JPS5914056B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPS5914056B2
JPS5914056B2 JP51042063A JP4206376A JPS5914056B2 JP S5914056 B2 JPS5914056 B2 JP S5914056B2 JP 51042063 A JP51042063 A JP 51042063A JP 4206376 A JP4206376 A JP 4206376A JP S5914056 B2 JPS5914056 B2 JP S5914056B2
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rubber
weight
bound
rubbery terpolymer
butadiene
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JP51042063A
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経治 小室
哲 大石
明男 上田
長俊 杉
聰一 鈴木
哲夫 和久
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Zeon Corp
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Nippon Zeon Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特にタイアトレット用として好適なスチレン、
1,3−ブタジエン及び1,3−ペンタジエンよりなる
ゴム状三元共重合体と加硫系配合剤とを含むゴム組成物
に関するものである。
自動車のタイアトレット用ゴム材料の特性として、自動
車の走行安定性、制動性を良好なものとするためにウエ
ツトスキツド抵抗の大きいことが、タイヤの耐久性を保
つために耐摩耗性の大きいことが、また、高速走行時の
タイヤの発熱を小さくするためにくり返し変形による発
熱が小さいことがそれぞれ要求される。ところが、現在
通常用いられているゴム材料によつて上記特性のすべて
を十分に満足させることは容易ではない。例えば、ウエ
ツトスキツド抵抗と耐摩耗性とはいずれもコムのガラス
転移温度と?接な関係にあり、しかも相反する特性であ
つて、スチレン−1,3−ブタジエン共重合体ゴムの結
合スチレンが増加するとウエツトスキツド抵抗は改良す
るが、耐摩耗性は低下することが報告されている(ラバ
ーケミストリーアンドテクノロジ一第44巻(1971
)第996〜1014ページ、ラバーエイジ4月号(1
974)第46〜55ページ等)。そこで本発明者はウ
エツトスキツド抵抗が大きく、耐摩耗性が優れ、しかも
発熱の小さい加硫物を与えるゴム組成物を開発すべく検
討を重ねた結果、結合スチレン2〜13重量?、結合1
,3−ブタジエン15〜70重量?及び結合1,3−ペ
ンタジエン17〜83重量?よりなる共重合組成を有し
、該ジエンの1,4結合が合計で65%以上であり、ム
ー[メ[粘度(MLl+41000C)が20〜200で
あり、ガラス転移温度が−70〜一20℃であつて、か
つ乳化重合により製造されたゴム状三元共重合体又は該
ゴム状三元共重合体を一成分として含有するコム混合物
及び加硫系配合剤を含むゴム組成物が所期の目的を達成
すること、及び該ゴム組成物中に平均粒径60mμ以下
のゴム用カーボンブラツクをゴム又はゴム混合物100
重量部当たり30〜110重量部含有せしめたものは特
にタイアトレット用として有用であることを見い出し、
本発明を完成するに至つた。
ここで、ゴム状三元共重合体串の結合スチレン量及び結
合、1,3−ペンタジエン量はいずれも核磁気共鳴法に
より測定した値である。すなわち、結合スチレン量は核
磁気共鳴スペクトル(四塩化炭素溶媒使用)の7PP[
Il(δ)(テトラメチルシランからのケミカルシフト
が7醇の意。以下同様)付近にあるスチレン環に特有な
シグナルの大きさから算定した。また、結合1,3−ペ
ンタジエン量は核磁気共鳴スペクトルの0.9ppm(
δ)付近のメチル基に特有なシグナルの大きさの総和か
ら算定した。また、ジエン部分の1,4結合量は次のよ
うにして算定した。すなわち、核磁気共鳴スペクトル(
四塩化炭素溶媒使用)の1.6PP[0(δ)付近にあ
る1,2結合1,3−ペンタジエンのメチル基に特有な
シグナルの大きさから算定した1,2結合1,3−ペン
タジエン量、及び4,9PIU(δ)付近にあるビニル
