JPS5914757Y2 - エツクス線による透過写真撮影に用いる濃度制御用ろ過板 - Google Patents

エツクス線による透過写真撮影に用いる濃度制御用ろ過板

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JPS5914757Y2
JPS5914757Y2 JP1976176008U JP17600876U JPS5914757Y2 JP S5914757 Y2 JPS5914757 Y2 JP S5914757Y2 JP 1976176008 U JP1976176008 U JP 1976176008U JP 17600876 U JP17600876 U JP 17600876U JP S5914757 Y2 JPS5914757 Y2 JP S5914757Y2
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JP
Japan
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JP1976176008U
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JPS5393273U (ja
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延樹 薮下
弘造 福島
賀計 近藤
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非破壊検査株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエックス線による透過写真撮影で、労働安全
衛生法電離放射線障害防止規則第12条「使用者は、規
格エックス線装置を使用する場合にはろ過板を用いなけ
ればならない。
ただし、作業の性質上軟線を利用しなければならない場
合又は労働者が軟線を受けるおそれのない場合にはこの
限りでない。
」によって使用が義務づけられているろ過板に関し、ろ
過板の板厚を連続的に変化させるろ過を行うと同時に透
過写真の濃度を制御できるように従来のろ過板を改良し
たもの(以下改良型ろ過板という)である。
従来より、被検査物の肉厚変化、線源フィルム間距離の
変化及び9%Ni鋼溶接部のような被検査物の化学組成
の変化によって透過写真の濃度変化が大きい場合には、
くさび、放射線吸収体及びパッド等の放射線吸収材を用
いて線源側または被検査物側で透過写真の濃度を均等化
するように工夫されていた。
しかしながら、これら放射線吸収材は、いずれも被検査
物に密着させるか或いは放射線源近傍に取付けてフィル
ム面に入射する透過線量率を均等化させて透過写真の濃
度を均等化するものであった。
このために従来の放射線吸収材を用いる方法をエックス
線撮影に適用すると、ろ過板と重複して放射線吸収材を
取付ける手数の増加等の欠点が派生していた。
そこでこの考案ではろ過板と放射線吸収材が重複する欠
点を従来のろ過板に放射線吸収材の機能を付加させ、透
過写真の濃度を均等化させたり、また逆に不均等化させ
たりするものである。
従来から使用されているろ過板は鋼や銅の平板をエック
ス線装置の放射口に取り付け、有害な軟エックス線の除
去を目的としているが、この考案による改良型ろ過板は
従来からのろ過板の目的を損うことなく、くさびの効果
(透過厚さの補正)や放射線吸収体の効果(線源フィル
ム間距離の補正)、また放射線吸収パッドの効果(異種
金属材間の放射線吸収の補正)を付加させたものである
このために、放射線吸収材を用いなければならない場合
に、放射線吸収材をろ過板と別に用意する必要がなく、
また取り付けも被検査物に別箇に取り付ける必要もない
ので撮影作業の簡略化を計ることができる。
また、エックス線装置の放射口に取り付けるためにくさ
びに比較して大きさも小さく簡便である。
次いで、この考案による改良型ろ過板の板厚の決定方法
について実用新案登録請求の範囲第2項の場合を例にと
り図を参照しながら解説する。
第1図に示すようにX線管焦点5から相異なる距離LA
及びLB (LA > LB)だけ離れたフィルム3上
に改良型ろ過板1の厚さT′4及びT′8を透過して強
