JPS59136262A - 枚葉輪転印刷機のインキ乾燥装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は枚葉輪転印刷機において印刷ユｄットで印刷さ
れた紙を排紙前に加熱して印刷インキを乾燥させるイン
キ乾燥装置に関するものである。

〔従来技術〕

枚葉輪転印刷機による印刷作業において、印刷ユニット
で印刷された紙は排紙チェーンの爪で咥えられて１枚ず
つ搬送され、搬送終端部で爪から解放されて紙積台上に
落下積載される。この場合、印刷インキが未乾燥のまま
積載されると、下層の紙の印刷インキが上層の紙の裏面
に転移していわゆる裏移りが発生する。

そこで従来、との裏移シを防止するため排紙装置近傍に
スプレ装置を設けて印刷紙面にパウダをスプレすること
が試みられているが、この場合パウダで印刷紙面がざら
ついて品質を低下させたシ、あるいはこの紙を再度印刷
機へ供給して追刷シする場合にパウダが印刷胴のブラン
ケットや版面に付着して印刷障害が発生したヤするばか
シでなく排紙装置の周辺にパウダが浮遊して作業環境を
著しく悪化させるという欠点がある。

また、裏移シ防止の他の対策として板取シと呼ばれる排
紙作業が採用されている。これは紙積台上に紙が所定量
積載されるごとに積賊紙の両側方に枕木を置き、紙の落
下タイミングを見ながら枕木上に板取Ｑ板を挿入して積
載を続けることにより紙を数段に積載し、重量にょる紙
圧を軽減して裏移シを防止するものである。しかしなが
ら、この板取シ作業は、板取多板の挿入タイミングがむ
つかしくて熟練を要し、これを誤って損紙が発生するこ
とがあるばかシでなく、前述したよりな追刷シを行なう
場合には、板取多板を抜きながら紙を給紙位置へ積み直
さなければならないので、この積替え作業に大きな労力
と時間を要するという欠点がある。

以上のような点に鑑み、排紙チェーンによる紙の排基径
路内にインキ乾燥装置を設けて紙を加熱し、インキを乾
燥させたのち排紙することが従来から行なわれており、
その熱源としては一般に赤外線または紫外線の輻射熱が
広く用いられている。

この種のインキ乾燥装置は、例えば赤外線式の場合、赤
外線ランプを底面に装着した乾燥ユニット用筐体の前面
開口部から放熱される５００〜６０００の赤外線エネル
ギを開口部に対向する印刷紙面に照射するものである。

しかしながら、従来におけるこの種のインキ乾燥装置に
おいては、瞬時乾燥でないために前記スプレパウダを紙
面がざらっかな込程度に併用することが多いが、長期間
のうちにこのスプレパウダや塵埃などがランプや反射板
などの周辺に付着して乾燥効率を低下させることが多か
った。またこの付着物を除去しようと思ってもランプの
対向面には搬送される紙を案内する複数個の紙ガイドが
設けられているためにこの清掃作業やランプの交換作業
等がきわめてやシにく〈不完全となって乾燥効率の向上
が望めないばがシでなく、作業面の関係上安全面におい
ても問題があった。

〔発明の概要〕

本発明は以上のような点に鑑みなされたもので長手方向
に延びる複数列の乾燥用熱源が内部に並設された筐体の
背面開口部を背面カバーで閉塞してこの背面カバーに送
風ファンと断面円弧状に形成された複数個の熱源用反射
板とを装着し、各反射板間を密接させて背面カバーとの
間にはソ密閉された空間部を形成するとともに、少なく
とも半数の反射板外面にリブを突設してＶ４接反射板間
に空気の流通用スリットを形成させることによシ、筐体
内の空気の対流を良好にし熱源や反射板等へのスプレパ
ウダ、　ｆｆ！埃等の付着を少なくして乾燥効率の向上
を計るとともに、熱源や反射板等の清掃や交換作業を容
易かつ確実にしてさらに乾燥効率と作朶性、安全性の向
上を計った枚葉輪転印刷機のインキ乾燥装置を提供する
ものである。以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。

〔実施例〕

第１図ないし第７図は本発明に係るインキ乾燥装置の実
施例を示し、第１図はこれを実施した４色刷枚葉輪転印
刷機の概要側面図、第２図はインキ乾燥装置装着部の拡
大側面図、第３図は同じく拡大正面図、第４図はインキ
乾燥装置の正面図、第５図は第４図のＡＡ断面図、第６
図は第４図のＢＢ断面図、第７図はシャッタの正面図で
おる。