基に特有なシグナルの大きさから算定した1,2結合1
,3−ブタジエン量と3,4結合1,3−ペンタジエン
量との和からジエンの1,4結合の合計モル%を求めた
。ただし、結合1,3−ブタジエンは1,2結合及び1
,4結合のみからなり、結合1,3−ペンタジエンは1
,2結合、3,4結合及び1,4結合のみからなると仮
定した。ムー[メ[粘度はJISK−6300に従つて1
00℃で測定したMLl+4の値である。なお、MLl
+4100℃20〜200をMSl+4100るCで表
示すると、約10〜120に相当する。ガラス転移温度
は、動的粘弾性の測定によつて得られる損失ヤング率ビ
が極大となる温度をもつて定めた。本発明において用い
られるゴム状三元共重合体は通常の乳化重合により製造
することができる。
重合開始剤としては、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモ
ニウムなどのような過硫酸塩、2,2′一アゾビス(イ
ソブチロニトリル)及び4,4′−アゾビス(4−シア
ノバレリン酸)などのようなアゾ化合物、ベンゾイルパ
ーオキサイド及びメチルエチルケトンパーオキサイドな
どのような有機過酸化物、並びにジイソプロピルベンゼ
ンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサ
イド、パラタン・タンハイドロパーオキサイド、ターシ
ヤリーブチルイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサ
イド及びシクロヘキシルベンゼンハイドロパーオキサイ
ドなどのような有機ハイドロパーオキサイドと還元剤と
の組合せからなるレドツクス系などのような一般の重合
開始剤を用いることができる。ここで該還元剤としては
、(1)ギ酸、クエン酸、メタケイ酸、エチレンジアミ
ン四酢酸、エチレンジニトロ四酢酸又はこれらのナトリ
ウム塩もしくはカリウム塩と鉄、銅又はクロムなどの重
金屑との錯化合物、及び(2)ピロリン酸第一鉄又は硫
酸第一鉄などが挙げられる。なお、これらの還元剤とと
もに亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムア
ルデヒドスルホキシル酸ナトリウム及び還元糖類(デキ
ストローズ、フラグドーズなど)などの賦活剤を用いる
こともできる。これらのうち比較的低温で十分な重合速
度を得るためには有機ハイドロパーオキサイドを用いた
レドツクス系開始剤が好ましい。乳化剤としては、脂肪
酸石けん、不均化ロジン酸石けん及びトール油石けんな
どの石けん類並びにアルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルスルホン酸ナトリウム及び高級アルコー
ルモノ硫酸エステルのナトリウム塩などの陰イオン性合
成界面活性剤が代表的なものであるが、陽イオン性、非
イオン性又は両性の界面活性剤も使用することができる
これらの乳化剤にさらに、ナフタレンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物のナトリウム塩のような分散剤やピロ
リン酸ナトリウム又は塩化カリウムなどのような無機塩
も適宜併用することができる。分子量調整剤は特に必要
とされないが、例えば第三級ドデシルメチルカプタン、
ノルマルドデシルメルカプタン及び第3級ヘキサデシル
メルカプタンなどのメルカプタン類や四塩化炭素及び四
臭化炭素などを適宜用いることができる。
その他の重合薬剤も通常の乳化重合におけると同様のも
のが用いられる。単量体の仕込み量はスチレン2〜13
重量?、1,3−ブタジエン6〜70重量%及び1,3
ーペンタジエン17〜92重量?であつて、これらを重
合転化率10〜99%まで通常は50〜90?まで重合
させることによつて本発明におけるゴム状三元共重合体
が得られる。
好ましい共重合組成は結合スチレン4〜11重量%、結
合1,3一ブタジエン25〜60重量?及び結合1,3
−ペンタジエン29〜71重量%であり、この組成の共
重合体を得ようとする場合の単量体仕込み量は、スチレ
ン4〜11重量%、1,3−ブタジエン10〜55重量
%及び1,3−ペンタジエン34〜86重量?の範囲か
ら選択される。なお、用いる1,3−ペンタジエン中の
シス体とトランス体との割合によつて共重合体の組成は
若干変化するが、本発明においては任意の割合のものを
用いることができる。重合方法は回分重合、半回分重合
及び連続重合のいずれであつてもよい。
なお、別途調整した共重合体ラテツクスを重合開始時に
添加する、いわゆるシート重合を行うか、連続重合にお
