外側に位置する一方のビ
ード部が軸方向内方に力を受けてリムずれを正じる原因
となる訳であるが、本発明は期るリムずれを生じ易い方
のフラットプロテクタビード部を分割リムに固定するこ
とにより、リムずれを効果的に防止し得たものである。
そして、フラットプロテクタビード部を分割すムに固定
するにさいし、彎曲段部を介して半径方向内方へ突出す
る薄いシールリングを一体に備えさせ、該シールリング
を固定することによってリムずれを防止しつつも空気も
れを完べきに防止し得たものである。
この発明の目的の第2は、タイヤのパンク又はその他の
理由でタイヤが空気を失なった場合、乗員を含む車輛の
重量を充分に支持し得ると共に、その空気が抜けた状態
において、車輛の重量がタイヤの頂部を通じ、フラット
プロテクタの頂部、肩部および側壁部を経てタイヤのビ
ード部及びリムに伝達されて駆動走行の振動を最小限に
保持しタイヤを差程損傷することがないフラットプロテ
クタを内蔵した空気タイヤ車輪を提供する点にある。
この発明の目的の第3は、タイヤおよびフラットプロテ
クタの剛性はタイヤパンク又はその他の理由でタイヤが
空気を失なった時、タイヤ、フラットプロテクタおよび
リムとの良好なる組合せで以ってリムはずれを生じない
程度でなければならず、又そのフラットプロテクタは荷
重下では車輛の荷重に充分抵抗しうるものでなければな
らないが、一方、この剛性はリムに組入れる時又はリム
から取りはずす時の障害となるのを解消するためにリム
を分割して、タイヤおよびフラットプロテクタをリムに
組入れ又はリムからの取りはすしを容易ならしめた空気
タイヤ車輪を提供することにある。
この発明の目的の第4は、タイヤパンク又はその他の理
由でタイヤが空気を失なった状態で走行すれば普通のタ
イヤとリムであればリムはずれを起して走行不能に々る
が、本発明は空気タイヤにフラットプロテクタを内蔵し
、回転軸に関し軸方向外側に位置する一方のフラットプ
ロテクタビード部に彎曲段部を介して半径方向内方へ突
出する薄いシールリングが一体に形成され、このシール
リングが彎曲段部を介して分割リム部分間にはさまれて
リムずれを防止するとともに広大なシール面を確保して
空気もれを防ぎ、更にこれを確実にするために、前記フ
ラットプロテクタのビード部外面の各々の内面に接する
弾性環状体よりなるビード部保持部材を内蔵することに
より、成る一斤距離の連続走行を可能ならしめるような
空気タイヤ車輪を提供する点にある。
本発明において空気タイヤは特殊なタイヤでなく、普通
の空気入りチューブレスタイヤであり、そのタイヤは図
面で明確となる分割リムにフラットプロテクタもしくは
ビード部保持部材と共に設けられる。
前記の分割リムはタイヤに適合できる一定のリム径を有
し、一対の横方向に離隔されたフランジを有し、タイヤ
はそのフランジと各々係合する一対の横方向に離隔され
たビード部を有し、フラットプロテクタは前記一対のビ
ード部内面と各々接支する一対のビード部外面を有して
いると共に、そのフラットプロテクタは頂部、肩部、側
壁部および一方のビード部が半径方向内方に突出し、前
記分割リム部分間にはさまれてエアシールする構造を有
する連続した一体の弾性環状体であって、好ましくは側
壁部内に円周方向に非伸長性の部材を埋設したものであ
る。
即ち、本発明の空気タイヤ車輪は空気タイヤと、分割リ
ムと、フラットプロテクタとから成り; 前記空気タイヤは横方向に離隔された一対のビード部を
有し、一定径を有する分割リムに担持されて成り; 前記分割リムはアウトボードリムとインボードリムとに
分割され、両リムの合わせ面を空気タイヤの回転軸に関
し軸方向外側に位置する一方のタイヤビード部に近傍し
て配置して成り; 前記フラットプロテクタは頂部とこれに連設されて相対
向する側壁部とを備えた周方向に連続する一体の弾性環
状体であって、その適所には空気流通孔を備えていると