図において、印刷機１は給紙装置２と４色の印刷−＝ッ
ト３と排紙装置４とで構成され♀いる。給紙装置２には
、紙５を積載し給紙にょる紙５の減■にしたがい自動的
に上昇する紙積台６が設けられておシ、紙５の上方には
、仁れを１枚ずつ吸引して差板７上へ送シ田す図示しな
いサッカ装置が配設されている。各印刷ユニット３には
、刷版が装着され九版胴８と、インキ装置、給水装量か
らのインキ、水で版面に形成された画像が転写されるゴ
ム胴９と、このゴム胴９との間を通過する紙５に印圧を
加える倍径の圧胴１ｏとがそれぞれ設けられており、隣
接する印刷ユニット３の圧胴１゜間にけ倍径の渡し胴１
１がそれぞれ配設されている。１２は差板７上の紙５を
１枚ずつ咥えて揺動し１色目の圧胴１０の爪に咥え替え
させるスイング装置である。排紙装置４は、４色目の圧
胴１゜に対接する倍径の排紙胴１３を備えておシ、これ
と同軸上に固定された左右一対のスプロケット１４と、
排紙フレーム１５の前端部に設けられた左右一対のスプ
ロケット１６との間には図に矢印Ｃで示す方向に走行す
る排紙チェーン１７がそれぞれ張架されている。第２図
に全体を符号１Ｂで示すものは排紙チェーン１７に一定
間隔で複数組配設された排紙爪であって、左右の排紙チ
ェーン１７間に支架された回動自在な爪軸１９と固定の
爪台軸２０とを備えておシ、爪軸１９上には複数個の爪
２１が並設されている。また爪台軸２０上には複数個の
爪台２２が爪２１に対応して並設されている。そして爪
２１はばね部材で閉方向に付勢されていて圧胴１０の爪
から渡された紙５を爪台２２との間で咥えて排紙チェー
ンの走行とともに搬送し、スプロケツト１６の近傍に設
けた図示しない爪開きカムに爪軸１９と一体のころ２３
が当接することによシばね圧に抗して爪２１が聞き、紙
５が咥えから解放されて落下するように構成されている
。紙５の落下する下方には、この紙５を積載し積載量に
したがって自動的に降下する紙積台２４が設けられてい
る。符号２５で示すものは、排紙フレーム１５側に支持
されて排紙チェーン１７の立上シ部分に沿って並設され
紙５を摺接させてその垂れ下が如を規制する複数個の紙
ガイドである。

以上のように構成された印刷機１において、排紙チェー
ン１７の立上多箇所の内側には、全体を符号３０で示す
インキ乾燥装置が、搬送される紙５にはソ平行して設け
られている。このインキ乾燥装置３０は、４周の一部を
残して紙５０対向正面と反対側の背面とが全面的に開口
する長方形箱状の筐体３１を備えておシ、この筐体３１
は、左右の排紙フレーム１５に一対ずつ固定されたブラ
ケット３２で４隅を支持されている。符号３３で示すも
のは筐体３１の背面開口部を閉塞する背面カバーであっ
て、ボルト３４で開口周縁部に固定されており、このボ
ルト３４を弛めることによシ筐体３１から取シ外せるよ
うに構成されている。

この背面カバー３３は、二重構造となっていて内部には
断熱材３５が介装されている。筐体３１の内部には、棒
状に形成された筐体３１の長手方向に延びる乾燥用熱源
としての！数個（本実施例では６個）の赤外線ランプ３
６がホルダ３Ｔで両端部を支持され平行状に並列して装
着されておシ、図示しないリード線によって電源に接続
されている。そして前記背面カバー３３には、断面半円
弧状に形成されて赤外線ランプ３６に沿って延び赤外線
ランプ３６の照射熱を反射させる反射板３８が、赤外線
ランプ３６とはソ同長に形成されてボルト３９で背面カ
バー３３に固定されておシ、これらの反射板３８が互に
密接していることによシ背面カバー３３との間にははソ
密閉された空間部が形成されている。６個の反射板３８
のうち交互に配設された３個の反射板３８の外面には、
すきまりプ３８ａが全長の複数箇所に突設されておシ、
補強の役目をしているとともに、このすきまリブ３８ａ
の両端を隣接する反射板３Ｂに当接させて装着すること
によシすきまリブ３．８ａのない箇所には前記空間部内
の空気をランプ３６側へ流通させる通風用のスリットが
形成されるように構成されている。

