JPS5918065B2 - 漏血防止用フイルム - Google Patents

漏血防止用フイルム

Info

Publication number
JPS5918065B2
JPS5918065B2 JP56002995A JP299581A JPS5918065B2 JP S5918065 B2 JPS5918065 B2 JP S5918065B2 JP 56002995 A JP56002995 A JP 56002995A JP 299581 A JP299581 A JP 299581A JP S5918065 B2 JPS5918065 B2 JP S5918065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
water
polyvinyl alcohol
boric acid
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56002995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57117867A (en
Inventor
「つとむ」 鈴木
浩士 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AISERO KAGAKU KK
Original Assignee
AISERO KAGAKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AISERO KAGAKU KK filed Critical AISERO KAGAKU KK
Priority to JP56002995A priority Critical patent/JPS5918065B2/ja
Publication of JPS57117867A publication Critical patent/JPS57117867A/ja
Publication of JPS5918065B2 publication Critical patent/JPS5918065B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は経血類の滲出漏洩を防止するための温血防止用
フィルムに関する。
近年、生理ナプキンの使用後における便利性と汚物の廃
棄処理上の問題から、水洗便所に廃棄することができ、
しかも排水管の閉塞や、浄化槽における浄化機能を阻害
しない優れた水分散性を有する生理ナプキンが強く要望
されている。
このような生理ナプキンの構成材料において、吸収層は
本来吸収性の大きい水分散性の良好な紙または解砕パル
プマットが一般的に使用されるので水分散性について特
に問題はなく、また外皮層としての薄紙も水溶性のサイ
ズ剤を適宜選択して抄紙したものを使用することによつ
て水分散性を与えることができる。而して、上記生理ナ
プキンにおける防漏層には吸収層に吸収された相当量の
水分を含む経血の加圧状態における滲出漏洩を防止しう
る性能を賦与するために、油性物質や合成樹脂によつて
強力な撥水もしくは防水加工を施した紙やポリエチレン
、ポリプロピレンのような疎水性の薄いプラスチックフ
ィルムが用いられている。
しかし、上記防漏層に用いられるこれらの材料は水に少
しも溶解分散しないものであるから、水洗廃棄できない
欠点を有する。また、近年、親水性合成樹脂としてのポ
リビニルアルコールを基質とする水溶性フィルムを温血
防止用フィルムとして使用する提案が数多くなされてい
る。
しかし、冷水可溶性を呈する部分けん化ポリビニルアル
コールからなるフィルムは経血中の水分に溶解するため
、完全な滲出防漏効果を達し得ない。これに対しけん化
度99モル%以上の所謂、完全けん化ポリビニルアルコ
ールより作られるフィルムは冷水では膨潤するのみであ
つて、全く溶解も分散もしないため防漏効果は良好であ
つても、水洗廃棄ができないという難点を生ずる。この
対策として従来冷水可溶性ポリビニルアルコール系樹脂
を基質とする吸経綿において、これに水溶性無機塩類か
ら選ばれたゲル化剤を配合してなる樹脂膜を防漏膜とし
て用いることによつて、使用中の人体の体温附近の温水
にはゲル化剤の作用によつて不溶性を呈するが、使用後
水洗便所へ廃棄するときは容易に分散溶解する防漏膜が
提案されている(特公昭42−7957号)。しかしな
がら該組成の防漏膜は防漏性、水溶性とも不完全である
ばかりでなく、膜製造の工程においても常温以上の温度
で該組成物水溶液はゲル化を起して製膜性が著しく低下
するため、防漏膜の品質上最も重要なピンホールのない
均質なフィルムを工業的に製造することが不可能となる
欠点がある。また、単に前記無機塩類からなるゲル化剤
を用いるのみでは、その添加量を多くしなければならず
(例えば、上掲の特許公報は最も少い場合で3%程度添
加しなければならないと記載している。)さらに均質な
フイルムの製造を一層困難にするので実用性に乏しい欠
点がみられる。上述した事情に鑑み、本発明者はこれら
公知技術の諸欠点を排除すべく鋭意研究した結果、硼酸
は他の無機塩類と異なり、高温の水溶液ではゲル化を起
しにくく、温度によつてゲル化現象が著しく異なり、ポ
リビニルアルコールに対し5重量%以下のごとき小量の
硼酸の存在においては、水溶液の温度が60℃以上の比
較的高温では全くゲル化を起さないため、ポリビニルア
ルコール10〜50重量%水溶液より製膜される溶液流
延法や押出法のごとき通常の製膜法によつて、水溶液の
温度を60℃以上に保持することにより、均質で欠点の
ないフイルムが効率よく容易に製造できること;0.1
〜5.0重量%の硼酸を均一に含有する、平均重合度5
00以上及びけん化度80〜98モル%のポリビニルア
ルコール系フイルムは400C以下の体温附近の温度に
おいては、経血中の水分のごとき比較的少量の水分では
強いゲル化を起して水に抵抗性のある膨潤皮膜を形成し
、経血等の滲出防漏効果が強力であること,さらに、水
洗便所の放流水のごとく溶解後のポリビニルアルコール
濃度が1重量%以下になるような大量の水に稀釈される
場合には、ポリビニルアルコールに結合した硼酸がポリ
ビニルアルコールフイルムの結晶性を低下させているた
