JPS5915851A - 電解槽の取付け方法及びその電解槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、例えにタービンロータのような強磁性金属材
料から成る構造物の羽質変化を、’ｉｔ気化学的測定方
法で判定するために用いる電解槽と、その電解槽を該構
造物の表面に取付ける方法に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、高温雰囲気中で長期間使用される金属材料は、
材質劣化を起して１例えば耐力、引張り強度、クリープ
強度のような機械的強度特性が初期状態と比較して低下
する。また、各種の熱処理、溶接などによってもその材
質（例えば組成分布、金属組織）が変化する。

そのため、大型発電プラント等の構造物に使用される耐
熱性の金属材料にあっては、その材質の経年変化を定期
検査時に測定して材質劣化を早期に発見し、使用に耐え
得ない場合にはそれを新品に交換してプラントの安全性
が確保されている。また、各種の熱処理や溶接施工は、
その本来の目的の外に、耐食性の劣化１機械的特性の劣
化等の問題をしばしば惹起するので、材質検査が必要と
なる。

この材質検査の方法としては、主として、電気化学的測
定方法が採用されている。これＬ１検査対象である金属
材料の一部分を切り堰って作用電極とし、その電気化学
的特性、変：ｉ、すなわち、電位走査法による分極曲線
、その分極曲線上のピーク電位、ピーク電流密度、積分
電気蓋；定電位分極時の電流密度の経時変化、電流密度
定常値、通過電気１１：＋定電流分極時の電位の経時変
化、電位定常値などを測定して、その結果を、劣化程度
が既知の金属材料による基準データと比較して被測定物
の材質劣化を判定するという方法である。

この場合の最大の欠点は、検査対象の一部を切り取る、
すなわち破壊するということである。

そのため、被測定物たる検査対象の構造物を引き続き使
用することが不可能となってしまう。

このような問題を解決するために、第１図に示したよう
な電解槽を用いた非破壊検査が行なわれている。

第１図において、ｌは電解槽本体で変形しない材料（例
えばガラス）で構成され、その底部が開口した筒状の構
造である。電解槽本体１には、塩橋２を介して中間槽３
が接続されて電解槽が構成される。中間槽３の中には中
間液３ａ。

照合電極３ｂが収容されている。この電解槽は。

その開口底部を被測定物４０表面に載置して用いられる
。このとき、両者の当接面は液密状態にあり、後述する
電解液が当接面から漏洩してはいけない、電解槽本体１
の中には電解液注入管ＩＣから所定の電解液１ｂが注入
されて満される。１ａは電解液排出管％　１ｄは白金な
どからなる対極である。

２ａは中間液３ａと電解液１ｂの間のイオン電導による
電気的導通を維持しながら中間液３ａと電解液１ｂとの
混合を防止するための隔壁である。塩橋２の先端はノズ
ル状になっており、被測定物４の表面から該先端径の２
倍値程の距離を置いて配設されていることが好ましい。

このような態様においては、被測定物４の表面のうち、
電解槽本体１の開口底部の部分は電解液１ｂに露出して
作用電極として機能する。

したがって、対極１ｄ、照合電極３ｂを所定の測定系（
図示しない）に接続すれば、被測定物の電気化学的特性
、変量の測定を非破壊試験として行なうことができる。

しかしながら、この方法には次の２つの問題が付随する
。

第１は、種々の形状、曲率を有する被測定物の表面の全
てに対し適用することができず汎用性に欠けるというこ
とである。すなわち、被測定物４０表面は、測定対象の
構造物又は同一構造物であっても測定場所によってその
形状・曲率が種々に変化している。したがって、該表面
と電解槽本体１の底部とを密着させて電解液１ｂの漏洩
を防止するためには、相互の当接面を適宜に加工するこ
とが必要となってしまい、１つの電解槽を全ての被測定
物に適用することができない。

第２は、被測定物４０表面が水平でない場合には、電解
槽の該表面からの転倒若しくは離脱を防止するために１
人力又は適宜な支持具を用いて支持しなければならない
ということでおる。

すなわち、検査時において電解槽の取扱い操作が煩雑と
なる。

〔発明の目的〕

本発明は、上記した非破壊材質検査方法における欠点を
解消し、任意の形状、曲率の表面を有する被測定物の材
質劣化を検査するための電解槽とその取付は方法の提供
を目的とする。