筒体３１の長手方向両側板内面には、断面り字状に形成
されたシャッタ受４０が溶着されておシ、その長手方向
に並列して穿設された複数個の各ビン孔には、第７図に
正面図を示すようにブラインド状に形成された複数個の
シャッタ４１の両端軸４２．４３がそれぞれ嵌入されて
いる。シャッタ４１はその両端軸４２．４３が幅方向の
一端に片寄って設けられていることによシ自重で図に示
す開姿勢となるように垂下されているとともに、これを
後述する駆動装置でいっせいに回動させることによシ筐
体３１の開口部が全面的に閉塞されるようにその幅が設
定されている。またシャッタ４１は短かい方の端軸４３
を下にしてシャツ・り受４゜に支持させることによシ常
時は自重で支持されているが、これを軸方向に押し上げ
るととによシ端軸４３がビン孔か知抜けてこのシャッタ
４１を取シ外せるように構成されている。符号４４で示
すものはシャッタ４１をいっせいに閉じさせる駆動装置
としてのエアシリンダであって、筐体３１の背面端部に
長手方向の一方へ片寄って枢支されておシ、このエアシ
リンダ４４は図示しない制御装置との間を電気的に接続
されていて印刷胴８，９゜１０や排紙チェーン１７等印
刷装置の停止動作に連動シてそのピストンロッド４５が
伸長するようニ構成されている。ピストンロッド４５の
作用端には、筐体３１の内面に中央部を枢支されたレバ
ー４６の一端が枢着されておシ、レバー４６の他端はシ
ャッタ受４０に設けた長孔４７に係入されている。さら
にレバー４６の長孔４７からの突出端は、筐体３１の一
隅にその内面に沿って摺動自在に設けられた断面し字状
長尺のスライドアングル４８に枢着されてお）、スライ
ドアングル４８には、複数個のスライドピン４９が、開
姿勢の各シャッタ４１に添接するように位置して溶着さ
れている。こうすることにより、エアシリンダ４４のピ
ストンロッド４５を伸長させると、レノ（−４６が揺動
してスライドアングル４８が第４図、第５図の右方へ移
動し、スライドピン４９がシャッタ４１をいっせいに回
動させて筐体３１の開口部を閉塞させる。

さらに前記背面カバー３３の外面には、複数個（本実施
例では背面かバー３３の幅方向中央部に長手方向へ３個
並設したが、第６図では都合上幅方向の一端“へ片寄ら
せて図示した。−）の送風ファン５０が装着されておシ
、背面カバー３３には、各送風ファン５０に対応する送
風孔５１が穿設されている。そして、これらの送風ファ
ン５０は印刷作業中常時回転していて輻射熱を対流させ
、ランプ３６等への付着物を吹き飛ばすとともに、筐体
３１内を冷却する機能を有しておシ、風は背面カバー３
３と反射板３８との空間部から、隣接する反射板３８間
にすき間リプ３Ｂｍで形成されたスリットを通ってラン
プ３Ｇ側の空間部へ吹き出されるように構成されている
。

以上のように構成された印刷機ならびにインキ乾燥装置
の動作を説明する。紙積台６上に積載された紙５は、サ
ッカ装置で１枚ずつ吸引されて差板７上へ送り出され、
スイング装置１２によって圧胴１０の爪に咥え替えられ
る。この紙５は、圧胴１０から渡し胴１１、渡し胴１１
から次の圧胴１０というように順次爪の咥え替えを行な
って搬送される間にゴム胴９との間で４色の印刷が施さ
れたのち、排紙爪１８に咥え替えられ紙ガイド２５に摺
接しながら搬送される。このときインキ乾燥装置３０の
シャッタ４１が自重で垂下していて筐体３１の開口部が
ブラインドを、聞けたときのように開いているので、排
紙チェーン１Ｔの立上り部を搬送される紙受には、反射
板３８で反射された赤外線ランプ３６の輻射熱が照射さ
れ、印刷されたインキが乾燥される。乾燥した紙５はさ
らに搬送され、搬送終端部で排紙爪１８から解放されて
紙積台２４上に落下、積載される。この場合印刷インキ
が乾燥しているので、紙５を紙積台２４上に板取りを行
なうことなく積むいわゆる棒積みを行なっても裏移夛す
ることがない。

そして例えば排紙装置４の紙積台２４上の紙５が所定量
に達してこれを空の紙積台と交換するために印刷装置を
停止させると、制御装置を介してエアシリンダ４４のピ
ストンロッド４５が伸長し、レバー４６とスライドアン
グル４８を介してスライドピン４９がシャッタ４１を自
重に抗して回動させるので、筐体３１の開口部はブライ
ンドを閉じたときのように隣接するシャッタ４１間にす
き間を残して閉塞され輻射熱が遮断される。したがうて
このとき紙５が排紙チェーン１Ｔとともに停止している
が、この紙５が燃えたシすることがない。