いて後段から前段へ生成ラテツクスの一部を還流するこ
とによつて、重合中あるいは重合終了後のラテツクスの
機械的安定性を向上させることも可能である。また、単
量体又は重合薬剤特に重合開始剤もしくは分子量調整剤
の一部を反応途中で添加することによつて、重合速度、
共重合体の組成分布及び分子量分布などを制御すること
もできる。重合温度は特に限定されず、通常はO〜9『
Cであるが、主として加工特性、加硫吻の引張強さ及び
耐発熱性の優れた重合体を得るためにはO〜30℃の範
囲が好ましい。反応途中で温度や攪拌条件などの操作条
件を任意変更することもできる。上記のようにしてラテ
ツクス状態で得られた共重合体は、通常の凝固方法、例
えば塩化カルシウム、硫酸アルミニウム又は硫酸マグネ
シウムなどの塩による凝固、又は塩化ナトリウムなどの
塩、にかわ又はポリアミンなどの高分子凝集剤などによ
るクリーミング化の後、硫酸、塩酸又はシユウ酸などの
酸による凝固によつてグラム状とされた後、洗浄及び乾
燥工程を経て固形のゴムとして得られる。
この三元共重合体中の結合スチレンが2重量%未満の場
合にはスキツド抵抗及び引張強さが小さく、13重量%
を越えると耐摩耗性が低下し、発熱も大きくなる。
結合1,3−ペンタジエンが17重量%未満の場合には
ウエツトスキツド抵抗が小さく、83重量%を越えると
耐摩耗性及び引張強さが小さい。また、結合1,3−ブ
タジエンが70重量%を越え、かつ結合スチレンが2重
量?未満の場合には加工特性が不良となる。本発明にお
いて用いられるゴム状三元共重合体は、通常の合成ゴム
と同様重合反応終了後、凝固、乾燥するまでの工程で芳
香族系、ナフテン系又は脂肪族系の炭化水素油を加える
ことによつて油展物とすることができる。
添加に際しては炭化水素油を乳化させることが好ましい
。なお、加硫物特性及び加工特性が共に良好な油展物を
得るためには共重合体の分子量が比較的高いもの、すな
わち、ムー[メ[粘度(MLl+4100もC)で50〜
200のものを用いるのが好ましい。炭化水素油の使用
量は共重合体100重量部当たり100重量部まで、好
ましくは20〜60重量部である。また、上記の重合反
応終了後、凝固、乾燥するまでの工程でカーボンブラツ
クを添加することによつてカーボンマスターバツチとす
ることもできる。
上記ゴム状三元共重合体に必要に応じて他の炭化水素系
ゴムを混合して用いることができる。
該他の炭化水素系ゴムとしては、ポリブタジエンゴム、
スチレンブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリルブ
タジエン共重合体ゴム、合成ポリイソプレンゴム、ブタ
ジエンプロピレン共重合体ゴム、ブタジエンペンタジエ
ン共重合体ゴム及び天然ゴムなどのジオレフイン系ゴム
並びにエチレンプロピレン系共重合体ゴム、ポリペンテ
ナマ一及びイソプレンイソブチレン共重合体ゴムなどの
モノオレフイン系ゴムなどが挙げられる。これらのゴム
の製造方法は特に制限されない。例えばポリブタジエン
ゴムとしては、通常の溶液重合により製造されたハイシ
スポリブタジエンゴム、リチウム系触媒を用いて重合し
たビニル結合の割合60%以下のポリブタジエンゴム及
び乳化重合により製造されたポリブタジエンゴムなどが
、また、スチレンブタジエン共重合体ゴムとしては、乳
化重合により製造されたもの及びリチウム系触媒又はア
ルフイン触媒を用いて重合したものなどがいずれも使用
可能である。これらのうちタイアトレット用としてはポ
リブタジエンゴム、スチレンブタジエン共重合体ゴム、
合成ポリイソプレンゴム、天然ゴム及びトランスポリペ
ンテナマ一が好ましい。とりわけポリブタジエンゴムは
三元共重合体の特性を保持しながら耐摩耗性をさらに向
上させるのでタイアトレット用材料としてきわめて有用
である。なおこれらの炭化水素系ゴムは油展物としたも
のであつてもよい。油展方法及び油展量などは前記三元
共重合体におけると同様である。上記の炭化水素系ゴム
はゴム状三元共重合体との混合物中80重量?までの範
囲で使用することができる。本発明において用いられる
加硫系配合剤とは、無機イオウ類、チウラムポリスルフ
イド及びモルホリンジスルフイドなどの有機含イオウ化
合物、セレン、テルル並びに有機パーオキサイド類など
の加硫剤;周期律表第又は第族金属の化合物、例えば、
酸化マグネシウム、酸化亜鉛及び酸化カルシウムなどの
酸化物、水酸化カルシウムなどの水酸化物、炭酸マグネ
シウム及び炭酸亜鉛などの炭酸塩、ステアリン酸亜鉛及
びオレイン酸亜鉛などの高級脂肪酸塩など、並びにステ
アリン酸、オレイン酸、ラウリン酸及びエタノールアミ
