JPS5917199Y2 - 灰皿装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は駅等に設置するスタンド型等の灰皿装置に関
する。

駅構内に設置される煙草の吸殻等の収納用灰皿は、角筒
状容器が主でその容器の底部に水を入れ、投げ入れられ
た吸殻を消すようにしている。

しかし、投げ入れられた煙草は水中にタール等かにじみ
出て不衛生であり、また、清掃も非常に煩わしいもので
ある。

この考案は、密封すれば火を消し得ることに着目し、密
封の灰皿の蓋を吸殻が投げ入れられた時のみ開くように
して上記問題点を解決したものである。

以下この考案を、その実施例を示した図面とともに詳細
に説明する。

この考案の灰皿装置は、図に示すように、装置本体に設
けた灰皿１の上面開口２に下向きに傾斜した蓋３を気密
に取付け、この蓋３をシリンダ等の駆動手段４により開
閉自在とするとともに、蓋３には煙草吸殻等の物検出器
５を設け、この検出器５が吸殻等を検出した際、その検
出信号により駆動手段４を駆動せしめて一定時間蓋３を
開放するようにしたものである。

図に示す各実施例の装置本体は灰皿１と同一物で角筒状
の箱から成るが、装置本体は、その上部に灰皿を設けた
所謂スタンド灰皿の構成としてもよい。

密封して火を消すためには灰皿容積を小さくするほうが
望ましく、本願考案はスタンド型が望ましい。

蓋３は図示のごとく灰皿１内に設けてもよいか゛、図示
のものの開口２を有する土壁自体を開閉自在としてもよ
い。

蓋３の開閉用の駆動手段４は種々のものが考えられるが
、例えば第１図に示すように、基部６とその基部６から
出没自在の遮蔽板７とから蓋３を構成し、遮蔽板７を基
部６内に設けたシリンダ、モータ等で移動自在としても
よいし、第２図及び第３図に示すようにシリンダ８によ
り蓋３を両開きとしてもよく、さらに第４図に示すよう
にモータ９によ・り蓋３を開くようにしてもよい。

蓋３は図示のごとく二枚の板で構成せず一枚の板で構成
してもよく、また、片開きでもよい。

なお、第３図及び第４図のごとく、駆動手段４を蓋３の
上側に設ける場合、その駆動手段４は灰皿１内の一側に
寄せることが望ましい。

吸殻投入の邪魔にならないようにするためである。

検出器５も種々のものが考えられ、例えば光スィッチ、
サーマルスイッチ、圧電スイッチ、リミットスイッチ、
ホール効果を利用したスイッチ等である。

光スィッチの場合、その受光をさえぎったときにスイッ
チが作動することとなるため、吸殻が投げ入れられた際
会らず通る位置すなわち蓋３上面の最も最下位に設ける
。

同様な理由により、他のスイッチも蓋３上面の最下位に
設けることが望ましい。

駆動手段４は検出器５の検出信号により駆動し、タイマ
ー等により一定時間の後、非駆動（シノンダ）又は逆回
転（モータ）となって蓋３を閉めて灰皿１を密封するよ
うにする。

なお、図中、１０は吸殻収納用の内箱であり、この内箱
１０？灰皿１から適宜に取り出して吸殻を捨てることと
なる。

勿論、内箱１０は必らずしも設ける必要はない。

この考案の灰皿装置は以上のように構成されており、い
ま、灰皿１の開口２内に吸殻、ガム等が捨てられると、
蓋３の傾斜に沿ってそれらは落下し、最下位で検出器５
が検出して駆動手段４により蓋３が開放し、吸殻等は灰
皿１内に落下する。

落下するのに必要十分な時間蓋３が開いた後、駆動手段
４により蓋３は閉じられて灰皿１が密封状態となり、酸
欠となって吸殻の火は消えることとなる。

以上のように、この考案の灰皿装置によると、装置本体
に設けた灰皿の上面開口に下向きに傾斜した蓋を気密に
取付け、その蓋をシリンダ等の駆動手段により開閉自在
とするとともに、蓋上面の傾斜最下部には煙草吸殻等の
物検出器を設け、この検出器が吸殻等を検出した際、そ
の検出信号により駆動手段を駆動せしめて一定時間蓋を
開放するようにしたので、この装置の蓋上面に吸殻等を
投げすてると蓋上面をころがって最下部に至り、必らず
検出器に検出され蓋が開閉されて灰皿内に収納され、灰
皿内に水を入れることなく吸殻の火を消すことができる
うえに、吸殻等は乾いた状態で収納されるため清掃が容
易である効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はそれぞれこの考案の灰皿装置の各実
施例の断面図である。 １・・・・・・灰皿、２・・・・・・開口、３・・・・
・・蓋、４・・・・・・駆動手段、５・・・・・・検出
器、８・・・・・・シリンダ、９・・・・・・モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 装置本体に設けた灰皿の上面開口に下向きに傾斜した蓋
   を気密に取付け、この蓋をシリンダ等の駆動手段により
   開閉自在とするとともに、蓋上面の傾斜最下部には煙草
   吸殻等の物検出器を設け、この検出器が前記吸殻等を検
   出した際、その検出信号により前記駆動手段を駆動せし
   めて一定時間前記蓋を開放するようにしたことを特徴と
   する灰皿装置。