JPS5913966Y2 - 櫛付き散髪バリカン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は頭髪のカット作業を極めて能率的に遂行し得る
櫛付き散髪バリカンを提供しようとするものである。

従来のバリカンを用いた頭髪のカットは、右利き作業者
の場合、右手に櫛とバリカンを持ち、まず櫛で毛を梳き
、梳いた毛の先端部を左手の人差し指と中指の間に挾ん
だまま、櫛を左手の親指と人差し指間に持ち換え、次い
で指間から出た毛先を右手に持っているバリカンでカッ
トする。

これを繰返えしてカット作業を進めるのであるが、−々
櫛を持ち換えるのが面倒であるだけでなく、左手に保持
した櫛が、邪魔してカット部分が隠れたり、バリカンが
櫛に当って作業が仕難いなどの支障があり、カット作業
の作業性を悪くしている。

本考案は上記従来の作業性の悪さを解消するようにした
もので、その要旨とするところは、電動バリカンの胴部
にゴムバンドと支持板から成る環状のホルダーを嵌着し
、前記胴部下面においてホルダーの支持板に櫛の柄部を
旋回自在に枢着して櫛の櫛歯を電動バリカンの刈刃より
も前方に臨出可能とした櫛付き散髪バリカンの構成にあ
り、図示例により詳説すると、次の通りである。

即ち、本考案のアタッチメントは、ホルダー１と櫛２と
から成り、ホルダー１は、支持板３に電動バリカン胴部
へ装着するためのゴムバンド４を設は且つ支持板の中央
部に雌ネジ５のある旋回用軸６が突設された構成とし、
櫛２の柄部７には、旋回用孔８を穿設する。

この旋回用孔８に旋回用軸６を嵌めて、ワッシャ９をか
ましたビス１０でホルダー１と櫛２とを結合した構成で
ある。

尚、上記においては、電動バリカン胴部への装着ばゴム
バンドである場合を説明したが、プラスチック材を用い
て断面Ｃ形の支持板とし、この支持板のＣ型内へ電動バ
リカンの胴部を嵌着する場合もある。

上記構成した本考案のアタッチメントは、第２図に示す
ように、電動バリカン１１の胴部下面１２にバリカンの
刈刃光へ櫛歯部が出る状態で櫛２を接しさせてゴムバン
ド４を電動バリカンの胴部に装着して使用する。

このように装着された本考案のアタッチメンＩ・は、櫛
の長手方向を電動バリカンの長手方向に一致した状態で
電動バリカンの胴部と櫛の柄を一諸に握り、刈刃から張
出した櫛歯部で頭髪を梳く。

そして、梳かれた毛を従来と同様他方の手の指間に挾む
。

次いで胴部を握っている手の指先若しくは櫛の自重を利
用して、旋回中心軸の回りに櫛を旋回させ、持ち換える
ことなく刈刃の先から櫛を除去しく第３図）、指間に挾
まれて出ている毛を刈刃でカットする。

再度毛を梳く場合には、前記旋回により刈刃の先から除
いた櫛を、胴部を握っている親指で旋回させて、刈刃の
先に櫛歯部が張出するよう復帰させ前記カット作業を繰
り返えすのである。

カット作業をしない時或いは保管時には、胴部からアタ
ッチメントを外して置くのである。

以上のように本考案は、電動バリカンの胴部にホルダー
を介して櫛を旋回自在に取り付けたもので、通常１刈り
等に使用している電動バリカンであれば、若干形状や大
きさが違っても、これをそのまま利用でき、しかもこの
ように櫛付きとすることによって、梳いた毛を挟持する
手に櫛を−々持ち換える必要がないと共に、指間に挾ん
だ毛が櫛に隠れたり、電動バリカンが櫛に当たる等の支
障が解消されて、頭髪のカット作業能率を著しく向上さ
せる効果がある。

しかも櫛は使用するときも不使用の時も、その柄部が胴
部に重なっているから、胴部を握る手で櫛をいっしょに
強固に保持でき、櫛使いが正確にできて、また不要時に
も邪魔にならない。

またホルダーは胴部に対して取付は位置が変更可能で、
所用者において櫛の突出長さを使いやすい長さに設定で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案アタッチメントの分解斜視図、第２図は
電動バリカン胴部に装着した場合の底面図、第３図は使
用状態図である。 １・・・・・・ホルダー ２・・・・・・櫛、３・・・
・・・支持板、４・・・・・・ゴムバンド、６・・・・
・・旋回用軸、７・・・・・・柄部、８・・・・・・旋
回用孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動バリカンの胴部にゴムバンドと支持板から成る環状
   のホルダーを嵌着し、前記胴部下面においてホルダーの
   支持板に櫛の柄部を旋回自在に枢着して櫛の櫛歯を電動
   バリカンの刈刃よりも前方に臨出可能とした櫛付き散髪
   バリカン。