JPS5920322Y2 - 溶剤回収用の蒸発装置 - Google Patents

溶剤回収用の蒸発装置

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Publication number
JPS5920322Y2
JPS5920322Y2 JP6936480U JP6936480U JPS5920322Y2 JP S5920322 Y2 JPS5920322 Y2 JP S5920322Y2 JP 6936480 U JP6936480 U JP 6936480U JP 6936480 U JP6936480 U JP 6936480U JP S5920322 Y2 JPS5920322 Y2 JP S5920322Y2
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JP
Japan
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solvent
evaporator
container
connector
opening
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Expired
Application number
JP6936480U
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English (en)
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JPS56172301U (ja
Inventor
季藤 平山
Original Assignee
神戸技研工業株式会社
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Publication date
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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、溶剤回収用の蒸発装置に関する。
塗料用、印刷用、洗浄用、油脂抽出用等に炭化水素類、
ハロゲン化炭化水素類、ケトン類等の各種多様な溶剤が
広く利用されている。
これらの使用された廃溶剤を回収することは、製品価格
の低減や省資源に有益なものであり、近年、小型の溶剤
回収装置が開発されている。
廃溶剤の保管用に常用される181缶等の汎用その他の
溶剤収容器を溶剤回収用の蒸発器に収容して溶剤回収す
ることは、廃溶剤を保管する溶剤収容器をそのまま利用
できるとともに廃溶剤を移しかえる必要がなく、さらに
蒸発器に廃溶剤の残りかすが付着しない利点がある。
しかし、蒸発溶剤が蒸発器内に充満するため、溶剤収容
器を出し入れする際に危険であり、また溶剤の臭いが周
辺に放散するものであり、しかも充満する蒸発溶剤で蒸
発器の内面や溶剤収容器の外面を汚して後処理を必要と
し、溶剤回収作業に手数がかかるものであった。
本考案は上記のような点に艦みてなされたもので、溶剤
回収用の蒸発器内に181缶等の溶剤収容器を収容して
廃溶剤を移しかえることなく使用勝手がよいとともに、
蒸発器内に廃溶剤を装填した溶剤収容器を収容して廃溶
剤を加熱して蒸発するにもかかわらず、蒸発器の内壁や
溶剤収容器の外壁を廃溶剤で汚損するのを防止でき、蒸
発器の蓋体を開閉して溶剤収容器を交換する際にも作業
者が溶剤蒸気を吸入するのを最小限に防止できて衛生的
に、安全にかつ後処理の必要もなく、能率よく回収でき
る溶剤回収用の蒸発装置を提供するにある。
以下本考案を実施例にもとすいて説明する。
第1図は本考案の一実施例で、蒸発器1は蒸発器本体2
と上蓋である蓋体3とで箱状に形成している。
蒸発器1の外周部は断熱構造とし、内部は有底筒状の二
重壁の熱伝達効率の高い筒状形ヒートパイプ構造の内周
壁4とし、内部空間5に廃溶剤の保管用に常用される1
811缶のような汎用の溶剤収容器6を収容できるよう
にしている。
内周壁4の下部には過熱防止装置(図示せず)を備えた
加熱装置7を装着し、内周壁4の下部に設置した温度セ
ンサ8、制御装置(図外)の加熱時間設定タイマ等で、
溶剤収容器6に装填する廃溶剤を加熱して溶剤を蒸発で
きるようにしている。
蓋体3は下面が凹設した断熱構造の形状とし、蝶着具(
図示せず)と締着具(図示せず)とで蒸発器本体2の上
面を開閉自在とし、蒸発器1に溶剤収容器6を出し入れ
自在に収容できるようにするとともに、蒸発器本体2の
上周面に周設したシール体9により蒸発器1内に気密状
