JPS5916999A - 粉体電着塗装方法における塗装槽への合成樹脂微粉体補給方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉体電着塗装浴液の補給方法、特に本発明は合
成樹脂微粉体および水稀釈性カチオン性合成樹脂（以下
バインダー樹脂と称する）を含有する粉体電着塗料浴液
の上記微粉体の補給方法に関する。

合成樹脂微粉体およびバインダー樹脂を含有する塗料、
およびこれを利用する塗装伝は粉体電着塗料および粉体
電着塗装方法として知られている（特公昭５ｉ−４０５
８５号公報参照）。

上記粉体電着塗料詔よび塗装方法は、 （１）高いクーロン効率を有し、極めて短時間で塗装で
きること、 （２）極めて優れた塗膜性能が得られること、（３）厚
膜を得ることができ、かつ塗膜厚の制御が容易であるこ
と、 （４）カチオン型の電着塗装であるため、被塗物金属の
溶出がなく、前処理が簡単で、かつワンコート仕上げが
可能であること、 （５）安全衛生面で優れ、公害発生の恐れがないこと、 等の著しい特長を有しているため現在広く利用されて来
ている。

かかる粉体電着塗料浴液を用いて塗装を連続的Ｉこ実施
すると、浴液中の塗料各成分は次第に減少して行く。こ
のため各成分は連続的１こ補給する必要がある。中でも
粉体電着塗料の１１ＩＭに必須不可欠の上記合成樹脂微
粉体の補給が重要であることは言うまでもない。

従来は合成樹脂微粉体（以下単に微粉体と称することも
ある）を補給するため、塗装槽から浴液の７部を取り出
し、これをディスパー、ホモミキサー等の混合分散機で
攪拌し、これに所定量の別に調整した微粉体を加えて分
散させ、この液を塗装槽内に還流していた。上記微粉体
は水不溶性であるため、すぐれた塗膜を得るためには微
粉体が浴液中１こ均質に分散していることが必要である
。しかしながら上述した如き従来の方法では、良好な分
散状態を得るためには、混合分散機の攪拌速度を速くし
、かつ攪拌時間を長くする必要があった。しかしながら
攪拌速度をあげると、 （１部分散機の撹拌機、スクリュ一部分等に微粉体が熱
融着し、攪拌効率を低下させると同時に、熱融着した粉
体がフレークとして剥離し、塗装浴液内１こ入り込み、
これが被塗物面に付着し、塗膜不具合（ブッ）を形成す
る、 み、これが電着塗装浴液に入り、空気泡が被塗物面に付
着し、これも塗膜不具合（ブッ）を形成する、 等の不都合を生ずる。

このため攪拌速度を速めることには自ら制限があり・こ
の攪拌速度についての制限を補うためには攪拌時間を長
くせざるを得ない。このため微粉体の補給分散は非常に
時間のかかる効率の悪いものになっている。

また、従来の攪拌機による分散では微粉体の分散状態が
必ずしも良好とは言えず、分散不良の微粉体は被塗物に
電着したとき塗膜上にプッを形成したり、塗膜全体の平
滑性を劣化させる原因となる。

本発明者等は上記微粉体を補給するための従来法におけ
る欠点を克服せんとして鋭意研究して本発明を完成した
。

即ち、本発明の目的は、粉体電着塗料浴液に微粉体を補
給するに当り、補給液中の微粉体を微細かつ均一に分散
させ、上記従来法の欠点を克服することにある。

本発明は、合成樹脂微粉体およびバインダー樹脂を含有
する粉体電着塗料浴液を用いて連続的に被塗物を電着塗
装する方法において、上記合成樹脂微粉体を補給するに
当り、上記浴液の一部を電着塗装槽外に連続的に取り出
し、この槽外に取り出した浴液に補給所定量の微粉体を
加え、これを超音波分散機により均一に分散させた後塗
装槽内に還流させる合成樹脂微粉体の補給方法にある。

本発明方法によれば、粉体電着塗装を連続的に実施する
１こ際し、その浴液の一部を連続的に取り出し、これに
補給用微粉体を加え、これを超音波分散機により均質に
分散させて塗装槽内に還流させるのである。この方法に
よれば、従来の撹拌機における前述した不具合は全く生
ぜず、均質分散液として微粉体を補給することができ、
分散不良による被塗物上の塗膜不良の問題は全く生じな
いことが確認された。

