JPS5914411Y2 - ベルトコンベア装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ベルトコンベア装置に関するものである。

従来、この種の装置においては、フレームの一方に軸心
位置が固定的なローラを設け、他方には軸心位置を調整
しうるローラを設けて必要なベルトテンションをもたせ
つつベルトを巻回保持させている。

しかしながら、軸心位置を調整しうるローラについては
その取付構造が複雑であり、軸心合せも難かしいもので
ある。

また、ベルトを交換する必要は応々にしであるが、ベル
ト交換時にはローラ取付部材のすべてを取りはずさない
と行なうことができず、ベルト交換作業がきわめて大変
なものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、軸心
合せが容易でベルト交換も簡単に行なうことができるベ
ルトコンベア装置を得ることを目的とするものである。

この考案は、両側に突出する取付部を有する軸に軸受を
介してローラ本体を回転自在に取付けた二個のローラを
設け、フレームの前後端に前記軸の取付部が嵌合してそ
の取付部が内外方へ移動するように取付けられる嵌合部
を形成し、これらの嵌合部に取付けられるローラ間に一
方の軸の取付部が前記嵌合部の基部に位置しているとき
他方の取付部がその嵌合部からはずれつる長さをもって
無端帯状のベルトを巻回し、それぞれのローラの取付部
を前記嵌合部の中間部に位置させて前記ベルトにテンシ
ョンを与えつつ固定したことを特徴とするもので゛ある
。

したがって、ローラ間にベルトを巻回させた状態であっ
ても一方のローラの取付部を嵌合部の基部に位置させれ
ば他方のローラの取付部をフレームの外部から取付ける
ことができ、これにより、組立てが容易であるとともに
ベルトを交換する作業も簡単に行なうことができ、また
、ローラの軸心合せもきわめて簡単に行なうことができ
るように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、１は相対向して設けられたフレームで、これらの
フレーム１は後述するベルトの巻回部以外の部分で図示
しないブリッジ部材により一体的に連結されている。

これらのフレーム１の端部においては、所定高さをもっ
て後述する条件に設定された深さの基部２を備えた切欠
状の嵌合部３が内方へ向って形威されている。

ついで、４はローラで、このローラ４は両側端が取付部
５とされた所定の直径の軸６に軸受７を介してローラ本
体８が回転自在に取付けられており、前記軸６の取付部
５にはそれぞれねじ孔９が形威されているとともに前記
ローラ本体８の片側には駆動ベルト１０が巻回される凹
部１１が形成されている。

また、二個のローラ４にはベルト１２が巻回されている
が、このベルト１２の長さは次のように設定されている
。

すなわち、一方のローラ４の軸６を前記嵌合部３の基部
２に位置させたとき、他方のローラ４の軸６に取付部５
が嵌合部３がらはずれるような長さに設定されている。

そして、取付状態についてみれば、前記ねじ孔９に固定
ねじ１３がねじ着され、これらの固定ねじ１３の先端１
４を前記基部２につき当てて前記取付部５を前記嵌合部
３の中間部に位置させて前記ベルト１２に所定の張力を
与えている。

このような構成において、その組立に当っては、二個の
ローラ４間にベルト１２を巻回するとともに凹部１１に
駆動ベル）１０を巻回し、ねじ孔９に固定ねじ１３を浅
く螺合させてから一方の軸６の取付部５を嵌合部３の基
部２に位置させ、ついで−他方のローラ４の取付部５を
嵌合部３に嵌め込む。

この状態においては、当然ベルト１２はゆるんだ状態に
あるが、固定ねじ１３を絞め込むにつれて軸６は順次フ
レーム１の端部方向に移動し、両方のローラ４の軸６が
嵌合部３の中間位置にあるようにしてベルト１２に所定
の張力が発生するように調節する。

このとき、軸６の取付部５の外径に合わせて嵌合部３の
高さを設定しであるので、軸６が上下に動くことはなく
、水平方向の位置調節をするだけでよい。

そのため、取付時におけるローラ４の軸心位置の調節が
きわめて行ない易い。

ついで、ある程度使用してベルト１２を交換する場合に
は、固定ねじ１３の先端１４が軸６に達するまでゆるめ
て第２図の一点鎖線で示すように一方の取付部５が基部
２に達するまで押し込み、この状態で他方をフレーム１
から取りはずし、つぎに、基部２側へ移動していたロー
ラ４を取りはずすことによりベルト１２はローラ４とと
もに取りはずされ、その交換が簡単に行なわれる。

この考案は、上述のように軸に軸受を介してローラ本体
を回転自在に保持させたローラを形威し、フレームには
前記軸の取付部の径に合わせた高さの嵌合部を形威し、
ベルトの長さをローラに巻回したよ・の状態で一方のロ
ーラの軸を嵌合部の基部に位置させることにより着脱し
つる長さに定めたので、ベルトの交換をきわめて簡単に
行なうことができ、また、ローラ間の軸心調節も容易で
あり、とくに、フレームとローラとの取付構造がきわめ
て簡単である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視
図、第２図は側面図、第３図はローラの縦断側面図であ
る。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・基部、３・・
・・・・嵌合部、４・・・・・・ローラ、５・・・・・
・取付部、６・・・・・・軸、７・・・・・・軸受、８
・・・・・・ローラ本体、１２・・・・・・ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側に突出する取付部を有する軸に軸受を介してローラ
   本体を回転自在に取付けた二個のローラを設け、フレー
   ムの前後端に前記軸の取付部が嵌合してその取付部が内
   外方へ移動するように取付けられる嵌合部を形成し、こ
   れらの嵌合部に取付けられるローラ間に一方の軸の取付
   部が前記嵌合部の基部に位置しているとき他方の取付部
   がその嵌合部からはずれうる長さをもって無端帯状のベ
   ルトを巻回し、それぞれのローラの取付部を前記嵌合部
   の中間部に位置させて前記ベルトにテンションを与えつ
   つ固定したことを特徴とするベルトコンベア装置。