JPS5919160Y2 - 炭素繊維強化樹脂ピストンピン - Google Patents

炭素繊維強化樹脂ピストンピン

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Publication number
JPS5919160Y2
JPS5919160Y2 JP18130679U JP18130679U JPS5919160Y2 JP S5919160 Y2 JPS5919160 Y2 JP S5919160Y2 JP 18130679 U JP18130679 U JP 18130679U JP 18130679 U JP18130679 U JP 18130679U JP S5919160 Y2 JPS5919160 Y2 JP S5919160Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
piston pin
connecting rod
reinforced resin
carbon fiber
Prior art date
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Expired
Application number
JP18130679U
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English (en)
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JPS5699036U (ja
Inventor
仁 小沢
政宏 仲川
Original Assignee
トヨタ自動車株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関のピストンおよびコネクティングロッ
ドを回動可能に連結するピストンピンに関する。
従来かかるピストンピンは鋼材、例えば 5CrL 15に冷間鍛造および浸炭浸窒焼入れ焼戻し
の熱処理を施して製作し、所定の強度および耐摩耗性を
持たせている。
しかし、冷間鍛造法により製作するために、ピストンピ
ンの肉厚は長さ方向にほぼ一様とせねばならず、強度を
高める場合には全体は厚さを増す必要がある。
このことは、鋼材の比重が大きいことと相俟ってピスト
ンピンの重量を増加させ、ひいては機関の重量を増加し
、当該機関搭載車輛の燃費特性を低下せしめることにな
る。
また従来のピストンピンを嵌合するコネクティングロッ
ドの小端部にはブツシュを圧入して焼付きを防止する必
要があり、機関の組立て工程を繁雑化しかつコネクティ
ングロッドの小型軽量化を阻害している。
本考案はかかる点に鑑み、ピストンピンを軽量化すると
ともにピストンピンに潤滑機能または潤滑特性向上機能
をもたせることを目的とする。
本考案はかかる目的を、内燃機関のピストンおよびコネ
クティングロッドを回動可能に連結するピストンピンに
おいて、ピストンピンを炭素繊維をその長手方向軸線に
対し所定の角度をもって傾斜させかつ交差するように重
ね巻きして構成した炭素繊維強化樹脂製となしかつピス
トンのピストンボス穴およびコネクティングロッド小端
穴間の剪断力作用部の肉厚を大きくなした炭素繊維強化
樹脂ピストンピンにより遠戚する。
以下添付図面を参照して本考案のピストンピンの実施例
を説明する。
第1図は本考案に係るピストンピン3により連結された
ピストン1およびコネクティングロッド2の小端部の断
面正面図を示す。
ピストンピン3はピストン1に穿設されたピストンボス
穴4およびコネクティングロッド2の小端部に穿設され
た小端穴7に常温においても周方向に摺動可能に嵌合さ
れ、所謂フルフローティング方式となっている。
ピストンボス穴4にスナツプリング6装着用の円周方向
溝5を穿ち、該溝5にスナップリング6を嵌着してピス
トンピン3の軸方向の移動を実質的に防止している。
ピストンピン3は、第2図および第3図に示すように高
剛性炭素繊維8をピストンピン3の長手方向軸線に対し
所定の角度、例えば±45°の角度をなして重ね巻きし
高剛性炭素繊維8間にエポキシ、ポリエステル、ポリイ
ミドまたはポリアミド等の樹脂9を含浸させ、所謂フィ
ラメントワインディング法にて円筒形状に形成している
なお高剛性炭素繊維は体積百分率で40%乃至50%と
なすことが好ましい。
上述のようにフィラメントワインディング法を採用する
ことにより本考案のピストンピンは従来の鋼製ピストン
ピンとは異なりその内周部形状に変化をもたせることが
できる。
この場合に、第1図に示すようにピストンピンボス穴4
の内端部およびコネクティングロッド小端穴7の間の肉
厚が最大となるよう第2図に示すような滑らかな曲面、
第4図に示すような矩形状断面または第5図に示すよう
な三角形状断面等とする。
かかる特別な断面形状となすことにより剪断強度および
剛性を向上でき、爆発力および慣性力がピストン1 (
第1図)に作用してピストンピンボス穴4およびコネク
ティングロッド小端穴7間のピストンピン3に過大な剪
断力が作用しても上述の肉厚部により十分耐えることが
できる。
また炭素繊維自体の固体潤滑機能および隣接する炭素繊
維間の凹凸部による潤滑油保持機能により焼付を生しる
ことなくピストンボス穴およびコネクティングロッド小
端穴に支持される。
従って場合によっては第1図に示すようにピストンおよ
びコネクティングロッドのブツシュを廃止でき、これに
よりピストンおよびコネクティングロッドの軽量化、そ
れに伴うコネクティングロッドの摺動面積の低減および
摩擦損失の低減がはかれる。
本考案の炭素繊維強化樹脂ピストンピンはフィラメント
ワインディング法により製作する。
この方法により炭素繊維8はピストンピン3とある角度
をなして軸線方向を向くため、前述の剪断力作用方向に
実質的に交差して位置することになり、耐剪断力特性が
向上する。
本考案のピストンピンは従来の炭素鋼5CrL 15製
のピストンピンに比較しその重量が僅かにイとできた。
これにより上述した理由によりピストンおよびコネクテ
ィングロッドの軽量化がはかオし、これにより摩擦損失
を低減する効果が奏された。
一例として重量が月となったときに摩擦トルクは約0.
05kgm低下できた。
またピストンピン並びにそれに付随するピストンおよび
コネクティングロッドの軽量化により慣性力が低下し、
従ってピストンにかかる荷重が減少し、これによりピス
トンピンの耐久性が向上し、高速運転が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るピストンピンにより連結されたピ
ストンおよびコネクティングロッドの断面正面図、第2
図は第1図のピストンピンの拡大断面正面図、第3図は
第2図の側面図、第4図および第5図は本考案に係る他
のピストンピンの拡大断面図である。 1・・・・・・ピストン、2・・・・・・コネクティン
グロッド、3・・・・・・ピストンピン、4・・・・・
・ピストンピンボス穴、7・・・・・・コネクティング
ロッド小端穴、8・・・・・・炭素繊維、9・・・・・
・樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関のピストンおよびコネクティングロッドを回動
    可能に連結するピストンピンにおいて、ピストンピンを
    、炭素繊維をその長手方向軸線に対し所定の角度をもっ
    て傾斜させかつ交差するように重ね巻きして構成した炭
    素繊維強化樹脂製となし、さらにピストンのピストンボ
    ス穴およびコネクティングロッド小端穴間の剪断力作用
    部の肉厚を大きくなしたことを特徴とする炭素繊維強化
    樹脂ピストンピン。
JP18130679U 1979-12-28 1979-12-28 炭素繊維強化樹脂ピストンピン Expired JPS5919160Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18130679U JPS5919160Y2 (ja) 1979-12-28 1979-12-28 炭素繊維強化樹脂ピストンピン

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18130679U JPS5919160Y2 (ja) 1979-12-28 1979-12-28 炭素繊維強化樹脂ピストンピン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5699036U JPS5699036U (ja) 1981-08-05
JPS5919160Y2 true JPS5919160Y2 (ja) 1984-06-02

Family

ID=29691699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18130679U Expired JPS5919160Y2 (ja) 1979-12-28 1979-12-28 炭素繊維強化樹脂ピストンピン

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Publication number Publication date
JPS5699036U (ja) 1981-08-05

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