JPS5917030Y2 - 円板状記録媒体を用いた記録再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気シートのような可撓性の円板状記録媒体
の中心部近傍のみを支持して、安定化板上で高速回転せ
しめ、前記安定化板側より信号変換素子（磁気ヘッド）
を当接せしめて信号を記録あるいは再生する記録再生装
置に関するもので、前記記録媒体と信号変換素子との当
接が安定に得られるよう構成したものである。

この種装置において、記録トラックを変換せしめるため
に信号変換素子（磁気ヘッド）を記録媒体の径方向に移
動可能に構成する場合、前記安定化板に信号変換素子が
移動可能な孔部を形成する必要がある。

ところが安定化板に孔部を形成した場合、記録媒体であ
る磁気シーＩ・と安定化板間のエアフィルム効果が前記
孔部で崩れ、又はこの部分で磁気シートの浮上量、特に
半径方向の浮上量が変化する。

また、磁気ヘッドを当接すると磁気シートと安定化板間
の圧力が下がるため空気流が前記孔部を通して流れ込む
ため、磁気シートの振動の原因にも連かり、安定したヘ
ッドとシートのタッチが得られにくくなる問題が生じる
。

本考案は、この問題を解決する一手段を提供するもので
あり、簡単な構成により、安定化板に設けられた孔部を
、信号変換素子の移動に支障なく実質的に閉成したもの
である。

以下図面を参照して、その実施例をあげ説明する。

図面において、１は基板２に固着されたシート駆動用モ
ータであり、その回転シャフトには磁気シート保持台３
が固定され、その磁気シーｌ−保持台３には磁気シート
４が固定されている。

５は安定化板であり、その磁気ヘッド装着部には、磁気
ヘッドの移動が可能なように前記磁気シート４の径方向
に伸びる長孔６が設けられている。

７は後述する形状のへラドベース８の先端に固定された
磁気ヘッドであり、前記長孔６を貫通して磁気シート４
に当接されている。

前記へラドベース８はヘッド移動台９に固定され、この
ヘッド移動台９は図示していない駆動装置により矢印方
向に必要時に移動可能に構成されている。

ヘッドベース８は第２図に示すように、先端に磁気ヘッ
ド７の固着される巾狭部８ａを有し、この巾狭部８ａが
前記長孔６を貫通するよう構成されている。

また、前記巾狭部８ａの下方の巾広部８ｂには前記長孔
６の巾より充分広い巾の透孔１０が設けられ、この透孔
１０にはしやへい板１１が摺動可能に貫通されている。

一方、安定化板５の下面には、前記長孔より１４１広の
前記巾広部８ｂと略々等しい巾の凹部１２が設けられて
いる。

しかして、前記しゃへい板１１は前記凹部１２を略々覆
うように安定化板５の裏面に固着されている。

すなわち、ヘッドベース８は前記四部１２にその巾広部
８ｂの一部を挿入した状態で、しやへい板１１に沿って
摺動可能に構成されている。

以上のような本考案の構成によれば、磁気ヘッド７の貫
通された長孔６はしやへい板１１により常時路々閉成さ
れた形状となるため、長孔６よりの空気の流入は軽減さ
れ、長孔６による磁気シートへの影響は軽減されるもの
である。

また、本考案では、しやへい板は磁気ヘッドとともに移
動しないため、例えば、実開昭５０−６２５１２号のよ
うに磁気ヘッドとともに移動するようしやへい板を設け
た構成に比べ、磁気ヘッドとともに移動する質量が小さ
くなり、敏しょうな磁気ヘッドの移動が望めるとともに
、本考案におけるじゃへい板は移動しないため、その移
動のために要する空間も必要なく、装置は小型化される
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す側断面図、第２図は同
要部斜視図である。 ４・・・・・・磁気シート、５・・・・・・安定化板、
６・・・・・・長孔、７・・・・・・磁気ヘッド、８・
・・・・・ヘッドベース、１１・・・・・・しやへい板
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 可撓性の円板状記録媒体が近接して回転駆動される安定
   化板に、前記記録媒体の径方向に伸びる長孔を設け、そ
   の長孔に沿って移動可能なヘッドベースに設けられた信
   号変換素子を前記長孔を貫通せしめて前記記録媒体に当
   接せしめるとともに、前記へラドベースに設けられた透
   孔を貫通せしめたじゃへい板を前記長孔を覆うよう前記
   安定化板に固着したことを特徴とする円板状記録媒体を
   用いた記録再生装置。