JPS5918006B2 - 草刈機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は草刈機に係るもので、特に商用電源に電源コー
ドを接続して給電する形式の電動式草刈機に関するもの
である。

一般にハンディタイプのこの種の草刈機は小形化、軽量
化のため狭い（小さい）本体ケース内、特にモータ収納
室の上部にスイッチ等の部品を配置しているので、刈り
刃を、駆動するモータの発熱量が多いと本体ケース内特
にモータ収納室内の温度が高くなり、モータ収納室内の
モータやモータ収納室の上部あるいは該室に近接して設
けたスイッチ等の各部品に悪い影響を与えていた。

冷却効果を増すために外部から取入れる冷却空気量を増
加させようとすると、塵埃や水滴を吸引しやすくなるの
で防塵、防水対策を十分に行なわなければならない欠点
があった。

本発明は上記問題点にかんがみてなされたもので、小形
軽量で商用電源を用いても発熱対策が容易な草刈機を提
案することを目的とするものである。

本発明は、モータとして永久磁石界磁形のファン付モー
タを使用して発熱量を低減し、本体ケースにモータ収納
室と該モータ収納室の上部から横方向へ一体的に伸びた
バンドル部を構成して前記モータを前記モータ収納室に
収納すると共に、前記モータへ給電する整流器とスイッ
チを前記バンドル部内に収納して発熱要素の集中化を防
き合せて空間の有効活用と草刈中に発生する砂塵等に対
する保護をはかつて小形軽量化し、更に前記モータのフ
ァンによって前記モータ収納室およびバンドル部内に攪
拌空気流を発生させて前記モータ、整流器およびスイッ
チの熱をこの空気流で本体ケースに効率良く伝達してこ
れらを冷却するようにしたことを特徴とする。

以下、本発明の具体的実施例を図面に基ついて詳説する
。

図面において、１ａ、１ｂは二つ割りのプラスチックか
らなる本体ケースで、これはモータ収納室２と、このモ
ータ収納室２の上部から横方向へ一体的に伸びるほぼ筒
状の７スンドル都３とからなる。

バンドル部３の一端はモータ収納室２の上端に、かつ他
端は収納室２の下端にそれぞれ一体形成しである。

本体ケースｌａ、１ｂの合わせ目は重ね合わせ構造にし
て組合せれば本体ケースｌａ、Ｉｂ内への水の浸入を防
止することができる。

５はモータ収納室２の下方に設けられたベースで、この
ベース５は本体ケース１ａ、ｌｂの内壁に設けられた係
合突起６によって固定されている。

７はベース５に載置された永久磁石界磁形モータで、こ
のモータ７の上方軸端７ａにはファン８が固定され、か
つ下方軸端７ｂはベース５に設けた穴９を通してベース
５の下方に突出させている。

１０はベース５の下方に位置して、しかも下方軸端７ｂ
に固定したピニオンギヤ−で、ベース５を利用しで埋込
ピン１１．１２により支持されたファストギヤー１３と
セカンドギヤー１４にモータ７の回転を伝達するように
なっている。

１５は金属性の固定刃で、この固定刃１５はベース５の
下面に設けた複数個のポス１６にねじ１７で固定される
。

１８は金属性の可動刃で、固定刃１５のほぼ中央部に設
けたピン１９に係止されており、このピン１９を中心に
しての揺動運動はセカンドキャー１４に設けられた偏心
カム２０によって行なわれるもので、モータ７の回転を
ピニオンギヤ−１０とファストギヤー１３験セカンドギ
ヤー１４とによって適切な状態に調整される。

２１はスイッチ取り出し穴、２２は本体ケース１ａｌｂ
を固定する複数個のボス部、４０はベース５に設けられ
た多数の通気穴で、ファン８の回転によって発生した風
をバンドル部３内に送り込むためのものである。

