JPS5920341Y2 - 飼料撹拌機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は畜産業において各種の飼料を混合して配合飼
料とするための飼料攪拌機に関する。

従来の飼料攪拌機においては飼料が攪拌羽根に従って共
廻わりするのを防止するため、攪拌槽の側壁内周面に板
材又は形鋼等を溶接して抵抗体を形成して攪拌効果を助
長するように構成されていた。

しかしながら、上述のような構成の攪拌機においては板
材の厚さ又は形鋼の高さによって飼料の流動が阻止され
る部位が発生し、混合の均等性がそこなわれる欠点があ
った。

この考案は上述にかんがみて、飼料の流動に対する抵抗
性は有するが、流動を阻止することのない内周面を有す
る攪拌槽によって構成された飼料攪拌機を提供すること
を目的とする。

この考案の要旨は攪拌槽の側壁内周面の全面に細かい凸
部を設けることである。

以下図示された実施例についてこの考案の構成を説明す
る。

第１図において、１は攪拌槽であって、有底円筒形に形
成され、側壁１ａはシマ鋼板を用い、その細かい凸条１
ｂが内周面側にあるように成形されている。

２は回転羽根であって、攪拌槽１の底部中心を貫通して
攪拌槽１の軸心と同心的に配設された回転軸２ａと、こ
の軸２ａに固定されたそれぞれ異なった形状の４個〜６
個の羽根２ｂとからなり、攪拌槽１の下方に設けられた
図示しない駆動装置によって回転駆動されるように構成
されている。

この考案の飼料攪拌機に各種の飼料を投入して回転羽根
２を回転させると、羽根２ｂの作用で攪拌されつつ飼料
は回転羽根２の回転方向へ流動するが、側壁１ａの内周
面には全面的に細かい凸条１ｂが設けられているため、
飼料の流動に対する総合的摩擦抵抗は大きく、従って攪
拌槽１内の飼料の速度は回転羽根２の速度よりも小とな
り、すなわち、共廻わりが防止され、攪拌効果が向上す
る。

しかしながら、凸条１ｂの高さは極めて低いので、飼料
の流動が停滞する部分はないので、飼料は均等的に混合
する。

この考案は上述のように攪拌槽の側壁内周面の全面に細
かい凸部を設けたので、飼料に対して流動抵抗は与える
が、流動を阻止することはなく、飼料を効率的に均等に
混合する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す斜視図である。 １・・・・・・攪拌槽、１ｂ・・・・・・凸条（凸部）
、２・・・・・・回転羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 有底円筒形の攪拌槽とこの攪拌槽の軸心周わりに回転す
   る回転羽根とを具備する飼料攪拌機において、攪拌槽の
   側壁内周面の全面に細かい凸部を設けたことを特徴とす
   る飼料攪拌機。