JPH1114582A - 構造材料の耐食性診断方法 - Google Patents
構造材料の耐食性診断方法Info
- Publication number
- JPH1114582A JPH1114582A JP16559797A JP16559797A JPH1114582A JP H1114582 A JPH1114582 A JP H1114582A JP 16559797 A JP16559797 A JP 16559797A JP 16559797 A JP16559797 A JP 16559797A JP H1114582 A JPH1114582 A JP H1114582A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrosion resistance
- solution
- actual machine
- product
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- Prior art date
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- Pending
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- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】構造材料の耐食性診断方法を提供する。
【解決手段】構造材料の耐食性診断方法は、実機品の測
定面を電極部を残してエナメル樹脂で被覆した後に、溶
液導入口５から内部に溶液を導入できるようにしてあ
り、かつ照合電極２，対極６を取り付けた実機用ＰＴＦ
Ｅ製測定セルを、ブチルシーラー１０を用いて実機品に
密着させ、セル内に溶液を導入し、さらに照合電極２，
対極６，実機品のそれぞれからリードをとりポテンショ
スタット１１に接続した後に、電気化学的測定を行うこ
とを特徴とする。
定面を電極部を残してエナメル樹脂で被覆した後に、溶
液導入口５から内部に溶液を導入できるようにしてあ
り、かつ照合電極２，対極６を取り付けた実機用ＰＴＦ
Ｅ製測定セルを、ブチルシーラー１０を用いて実機品に
密着させ、セル内に溶液を導入し、さらに照合電極２，
対極６，実機品のそれぞれからリードをとりポテンショ
スタット１１に接続した後に、電気化学的測定を行うこ
とを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大型あるいは複雑形
状の実機製品の耐食性を、据付け前あるいは定期点検時
に短時間に評価するための、構造材料の耐食性診断方法
に関する。
状の実機製品の耐食性を、据付け前あるいは定期点検時
に短時間に評価するための、構造材料の耐食性診断方法
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、金属材料の耐食性を評価する方法
として、電気化学的性質を測定する方法がよく用いられ
てきた。実環境における浸漬試験をするのとは違い、得
られるデータから明確なことがわからない場合もある
が、比較的短時間で材料の腐食傾向をとらえることがで
きる。実機製品としても、ある腐食環境に材料を適用す
る際には、試験片サイズの材料を使って腐食試験，電気
化学的測定等をして適用の可否を決定することが多い。
として、電気化学的性質を測定する方法がよく用いられ
てきた。実環境における浸漬試験をするのとは違い、得
られるデータから明確なことがわからない場合もある
が、比較的短時間で材料の腐食傾向をとらえることがで
きる。実機製品としても、ある腐食環境に材料を適用す
る際には、試験片サイズの材料を使って腐食試験，電気
化学的測定等をして適用の可否を決定することが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試験片サイズ
の材料で試験をして問題はなくても、大型の実機製品に
したときには、材料の偏析，鋳造欠陥等が現れ腐食問題
が生じる場合がよくある。このような腐食問題を防止あ
るいは対策する方法としては、プラント等に納める前の
実機製品あるいは定期検査時に一時的に取り出した製品
について、電気化学的測定により耐食性を評価しておく
ことが挙げられる。このような実機製品の電気化学的性
質を測定する際には試験片の場合とは異なり、（１）製
品にダメージを与えてはいけない、（２）測定セルの取
付け，取外しが簡単でなければならない、等の制約があ
る。
の材料で試験をして問題はなくても、大型の実機製品に
したときには、材料の偏析，鋳造欠陥等が現れ腐食問題
が生じる場合がよくある。このような腐食問題を防止あ
るいは対策する方法としては、プラント等に納める前の
実機製品あるいは定期検査時に一時的に取り出した製品
について、電気化学的測定により耐食性を評価しておく
ことが挙げられる。このような実機製品の電気化学的性
質を測定する際には試験片の場合とは異なり、（１）製
品にダメージを与えてはいけない、（２）測定セルの取
付け，取外しが簡単でなければならない、等の制約があ
る。
【０００４】本発明の目的は、このような大型あるいは
複雑形状の実機製品の電気化学的性質を測定して耐食性
を診断する方法を提供することにある。
複雑形状の実機製品の電気化学的性質を測定して耐食性