共に、フラットプロテクタのビード部外面が空気タイヤ
の対応するビード部内面にそれぞれ係合され、回転軸に
関し軸方向外側に位置する一方のフラットプロテクタビ
ード部が彎曲段部な介して半径方向内方に突出する薄い
シールリングを一体に備え、前記外側に位置する一方の
タイヤビード部をしてリム座から回転軸に関する内方へ
の動きに抵抗せしめるよって前記彎曲段部が分割リムの
合わせ面肩部に重合され、かつこの重合部分を介して前
記薄いシールリングが分割リムの合わせ面に挟着されて
成る; ことを特徴とするものである。
次に、前記目的達成のため採用された本発明の具体的構
成を図面に基いて詳述すると、第1〜4図は本発明の好
適な実施−例を示したものである。
第1図は空気タイヤとフラットプロテクタとが分割リム
に組込まれ、空気が充填された状態を示し、まだ第2図
は空気タイヤとフラットプロテクタとビード部保持部材
とが分割リムに組込まれ、空気が充填された状態を示し
、第3,4図はタイヤから空気が抜けた状態を表わして
いる。
第1図乃至第4図において、1は空気タイヤ、2はアウ
トボードリム、3はインボードリム、4はフラットプロ
テクタであり、空気タイヤ1は環状に延在する頂部5と
横方向に離隔され、且つ環状に延在する一対の肩部6,
6及び相対する側壁部7,7と、内部にビード8,8を
有するビード部9,9とから成っていて、タイヤ内面部
10と共に環状の包囲体を形作っている。
そして、前記ビード部9,9にあっては、その外壁にリ
ム2゜3に対する係合面11,11が形成されていると
共に、同内壁にはフラットプロテクタ4と係合する基底
面13,13が各々設けられている。
又、アウトボードリム2は環状に延在するフランジ部1
4と、前記ビード部9のリム係合面11と係合するビー
ド係合壁部16と、同じくビード部90基底面13を受
担するリム座面部18とからなり、前記リム座面部18
はフラットプロテクタ4のシールリング部26で半径方
向に延びて固定用フランジ30を形成し、又インボード
リム3は環状に延在するフランジ部15と、前記ビード
部9のリム保合面11と係合するビード係合壁17と、
同じくビード部9の基底面13を受担するリム座面部1
9と、前記リム座面部19のビード部9終端より軸心方
向内方へと、実質的に軸心方向となす角度が零度で軸線
方向内方へと延在し、前記フラットプロテクタ4のシー
ルリング部26で接して半径方向に延び、固定用フラン
ジ30を形成し、タイヤ内部の空気を密封する構造とな
っている。
即ち、このようにアウトボードリム2とインボードリム
3に分割された分割リムは、両リムの固定用7ランジ3
0及び31による合わせ面を空気タイヤの回転軸に関し
軸方向外側に位置する一方のタイヤビード部に近傍して
配置され、フラットプロテクタのビード部に彎曲段部を
介して一体に形成された薄いシールリング26が分割リ
ムの合わせ面に挟着され、かつ前記彎曲段部が分割リム
の合わせ面肩部に重合されることによって、広いシール
面の下で空気を密封する構造とされている。
空気タイヤ1とリム2,3によって包囲された癌間内に
、フラットプロテクタ4が配設されているのであり、こ
のフラットプロテクタ4は前記空気タイヤ1と同じく一
体の環状体であって、頂部20、内面部21並びに横方
向に離隔され、且つ葉状に延在する一対の肩部22.2
2と側壁部23.23から々す、全体として例えば図例
のような断面門生若しくは鞍形状に形成されている。
24.24はこのフラットプロテクタ4にあって、前記
タイヤビード部内面12,12に対応して形成されたビ
ード部外面、25は同じくフラットプロテクタ4の基壁
に於いて前記リム座面部19に対応して設けられた基底
部であり、又26は同じくフラットプロテクタ4の回転
軸に関し軸方向外側に位置する方の基壁に於いて前記リ
ム2,3の固定用フランジ30,31によってはさまれ
て空気を密封できるように半径方向内方に突出している