態となるようにしている。
蓋体3には筒状の溶剤流出部10を挿着し、溶剤流出部
10に連結管(図外)を接続して蒸発溶剤を凝縮装置(
図外)に流出させて溶剤回収できるようにしている。
溶剤流出部10の蒸発器内面側には、エルボのような管
継手11を介して、所定の長さの可撓性のアルミニウム
管やステンレス鋼管等の金属管、または耐熱性のある可
撓性の合成樹脂管等の接続管12の一端を接続している
接続管12の他端には、上記と同様にエルボのような管
継手13を介して環状の連結具14を取着している。
連結具14には、第2図のように所定の寸法の嵌合部1
5を凹設し、耐熱性のOリングのようなシール材16を
凹溝17に内装していて、嵌合部15を溶剤収容器6の
溶剤を出し入れする缶口のような開口部18に、特に突
き出し部19にシール材16を係合して、取脱可能かつ
気密的に嵌着するようにしている。
20は上蓋用把手、21は溶剤収容器用把手である。
しかして溶剤回収するにあっては、締着具をはずして蓋
体用把手20をもって蓋体3をあけ、廃溶剤を装填した
181缶の溶剤収容器6を溶剤収容器用把手21をもっ
て蒸発器本体2の内部空間5に収容する。
そして溶剤収容器6の密封したキャップ(図外)をはず
して連結具14を開口部18に押しつけて嵌着し、蓋体
3をとして締着具を締着し、凝縮装置等との所定の配管
接続を行うものである。
溶剤収容器6は接続管12を介して凝縮装置、回収缶(
図外)と連通ずるが、蒸発器1の内部とは連通せず、蒸
発器1の内部はシール体9により密封状態となるもので
ある。
そして、電源投入して加熱装置7を作動させ、温度セン
サ8で所定の温度に制御しながら加熱すると、溶剤収容
器6の廃溶剤はヒートパイプ構造の内周壁4を介し迅速
かつ均一に加熱され、溶剤が逐次蒸発していく。
蒸発溶剤は、開口部18、連結具14、接続管12、溶
剤流出部10を通って凝縮装置で凝縮され、回収缶に順
次溶剤回収されていくものである。
したがつて、蒸発器内で溶剤が蒸発しても、蒸発溶剤が
蒸発器内に充満せず、蒸発器の内面、溶剤収容器の外面
に溶剤が付着して汚れることがないものである。
また蒸発器内部の高温に加熱された高温空気は、蒸発溶
剤回収用の流出経路を通って流出せずに密封状態に保持
され、廃溶剤の加熱を熱効率よく行なえるものである。
所定の時間が経過して溶剤回収が終了すると、締着具を
はずして蓋体をあけ、連結具14を開口部18から引っ
ばってはずし、取りはずした所定のキャップを溶剤収容
器6の開口部18に再び取着して、溶剤収容器用把手2
1をもって溶剤収容器6を蒸発器本体2から取り出すも
のである。
蒸発溶剤が蒸発器内に充満していないため、作業が安全
であり、また溶剤収容器をほぼ密閉状態で溶剤回収でき
るため、蒸発溶剤の臭いが周辺に放散しないもので、溶
剤回収作業を衛生的に行うことができるものである。
第3図は本考案の連結具14Aの他の実施例で、連結具
14Aの嵌合部15Aを耐熱性の合成樹脂材で円錐詰栓
状に形成し、溶剤収容器6の開口部18に嵌合部15A
を取脱可能かつ気密的に挿着したものである。
このように連結具としては、開口部に嵌着したり、挿着
したりする手段等により気密的に取脱可能に接続できる
ものである。
上記の溶剤収容器は開口部が小径の缶口のようなものに
ついて説明したが、開口部が溶剤収容器の上層全面のよ
うな広口のものであっても、その広口に嵌着または挿着
する連結具を形成して接続管に取着すれば、上記と同様
に目的を達せられるものである。
また、上記のような広口状の溶剤収容器の場合には、上
蓋の内面で弾性的に押圧するなどにより気密に保持でき
るような気密蓋を溶剤収容器の上層部に被覆し、この気
密蓋を介して上記のように小径の連結具を気密蓋の開口
部に収脱自在に取着するようにしてもよいものである。
また、溶剤流出部と連結具とを接続する接続管としては
、上記のような全長にわたって可撓性のあるものの他に
、たわみ管継手や折り曲げ伸縮管等を適宜に組み合せた
接続管の接続構造とすることもできるものである。
さらにまた、上記のように接続管の一端を溶剤流出部に
固着しないで、Oリング、バッキングのような気密手段
を介して溶剤流出部を貫通して蒸発器の外部に突き出し
、接続管の一端を直接または連結管を介して凝縮装置に
接続するようにしてもよいものである。
第4図は本考案の他の実施例で、溶剤流出部10と溶剤
収容器6との接続間に圧力逃し弁22を配設したもので
ある。
圧力逃し弁22は、接続管12を接続するチーズ継手2
3の一つの分岐部24に取着していて、気密に保持する
蒸発器1内の圧力を所定の低い圧力に保持するようにク
ラッキング圧力が低い逆止弁のようなものとし、蒸発溶