度を補正された放射線が試験体2の相異なる透過厚さT
A及びTB (TA>TB )を透過して照射されると
する。
■部及び0部を透過した放射線の強度■4及びIBは透
過厚さ及び線源フィルム間距離の差異によって異なり、
(1)式及び(2)式で求められる。
第1図でIA=IBとなるように被検査物と異種材質の
改良型ろ過板1のT′4とT′8の厚さの差ΔTは(4
)式によって求められる。
但し、■o:改良型ろ過板及び被検査物のない時の単位
距離における放射線の強さ、 μ:被検査物の吸収係数、 μ′:改良型ろ過板の吸収係数、 e:自然対数の底 ここで゛ ■A=IBとすると したがって なお、実用新案登録請求の範囲第3項の場合を実施する
には、IAとIBの比を任意に取ればよい。
このようにして決定した改良型ろ過板を濃度がほぼ均等
化するように管の二重壁片面撮影方法に適用する場合を
例にとって以下に解説する。
エックス線装置の焦点はガンマ線源のように管の表面に
密着配置できない。
即ち少なくともエックス線装置の焦点と照射口との間隔
だけ焦点の位置が管から離れることになる。
ここで、管が比較的小径管や大径管でも試験部の有効長
さの大きい場合には、1枚の透過写真で透過線が管の中
心部を通る場合と試験部端部を通る場合ではその透過厚
さに大きな差ができる。
このことは第2図の仮想線で示す改良ろ過板1のない状
態での管7及びフィルム3をエックス線装置4の焦点5
に対して配置した場合の試験部中央9から試験部端部◎
までの距離l。
の変化による厚さ変化T’−Tからも明らかである。
−例として管7の外径を216.3mmφ、肉厚を12
.7mmt、余盛がない場合の焦点フィルム間距離Lc
を400 mmとした時の透過線が試験部中央■を通る
位置から端部◎方向へずれる距離lo変化がする場合の
透過厚さT′の変化を第3図に求めた。
一方、試験部中央◎と試験部端部0との距離l。
の変化によって線源フィルム間の距離LDは第4図のよ
うに変化する。
このように、透過厚さT′及び線源フィルム間距離LD
の変化から試験部中央■と端部0におけるフィルム3上
の透過線の強さは管内周の試験部の有効長さ21oが大
きくなるに従って相当変化することが予想される。
即ち、エックス線装置で小径管を少ない撮影枚数(例え
ば4枚)で透過写真撮影を行なった場合、透過写真の濃
度分布の高低の差が非常に大きくなる。
さらに溶接部の余盛などが高い場合には、撮影枚数を増
加させねばJIS規格などに規定されている濃度1.0
〜3.5の範囲には収まらなくなる。
このことは、たとえ規定の濃度範囲に収まる物理的条件
であった場合でも濃度の上限および下限に余裕がないた
め、非常に多くの撮影ミスを引起す要因となっている。
また上記濃度分布の高低差は透過写真の観察(フィルム
判定)時においても、欠陥の見落し原因にもなっていた
そこでこの考案では上記従来の欠点および不便を解消で
きるようにエックス線装置4の放射口6に透過写真の濃
度を均等化できる改良型ろ過板1を提供しようとしたも
のであり、この改良型ろ過板1の例を実用新案登録請求
の範囲第8項を例にとって説明する。
これは水平な上下一方の面に対し、他面中央を膨出した
厚肉に形成し、該厚肉部分から少なくとも前後または左
右へ漸次薄肉にした形状を有している改良型ろ過板であ
る。
次いで、この考案の実施態様を実施例により説明する。
実施例 1 これは管の肉厚が比較的厚い場合の円周溶接部や全面検
査に用いるもので円周方向と管の軸方向の濃度を同時に
均等化させることを目的としている。
第5図及び第6図のように水平な下面12に対し、上面
13の中央14を厚肉に膨出するとともに外形15の円
形部分へかけて漸次薄肉になるようにしてこれを濃度補
正面としている。
図中16はエックス線装置と管の配置を決める照準ボル
ト17を取付ける孔を示している。
実施例 2 これは管の肉厚が比較的薄い場合や管の軸方向の濃度分
布の変動が無視し得る場合の円周溶接部や全面検査に用
いるもので円周方向の濃度を均等化させることを目的と
している。
第7図〜第9図の改良型ろ過板1′は下面12′が水平
で、上面13′を膨出するとともに外形15′が円形で
あり、膨出した中央14′は厚肉部分を一定の長さ例え
ば円形15′の略直径長さを前後または左右へ持続させ