この場合、フラットプロテクタ4の肩部22゜22及び
/又は側壁部23,23には図例のように一対のビード
27.27を備えさせることが好ましく、又、頂部20
には溝28.28を形成しても良い。
而して、空気タイヤ1とリム2,3並びにフラットプロ
テクタ4の相互関係を説明すると、第1図に示す通り空
気タイヤ1とリム2,3により回吸された包囲状空間内
にフラットプロテクタ4が環状として配設されるのであ
り、そのビード部外i24,24がタイヤ1のビード部
9,9に於けるビード部内面12,12に係合されてい
る。
又、フラットプロテクタ4の基底部25はインボードリ
ム3の座面部19に適合するか、間隙を有するか又は締
代を有するものとし、他方の基底部は半径方向内方へ延
びてシールリング部26を形成し、前記インボードリム
3とアウトボードリム2の固さ用フランジ31,30に
よってはさみつけられ、空気バルブ(図示省略)を通じ
て空気の充填が行なわれるのであり、空気は先ずフラッ
トプロテクタ4による包囲状空間部32へ入る。
その際、フラットプロテクタ4Vcはその頂部20又は
/及び側壁部23,23等の適所に空気流通用の流通孔
29が設けられているのであり、従って前記空間部32
へ入った空気はこのフラットプロテクタ4に於ける流通
孔29を通じて空気タイヤ1による包囲状空間部33内
へ達し、第1図のような膨張状態が確保されるのである
なお、図例では前記流通孔29をフラットプロテクタ4
の頂部20へ形成したものを例示している。
第2図は前記第1図に例示した空気タイヤ車輪において
、前記フラットプロテクタ4のビード部外面24,24
の各々の内面とインボードリム3と接した弾性環状体よ
りなるビード部保持部材34を内蔵させることにより、
タイヤが空気を失なった時、フラットプロテクタ4の荷
重負荷能力を向上させたものであり、その他詳細は第1
図示例と同様である。
フラットプロテクタ4は、その頂部20が第1゜2図の
空気タイヤ膨張状態に於いては充填空気によってタイヤ
内面部10から離隔されており、第3.4図のよう−に
タイヤ内の空気が抜けた場合には、タイヤ内面部10が
前記頂部20へ接支する如く扁平化するのである。
この空気が抜けた場合に於いて、フラットプロテクタ4
の頂部20と肩部22.22並びに側壁部23,23は
互いに協働して車輛の重量を支持するのであり、その荷
重はビード部外面24,24及びシールリング部26、
基底面25を経てリム2,3に伝達される。
一方第4図では、前記車輛重量を受けた場合、ビード部
外面24及び基底面25には軸心内方へ移動しようとす
る力が働くが、これを支持するためにビード部保持部材
34を内蔵させている。
而して、ビード部保持部材34は第5図示のように、フ
ラットプロテクタ4の基底部25,25と接支する一対
の接支部35.35と、これをつなぐ支持部36と補強
部37及び一対の連結部38a。
38bとよりなシ、かつ同一のものを使って連結できる
ように連結部38a 、38bが軸方向にくい違ってお
り、リム径の大小に応じて複数個が割ピン等で連結され
環状体を形成し、その内径はその接する径に適合するか
又は間隙を有し、又ビード部保持部材34はフラットプ
ロテクタ4に内蔵され、もって、リム座からタイヤビー
ドとフラットプロテクタの基底部が軸方向内方へ移動す
るのを防ぐとともにエアーもれを防止するのである。
即ち、リムずれに関しては、第3図及び第4図の何れの
実施例の場合にあっても、第10図に示す如く、タイヤ
パンク時には車両が地面Gに対して車軸と共に傾斜姿勢
となり、従って、車両の荷重に対する地面からの反力は
軸方向外側に位置するタイヤビード部9及びフラットプ
ロテクタビード部23に対してこれ等がリム面より軸方
向内方にリムずれするように作用するのであるが、本発
明では、この軸方向内方にリムずれを生じ易い方のフラ