２３はバンドル部３内に設けられた整流器、２４はバン
ドル部３内に設けられたスイッチで、このスイッチ２４
のボタン部２４ａはバンドル部３の下面に突出させであ
る。

２５はバンドル部３の後端部分に設けられたコードアー
マで、このコードアーマ２５によって引込部を保護され
たコード２６がモータ７への給電ヲ行なうものである。

２７はプラスチックなどの非導通性のスペーサで、モー
タ７とベース５との間に介在させである。

３０はモータ７の上端にがん合した防滴カバーでこの防
滴カバー３０には逆皿状のつば３０ａと通気穴３０ｂ、
３０ｃなどが形成されている。

なお電気的配線は第３図に示すように、電源コード２６
をスイッチ２４を介して単相全波整流ブリッジ形整流器
２３の交流端子に接続し、この整流器２３の直流端子を
モータ７のブラシに接続するようにする。

以上のような構成であるから、ボタン部２４ａを押して
スイッチ２４をオンにするとモータ７が駆動し、このモ
ータ７の動力がピニオンギヤ−１０−ファツトギヤー１
３−セカンドギヤー１４−偏心カム２０と伝達され、偏
心カム２０により揺動運動によって可動刃１８が左右に
動き、草を刈る状態となる。

同時にファン８が回転するので本体ケース内部の空気が
攪拌されて矢印Ｐ１．Ｐ、２ 。

Ｐ３のように穴４０を通ってバンドル部３の下端ｇＤ
３ ａ１上端部３ｂを経由してモータ収納室２の上部へ
と循環する空気流等が発生し、モータ７と整流器２３と
スイッチ２４が冷却される。

そして加熱された空気は本体ケースｌａ、１ｂと接触し
てこの本体ケース１ａ、１ｂに伝熱し、この本体ケース
１ａ、１ｂを介して外部へ熱放出する。

以上のように本発明によれば、モータ７は永久磁石界磁
形であるので発熱量が少すく、また整流器２３とスイッ
チ２４はモータ７から離れたバンドル部３内に配置され
ているので発熱要素が分散されて局部的な過熱やモータ
７の発熱によって整流器２３やスイッチ２４が加熱され
るのが軽減され、更にまたモータ７に設けたファン８に
よってモータ収納室２およびバンドル部３内に攪拌空気
流を発生させ、モータ７、整流器２３およびスイッチ２
４の発熱で加熱された空気を本体ケース１ａ、１ｂに有
効に接触させてこれに熱伝達して外部へ放出するように
したので、モータ７、整流器２３およびスイッチ２４内
に熱がこもってこれらが過熱し性能が劣化することがす
くすり、従って外部から多量の冷却空気を取入れる必要
がない。

更にまた、整流器２３やスイッチ２４をモータ収納室２
に収納する場合に較べて空間の利用が合理化されモータ
７の頭上空間を小さくできるので草刈機全体を小形軽量
化できる効果もある。

更に、整流器２３とスイッチ２４を、本体ケース１ａ＋
１ｂの上部から横方向に伸びたバンドル部３内に収納し
、しかも上記のように本体ケース１ａ。

１ｂ外から多量の冷却空気を取入れる必要がないので、
草刈中に発生する砂塵に対する保護や防水対策が容易で
ある。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明になる草刈機の平面図、第２図は第１図
の■−■断面図、第３図は電気回路図である。 ｌａ、１ｂ・・・・・・本体ケース、２・・・・・・モ
ータ収納室、３・・・・・・ハンドル部、７・・・・・
・モーチ、８・・・・・・ファン、２３・・・・・・整
流器、２４・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータ収納室とこのモータ収納室の上部から横方向
   へ一体的に伸びモータ収納室に連通ずる中空のバンドル
   部を有する本体ケースと、前記モータ収納室内に配置さ
   れた永久磁石界磁形のファン付モータと、前記本体ケー
   ス下端部に配置された刈り刃と、前記モータの回転力を
   前記刈り刃に伝達するために前記モータと刈り刃の間に
   配置したギヤ機構と、前記バンドル部内の空間に収納さ
   れ前記モータに給電する整流器およびスイッチとを備え
   、前記整流器によって交流を整流してモータに与えると
   共に前記モータのファンによってモータ収納室とバンド
   ル部内に攪拌空気流を発生させてモータ、整流器および
   スイッチの熱をこの空気流で本体ケースに伝達するよう
   にしたことを特徴とする草刈機。