以下図面を参照して本発明を説明する〇第１図は本発明
方法の一実施例を示す図であり、１は粉体電着塗装を実
施するための塗装槽であり、２は塗装槽内の浴液を取り
出すための管路であり、この管路２中に定量ポンプ３を
設け、この定量ポンプ３によって一定量の浴液を連続的
に取り出す。定量ポンプ３により管路２を介して取り出
された浴液は超音波分散機４に導入する。一方補給用微
粉体は別に調整して微粉体コンテナー５に保存しておき
、この微粉体は必要に応じて所定量取り出して超音波分
散機４に加える。これには、微粉体コンテナー５の下端
に設けた補給微粉体フィーダー６を該フィーダー用モー
ター６ａを駆動させることにより行なう。管路２によっ
て加えられた浴液およびフィーダー６によって加えられ
た微粉体は超音波分散機４中で混合され、かつ均質に分
散される。均質分散された補給液は還流管路７を介し、
その中に設けた定量ポンプ８により粉体電着塗装槽１に
還流する。

上記方法では取り出した浴液および補給用微粉体をそれ
ぞれ直接超音波分散機４に導入してしており、一般には
これで充分であるが、場合によっては超音波分散機４の
前に機械予備混合タンク（図示せず）を設け、これに取
り出した浴液および補給用微粉体を入れて予備混合およ
び予備分散を行ない、これを超音波分散機４に。

導入することもできる。かくすると一層均質な分散液が
短時間で得られるので好ましい場合がある。

本発明方法で使用しうる超音波分散機には例えば超音波
工業社製のＵＨ−３型あるいは神明台工業社製ＵＯ−３
Ｑ　ＱＦＢ等が挙げられるが、これらに限定されること
なく通常の超音波分散機であれば使用可能である。

以下に実施例を挙げて本発明を説明する。部および百分
率は他に特記せぬ限り重量基準である０ 実施例 〔Ａ〕粉体電着塗料浴液の調整方法 粉体電着塗装浴液は次の如くして作った。

水稀釈性カチオン性合成樹脂は、エピコート＊１ｏｏＢ
商標名：エボキシ樹脂、シェル社製品）４８８部、ジェ
タノールアミン１０５部、イソプロピルアルコール２５
０部を８０℃〜８５℃で３時間還流下に反応させて、液
状のアミンエポキシ樹脂を得た。

また合成樹脂微粉体としてはエピコート＃１００４（シ
ェル社製エポキシ樹脂）４０部、アダクトＢ−１０６５
（フエバ社製）３０部、酸化チタンＲ−５５０（右扉産
業社製）２９部、およびカーボンブラックＭＡ　−１０
０（三菱化成社製）１部を粉体塗料製造の常法によりエ
クストルーダーで溶融混練し、衝撃式粉砕機で粉砕し、
平均粒径３μのエポキシ樹脂を主体とする微粉体を得た
。

前記水稀釈性カチオン性合成樹脂１４３部に、氷酢酸６
．２部および脱イオン水５００部を加え、ディソルバー
で１０分攪拌し、次いで前記微粉体２８０部を加えディ
ソルバーで３０分間攪拌混合し、分散させた後固形分１
５％になるまで１であった。

〔Ｂ〕補給用微粉体 補給用微粉体は前記ＣＡ）における微粉体と同様のもの
を用いた。

ＣＧ、ｌ］分散補給テスト 前記〔Ａ〕の浴液および〔Ｂ〕の補給用微粉体を用いて
、第１図の方法に従い、（Ａ）　／　ＣＢ）の混合比か
約１３／１になるようにして微粉体の分散補給を行なっ
た。

このときの分散の程度、補給された後の浴液を用いて粉
体電着塗装したときの塗膜の状態および分散機の状態を
観察し、その結果を第１表に示した。

なお、超音波分散機は超音波工業社製ＵＨ−８型（３０
０Ｗ、　　１９に−Ｈｚ）を使用し、５００１／分の処
理スピードで分散した。

比較例 超音波分散機のかわりにホモジナイザー（特殊機化工社
製ＳＬ型）にて１時間分散を行なった外は実施例と同様
にして微粉体の分散補給を行ない、実施例と同様にして
分散の程度、補給された後の浴液を用いて粉体電着塗装
したときの塗膜の状態および分散機の状態を観察し、そ
の結果を第１表に示した。

第　　１　　表 観察した。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図である０１は塗装槽
、３は定量ポンプ、４１ま超音波分散機、５は微粉体コ
ンテナー１６はフイ・−ダー１６ａはモーター、８は定
量ポンプ。 特許出願人　　いすゾ自動車株式会社 同　　　神東塗料株式会社 第１図 ５０２

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　合成樹脂微粉体および水稀釈性カチオン性合成樹
   脂を含有する粉体電着塗料浴液を用いて連続的に被塗物
   を電着塗装する方法において、上記合成樹脂微粉体を補
   給するに当り、上記浴液の一部を電着塗装槽外に連続的
   に取り出し、この槽外に取り出した浴液に補給所定量の
   微粉体を加え、これを超音波分散機により均一に分散さ
   せた後、塗装槽内に還流させることを特徴とする合成樹
   脂微粉体の補給方法。