を診断する方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の構造材料の耐食
性診断方法は、実機品の測定面を電極部を残してエナメ
ル樹脂で被覆した後に、溶液導入口から内部に溶液を導
入できるようにし、かつ、照合電極，対極を取り付けた
実機用ＰＴＦＥ製測定セルを、ブチルシーラーを用いて
実機品に密着させ、セル内に溶液を導入し、さらに照合
電極，対極，実機品のそれぞれからリードをとりポテン
ショスタットに接続した後に電気化学的測定を行うこと
による。
性診断方法は、実機品の測定面を電極部を残してエナメ
ル樹脂で被覆した後に、溶液導入口から内部に溶液を導
入できるようにし、かつ、照合電極，対極を取り付けた
実機用ＰＴＦＥ製測定セルを、ブチルシーラーを用いて
実機品に密着させ、セル内に溶液を導入し、さらに照合
電極，対極，実機品のそれぞれからリードをとりポテン
ショスタットに接続した後に電気化学的測定を行うこと
による。
【０００６】本発明によれば、大型あるいは複雑形状の
実機製品の電気化学的性質を製品にダメージを与えるこ
となく簡単に測定し、耐食性を診断することができる。
実機製品の電気化学的性質を製品にダメージを与えるこ
となく簡単に測定し、耐食性を診断することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下にその方法について詳しく示
す。
す。
【０００８】図１は本発明で用いる実機用電気化学的測
定セルを実際に使用しているときの概略図である。照合
電極２はＯリングとねじで、対極６はＰＴＦＥチューブ
７で固定し、傾けた状態でセルを取付けても溶液がこぼ
れないようにした。また溶液導入口５を設け、注射針で
セル内部に溶液を導入できるようにした。測定面はエナ
メル樹脂９で被覆して、測定終了後にアセトンですぐ拭
きとれるようにした。実機品へのセルの取付けはブチル
シーラー１０を使用した。ブチルシーラー１０を用いる
ことにより、測定の際の溶液漏れを防ぐことができ、ま
た、簡単にPFTE製セル１の取付け，取外しができる。
定セルを実際に使用しているときの概略図である。照合
電極２はＯリングとねじで、対極６はＰＴＦＥチューブ
７で固定し、傾けた状態でセルを取付けても溶液がこぼ
れないようにした。また溶液導入口５を設け、注射針で
セル内部に溶液を導入できるようにした。測定面はエナ
メル樹脂９で被覆して、測定終了後にアセトンですぐ拭
きとれるようにした。実機品へのセルの取付けはブチル
シーラー１０を使用した。ブチルシーラー１０を用いる
ことにより、測定の際の溶液漏れを防ぐことができ、ま
た、簡単にPFTE製セル１の取付け，取外しができる。
【０００９】なお測定条件については、迅速な測定をす
るために電位送り速度は５０ｍＶ／min 以上が望まし
い。また製品にダメージを与えないように、最大電流密
度は１００μＡ／cm2 とすることが望ましい。
るために電位送り速度は５０ｍＶ／min 以上が望まし
い。また製品にダメージを与えないように、最大電流密
度は１００μＡ／cm2 とすることが望ましい。
【００１０】次に、本発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【００１１】［実施例１］図２は、本発明の方法により
測定した、海水中におけるいくつかのＳＣＳ１３ステン
レス鋳鋼実機品のアノード分極曲線である。図１におけ
る照合電極２に飽和カロメル電極を、対極６にはＰｔワ
イヤーを用いて測定した。本測定により実機品１〜６の
孔食電位を求め、耐食性を評価することができた。
測定した、海水中におけるいくつかのＳＣＳ１３ステン
レス鋳鋼実機品のアノード分極曲線である。図１におけ
る照合電極２に飽和カロメル電極を、対極６にはＰｔワ
イヤーを用いて測定した。本測定により実機品１〜６の
孔食電位を求め、耐食性を評価することができた。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、大型あるいは複雑形状
の実機製品の電気化学的性質を製品にダメージを与える
ことなく簡単に測定し、耐食性を診断することができ
る。従って、製品そのものの耐食性を比較的短時間で評
価することができ、プラント等の実機製品の腐食損傷の
防止あるいは腐食損傷の原因究明の有効な手段となるの
で、産業上有益である。
の実機製品の電気化学的性質を製品にダメージを与える
ことなく簡単に測定し、耐食性を診断することができ
る。従って、製品そのものの耐食性を比較的短時間で評
価することができ、プラント等の実機製品の腐食損傷の
防止あるいは腐食損傷の原因究明の有効な手段となるの
で、産業上有益である。
【図１】本発明の方法で用いる実機用電気化学的測定セ
ルの概略図である。
ルの概略図である。
【図２】本発明の方法により測定した、海水中における
ＳＣＳ１３ステンレス鋳鋼実機品のアノード分極曲線で
ある。
ＳＣＳ１３ステンレス鋳鋼実機品のアノード分極曲線で
ある。
１…ＰＴＦＥ製セル、２…照合電極、３…押えねじ、４
…Ｏリング、５…溶液導入口、６…対極、７…ＰＴＦＥ
チューブ、８…電極面、９…エナメル樹脂、１０…ブチ
ルシーラー、１１…ポテンショスタット。
…Ｏリング、５…溶液導入口、６…対極、７…ＰＴＦＥ
チューブ、８…電極面、９…エナメル樹脂、１０…ブチ
ルシーラー、１１…ポテンショスタット。