ンなどのアミン類のような有機活性剤などの加硫助剤;
並びにアルデヒド・アニリン反応生成物などのアルデヒ
ド・アミン類、ジフエニルグアニジンなどのグアニジン
類、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプト
ベンゾチアゾールの亜鉛塩及びジベンゾチアシルジスル
フィドなどのチアゾール類、N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアジルスルJャGンアミドなどのスルフエンアミ
ド類及びテトラメチルチウラムジスルフイドなどのチウ
ラム類などの加硫促進剤のことであつて、これらを適宜
組合せて用いることができる。使用量はゴム又はゴム混
合物100重量部当たり加硫剤0.5〜10重量部、加
硫助剤0.5〜10重量部、加硫促進剤0.3〜5重量
部である。本発明のゴム組成物はさらに必要に応じて補
強剤、充填剤、軟化剤、加工助剤及び老化防止剤などの
通常のゴム用配合剤をも含むことができる。
カーボンブラツク、例えば、SAF(SuperAbr
asiOQFurnace)、ISAF(1nterm
edjateSuperAbras10nFurnac
e)、HAF(HighAbrasiOnFurnac
e)、FEF(FastExtrusiOnFurna
ce)及びEPC(EasyPrOcessingCh
anneI)などで代表される平均粒径60mμ以下の
ゴム用補強性カーボンブラツクは特にタイアトレット用
として好適である。使用量は用途及び目的に応じて適宜
変わるが、タイアトレット用として用いる場合は全ゴム
分100重量部当たり30〜110重量部、特に40〜
100重量部である。このゴム組成物を120〜200
℃で5〜120分間加熱することによつてウエツトスキ
ツド抵抗が優れ、摩耗及び発熱の小さな加硫物が得られ
る。
このものは特にタイアトレット用として好適であるが、
そのほか、工業用ベルト、ゴムロール、防振ゴム及び軌
道車輛用車輪などのような上記特性を要求されるゴム製
品としても有用である。次に実施例により本発明を具体
的に説明する。実施例における重合成分及び配合成分の
部数及び?はいずれも重量基準である。実施例 1.共重合体の製造 下記の重合処方により耐圧容器中で第1表及び第2表に
示す温度で重合反応を行つた。
第1表及び第2表に示す重合時間が経過したのち、ナト
リウムジメチルジチオカーバメイト0.2部を添加する
ことによつて重合反応を停止させた。
次いで残存する1,3−ブタジエン及び1,3一ペンタ
ジエンの大部分を加温により除去した後老化防止剤(フ
エニル一β−ナフチルアミン)を重合体固形分100部
当たり1.5部添加した。このラテツクスを食塩でクリ
ーミングし、硫酸で凝固して得られたグラムを水洗した
後、約50℃、減圧下で乾燥することによつて評価用の
試料を得た。ただし、試料番号12〜20は、上記にお
ける老化防止剤添加の後、食塩によるクリーミングの前
にゴム固形分100部当たり37.5部の高芳香族系炭
化水素油を乳化状態で添加し、以後同様の操作によつて
調製した油展物である。各試料の特性を第1表及び第2
表に示す。
各表中の結合1,3−ブタジエン量は、結合スチレン量
及び結合1,3−ペンタジエン量の算定値をさし引いた
1直である。なお、ガラス転移温度の測定は直読式動的
粘弾性測定器(VibrOnDDV−、東洋測器社製品
)を用い、昇温速度2℃/分、110Hzで行つた。
また、油展前の試料番号15について、結合ジエンのシ
スとトランスとの割合を赤外線吸収スベクトルから定量
したところ、(シス1,4結合ペンタジエン+シス1,
2結合ペンタジエン+シス1,4結合ブタジエン):(
トランス1,4結合ペンタジエン+トランス1,2結合
ペンタジエン+トランス1,4結合ブタジエン)はモル
比で1:4.2であつた。2.加硫物特性の試験(1) 下記の配合処方に従つて試料番号1〜11の共重合体の
配合物を調製し、150℃で30分間プレス加熱するこ
とによつて加硫物を得た。
この加硫物の特性を下記の方法に従つて試験した。結果
を第1表に示す。(試験方法) (1)引張試験、硬さ、低温ネジリ試験;JISK一6
301−1975(2)ピコ摩耗試験;ASTMD−2
228(1969)60r凰荷重4.5炸(3)グツド
リツチフレクソメータ一発熱(ヒートビルドアツプ)試
験;ASTMD−623−58Meth0dA11,8
00r鳳荷重251bs1ストローク0.175インチ
、100℃、25分間(4)ウエツトスキツド抵抗試験
:ASTME3O3−69ポータプルスキッド抵抗試験
機(BritishROadResearchLab.
