JPS5919800B2 - 液圧プレス

Info

【発明の詳細な説明】本発明は高サイクルで衝撃なく駆動することのできるプ
レスを提供することを目的とするものである。

本発明の実施例を図面により説明する。

１はプレスフレーム、２は成形シリンダ、３は成形ラム
で突上シリンダ４により常時上向に駆動している。

シリンダ２頭部には駆動シリンダ５を一体に設け、これ
に駆動ピストン６を嵌入し、ピストンロッド７の下降に
よりシリンダ２内に圧力を発生させる。

ラム６の中央には貫通しない穴８を設け、義人８とロッ
ド７及びピストン６頭部に連通ずる回路９及び１０を設
ける。

１１はスプールで平衡時には回路９及び穴８の入口を閉
鎖（但し、アングラツブを含む）しているが、穴８に突
入する時は回路９と回路１０は連通し、逆に抜出す時は
回路９が閉鎖されてピストン６の頭部空間１２が穴８及
びスプール１１に設けた穴１３、回路１４を介してタン
クへ連通ずる。

１５はスプール１１を駆動するピストンである。

シリンダ５には回路１６を介して蓄圧器１７の圧力を導
き、又ピストン１５は制御弁１８により制御する。

上記構成のプレスにおいて、制御弁１８をＡ位置に切換
えると、ピストン１５がスプール１１を押下げて穴８に
突入するので回路９と回路１０が連通して空間１２に圧
油が入りピストン６を押下げ、これによりシリンダ２内
に圧力が発生してラム３を押下げ金型１９，２０により
成形加工を行なう。

制御弁１８を中立に戻すとスプール１１は停止し、これ
に追従して下降して来たピストン６は自動的に回路９が
閉鎖されるので、スプール１１の停止位置でピストン６
（ラム３）が停止する。

ここで回路９はピストン６の移動により除々に閉鎖され
、これにつれて空間１２への流量が除々に減少するので
ピストン６の整定動作はショックなく確実に行なわれる
。

制御弁１８をＢ位置に切換えるとピストン１５が上昇し
て空間１２の作動油はスプール１１の穴１３及び回路１
４を介してタンクへ排出されるので、ピストン６はロッ
ド７側に作用する油圧により上昇し、スプール１１の停
止位置で穴８が閉鎖されるので上記下降の際と同様停止
する。

ラム３は蓄圧器等に連通ずるシリンダ４によりピストン
６に追従して上昇する。

上記実施例はスプール１１を油圧で、駆動しているが、
機械的に駆動することが可能である。

例えばモーターにより駆動されるクランクあるいはカム
によれば一定の高速駆動が可能であり、さらにレバー等
を使用して手動により駆動すれば速度及びストロークを
任意に変えることが可能である。

なお、ロッド７と成形ラム３の大きさを変えることによ
り、駆動ピストン６に対する出力、速度を種種に変化さ
せ得る。

上記説明のように本発明においてはプレスの制御作動に
殆んど動力を要せず１．駆動ピストン６はスプール１１
に完全に追従すると共に流体的にフィードバックがとれ
ているのでストローク誤差、及び切換時のショックが少
なく打抜、自由鍛造、型鍛造等においてその特徴をより
発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示す断面図である。２は成形シリンダ、３は成形ラム、４は突上シリンダ、
５は１駆動シリンダ、６は、駆動ピストン、７はラム、
８は穴、９，１０．１４は回路、１１はスプール。

【特許請求の範囲】