JPS59203574A - エアゾ−ル式簡易消火具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 エアゾール式簡易消火具は （１）小型軽量で手軽に取扱える、 （２）火源に接近せずに少しはなれた位置から消火でき
る などの利点を有するため最近注目されている。

しかしそのような特徴を生じさせるために消火薬剤の消
火性能が幾分犠牲にされて？リ、消火性能が通常の他の
消′化器と比較して劣り、不満足なものである。一般に
使用されているエアゾール式簡易消火具の特性を第１表
に示す。

なお第１表中の○は好適、×は不通、△は普通であるこ
とを示し、ハロン系の消火具とはジブロモテトラフルオ
ロエタン、プロモトリフルオロメタンなどのハロン系の
化合物を用いた消火具をいう。

第１表に示すよう１こエアゾール化しゃずいノ＼ロン系
のエアゾール式簡易消火具は天ぷら油火災には不向であ
る。一方、水系または粉末系のエアゾール式簡易消火具
はそれらに用いる有効成＋）をエアゾール化づ−ること
かやや困離で゛、かつ天ぷら油火災には有効なもののそ
れぞれ不同ｆ、ｆ火災もあり、充分満足のできる性能の
ものではない。

前記それぞれのエアゾール式１ｍ　’ｓ：；ｙ消火具の
長所を有する消火具をうるため、そ２１．ぞれ（こ使用
されている有効成分の併用などが検剖されてきたが、現
在までのところ有効なものかえられていない。

本発明者らは前記のような実状（こ鑑み、ハロン系のエ
アゾール式簡易消火具で天ぷら油火災（こも有効な消火
具をつるため鋭意研究を重ねた結果、重炭酸アルカリ金
属塩を主成分とする粉末１５〜４０部（小量部、以下同
様ン、ジブロモテトラフルオロエタンを主成分とする不
燃性液体５５〜８０部、不燃性液化ガス５〜２０部より
なる消火薬剤を円筒形の胴径３８〜４３　ｍｍφの耐圧
容器に密封してエアゾール式簡易消火具を作製すること
により、従来からある／１０ン系のエアゾール式１４ｊ
易消火具の特徴（エアゾール化しやすく、カーテン、ク
ッション、〈す籠、Ｆｉ油ストーブ、自動ルなとの火災
に対する良好な消火性能など）を紺持し、ざらに天ぷら
油火災にも有効てあり、かつ長期間保存しても良好な消
火性能を翁ｆ持するハロン系のエアジー２式簡易消火貝
を作製するに至り、本発明を完成した。

本発明に用いる重炭酸アルカリ金属塩としては重炭酸ナ
トリウムまたは重炭酸カリウムなどがあげられ、それら
を単独で用いてもよく、併用してもよい。前記重炭酸ア
ルカリ金属塩の粒径としては約′りθ〜１００μｍの粉
末を用いることが好ましく、前記粒径が約１００μｍよ
り大きくなると噴絃しにくくなり、その粒径が約３０μ
ｍより小さくなると噴霧したとき（こ飛散しゃ′１−＜
なってやや消火性能が劣る。

前記重炭酸アルカリ金属塩として重炭酸ナトリウムまた
は重炭酸カリウムを用いると人体に接触しても安全であ
り、耐用容器または消火薬剤の他の成分であるジブロモ
テトラフルオロエタンなどと反応し７にぐく、長’ｔ’
ｌ　Ｉｇｉ　’Ａｙ　’ｉｊ：なエアゾール式簡拶１消
火具を作製しつる。

本発明に用いる重炭酸アルカリ金層、塩を主成分とする
粉末には重炭酸アルカリ金属塩が７５％（重量％、以下
同様９以上含有されていることが好ましく、その含量か
７５％未読１（こなるとＦ４１１記粉末を用いて作製さ
れた消火具の天ぷら油火災などに対する消火性能が充分
ですくする。１ｊｉＪ記粉末に含有されうる他の成分と
しては微粉末シリカ、微粉末酸化チタン、炭酸カリ、タ
ルク、その他の無機物や鉱物などかあけられる。微粉末
シリカまたは微粉末酸化チタンなどの１次粒子の非常番
こ細かい粉末を重炭酸アルカリ金属塩を主成分とする粉
末１００部中に約１〜５部含有させると粉末の流動性を
改善することができ、流動性の改善された粉末を用いて
消火具を作製すると長期間良好な１１ト［射性能を与え
ることができる。

