JPS591500Y2 - 果樹棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ブドウ園その他の果樹園に使用する果樹棚
に関する。

普通果樹園においては、複数本の支柱を立設し、この支
柱間に多数の針金等からなる線材を、ターンバックルな
どを介し緊張状に架設して果樹棚を設け、この果樹棚の
線材に果樹の枝或はつるを固定して、該つるなどが果実
の重みにより撓んだりすることなく、果実を所定高さに
保持すべくしている。

所がこの種果樹棚を設けるには、前記したごとく多数の
線材を緊張状に架設する必要があって、その敷設作業が
非常に厄介で長時間を要する欠点が有ったのである。

本考案は以上の欠点に対処すべく考案したもので、敷設
作業が極めて簡単かつ短時間にできる果樹棚を提供せん
とするものである。

詳しくは複数本の主柱を列状に複数行立設すると共に、
この各主柱間に複数個の貫通孔をもつ横杆を地面上一定
高さに架設し、かつこの各横杆の貫通孔に亘ってそれぞ
れパイプを挿通し、この各パイプを各横杆間で互に交叉
対接させたことを特徴とするものである。

以下本考案の詳細を図面の実施例に基いて説明する。

図中１は果樹棚を構成する支柱で、上端に該支柱１より
径大な四角形状の取付板２を一体状に固着しており、該
支柱１はその複数本を果樹園内に等間隔として縦方向に
列設すると共に、この支柱群を一列としてその複数列を
前記支柱１間隔と同一間隔で横方向に列設し、該各文柱
１の下端部を地中に埋設して地面上同一高さに固定する
。

しかして前記縦横方向に立設した各支柱１間には、断面
路４０字形をなし、かつその側壁両側に複数個の貫通孔
３を形成してなる横杆４を、各支柱１の取付板２に取付
ボルト５を介して固定し、縦横方向に配列される各横杆
４の各挿通孔３をそれぞれ同一高さで一直線上に位置す
べく互に対向させるのである。

そして前記縦、横方向に配列される各横杆４の各挿通孔
３に亘って金属製バイブロをそれぞれ縦横に交叉状に挿
通させるのであり、このとき第３図に詳しく示すごとく
縦方向バイブロａを下方に、また横方向バイブロｂを上
方に各位置させて、両バイブロａ、６ｂの交叉部を互い
圧接させ、その各パイプ径の半分づつを上下方向に退避
させることにより、該両バイブロａ、６ｂを各横杆４の
貫通孔３部分において上下方向に彎曲させ、これにより
各バイブロａ、６ｂを前記各貫通孔３に圧接係止させて
、各バイブロａ、６ｂを横杆４に固定すべくなすのであ
る。

この場合、第４図に示すごとく、鋼線からなり、両側方
にバイブロの外周一部に係止する係止部７ａ、７ａをも
ち、かつその途中一部に他方バイブロの外周一部を抱持
する抱持部７ｂを設けた固定具７を用い、この固定具７
における一方の係止部７ａを例えば横バイブロｂに係止
させると共に、その抱持部７ｂを縦バイブロａに抱持さ
せ、この状態で他方係止部７ａを横バイブロｂに係止さ
せることにより、両バイブロａ、６ｂを固定すべくなし
てもよいのである。

以上の果樹棚は次のごとく使用するのであり、即ち縦、
横バイブロａ、６ｂに囲まれる各中心部に果樹ａを位置
させ、該果樹ａの枝或はっるｂを前記各バイブロａ、６
ｂに固定する。

すると前記つるｂなどは、果実が戊辰じてもその重みに
より撓んだりすることがなく、常に一定高さに保持され
るのである。

以上説明したごとく本考案の果樹棚は、複数本の支柱を
列状に複数行立設すると共に、この各支柱間に横杆を架
設し、該各横杆の貫通孔間にそれぞれパイプを互に交叉
対接すべく挿通させるようにしたので、従来の果樹棚に
較べ線材などの緊張架設作業が不要となり、その敷設作
業を極めて簡単にしかも短時間で行ない得るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかる果樹棚の平面図、第２図はその
一部分の拡大断面図、第３図は同拡大斜面図、第４図は
他の実施例を示す図面である。 １・・・支柱、３・・・貫通孔、４・・・横杆、６・・
・パイプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の主柱を列状に複数行立設すると共に、この各主
   柱間に複数個の貫通孔をもつ横杆を地面上一定高さに架
   設し、かつこの各横杆の貫通孔に亘ってそれぞれパイプ
   を挿通し、この各パイプを各横杆間で互に交叉対接させ
   たことを特徴とする果樹棚。