ットプロテクタビード部23をシールリング26を介し
て分割リムの合わせ面に挾持し強固に固着しているので
、前記リムずれを好適に防止できるものである。
また、空気タイヤ膨張状態における空気もれに関しては
、フラットプロテクタビード部23の彎曲段部が分割リ
ムの合わせ面肩部に重合され、かつこの重合部分を介し
て前記薄いシールリング26が分割リムの合わせ面に挟
着されていることから、シールリング26を強く締めつ
けることができながらも広くてしかも曲面を有するシー
ル面によって確実な空気もれを防止できるのである。
第6図はビード部保持部材の軸方向での好ましい断面形
状の数例を示している。
ビード部保持部材は第5図に示すように数個を連結して
使用し、かつリム幅が同じでリム径が異なる場合には個
数を変えて連結すれば使用出来、かつ連結部では半径方
向には変形が自由なため、タイヤ或いはフラットプロテ
クタ内部への組込み、取りはすしが著しく容易であるた
め製作及び操作上著しく有利である。
フラットプロテクタ4の材質については天然ゴム、合成
ゴムを主原料とする配合物又はポリウレタンのようなゴ
ム状弾性を保有する弾性材を採用し、又、必要に応じて
頂部20肩部22,22及び側壁部23.23を各々異
なる配合物により材質を変え各個所に応じて要求される
機能に奉仕できるようにすることも可能である。
このようにフラットプロテクタ4が弾性材から構成され
ていることに基づき、車輛が高速走行時に遠心力作用に
よってフラットプロテクタ4を外方へ膨張させる危険に
対して、これを抑止するために前記したビード27.2
7をフラットプロテクタ4の肩部22.22や側壁部2
3.23に具備させたのであるが、ビード27,27は
ワイヤー又は繊維等の非伸張性部材の1本物又は数条物
から成っている。
しかしこのようなビード27,27は必らずしも埋設す
ることを要せず、走行条件によっては弾性材のみによっ
て、フラットプロテクタ4の全体を形成しても良いこと
は勿論である。
又ビード部保持部材の材質については回転抵抗を増加さ
せないために重量が小さいことが望捷しく、かつ前記目
的を達成するための剛性が得られる合成樹脂、特に寸法
安定性、耐圧縮力のすぐれたガラス繊維が5係から90
係入ったナイロン樹脂が望ましく、特に10〜50係の
範囲が実用的であるがアルミニューム、鋼材等を用いて
もよい。
タイヤのパンク等によって車輛走行中にタイヤ内面部1
0がフラットプロテクタ4の頂部20に液安する時には
、タイヤ内面部10とフラットプロテクタ4の頂部20
との間に摩擦現象を起生じて、空気タイヤ1又はフラッ
トプロテクタ4の早期欠陥を招来する不利があるが、こ
の予防策としては、タイヤ内面部10とフラットプロテ
クタ4の頂部20とによる包囲状の前記空間部33内へ
潤滑液を充填しておくことが好ましい。
この潤滑液としては良好な潤滑性能を有することはもと
より、低発熱性及び耐熱性のもので、タイヤ内面部10
を短時間の間に膨潤させないものでなければならず、期
る条件に鑑み本発明では、グリセリン、シリコン油、ト
リメチレングリコール、エチレングリコール等の何れか
をベースとしたものを採用する。
このような潤滑液を入れた場合、先に述べた溝28.2
8がフラットプロテクタ4の肩部22,22に設けてあ
れば、この溝28.28により放熱効果の向上を始め、
潤滑液の保持機能が増大されて、一層潤滑効果を高め得
て有利である。
更に第7図は、前記フラットプロテクタ4のシールリン
グ部26の外表面に、空気の密封効果を高めるために周
方向に連続した突起26aを配設したものを例示してい
る。
更に、第8,9図は前記フラットプロテクタ4の頂部2
0又は/及び肩部22,22に代表される外表面にタイ
ヤ内面部10側へ突出する突起39を配設したものを例
示している。
これは空気タイヤ1がパンク等によって空気を消失した
場合、タイヤ内面部10と突起39が接地開始時にぶつ