剤が蒸発器1内に流入しないように配設したものである
本実施例では、蒸発器内が高温に加熱されて圧力が上昇
しても、適宜に圧力逃し弁を介して圧力調整ができて所
定の圧力以下に常に保持でき、溶剤収容器が耐圧性の低
い構造のものでも溶剤回収に使用できるとともに、溶剤
回収が終了して上蓋をあける際、内外の圧力差を小さく
できるため、蒸発器内が低温に低下するのを待機するこ
となく、安全にかつ早くあけることができるものである
なお、圧力逃し弁は、上記のように蒸発器内に配設する
他、蒸発器に圧力逃し管を挿着して蒸発器外の凝縮装置
の連結管に圧力を逃すようにリリーフ弁のような安全弁
を配設してもよいものである。
第5図は本考案のさらに他の実施例で、蒸発器1の外部
に突き出した溶剤流出部10にエジェクタ25を配設し
、バルブ26を介して流入口27より炭酸ガス、窒素ガ
ス、空気等を吹き込み可能にしたものである。
本実施例では、溶剤回収終了後にエジェクタを用いて窒
素ガス等を吹き込むと、溶剤収容器内に残存した蒸発溶
剤を吸引して排出でき、上蓋をあけて連結具を開口部よ
り取りはずす際に、蒸発溶溶が放散するのを確実に防止
できるものである。
また、第4図のように圧力逃し弁を配設したものに使用
すれば、エジェクタにより蒸発器内の昇圧した高温空気
を圧力逃し弁を介して吸引できて、蒸発器内外の圧力差
をさらに小さくでき、上蓋をより安全にあけることがで
きるものである。
以上の実施例では、廃溶剤の保管用に常用される181
缶の汎用の溶剤収容器について説明したが、201缶、
ドラム缶等の汎用のものやこれらの汎用缶に代用するも
のについても同様に適用できるものである。
また、蒸発器の加熱構造としてヒートパイプ構造のもの
について説明したが、ヒートパイプ構造のものに限定す
るものでなく、溶剤収容器を蒸発器に収容して蒸発加熱
できるものであればよいものである。
以上のように本考案にあっては、蒸発器内に181缶等
の溶剤収容器を廃溶剤を移しかえることなくそのまま収
容できて使用勝手がよいとともに、蒸発器内に廃溶剤を
装填した溶剤収容器を収容して廃溶剤を加熱して蒸発す
るにもかかわらず、溶剤収容器の内部と蒸発器の内部と
が連通ずることなく、溶剤収容器の開口部に連結する連
結具を介して溶剤の分溜回収が行なえ、蒸発器の内壁や
溶剤収容器の外壁を廃溶剤で汚損することなく回収でき
るものである。
また、蒸発器の蓋体を開けても、蒸発器内に蒸発溶剤が
充満していないので蒸発溶剤が周辺に放散せず、また作
業者が蒸発溶剤を吸入するのを最小限に防止できて、衛
生的に安全に作業ができるものであり、蒸発器内の後処
理も不要で、ただちに溶剤収容器を交換して装着でき、
作業が簡単で能率よく溶剤回収できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の一部省略した縦断面図、第
2図は同上の溶剤収容器の接続部の拡大断面図、第3図
は同上の溶剤収容器の接続部の他の実施例の拡大断面図
、第4図は同上の溶剤流出部の溶剤流出部の接続部の他
の実施例の拡大断面図、第5図は同上の溶剤流出部のさ
らに他の実施例の一部切欠した拡大側断面図である。 1・・・・・・蒸発器、6・・・・・・溶剤収容部、1
0・・・・・・溶剤流出部、12・・・・・・接続管、
14.14A・・・・・・連結具、18・・・・・・開
口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 廃溶剤の装填に汎用される181缶等の溶剤収容器を交
    換可能に収容して溶剤収容器の廃溶剤を加熱し溶剤を分
    溜回収するようにした溶剤回収用の蒸発器の内部に先端
    部に上記溶剤収容器の開口部に気密的に連結するための
    連結具を取着した接続管を突出するとともに接続管の元
    部を蒸発器の内壁の蒸発溶剤流出用の溶剤流出部に気密
    的に接続し、溶剤回収開始時蒸発器の蓋体を開けたとき
    装入した溶剤収容器の開口部に接続管の連結具を接合自
    在とし、溶剤回収終了時蒸発器の蓋体を開けたとき溶剤
    収容器の開口部から上記連結具を取りはずし自在に形成
    したことを特徴とする溶剤回収用の蒸発装置′。
JP6936480U 1980-05-20 1980-05-20 溶剤回収用の蒸発装置 Expired JPS5920322Y2 (ja)

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JPS56172301U JPS56172301U (ja) 1981-12-19
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