Claims (1)
- 【請求項１】電気化学的測定により大型あるいは複雑形
状の実機製品の耐食性を評価する耐食性診断方法におい
て、実機品の測定面を電極部を残してエナメル樹脂で被
覆した後に、溶液導入口から内部に溶液を導入できるよ
うにし、かつ、照合電極，対極を取り付けた実機用ＰＴ
ＦＥ製測定セルを、ブチルシーラーを用いて実機品に密
着させ、セル内に溶液を導入し、さらに照合電極，対
極，実機品のそれぞれからリードをとりポテンショスタ
ットに接続した後に、電気化学的測定を行うことを特徴
とする構造材料の耐食性診断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16559797A JPH1114582A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 構造材料の耐食性診断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16559797A JPH1114582A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 構造材料の耐食性診断方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1114582A true JPH1114582A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15815381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16559797A Pending JPH1114582A (ja) | 1997-06-23 | 1997-06-23 | 構造材料の耐食性診断方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1114582A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6866758B2 (en) | 2002-03-21 | 2005-03-15 | Roche Diagnostics Corporation | Biosensor |
| WO2012141323A1 (ja) * | 2011-04-12 | 2012-10-18 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 缶成型体の内容物に対する耐腐食性を評価する方法 |
| KR101207341B1 (ko) | 2010-06-22 | 2012-12-04 | 한국방사성폐기물관리공단 | 구조물의 열화모형실험방법 및 그 장치 |
| CN105987943A (zh) * | 2015-02-09 | 2016-10-05 | 中国科学院金属研究所 | 一种基于预埋微电极的深海用有机涂层性能原位检测装置 |
| CN108303368A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-07-20 | 青岛大学 | 一种用于研究金属材料的机械性辅助缝隙腐蚀装置 |
-
1997
- 1997-06-23 JP JP16559797A patent/JPH1114582A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6866758B2 (en) | 2002-03-21 | 2005-03-15 | Roche Diagnostics Corporation | Biosensor |
| KR101207341B1 (ko) | 2010-06-22 | 2012-12-04 | 한국방사성폐기물관리공단 | 구조물의 열화모형실험방법 및 그 장치 |
| WO2012141323A1 (ja) * | 2011-04-12 | 2012-10-18 | Ｊｆｅスチール株式会社 | 缶成型体の内容物に対する耐腐食性を評価する方法 |
| JP2012220394A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Jfe Steel Corp | 缶成型体の内容物に対する耐腐食性を評価する方法 |
| US8906212B2 (en) | 2011-04-12 | 2014-12-09 | Jfe Steel Corporation | Method for evaluating corrosion resistance of cans to contents |
| CN105987943A (zh) * | 2015-02-09 | 2016-10-05 | 中国科学院金属研究所 | 一种基于预埋微电极的深海用有机涂层性能原位检测装置 |
| CN108303368A (zh) * | 2018-03-05 | 2018-07-20 | 青岛大学 | 一种用于研究金属材料的机械性辅助缝隙腐蚀装置 |
| CN108303368B (zh) * | 2018-03-05 | 2023-08-08 | 青岛大学 | 一种用于研究金属材料的机械性辅助缝隙腐蚀装置 |
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