本発明に用いる重炭酸アルカリ金属塩を主成分とする粉
末は消火薬剤１００部中に約１５〜４０部含有されてい
ることが好ましく、その割合が約１５部より少なくなる
と天ぷら油火災に対する効果が小さくなり、約４０部よ
り多くなると消火具にしたとき（こ適度の噴射かえられ
なくなるたけでなく、消火具を長期間保存すると粉末が
固く凝集するなとしてつまりか発生したり、自動車火災
（自動車のエンジンルームの火災うなどの火災に対する
消化性能が低下したりする。

本発明に用いるジブロモテトラフルオロエタンを主成分
とする不燃性液体にはジブロモテトラフルオロエタンが
約５５部未満まれていることが９１ましく、その含桁が
約７５％未満になるとそれを用いて作製した消火具の消
火性能が低下する。前記不燃性液体に含まれるジブロモ
テトラフルオロエタン以外の成分としてはトリクロロト
リフルオロエタン、トリクロロフルオロメタンなどの不
燃性液体が好ましいがそれらに限定されるものではない
。

前記ジブロモテトラフルオロエタンを主昨分とする不燃
性液体は消火量刑１００部中に約５５〜８０部含有され
でいることか好丁しく、その割合が約５５部未満になる
と消火薬剤の２１４火性能か不充分ｌこなり、その割合
が約８０耶をこえると相対的に消火薬剤中の他の成分が
少なくなり、うまく噴射できなくなったり、天ぷら油火
災に対する消火性能が不充分になったりする。

本発明に用いる不燃性液化ガスとしてはプロモトリフル
オロメタン、ブロモクロロジフルオロメタン、ジクロロ
ジフルオロメタンまたはクロロジフルオロメタンなどが
あけられ、それらは噴射剤として働き、それらを単独で
用いてもよく２種以上を混合して用いてもよい。前記の
ような不燃性液化ガスのうぢではプロモトリフルオロメ
タンか高い消火性能を合せもつ噴射剤であり、とくに好
オしい。

前記不燃性液化ガスの消火薬剤１００部に占める割合は
約５〜２０部か好ましく、その割合が約５部未Ｍｂｉ　
ｆこなると消火薬剤を正常に噴射することができなくな
り、その割合か約２０部をこえると他の成分が少なくな
り、消火性能が低下する。

本発明に用いる酬圧芥器としては通常エアゾール用Ｉ（
ｌ−ｊ圧容器（ご用いられるようなアルミニウム製また
はブリ千装などの耐圧容器があげられ、エアゾール式１
ν１易ｔｒ１火具用バルブなどのバルブか取付けられて
いてもよい。前記耐圧容器の好まｔい形状としては円筒
形の胴径約６８〜４８嗣φの形状かありられる。前記胴
径か約３８　ｍｍφ未１１瀉になると本発明に用いる消
火薬剤をエアゾール式ｍ］坊泊火具に通常必要とされる
４００〜５００Ｉ／程度充填づ−るためには容器の高さ
が約２８０ｍｍも必要になり、バランスのわるい商品と
なる。一方、胴径が約４８ｍｍφをこえると容器の高さ
はそれほど高くしなくてもよいがその反面消火具を長期
間保存すると消火薬剤に便用した粉末の多くか耐圧容器
の底に沈降して固く蘭集してしまい、粉末が噴射されず
に残りやすくなり、消火性能が低下する。