かり合い、次に乗り上げ、そして離れる間に振動音を発
生し、これによって車輛の運転者を含む乗員にこのよう
なパンク等の損傷事態を−早く感知させるためのもので
ある。
この場合、突起39は、第8図ではフラットプロテクタ
4の肩部22゜22に左右対称状として2個、又第9図
では同じく頂部20の全体に亘る1個を各々一体に突起
したものを示しており、その突出高さHは本発明タイヤ
を装着する車輌の緩衝装置や前記フラットプロテクタ4
及び突起39の材質により異なるが、5〜15mm位に
設定され、又周方向の長さしく/i前前記各Hの約1〜
5倍位の範囲が好ましい。
また突起39の材質は前記したフラットプロテクタ4の
材質と同一で良いが、勿論異なるものでも良く、第8図
のように2個又はそれ以上の複数個の突起39を設ける
時にはその各個を対称位置に配置することが振動音の発
生と重量バランスの点から望ましく、又、振動音をタイ
ヤ1回転につき少なく共1〜2回発生させることが、低
速度領域はもとより高速度領域でもタイヤの前記パンク
等による損傷事態を容易に感知させ得て有利である。
本発明は以上のような構成から成るものであって、空気
タイヤにフラットプロテクタが内蔵され、且つ、安全構
成体のシーリング部がインボードリム及びアウトボード
リムの固定用フランジによりはさみつけられ、空気を密
封すると同時に、タイヤビード部の軸心方向内方への移
動を抑え、更らに必要に応じてビード部保持部材の内蔵
により、タイヤのパンクその他の理由により空気の消失
を生じた場合にも、フラットプロテクタ及び空気タイヤ
がリム座から離脱する危険がなく、空気の消失によるタ
イヤの扁平化に際しても、フラットプロテクタの頂部、
肩部及び側壁部を通じてタイヤのビード部及びリムに伝
達される車輛の重量を充分圧支持し、その荷重に抵抗し
得て、扁平量を最小限に喰い止め、修理場に至る安全な
駆動走行を可能とすることができるのである。
しかるに、普通のリムを使用しフラットプロテクタのビ
ード部外面と空気タイヤのビード部内面とを単に弾性的
係合させたものでは、タイヤパンク等による扁平状態の
まま修理場まで走行する時に、時速50kmとすれば延
べ50kmの距離しか安全走行できず、又その駆動走行
中前記係合部位等に発熱を生じてゴムの弾性が疲労し、
フラットプロテクタがリムの凹入状底部へ離脱状に落下
する危険を生ずるものであるが、これに対し本発明のよ
うに分割リムにすることにより、リム組み又はリムはず
し時に必要な凹入状底部をなくシ、且つフラットプロテ
クタのシーリング部がインボードリムとアウトボードリ
ムの固定用フランジによりはさみつけられ、更に必要に
応じてビード部保持部材を内蔵したものでは、このよう
なフラットプロテクタの離脱、つまり、リムはずれを生
ずる危険が全くなく、修理場まで時速50kmで走行す
るものとした場合にも延約200kmの遠きまで安全に
駆動走行できることが判明したもので、前記した効果達
成上格別に優れたものである。
特に本発明では、分割リムのアウトボードリムとインボ
ードリムとの合わせ面をタイヤ回転軸に関し軸方向外側
に位置する一方のタイヤビード部に近傍して配置する一
方、同回転軸に関し軸方向外側に位置する方のフラット
プロテクタビード部の半径方向内方に突出して形成し&
’Jングを前記分割リムの合わせ面に挾持することによ
り、同軸方向外側に位置する方のタイヤビード部をして
リム座から回転軸に関する軸方向内方への動きに抵抗せ
しめるように構成したものであるから、上記第10図示
の如くタイヤパンク時に車両が傾斜して特に軸方向外側
に位置する部分にてタイヤビード部及びフラットプロテ
クタビード部がリムずれを生じ易いにも拘らず、期るリ
ムずれを好適に防止できるものとして優れている。
また、フラットプロテクタビード部には彎曲段部を介し
て薄いシールリングが形成され、前記彎曲段部が分割リ
