JPS5916236Y2 - レ−ルタイプ自在平行定規等における縦レ−ル支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレールタイプ自在平行定規・座標解析機等にお
いて、縦レールを図板外側方において支持し得るように
威して縦レールの移動範囲を拡張し、以ってヘッドの同
根上における移動不可能範囲（デッドスペース）を減少
せしめた縦レール支持装置に関する。

此種の装置においては、縦レールの尾部と連動させてガ
イドレールを図板の横幅範囲から側方に突出移動させる
構成が一般的であり、この場合、ガイドレールの復帰動
作はばねを用いている。

しかるに縦レールが図板外側方に位置し、ガイドレール
がばねの弾力に抗して図板の側方に突出移動していると
き、誤って、縦レールが上昇され、縦レールとガイドレ
ールとの保合が外れると、ガイドレールはばねの弾力に
よって元位置に復帰してしまう。

そのため縦レールは支えを失い、縦レールと横カーソル
との間の連結部に過大な荷重がかかつて、該部分が破壊
されてしまうという危険性が存した。

本考案は上記欠陥を除去することを目的とするものであ
る。

以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例に付き詳細
に説明する。

１はレールタイプ自在平行定規の横レールであり、これ
の、左端部が図板２の横幅の範囲内より図上左側方に突
出位置するように図板２の上端縁に固定されている。

３は前記横レール１に移動自在に取付けられた横カーソ
ルであり、これに縦レール４の一端部が図板２面に対し
て垂直な平面内でのみ回動自在に軸支されている。

前記縦レール４には縦カーソル（図示せず）が滑動自在
に取付けられ、該縦カーソルにはヒンジ部材５を介して
ヘッド６が連結している。

前記ヘッド６の取付板には直定規７，８が着脱可能に固
定されている。

９は前記図板２の前端縁に横方向に移動自在に支持され
たガイドレールであり、これと、ガイドレール９を支持
する部材１０との間には復帰ばね１１が連結している。

前記ガイドレール９の上面には支持面９ａが形成され、
該支持面９ａ上には、縦レール４の尾部に回転自在に軸
支された尾部コロ１２が載置されている。

１３は前記横レール１に一端部が固定されたロープであ
り、これの他方は、図板２裏面に突設された回転自在な
ガイドピン１４を経て、前記ガイドレール９に固定され
ている。

前記横カーソル３の裏側には回転自在な保合ピン１５が
突設されている。

次に本実施例の作用について説明する。

ヘッド６のハンドルを手で握り、ヘッド６を図上左方向
に移動すると、ヘッド６と連動して横カーソル３及び縦
レール４は左方向に移動する。

横カーソル３が横レール１の左方向に移動してくると、
ピン１５がロープ１３と係合し、ロープ１３は、ガイド
レール９を、ばね１１の弾力に抗して左方向に引き出す
。

縦レール４の尾部コロ１２は、縦レール４が図板２外側
方に持ち来たされても、ガイドレール９が縦レール４と
連動して左方向に突出移動するため、ガイドレール９の
支持面９ａ上に支持される。

縦レール４が図板２外側方に位置している状態において
、縦レール４をその一端軸支部を中心として上方向に回
動し、尾部コロ１２がガイドレール９の支持面９ａから
離反しても、ガイドレール９は突出状態を保持し、ばね
１１の弾力によって復帰することがない。

ヘッド６を右方向に移動し、縦レール４を右方向に移動
すれば、ガイドレール９は、は゛ね１１の弾力によって
、ストッパ一端（図示せず）に係止されるまでに、縦レ
ール４及び横カーソル３と連動して右方向に移動する。

次に他の実施例を第３図及び第４図を参照して説明する
。

２０は横レール２１に移動自在に取付けられた係合体で
あり、これの図上、右端部には磁石２２が固着されてい
る。

前記係合体２０の横レール２１に沿った移動範囲は、図
板２３の略左端部位置から横レール２１の左端部位置の
間に、別途に設けたストッパ一手段によって、設定され
ている。

横カーソル２４には磁石２５が固着され、該磁石２５と
前記磁石２２の互いに対向する面の磁極の極性はＳＮの
吸引関係にある。

２６は前記係合体２０とガイドレール２７の左端部とを
連結する伝達部材であり、長尺の板状の部材が用いられ
ている。

上記した構成において、横カーソル２４が係合体２０に
達すると磁石２２．２５の吸引作用によって横カーソル
２４と係合体２０は磁力作用により結合する。

横カーソル２４がなをも左方向に移動すると、係合体２
０及び伝達部材２６は左方向に連動し、ガイドレール２
７が左方向に移動する。

このガイドレール２７の移動によって尾部コロ２８は図
板２３外側方位置においてガイドレール２７の支持面２
７ ａに支持される。

横カーソル２４が右方向に移動すると、ガイドレール２
７は横カーソル２４と連動して移動し、係合体２０がス
トッパ一端に当接して、該保合体２０が停止したところ
でガイドレール２７の右方向の移動が停止する。

尚、上記実施例におけるロープ１３、部材２６、係合体
２０は、ガイドレール２７と連繋する伝達部材を構成し
、ばね１１．ピン１４゜１５、磁石２２．２５は、伝達
部材と、前記横カーソル３゜２４とが互いに着脱可能に
係合する保合手段を構成している。

また本考案の実施に際しては、ガイドレールの復帰はば
ね及び磁石に特に限定されるものではない。

本考案は上述した如く構成したのでガイドレールが図板
の横幅の範囲外に突出した状態において、誤って縦レー
ルが上昇されても、ガイドレールは復帰することがなく
、シかも縦レールを図板の横幅の範囲内に移動させたと
き、これと連動してガイドレールを復帰させることがで
きる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図はレールタイ
プ自在平行定規の説明的平面図、第２図は同動作説明図
、第３図は他の実施例を示す説明的平面図、第４図は同
動作説明図である。 １・・・・・・横レール、２・・・・・・図板、３・・
・・・・横カーソル、４・・・・・・縦レール、６・・
・・・・ヘッド、９・・・・・・ガイドレール、１１・
・・・・・復帰ばね、１３・・・・・・ロープ、１４・
・・・・・ガイドピン、１５・・・・・・係合ピン、２
０・・・・・・係合体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端部が図板２に配設された横レール１に移動自在に取
   付けられた横カーソル３に前記横レール１に対して直角
   関係を有して連結し、図板２の一方の側部より側方に所
   定長さ延長して移動し得るように前記横カーソル３を介
   して横レール１に支持された縦レール４と、該縦レール
   ４に移動自在に取付けられたヘッドとから成る装置にお
   いて、図板２の前端縁に、縦レール４の尾部側を少くと
   も該縦レール４が図板２の範囲外に移動したとき支持す
   るためのガイドレール９を、図板２の横幅の範囲内から
   、横幅の範囲外側方に所定長さ突出し得るように移動自
   在に配設し、前記ガイドレール９と連繋する伝達部材と
   前記横カーソル３とが互いに着脱可能に係合する保合手
   段を設け、前記縦レール４が図板２外側方に位置したと
   き、前記伝達部材と前記横カーソル３とが係合し、該保
   合によって、前記横カーソル３と前記ガイドレール９が
   連動するように構成したことを特徴とするレールタイプ
   自在平行定規等における縦レール支持装置。