JPS5915922Y2

JPS5915922Y2 - スキ−靴

Info

Publication number: JPS5915922Y2
Application number: JP19525081U
Authority: JP
Inventors: 啓「あ」森井; 靖雄井岡; 景次津上; 一夫三浦
Original assignee: 奈良スポ−ツ株式会社
Priority date: 1981-12-28
Filing date: 1981-12-28
Publication date: 1984-05-11
Also published as: JPS58100601U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、オープンシェルタイブのスキー靴、即ち、
アウターシェルの甲部から脛部にがけてほぼＵ字形の開
口部を有し、この開口部を覆うジェルタンをアウターシ
ェルの甲部先端に取付けて戊るスキー靴の改良に関する
。

上記オープンシェルタイブのスキー靴の場合、上記のよ
うにアウターシェルの甲部がら脛部にかけて開口部を有
するので、インナーブーツとジェルタンの間に間隙が生
じるため、甲部から脛部にかけてのフィツト性に乏しい
という欠点があった。

特に、スキー靴の足首部分のフィツト性が悪いと、スキ
ーヤ−が前傾した場合に、スキー靴内で踵が浮き上がり
、スキー操作に支障をきたす不都合である。

上記のように、インナーブーツとジェルタンの間に間隙
があると、スイーヤーが前傾した場合に、スキーヤ−の
足がぐらつき、スキー操作に支障をきたすという欠点が
特に大きかった。

また、上記オープンシェルタイブのスキー靴の場合には
、スキーヤ−が前傾した際にスキーヤ−の足を支持する
のは、ジェルタンのみであるから、強度的にも問題があ
った。

さらに、上記のアウターシェルとジェルタンは、硬質の
合成樹脂によって形成されているため、アウターシェル
とジェルタンの密着性に乏しく、アウターシェルの上記
開口部から雪または水がスキー靴に侵入する欠点もあっ
た。

この考案は、上記のような従来のオープンシェルタイブ
のスキー靴の有する欠点を解消することを目的とする。

以下、この考案を添付図面に示す実施例に基いて説明す
る。

スキー靴１は、アウターシェル２とインナーブーツ３と
から成る。

上記アウターシェル２の甲部から脛部にかけてほぼＵ字
形の開口部４が形成されている。

このアウターシェル２の甲部先端には枢着部材５を介し
てジェルタン６が回動自在に取付けられており、このジ
ェルタン６は上記アウターシェル２の開口部４を覆う形
状に形成されている。

上記アウターシェル２とジェルタン６は半硬質または硬
質の合成樹脂によって形成されている。

上記アウターシェル２には、アウターシェル２とジェル
タン６とを一体化するための締め具７が設けられている
。

上記ジェルタン６の裏面には、上記アウターシェル２の
開口部４に嵌合する膨出部８を有するパッド９が固着さ
れている。

このパッド９は、インナーブーツ３とジェルタン６との
間に生じる間隙１０をなくし、インナーブーツ３とジェ
ルタン６との密着性をよくするものである。

このパッド９は、シリコンゴムあるいはウレタン等の比
較的に硬い弾力材を用いて形成するのが好ましい。

また、上記パッド９の膨出部８は、足首部分を特に厚く
形威しである。

これは、足首部分においてインナーブーツ３とジェルタ
ン６の間隙が最も大きくなるがらであり、スキー靴にお
いて特に重要な足首部分のフィツト性を良好にするため
である。

また、上記パッド９の膨出部８の表面には、多数の小突
起１１が形成されている。

この小突起１１は、スキーヤ−が自分の足に最もフィツ
トするように上記膨出部８を削る場合に、加工を容易に
するためと、削る量の目安にするためのもので゛ある。

なお、上記パッド９の膨出部８に、若干の空所を設けれ
ば、スキー靴の軽量化を図ることができる。

以上のように、この考案のスキー靴は、アウタ・−シェ
ルとインナーブーツとから戊り、上記アウターシェルの
甲部から脛部にかけてほぼＵ字形に開口し、この開口部
を覆うジェルタンを上記アウターシェルの甲部先端に取
付けたスキー靴において、上記ジェルタンの裏面に上記
アウターシェルの開口部に嵌合するパッドを設けたもの
であり、次のような効果を有する。

すなわち、ジェルタンの裏面にアウターシェルの開口部
に嵌合するパッドが設けられているので、インナーブー
ツとジェルタンの間に間隙がなくなり、スキーヤ−の甲
部がら脛部にかけてのフィツト性が極めて良好になる。

したがって、従来のオープンシェルタイブのスキー靴の
致命的な欠点であった前傾した場合に生じる踵の浮き上
がりを防止できるという極めて顕著な効果が生じる。

また、上記パッドによって、アウターシェルとジェルタ
ンの密着性が良好になるため、アウターシェルの開口部
から雪等の侵入を防止できるという効果もある。

さらに、上記パッドによって、アウターシェルとジェル
タンとの一体性が良くなるので、スキー靴前方部の強度
が増すという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のスキー靴のジェルタンを取外した状
態の平面図、第２図は上記スキー靴の一部切欠き側面図
、第３図は第２図のＡ−Ａ線に沿う断面図、第４図はジ
ェルタンの裏面図、第５図はジェルタンの縦断面図であ
る。１・・・・・・スキー靴、２・・・・・・アウターシェ
ル、３・・・・・・インナーブーツ、４・・・・・・開
口部、６・・・・・・ジェルタン、９・・・・・・パッ
ド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

アウターシェルとインナーブーツとから成り、上記アウ
ターシェルの甲部から脛部にかけてほぼＵ字形に開口し
、この開口部を覆うジェルタンを上記アウターシェルの
甲部先端に取付けたスキー靴において、上記ジェルタン
の裏面全面に上記アウターシェルの開口部に嵌合するパ
ッドを設け、このパッドの甲部と脛部との間の足首部に
膨出部を形成すると共に、この膨出部の表面に多数の小
突起を形成したことを特徴とするスキー靴。