JPS5920044Y2 - 組立式畜舎 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は折畳むことによって非常に小容積となり、ま
た、猫等を交配させるときに好適な畜舎を提供し得るよ
うにしたものであり、四隅に柱の保持部を仕切部を介し
て上下に設け、上記保持部より内側に床板の載置部を突
設した四角な基枠と、上記基枠の保持部に着脱自在に嵌
合可能とし、柵の取付部を有する柱と、横方向の横架杆
を有する柵と、上記基枠の載置部の上に前後方向又は横
方向から挿抜自在に載置可能とした床板と、上記柵の横
架杆に懸掛する懸掛部を有し上記床板のほぼ半分又は＋
の幅とした補助床板と、最上部の基枠の上に載設する天
井板とよりなる組立式畜舎に係るものである。

次に図面について本考案の実施例を説明すると、基枠１
は鋼、ステンレスの如き金属、硬質プラスチック等によ
り構成し、部材の縦断面形状はＬ状とし、四隅に柱６の
保持部３と４を仕切部２を介して上下に設ける。

上記保持部３，４は柱６が四角なときには四角な筒状、
柱６が断面円形のときには円筒状とすればよく、また柱
６がパイプ状のときにはこのパイプ状の柱６の内部に嵌
挿する突起状のものとしてもよい。

そして上記上の保持部３と下の保持部４との間には、該
保持部３又は４に柱６を嵌合したときに、その挿入が一
定限度で止まるように仕切部２を設ける。

この仕切部２はピンを挿入して構成してもよい。

上記の如き基枠１には保持部３，４より内側に床板の載
置部５を基枠１の上面を延長させて設ける。

柱６は鋼、ステンレスの如き金属又は確質プラスチック
によって構成し、例えば角筒状として、この柱６には水
平方向に貫通させた貫通礼状の柵の取付部７と、細径パ
イプを縦方向に固定した柵の取付部８を設ける。

柵９は鋼又はステンレスの如き金属の棒よりなる横架杆
１０と１１を上下に横方向に配置し、この横架杆１０．
１１に鋼、ステンレスの如き金属によって形成した縦杆
１２を結合させて構成する。

上記縦杆１２の上端と下端には端架杆１３を配設して縦
杆１２の端部を保護し背面と両側に配置する柵９は横架
杆１０．１１の端部に雄ネジを刻設し、柱６に水平方向
に穿設した貫通孔状の取付部７に上記横架杆１０．１１
の端部を挿入して端部の雄ネジ部分に袋ナツト１４を螺
着して締付けることで柵９を柱６に固定できる。

この場合柱６の柵９の中央部側には柱６に当接する縦杆
１２を設けるか、横架杆１０．１１の端部近くに柱６の
内側に当接するストッパーを設けておくと柵９と柱６と
の固定状態がより強固となる。

柵９を柱６に取付けるための取付部は上記貫通礼状の取
付部７に限定されるものでなく、柱６に柵９の横架杆１
０．１１の端部を下向きに屈折した挿入部１５を挿入す
る細径のパイプ状の取付部８を溶接等によって固定し、
上記パイプ状の取付部８に挿入部１５を上から挿入する
ことで柵９を柱６に結合させてもよい。

この細径パイプ状の取付部８によって柵９を柱６に固定
すると挿入操作のみで柵９を柱６に組付けることができ
、柱６を立設し、基枠１と柱６によって枠組を形成した
後でもこの枠組に柵を組入れることが容易となるもので
ある。

そして全周を囲む柵９のうち少くとも１個の柵には扉１
６を開閉可能に設け、錠の如き係止部１７で扉１６の閉
鎖状態を維持できるようにしておく。

床板１８は金属板、硬質プラスチック板、木板等によっ
て構威し、その幅は左右に配置した保持部３，３の間の
内幅とほぼ一致させ、この床板１８の奥行は基枠１の奥
行とほぼ一致させる。

上記床板１８の前端縁には下方に垂下した止金１９を設
け、この床板１８を基枠１の上と柵９との間に挿入した
ときに上記止金１９が基枠１に引掛ることで床板１８の
挿入が一定限度で止まるようにし、床板１８の挿入操作
を容易とし、かつ、挿入状態が安定するようにしである
。

そして止金１９部分には該止金１９を利用して引手２０
を取付け、基枠１の上に載設した床板１８を引出すこと
を容易とする。

また、上記床板１８とは別に、床板１８の幅のほぼ半分
又は＋の幅の補助床板２２の前後の端部には懸掛部２１
を設け、この懸掛部２１を柵９の横架杆１０又は１１に
懸掛することで、高層とした畜舎の中段の一部に補助床
板２２による棚を容易に構成することができる。