設計)、湿潤状態のコンクリート面第1表より明らかな
通り、本発明試料(番号7,8,9)は比較用試料に比
べてウエツトスキツド抵抗、発熱及び耐摩耗性のバラン
スの優れた加硫物を与える。
それに対して通常のスチレンブタジエン共重合体ゴム1
502に相当する試料(番号1)及び結合1,3−ブタ
ジエン量が多く、結合1,3−ペンタジエン量が少ない
試料(番号4,5)は耐摩耗性は良好であるが、ウエツ
トスキツド抵抗が低く、発熱も大きい。結合スチレン量
の多い試料(番号2,3)及び結合1,3−ブタジエン
量が少ない試料(査号6)はウエツトスキツド抵抗はか
なり良好であるが、摩粍及び発熱が大きい。よた、スチ
レンを含まない試料(番号10,11)は耐摩耗性とウ
エツトスキツド抵抗とのバランスが悪い。さらには結合
1,3−ブタジエン量の少ない試料(番号6)及びスチ
レンを含まない試料(蚕号10,11)は引張強さが著
しく低い3.加硫物特性の試験(2) 下記の配合処方に従つて試料番号12〜20の油展物の
配合物を調製し、145℃で60分間プレス加熱するこ
とによつて加硫物を得た。
この加硫物の特性を試験(1)と同様にして求めた。結
果を第2表に示す。(配合処方2) $試料番号16及び18については、共に1.0部用い
た加硫物と1.2部用いた加硫物とを調製した。
第2表より゛明らかな通り、本発明試料(番号15〜1
8)は油展された場合にもウエツトスキツド抵抗、発熱
及び耐摩粍性のバランスの優れた加硫物を与える。
例えばこれらを通常の油展スチレンブタジエン共重合体
ゴム1712に相当する試料(番号12)と比べると、
本発明試料は耐摩耗性はほぼ同等であつて、ウエツトス
キツド抵抗及び耐発熱性がより優れていることがわかる
。この現象は、N一第三ブチル−2−ベンゾチアジルス
ルフエンアミドを増量して300%引張応力及び硬さを
比較試料(番号12)に近づけた場合(番号16*,1
8ネ)においても保持される。結合スチレン量が多過ぎ
る試料(番号13,14)は耐摩耗性が不良であり、発
熱も大きい。また、スチレンを含まない試料(番号19
,20)は耐摩耗性とウエツトスキツド抵抗とのバラン
スが悪く、さらには引張強さも著しく低い。なお、重合
温度15℃で製造した試料(番号16)はこれとほぼ同
じ共重合組成であつて、重合温度50℃で製造した試料
(番号17)に比べてバンバリ一型ミキサーでのカーボ
ン混和時間が大幅に短かかつた。
4.加硫物特性の試験(3) 第3表に示ず配合処方に従つて配合物を調製し、145
℃で50分間プレス加熱することによつて硫物を得た。
以下試験(1)と同様にして試験した結果を第3表に示
す。第3表より明らかな通り、本発明試料を用いた実験
番号(3)−2は、比較例と比べて同一配合において耐
摩耗性はほぼ同等であつて、ウエツトスキツド抵抗が大
幅に攪れており、発熱も小さい。
この現象は300%引張応力及び硬さを比較例に近づけ
た例(実験番号(3)−3)においても同様である。な
お、油展シスポリブタジエンゴムの混合比を大きくする
ことによつて(実験番号(3)−4)耐摩耗性がさらに
改良された。5.加硫吻特性の試験(4) T記の配合処方に従つて試料番号8の共重合体とスチレ
ンブタジエン共重合体ゴムとを含む配合物を調製し、1
50℃で40分間プレス加熱することによつて加硫物を
得た。
この加硫物の特性を試験(1)と同様にして求めた。結
果を第4表に示す。(配合処方4)第4表より、本発明
のゴム組成物はスチレンブタジエン共重合体ゴム単独に
比較して耐摩耗性はほぼ同等であつて、ウエツトスキツ
ド抵抗が大きく、発熱がやや低いことがわかる。
侶や6.加硫物特性の試験(5)ゴム混合
物として第5表に示すものを用いたほかは試験(4)と
同様の実験を行つた。
結果を第5表に示す。た加硫物特性を示した。
7.加硫物特性の試験(6) ゴム混合物として第6表に示すものを用いたほかは試験
(4フと同様の実験を行つた。
結果を第6表に示す。第6表より明らかな通り、シスポ
リブタジエンゴムに本発明における三元共重合体を混合