〔発明の概要〕

本発明が対象とする被測定物は、ｌｉ’ｅ系＋Ｎｉ系、
　ｃｏ系などの強磁性金属材料である。本発明方法は、
この被測定物と電解槽を磁力作用によって密着させるも
のである。すなわち、本発明方法は、底部が開口した電
解槽本体と塩橋を介して該電解槽本体に接続された中間
槽とから成る電解槽の該開口底部を強磁性被測定物の表
面に取付ける方法において、該開口底部の周縁部に弾性
シール部材を配設して該電解槽を該強磁性被測定物の表
面に当接し、更に全体を磁気固定手段で固定することを
特徴とし、その電解槽は、底部が開口した電解槽本体と
、塩橋を介して該電解槽本体に接続された中間槽とから
成り、強磁性被測定物の表面に取付けられる電解槽にお
いて、該開口底部の周縁部には弾性シール部材が配設さ
れ、更に、該電解槽を該強磁性被測定物の表面に固定す
るための磁気固定手段が配設されていることを特徴とす
る構造である。

本発明の電解槽を、任意の曲率を有する被測定物の表面
に取付けた状態を示す第２図に基づいて説明する。

第２図で、図中の符号は第１図と同じ意味を表わす。５
が弾性シール部材、６が磁気固定手段でおる。

本発明にあっては、強磁性被測定物４０表面と電解槽本
体１の開口底部５０周縁部の間には。

弾性シール部材５が介在され、それら全体が。

磁気固定手段６と強磁性被測定物４との間に作用する磁
力によって被測定物の表面に圧着されている。

弾性シール部＃５は、′＃電解液性、撥水性の材質５例
えば各種のゴムで構成される。その形状は電解槽本体１
の開口底部の周縁部の形状に対応してつくられ、例えば
リング状である。弾性シール部材５は、電解槽の被測定
物への取付は時に両者の間に挾み込んでもよいし、また
。

開口底部の周縁部に予め接着して固定しておいてもよい
。

磁気固定手段は、被測定物４との磁力作用で吸着し合う
永久磁石又は電磁石である。通常は。

電解槽本体１の開口底部の外側に形成した７ランク部分
７と係合する猿状の磁石又は２個以上の分割磁石の組合
せであってよい、との場合。

電磁石は、電解槽の固定、取りはすしを簡便に行なうこ
とができ、取付は位置の修正も容易に行なえるので有用
である。

本発明にあっては、電解槽を磁気固定手段６によって被
測定物４０表面に取付けたとき、両者間に作用する磁力
に基づく圧着力によって、中間の弾性シール部材５は弾
性変形する。したがって、弾性シール部材５は被測定物
４の表面の形状、曲率に対応して弾性変形するので、電
解槽は液密状態を保持して被測定物４０表面に固定され
る。また、被測定物４０表面が傾斜していても磁力によ
り電解槽は該表面上に固定されて転倒することはない。

〔発明の効果〕

以上の説明で明らかなように、本発明は強磁性金属材料
で構成された構造物の表面に、その形状、曲率が変って
いても、また該表面が傾斜していても、寛解槽を、その
内部の電解液が漏洩することなく容易に取付けることが
できるので、有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図はそれぞれ、寛解槽を被測定物の表面に
取付けた状態を表わす図である。 １・・・電解槽本体　　　２・・・塩橋３・・・中間層
　　　　　４・・・被測定物５・・・弾性シール部材　
６・・・磁気同定手段７・・・７ランジ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　底部が開口した電解槽本体と塩橋を介して該電解槽
   本体に接続された中間槽とから成る電解槽の該開口底部
   を強磁性被測定物の表面に取付ける方法において、 該開口底部の周縁部に弾性シール部材を配設して該電解
   槽を該強磁性被測定物の表面に当接し、 更に全体を磁気固定手段で固定することを特徴とする電
   解槽の取付は方法。 ２　底部が開口した電解槽本体と、塩橋を介して該電解
   槽本体に接続された中間槽とから成シ、強磁性被測定物
   の表面に取付けられる電解槽において。 該開口底部の周縁部には弾性シール部材が配設され、更
   に、＃電解槽を該強磁性被測定物の表面に固定するため
   の磁気固定手段が配設されていることを特徴とする電解
   槽。