JPS5916833Y2 - 電子式電力量計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子回路によって電力量を計量し、表示する電
子式電力量計に関するものである。

電子式電力量計においては、電力に比例した周波数のパ
ルスを発生し、該パルスを分周して、ＩＣカウンタで計
数し、ＩＣカウンタの計数値を電力量として液晶、発光
ダイオード等の表示素子により表示するものであるが、
ＩＣカウンタは電源が停電等で切れると、その計数値が
消えてしまうので、電源しゃ断時にＩＣカウンタに電源
を供給する電池を内蔵させている。

一方ＩＣカウンタに不揮発性メモリを備え、電源しゃ断
時その計数値を記憶させるものが提案されている。

電池を内蔵するものについては、電力量計は設置数が多
大で、設置地域も広く、長期間無保守で運転されること
が要求されているので、長期的信頼性、経済性を考慮す
ると、運用に困難がある。

ＩＣカウンタに不揮発性メモリを備えたものについては
、無電源時に表示素子は消灯するので、計数値が読み取
れない欠点がある。

本考案の目的は、電池を内蔵せずに、電源しゃ断時にも
電力量を読み取ることを可能とした電子式電力量計を提
供することである。

以下図面によって本考案の一実施例を説明する。

１１．１２は電源側入力端子と負荷側入力端子で、両入
力端子ｔ１．ｔ２より負荷電圧及び負荷電流が電力計測
部１に与えられる。

電力計測部１は電力に比例した周波数のパルスを発生す
る。

このパルスをカウンタ２により計数され、その計数値は
電力量として表示部３により表示される。

回路電源部４は電源側入力端子ｔ１から電源をとり、電
力計測部１、カウンタ２及び表示部３に供給する。

カウンタ２は回路電源部４から電源の供給がない場合に
計数値を不揮発性メモリにより記憶する機能を有する。

表示部３は液晶、発光ダイオード等の表示素子を有する
ものである。

ｔ３は表示用外部電源入力端子で、停電時又は計器設置
前のように電源がしゃ断された状態の時に、外部電源を
表示部に供給するための端子である。

平常時には、回路電源部４から表示部３にオア回路ＯＲ
を経て電源が供給されるので、表示部３はカウンタ２の
計数値を電力量として表示する。

停電時には、カウンタ２は計数値を記憶するが、表示部
３は電源が供給されないので、記憶された計数値は表示
されない。

したがって停電時にたまたま検針員が巡回してきた場合
には電力量を読み取ることができない。

本考案によれば、検針員が電池を携帯し、この電池を表
示用外部電源入力端子ｔ３に接続すれば、電池電圧がオ
ア回路ＯＲを経て表示部３に供給されるので、表示部３
はカウンタ２の記憶された計数値を表示する。

また電力量計を設置する場合には、負荷回路に通電され
る前に、その電力量計のカウンタの計数値（テスト等の
ため零ではない）を予め読み取っておかなければならな
いが、電池を表示用外部電源入力端子ｔ３に接続すれば
、表示部３は表示動作を行うので、読み取ることができ
る。

本考案においては、電源の供給がない場合に計数値を記
憶する機能を有するカウンタの計数値を表示する表示部
に、外部の電源が接続される表示用外部電源入力端子を
設けたから、停電時その他の電源しゃ断時に、表示用外
部電源入力端子に外部電源を接続することにより、カウ
ンタに記憶された計数値を表示部に表示させることがで
きる。

したがって電池を内蔵せずに、電源しゃ断時にも電力量
を読み取ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すブロック図である。 １・・・・・・電力計測部、２・・・・・・カウンタ、
３・・・・・・表示部、４・・・・・・回路電源部、ｔ
ｌ・・・・・・電源側入力端子、ｔ３・・・・・・表示
用外部電源入力端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電力に比例した周波数のパルスを発生する電力計測部と
   、パルスを計数し、回路電源部から電源の供給がない場
   合に計数値を記憶するカウンタと、カウンタの計数値を
   電力量として表示する表示部と、電源側入力端子から電
   源をとり、電力計測部、カウンタ及び表示部に供給する
   回路電源部とを備えた電子式電力量計において、表示部
   に、外部の電源が接続される表示用外部電源入力端子を
   設けたことを特徴とする電子式電力量計。