め、水溶性を増進するように働き、きわめて良好な水溶
性を呈することの知見を得て、本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明の漏血防止用フイルムは平均重合度5
00以上及び平均けん化度75〜98モル%のポリビニ
ルアルコールを基質とし、該ポリビニルアルコールに対
して0.1〜5.0重量%の硼酸を均一に含有するポリ
ビニルアルコール系フイルムからなることを特徴とする
。以下本発明を詳しく説明する。
本発明において漏血防止用フイルムの基質として用いら
れるポリビニルアルコールは平均重合度500以上、好
ましくは800〜2000及びけん化度75〜98モル
%好ましくは80〜96モル%を有するものであつて、
平均重合度が500より低いものでは経血類の滲出防漏
効果が著しく低下し、又けん化度が75モル%より低い
ものや98モル%より高いものでは硼酸の存在下におい
ても水溶性乃至水分散性が乏しくなるので実用に供し得
ない。
次に本発明で使用する硼酸の量は上記ポリビニルアルコ
ールに対して061〜5.0重量%、好ましくは0.5
〜3.0重量%であつて、硼酸の使用量が061重量%
より低い場合はフイルムの漏血防止効果が不完全であり
、5重量%より高くなると、フイルムの強度が著しく劣
化するようになるので留意すべきである。
本発明において硼酸を均一に含有するポリビニルアルコ
ール系フイルムを得るには上記ポリビニルアルコールに
所定量の硼酸を均一になるごとく添加し、さらに得られ
るフイ′ムの物性を改善する目的で種々の添加剤、例え
ばポリビニルアルコールの可塑剤(例えば多価アルコー
ル)、界面活性剤、着色剤、離型剤、消臭剤等を添加し
たものを90℃以上のような温度に加熱して水に均一に
溶解し、得られる水溶液を60℃以上の温度に保ちなが
ら常法に従つて膜状に成形して乾燥する。
なお、フイルムの厚さは特に制限的でないが0.015
〜0.03mmの範囲が実用上好ましい。従来、硼酸又
は/及び硼酸塩を主成分として含む親水性溶剤をポリビ
ニルアルコール系水溶性フイルムの片面もしくは両面に
塗布、乾燥して得られる被覆ポリビニルアルコール系フ
イルムを防漏層として構成した生理用吸収体が提案され
ているが(特公昭51−46998号)、このように硼
酸を単に被覆したのみでは後記実施例において比較例2
として示すごとく経血の滲出防漏性は未だ不十分である
。本発明の漏血防止用フイルムを例えば生理ナプキンの
防漏層として適用するには前述したごとき材料から構成
される吸収層並びに外皮層と従来の手法に従つて組合せ
るとよい。
以下に実施例を例示して本発明の構成及び効果を具体的
に説明する。
実施例 1〜3 下記表1に示す各種のポリビニルアルコールを用い、こ
れに硼酸を表1に示す量をそれぞれ均一に添加したもの
を常法により厚さ0,02mIのフイルムに製膜する。
なお、比較例1として下記表1に示すポリビニルアルコ
ールを用い、これに水溶性無機塩ゲル化剤としての硫酸
ナトリウムを10重量%添加したものを同様に厚さ0.
02韮のフイルムに製膜し、又比較例2として下記表1
に示すポリビニルアルコールを同様にして厚さ0.02
薦lのフイルムに製膜し、得られるフイルムの片面に硼
酸を0.5y/77Z″(ポリビニルアルコールに対し
て2重量%に相当する)に塗布乾燥する。
上述のごとくして得られた各フイルムについて滲出防漏
試験と溶解率測定試験を行なつた結果を併わせて表1に
示す。
(1)滲出防漏試験法 (厚生省告示第285号生理用品基準における滲出試験
に準拠)吸水層試料として吸水紙2枚により粉砕パルプ
を包被した大きさ70×160mm、厚さ約811、重
量6.5Vを有する生理用品吸水層を使用する。
各漏血防止用フイルム試料をガラス板上にひろげたろ紙
上にのせ、その上に吸水層試料をのせる。
その中央部にコンゴーレツド0.21に、水を加えて1
00m1とした液を入れたビユーレツトの先端を軽く接
触させ、1分間5〜10m1の速さで10m1を流下さ
せたのち、1分間静置させその部分に直径50m1で重
さ1kgの荷重をかけるとき、フイルムを透してコンゴ
ーレツド溶液がろ紙に滲出するまでの時間を測る。(2
)溶解率測定試験 (廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第4条の
2第3項第15号に掲げる衛生用品等の試験に準拠)各
漏血防止用フイルム0.3Vをビー力に入れ、300m
1の水を加えて、常温でスターラで1時間攪拌した後、
ワツトマンGFCろ紙でろ過し、未溶解の残留ポリビニ
ルアルコール(PVA)重量を測定する。
溶解率一(WO−WR)/WO×100 W0は添加PVAフイルム重量 WRは残留PVAフイルム重量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均重合度500以上及び平均けん化度75〜98
    モル%を有するポリビニルアルコールを基質とし、該ポ
    リビニルアルコールに対して0.1〜5.0重量%の硼
    酸を均一に含有するものを製膜してなる漏血防止用フィ
    ルム。
JP56002995A 1981-01-12 1981-01-12 漏血防止用フイルム Expired JPS5918065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56002995A JPS5918065B2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12 漏血防止用フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56002995A JPS5918065B2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12 漏血防止用フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57117867A JPS57117867A (en) 1982-07-22
JPS5918065B2 true JPS5918065B2 (ja) 1984-04-25