、この厚肉部分から漸次薄肉にした形状とし、このよう
に濃度補正面となる形状が略蒲鉾形をなしている実施例
である。
この場合、上記厚肉部分の持続長さ方向は管の軸方向に
適合させ易く至便である。
上記した実施例1〜2の何れの改良型ろ過板の場合も、
第2図の仮想線で示すような位置へ配置して透過線が管
の中心部■を通る場合と、試験部端部0方向へとずれて
通る場合の透過厚さT′及び焦点フィルム間距離LDの
差を補正し得る。
そして軟エックス線の除去を果すと同時に試験部の有効
範囲全体の像質をほぼ均等な濃度に仕上げることができ
、そのため撮影枚数も少なくでき、その結果、透過写真
も観察し易くなり、欠陥の見落し問題も解決される。
しかもろ過板とは別に放射線吸収材を設ける必要がなく
エックス線による透過写真撮影の簡略化を実現でき極め
て実用性に優れたものが提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は改良型ろ過板の原理図、第2図は改良型ろ過板
を管の二重壁片面撮影方法に用いた時の配置図、第3図
は改良型ろ過板を用いない従来例による透過厚さの変化
を示すグラフ図、第4図は試験部中央から円周方向への
距離の変化に伴なう実質の線源フィルム間距離の変化を
示すグラフ図、第5図は改良型ろ過板の一例を示す平面
図、第6図は前図■I−■I線断面図、第7図は改良型
ろ過板の他側を示す斜視図、第8図及び第9図は前図V
lll−Vlll線およびIX−IX線の断面図を示し
ている。 1・・・・・・改良型ろ過板、2・・・・・・被検査物
、3・・・・・・フィルム、4・・・・・・X線装置、
5・・・・・・X線管焦点、6・・・・・・放射口、7
・・・・・・管、12.12’・・・・・・改良型ろ過
板の下面、13.13’・・・・・・上面、14.14
’・・・・・・膨出した中央、15.15’・・・・・
・周囲の円形外形部分、Lo・・・・・・試験部中央ま
での焦点フィルム間距離、LD・・・・・・実質の焦点
フィルム間距離、lo・・・・・・試験部中央から試験
部端部までの距離。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 軟エックス線を除去させるようにしたろ過板におい
    て、板厚を連続的に変化させることによりろ過を行うと
    同時に透過写真の濃度を制御させるようにしたことを特
    徴とするエックス線による透過写真撮影に用いる濃度制
    御用ろ過板。 2 透過写真の濃度をほぼ均等化できるものからなる上
    記実用新案登録請求の範囲第1項記載のろ過板。 3 透過写真の濃度を不均等化できるものからなる上記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のろ過板。 4 被検査物と同材質の材料からなる上記実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のろ過板。 5 被検査物と異種材質の材料からなる上記実用新案登
    録請求の範囲第1項記載のろ過板。 6 両面特定部を膨出した厚肉に形威し、該厚内部分か
    ら少なくとも前後または左右へ漸次薄肉にした形状を有
    することを特徴とする上記実用新案登録請求の範囲第1
    項記載のろ過板。 7 特定厚肉部分を一定長さ持続させ、これから薄肉部
    分へと漸次薄肉にした上記実用新案登録請求の範囲第6
    項記載のろ過板。 8 水平な上下一方の面に対し、他面特定部を膨出した
    厚肉に形成し、該厚肉部分から少なくとも前後または左
    右へ漸次薄肉にした形状を有することを特徴とする上記
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のろ過板。 9 特定厚肉部分を一定長さ持続させ、これから漸次薄
    肉にした形状を有して略蒲鉾形を有してなる上記実用新
    案登録請求の範囲第8項記載のろ過板。
JP1976176008U 1976-12-28 1976-12-28 エツクス線による透過写真撮影に用いる濃度制御用ろ過板 Expired JPS5914757Y2 (ja)

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