以上のように動作するインキ乾燥装置において、送風フ
ァン５０の起風する風は、送風孔５１から背面カバー３
３と反射板３８とで形成される密閉状の空間部内に吹き
込まれ、さらに隣接する反射板３８間にすき間リプ３８
＆で形成されたスリットを通ってランプ３６側へ吹き込
まれて対流するので、赤外線ランプ３６や反射板３８に
スプレパウダや塵埃等が付着しようとしてもこの強い風
で吹き飛ばされる。また、筐体３１の内部はこの風によ
って冷却される。

そして、長期間の使用で赤外線ランプ３６や反射板３８
が汚れたりして清掃を要する場合や、赤外線ランプ３６
を交換する場合等には、ポルト３４を弛めて背面カバー
３３を機外へ取シ外せば、反射板３８もこれと一体とな
って機外へ取シ出せるので、容易に清掃を行なうことが
できる。また、筐体３１も作秦面の開放された外側が開
口するので、内部の清掃や赤外線ランプ３６の交換が容
易である。

なお、本実施例においてはインキ乾燥装置３０を排紙チ
ェーン１７の立上シ箇所に設けた例を示したが、立上多
部分のない水平状の排紙チェーンを備えた排紙装置の場
合には、本装置を水平状に設置してもよい。但しこの場
合にはシャッタ４１、に軸方向への自重が掛からず端軸
４３が振動等で抜ける虞があるので、ばね部材で付勢す
るなどして抜けを阻止する必要がある。また本装置は紙
積台２４の上方に水平状に設けてもよい。さらに、本実
施例においては乾燥用熱源として赤外線ランプを例示し
たが、この赤外線ランプは波長の短かい近赤外線ランプ
でもよいし、また波長の長い不可視光線である遠赤外線
ランプを用いてもよい。

さらに紫外線ランプなどを用いてもよく熱源の槌類を限
定するものでない。

〔発明の効果〕

以上の説明によシ明らかなように、本発明によれば枚葉
輪転印刷機のインキ乾燥装置において、長手方向に延び
る複数列の乾燥用熱源が内部に並設された筐体の背面開
口部を背面カバーで閉塞してこの背面カバーに送風ファ
ンと断面円弧状に形成された複数個の熱源用反射板とを
装着し、各反射板間を密接させて背面カバーとの間には
ソ密閉された空間部を形成するとともに、少なくとも半
数の反射板外面にリブを突設して隣接反射板間に空気の
流通用スリットを形成させることによシ、送風ファンの
起風する風が背面カバーと反射板との間の空間部を経て
スリットから熱源側へ強く吹き出されて対流するので、
熱源や反射板にスプレパウダや塵埃等が付着せず乾燥効
率の低下を防止することができるとともに。筐体内の冷
却効果が向上し筐体内部および周辺の環境温度を低くす
ることができる。また背面カバーを筐体と別体形成して
これに反射板を固定したことによシ、仮射板を機外へ取
）出すことができ筐体内部が外側へ開放されるので、反
射板や熱源等の清掃や交換が著しく集品かつ確実になシ
、さらに乾燥効率が向上するとともに作業性および安全
性が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図外いし第７図は本発明に係るインキ乾燥装置の実
施例を示し、第１図はこれを実施した４色刷枚葉輪転印
刷機の概要側面図、第２図はインキ乾燥装置装着部の拡
大側面図、第３図は同じく拡大正面図、第４図はインキ
乾燥装置の正面図、第５図は第４図のＡＡ断面図、第６
図は第４図のＢＢ断面図、第７図はシャッタの正面図で
ある。 １・・・・印刷機、５・・・・紙、３０・・・・インキ
乾燥装置、３１・・・・筐体、３３・・・・背面カバー
・、３６・・・・赤外線ランプ、３８・・・・反射板、
３８ａ・・・・すき間リブ、５０・・・・送風ファン。 特許出願人　　小森印刷機械株式会社 株式会社ジャ　−　ド 代　理　人　　山　川　政　樹（ほか１名）４０９

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 印刷紙面への対向正面と背面とが開口され内部に長手方
   向へ延びる複数列の乾燥用熱源が装着された筐体と、こ
   の筐体の内部へ送風するファンが外面に装着され前記筐
   体の背面開口部を閉塞する背面カバーと、この背面カバ
   ーの内面に固定され断面半円弧状に形成されて前記各乾
   燥用熱源に沿って延びる複数個の反射板とを備えるとと
   もに、前記隣接反射板間を密接させて反射板と前記背面
   カバーとの間にはソ密閉された空間部を隔成し、かつ少
   なくとも半数の前記反射板外面に隣接反射板に当接する
   リプを突設して隣接反射板間に空気の流通スリットを形
   成したことを特徴とする枚葉輪転印刷機のインキ乾燥装
   置。