Family

ID=11544953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56002995A Expired JPS5918065B2 (ja) 1981-01-12 1981-01-12 漏血防止用フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5918065B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4456570A (en) * 1982-07-26 1984-06-26 Ethyl Corporation Treatment of perforated film
CA1214371A (en) * 1983-11-18 1986-11-25 Borden Company, Limited (The) Binder for pre-moistened paper products
JPH0869098A (ja) 1994-08-31 1996-03-12 Konica Corp ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
JP3574986B2 (ja) 1996-01-16 2004-10-06 コニカミノルタホールディングス株式会社 ハロゲン化銀写真感光材料用固体処理剤及びハロゲン化銀写真感光材料の処理方法
JP2003113255A (ja) * 2001-07-30 2003-04-18 Sekisui Chem Co Ltd 水解性樹脂フィルム、水解性樹脂積層フィルム及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57117867A (en) 1982-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4186233A (en) Disposable composite insensitive to surface moisture but disintegratable in aqueous liquid
AU687968B2 (en) Flushable compositions
TWI277428B (en) Superabsorbent polymer
JPS5913213B2 (ja) 生理用ナプキン
FR2488901A1 (fr) Composition de matiere absorbante, procede de preparation d'une telle composition et articles confectionnes avec celle-ci
CZ290746B6 (cs) Ploąně tvarovaný absorpční prostředek pro vodu a vodné kapaliny, způsob jeho výroby a jeho pouľití
DK160673B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af et absorberende materiale og anvendelse heraf
JPH09509591A (ja) 改良された吸収特性を有する吸収性材料およびその製造方法
JPH01230671A (ja) 吸収水化物およびその不動化方法
JPH0437541A (ja) 多層シート
JP2002512087A (ja) 創傷用の固体状ホウ酸塩−ジオール反応生成物
JPH10511902A (ja) 水で流すことができるフィルム
JP2648760B2 (ja) 生分解性及び高吸水性樹脂組成物からなる不織布及びその用途
JPS63222761A (ja) 水吸収性組成物
TWI237030B (en) Ion-sensitive, water-dispersible polymers, a method of making same and items using same
JPS5918065B2 (ja) 漏血防止用フイルム
JPS6123282B2 (ja)
JPH0819571A (ja) 吸収性衛生用品
TW503116B (en) Structure having balanced pH profile
JPH11501561A (ja) 液体接触角勾配および穿孔バックシート層を有する吸収性製品
TW413629B (en) Material for enhancing the viscosity of the body fluid or excrement
JPH0838547A (ja) 吸収性衛生用品
US20220074130A1 (en) Water soluble fibers with post process modifications and articles containing same
TWI816985B (zh) 具有吸濕性之塗層劑、藉由塗層劑形成乾燥被膜之衛生材料用成型體、及塗層劑之製造方法
WO2020162529A1 (ja) 衛生用品