なお本明細書にいう円筒形とＬｌ断面か円形、楕円形、
多角形の角が曲線状を呈する形なとを有する筒状の形を
包含する概念である。

本発明の消火具は前記耐圧容器に未発明番こ用いる消火
薬剤を充１填する、または前記消火薬剤成分を順次充填
するなどしたのち密封することにより作製される。

つぎに本発明の消火具を実ｊｒ”ｄＩ例および比奴ｖｊ
ｔこもとづき説明１゛る。

実施例１〜１２８よび比較例１〜１３ 第２表に示す胴径および高さのアルミニウム製のほぼ円
筒形耐圧容器に第２表に示す消火薬剤の粉末成分および
不燃性散体成分を所定量充填したのち耐圧容器にエアゾ
ール式ｆｒｉｚ易消火員用バルブを取付けた。第２表に
示ず不燃性液化ガス成分を所定量前記バルブのステムよ
り充填し、エアゾール式簡易消火具用スパウトを取付け
てエアゾール式簡易消火具を作製した。

えられた消火具について下記の方法（こより消火性能、
人体番こ対する安全性、耐圧容器安定性、長期間保存時
の粉末成分の凝集性および噴射残量を測定し、消火具の
性能を総合的に判定した。

その結果を第２表に示ｆ。

（消火性能〕 ｇ造直後の消火具を用いて［エアゾール式簡易消火具の
鈍定基阜」にもとづき、天ぷら油、カーテン、クッショ
ン、ぐず籠、石油ストーブ２よひ自動車の６種の火災に
ついて消火性能を測定し、その性能が良好なばあいを○
、不良なはあいを×として判定した。

（人体に対する安全性〕 消火薬イリに用いる粉末成分の水溶液のｐＨを測定し、
ｐＨが１０以下のばあいを○（安全〕、その他を△とし
た。

（耐圧容器安定性） えられた消火具を温度４０°○、相対湿度６０％の恒温
恒湿槽に３力月間保存したばあいと温度４０°Ｏ１相対
湿度９０％の恒温溝槽に３力月間保存したばあいとの２
つの条件での安定性を爪１１定し、両方の条件で耐圧容
器の状態が艮奸なはめいを○、あとの条件でのみ不良（
こなるはめいを△、両方の条件で不良になるはあいを×
とした。

（長期間保存時の粉末成分の凝集性〕 消火薬剤の１７３員を耐圧容器と同各せの透明耐圧ガラ
スびんに充填し、４５°Ｃの恒温状態（ころカ月間静置
保存したのち上下（こ転倒させて粉末成分のケーキング
の状態を観察し、粉末成分の流動性の高いばあいを○、
粉末成分がケーキングし、容易に分散しないものを×と
した。

（噴射残量］ えられた消火具を４５８０の（ｉ７温状態に６力月間保
存したのち０°０まで静かに冷却し、０°Ｃにて噴射し
、初期充填量に対する噴射残量の割合か１０％未満を○
、１０〜１５％を△、１５％をこえるはあい杉×とした
。

（総合判定〕 容器のバランスが良好で消火性能、人体に対する安全性
、長期間保存時の粉末成分の凝集性および噴射残量かす
べて○で耐圧容器安定性が○または△のはあいを○、容
器のツマランスが不良で消火性能、人体に対する安全性
、長期間保存時の粉末成分の画集性および噴射残量がす
べて○で耐圧容器安定性が○または△のはめいを△、他
のばあいを×とした０ なお比較例１０におけるケーキングは容器の底番こは住
じす、消火薬剤の上層に生じた。

また第２表中のサイロイド６５は富士デヴイソン化学湘
Ｊ製の微粉末シリカである。

第２表に示すように本発明の消火具は天ぷら油火災に対
しても有効であり、かつ従来のエアゾール式簡易消火具
の長所を有している非常に有益なものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　重炭酸アルカリ金属塩を主成分とする粉末１５〜４
   ０　ｆｉ′Ｒ，部、ジブロモテトラフルオロエタンを主
   成分とする不燃性液体５５〜８０重量部、不燃性液化ガ
   ス５〜２０重量部よりなる消火薬剤を円筒形の胴径３８
   〜４８　ｍｍφの耐圧容器に密封したことを特徴とする
   エアゾール式％式％ ２　前記重炭酸アルカリ金属塩が重炭酸ナトリウムであ
   る特許請求の範囲第１項記載の消火共。 ６　前記重炭酸アルカリ金属塩が重炭酸カリウムである
   特許請求の範囲第１項記載の消火具。