することによりウエツトスキツド抵抗を大幅に改良する
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 結合スチレン2〜13重量%、結合1,3−ブタジ
    エン15〜70重量%及び結合1,3−ペンタジエン1
    7〜83重量%よりなる共重合組成を有し、該ジエンの
    1,4結合が合計で65モル%以上であり、ムーニー粘
    度(ML_1_+_4100℃)が20〜200であり
    、ガラス転移温度が−70〜−20℃であつて、かつ乳
    化重合により製造されたゴム状三元共重合体又は該ゴム
    状三元共重合体を一成分として含有するゴム混合物及び
    加硫系配合剤を含むことを特徴とするゴム組成物。 2 ゴム状三元共重合体又はこれを一成分として含有す
    るゴム混合物がゴム固形分100重量部当たり100重
    量部までの炭化水素油で油展されたものである特許請求
    の範囲第1項記載のゴム組成物。 3 ゴム状三元共重合体を一成分として含有するゴム混
    合物が該ゴム状三元共重合体20重量%以上と他の炭化
    水素系ゴム80重量%以下とよりなる混合物である特許
    請求の範囲第1項記載のゴム組成物。 4 他の炭化水素系ゴムがポリブタジエンゴム、スチレ
    ンブタジエン共重合体ゴム、合成ポリイソプレンゴム、
    天然ゴム及びトランスポリペンテナマーよりなる群から
    選択されるゴムである特許請求の範囲第3項記載のゴム
    組成物。 5 ゴム状三元共重合体の結合スチレンが4〜11重量
    %、結合1,3−ブタジエンが25〜60重量%及び結
    合1,3−ペンタジエンが29〜71重量%である特許
    請求の範囲第1項記載のゴム組成物。 6 結合スチレン2〜13重量%、結合1,3−ブタジ
    エン15〜70重量%及び結合1,3−ペンタジエン1
    7〜83重量%よりなる共重合組成を有し、該ジエンの
    1,4結合が合計で65モル%以上であり、ムーニー粘
    度(ML_1_+_4100℃)が20〜200であり
    、ガラス転移温度が−70〜−20℃であつて、かつ乳
    化重合により製造されたゴム状三元共重合体又は該ゴム
    状三元共重合体を一成分として含有するゴム混合物、加
    硫系配合剤及び該ゴム又はゴム混合物100重量部当た
    り平均粒径60mμ以下のゴム用カーボンブラック30
    〜110重量部を含むことを特徴とするタイヤトレツド
    用ゴム組成物。 7 ゴム状三元共重合体又はこれを一成分として含有す
    るゴム混合物がゴム固形分100重量部当たり100重
    量部までの炭化水素油で油展されたものである特許請求
    の範囲第6項記載のタイヤトレッド用ゴム組成物。 8 ゴム状三元共重合体を一成分として含有するゴム混
    合物が該ゴム状三元共重合体20重量%以上と他の炭化
    水素系ゴム80重量%以下とよりなる混合物である特許
    請求の範囲第6項記載のタイヤトレツド用ゴム組成物。 9 他の炭化水素系ゴムがポリブタジエンゴム、スチレ
    ンブタジエン共重合体ゴム、合成ポリイソプレンゴム、
    天然ゴム及びトランスポリペンテナマーよりなる群から
    選択されるゴムである特許請求の範囲第8項記載のタイ
    ヤトレツド用ゴム組成物。 10 ゴム状三元共重合体の結合スチレンが4〜11重
    量%、結合1,3−ブタジエンが25〜60重量%及び
    結合1,3−ペンタジエンが29〜71重量%である特
    許請求の範囲第6項記載のタイヤトレツド用ゴム組成物
    。 11 カーボンブラックがSAF、ISAF、HAF、
    FEF及びEPCよりなる群から選択されたものである
    特許請求の範囲第6項記載のタイヤトレツド用ゴム組成
    物。
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