ムの合わせ面肩部に重合され、かつこの重合部を介して
前記薄いシールリングが分割リムの合わせ面に挾着され
ているので、前述のリムずれを好適に防止できながらも
、シール面の拡大、締付は力の増大に伴い空気もれを確
実に防止できるのである。
即ち、リムずれのみを考慮するときには、フラットプロ
テクタビード部自体をリム合わせ面に挾着する方が有利
であるけれども、これでは合わせ面の締め上げ力に相当
の労力を有しその役にはシール面の増大が図れないので
あるが、彎曲段部を合わせ面肩部に重合させてこの重合
部によってリムずれを防止しながら、薄いシールリング
を合わせ面に挾着させることにより、軽い労力で強大な
締付は効果を確保して彎曲シール面と相まって確実な空
気もれ防止を達成できる点で優れている。
又、従前提案されたこの種の安全装置付きの空気タイヤ
車輪の欠点であったリム組み又はリムはすしの操作困難
が著しく容易化される点で、実用的に極めて有益な発明
である。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は本発明に係る空気タイヤ車輪の膨張時に於
ける2つの具体例を示す要部断面図、第3図は第1図に
おいて空気消失時に於ける要部断面図、第4図は第2図
において空気消失時に於ける要部断面図、第5図はビー
ド部保持部材の一実施例を示す一部斜視図、第6図は保
持部材の数例を示す横断面図、第7図はフラットプロテ
クタの一実施例を示す一部の斜視図、第8および9図は
フラットプロテクタの各種変形例を示す各斜面図第10
図はタイヤパンク時の状態を示す説明断面図である。 1・・・・・・空気タイヤ、2・・・・・・アウトボー
ドリム、3・・・・・・インボードリム、4・・・・・
・フラットプロテクタ、9,9・・・・・ゼード部、1
2 、12・、、、、、、ビード部内面、20・・・・
・・フラットプロテクタの頂部、23 、23・・・・
・・フラットプロテクタの側壁部、24.24・・・・
・・ビード部外面、26・・・・・・シールリング部、
27,27・・・・・・ビード、29・・・・・・空気
流通孔、30・・・・・・アウトボードリムの固定用フ
ランジ、31・・・・・・インボードリムの固定用フラ
ンジ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 空気タイヤと、分割リムと、フラットプロテクタと
    から成り; 前記空気タイヤは横方向に離隔された一対のビード部を
    有し、一定径を有する分割リムに担持されて成り; 前記分割リムはアウトボードリムとインボードリムとに
    分割され、両リムの合わせ面を空気タイヤの回転軸に関
    し軸方向外側に位置する一方のタイヤビード部に近傍し
    て配置して成り; 前記フラットプロテクタは頂部とこれに連設されて相対
    向する側壁部とを備えた周方向に連続する一体の弾性環
    状体であって、その適所には空気流通孔を備えていると
    共に、フラットプロテクタのビード部外面が空気タイヤ
    の対応するビード部内面にそれぞれ係合され、回転軸に
    関し、軸方向外側に位置する一方のフラットプロテクタ
    ビード部が彎曲段部を介して半径方向内方に突出する薄
    いシールリングを一体に備え前記外側に位置する一方の
    タイヤビード部をしてリム座から回転軸に関する内方へ
    の動きに抵抗せしめるように前記彎曲段部が分割リムの
    合わせ両肩部に重合され、かつこの重合部分を介して前
    記薄いシールリングが分割リムの合わせ面に挟着されて
    成る; ことを特徴とする空気タイヤ車輪。
JP51085409A 1976-07-17 1976-07-17 空気タイヤ車輪 Expired JPS5920483B2 (ja)

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