天井板２３は金属板又は確質プラスチック板により構成
し、最上部の基枠１の上に載設する。

この場合に天井板２３の最上部の基枠１とは天井板２３
の四隅に脚を下向きに突設し、この脚を最上部の基枠の
保持部に嵌入するようにしてもよい。

２４は車輪で、最下部の基枠１の保持部を利用して取付
ける。

２５は最下部の基枠１の後方の保持部を利用して取付け
たベースで、畜舎の設置状態を安定させるもので、組上
げた畜舎を搬送するにはベース２５を地上又は床面から
離すように上昇させて畜舎を傾斜させることで畜舎の全
荷重を車輪２４にかけて搬送が容易となり、また上記ベ
ース２５を接地させることで設置状態を安定させること
ができる。

本考案の畜舎は上記の如くで、基枠と柵と床板と補助床
板と天井板を組合せることで極めて容易に畜舎を組上げ
ることができ、分解することによって極めて小容積とし
て搬送するのに便利となるものであり、組立ても、基枠
の保持部に柱を立て、この柱に柵を取付け、床板を挿入
し、補助床板を架設し、天井板を載置するだけでよいか
ら極めて簡単である。

特に本考案では、基枠と柱によって高層の畜舎を容易に
組上げることができ、各基枠の上に床板を載置すること
で多層の畜舎を構成することができ、この場合基枠には
内方に向けて載置部を突設しであるので、床板はその全
周囲が載置部の上に置かれた状態となるので、床板が比
較的薄く両端で支えたのみでは大きな荷重を受けること
が困難である場合でも、上記の如く全周によって荷重を
受けることで歪量を少くして大きな重量に耐えることが
できるようになる利点を有する。

また本考案の畜舎は最下部に床板を敷設し、最上部に天
井板を載設して高層のものを構成し、中央部では片側に
寄せて床板のほぼ半分又は＋の幅の補助床板を柵の横架
杆を利用して設けることで補助床板による棚を形成する
ことができ、一個の畜舎にニレの猫等を収容したときに
、このニレの猫等が馴れるまで別個の位置に居るように
することもでき、また、補助床板を設け、更に中央部に
床板を挿入して高層の畜舎を上下に仕切ることもできる
から、最初には中央部を床板で仕切った二階以上の高層
の畜舎としておき、上記中央部の床板で仕切ったそれぞ
れの空間に雄、雌の猫等を収容しておき、このニレの猫
等が馴れてきたときに中央部の仕切である床板を引抜い
て全体を一つの連続した空間とすることもでき、このと
きでも中央部に補助床板で棚状に一匹の猫等の逃避場所
を設けておくと、猫等を傷つけることなく、交配させる
ことができるから、上記分解して搬送が容易であること
と相俟って交配用の畜舎としても淘に有用である。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例で、第１図は組上げた畜舎の一例を示す斜
視図、第２図は床板と補助床板の斜視図、第３図は柱の
部分斜視図、第４図は柵の部分斜視図、第５図は柱の斜
視図、第６図は基枠の部分斜視図、第７図は部分正断面
図である。 １・・・・・・基枠、２・・・・・・仕切部、３と４・
・・・・・保持部、５・・・・・・載置部、６・・・・
・・柱、７と８・・・・・・取付部、９・・・・・・柵
、１０と１１・・・・・・横架杆、１２・・・・・・縦
杆、１３・・・・・・端架杆、１４・・・・・・袋ナツ
ト、１５・・・・・・挿入部、１６・・・・・・扉、１
７・・・・・・係止部、１８・・・・・・床板、１９・
・・・・・止金、２０・・・・・・引手、２１・・・・
・・懸掛部、２２・・・・・・補助床板、２３・・・・
・・天井板、２４・・・・・・車輪、２５・・・・・・
ベース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四隅に柱の保持部を仕切部を介して上下に設け、上記保
   持部より内側に床板の載置部を突設した四角な基枠と、
   上記基枠の保持部に着脱自在に嵌合可能とし、柵の取付
   部を有する柱と、横方向の横架杆を有する柵と、上記基
   枠の載置部の上に前後方向又は横方向から挿抜自在に載
   置可能とした床板と、上記柵の横架杆に懸掛する懸掛部
   を有し上記床板のほぼ半分又はキの幅とした補助床板と
   、最上部の基枠の上に載設する天井板とよりなる組立式
   畜舎。