JPS59135079A - テニスボ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テニスボールに関する。

従来、テニスボールはコアと呼ばれるゴム弾性を有する
中空球体の外表面に、メルトンと呼ばれる厚手の織シフ
エルトや、ニードルフェルトのフェルト層を被覆形成し
たものが使用されている。

そして、これ等のフェルト層は、例えば、羊毛にナイロ
ン、ポリエステル、レーヨン等の化学繊維を混紡した紡
毛糸を朱子織シし、起毛後、縮絨加工することによって
繊維組織が強固にからみ合って緻密に固まり、フェルト
状に仕上げられたものや、ニードルパンチでフェルト化
させたものである。ところが、これ等、一般のテニスボ
ールを使用してプレイするテニスは、２００ＫＭ／ｉ（
を越えるスピードのサーブから始まり、スピードの要求
されるスポーツであシ、使用するボールは肉眼で確認し
易いものであることが要求される。その為に、現在一般
に使用されているボールは、太陽光線やで確認し易いよ
うに配慮されている。しかし、このようなボールを使用
しても、例えば、日没によって薄暗くなってくるとボー
ルが見えにくくなってやむを得ずゲームを中止しなけれ
ばならず、また、人工光線を使用したナイター設備の完
備したコートにおいても、太陽光線に比較するとボール
が見えにくく昼間よシブレイし難いというのが現状であ
る。従って、昼夜を問わず打球を確認し易いボールの出
現はテニス愛好家の間で切望されているところである。

本発明は、このような状況に鑑みなされたものであって
、昼夜を問わず容易に打球を確認することが出来、ゲー
ムに支障を来たすことのないテニスボールを提供するこ
とを目的とし、そこで、本発明の特徴とする処は、弾性
を有する球状本体の外表面を被覆形成する短繊維層が、
異形断面をした化学繊維を一部乃至全体に有する点にあ
る。

以下、図示の実施例に基づき本発明を詳説する。

第１図に於て、（１）はゴム弾性を有する中空の球状本
体であって、２個の半球コム弾性体を張り合わせて、膨
張剤等を用いて内圧を伺与して加硫することによって得
たものである。そして、該球状本体（１）の外表面に２
枚の両型に打抜かれた短繊維層（２）を貼着或は植毛等
の手段にて被覆形成してテニスボール（３）を構成して
いる。寸だ、短繊維層（２）としては、例えば、羊毛と
ナイロン繊維（４）との混紡糸からなる通常使用されて
いるメルトンを用いて、ナイロン繊維（４）は、第２図
に示すようなＹ字型（テトラポット型）の異形断面をし
たものを使用し、且つ酸化チタンを含まない、通称ブラ
イトナイロンと称する艶仕上げしたものを使用する。

この異形断面を有するナイロン繊維（４）は特殊な光沢
を持った繊維であって、反射光を一定の方向に収束させ
る為、反射率を高める効果を有する。従って、従来使用
されている第３図のような断面円形のナイロン繊維（５
）よりも、光の反射率を飛躍的に向上させることが可能
となった。

次に、本発明の具体的な作用効果を実施例について説明
する。

表１（第５頁）に示すような条件の繊維についての反射
率を夫々測定して、その測定結果を第４図乃至第９図に
示す。実施例１−ＡはＹ字型の異形断面をしたナイロン
繊維（４）を使用した色相がホワイトのメルトンの場合
であり、実施例１−Ｂは色相がイエローであるほかは実
施例１−Ａと同様のメルトンを使用した場合である。実
施例２−Ｃは同じくＹ字型の異形断面をしたナイロン繊
維（４）を使用した色相がホワイトのニードルフェルト
の場合であり、実施例２−Ｄは色相がイエローであるほ
かは実施例２−Ｃと同様のニードルフェルトを使用した
場合である。比較例Ｅは通常の断面円形のナイロン繊維
（５）を使用した色相がホワイトのメルトンの場合であ
シ、比較例Ｆは色相がイエローであるほかは比較例Ｅと
同様のメルトンを使用した場合である。

表１ なお、表１に於ける反射率は、分光光度計　マクベスＭ
Ｓ−２０２０型にょる５２０ｎｍ波長の測定値を示す。

また、第４図乃至第９図に於いて、横軸は波長を、縦軸
は反射率を示す。

表１及び第４図と第７図、第６図と第９図に掲げたよう
に、５２０ｎｍ　波長の反射率の場合を比較すると、Ｙ
字型断面のナイロン繊維（４）を使用した実施例１の方
が、通常の断面円形のナイロン繊維（５）を使用した比
較例よシも、色相がホワイトでは４．１１％、イエロー
では１３２３％　の高い反射率を有していた。以上は、
メルトンで短繊維層（２）を構成した場合のデータであ
るが、ニードルフェルトで短繊維層（２）を構成した場
合に於ても、表１及び第５図と第８図に掲げるように、
Ｙ字型の異形断面をしたナイロン繊維（４）を使用した
効果が反射率測定値として顕著に表われている。

まだ、一般的には、羊毛とナイロン繊維（４）の比率が
（６０〜７０Ｃ（３０〜４０）の混紡糸からなる短繊維
層（２）が使用されているが、効果的な反射率を得る為
に、この短繊維層（２）に占める異形断面のナイロン繊
維（４）の比率を高めたシ、異形断面のナイロン繊維（
４）の繊度を太くすれば、より一層、反射率を高めるこ
とが出来る。

なお、本発明は上述の実施例に限定されず、その要旨を
変更しない範囲で設計変更自由なことは勿論であって、
例えば、球状本体（１）を内圧を付与しない中空の球体
や弾発力のある発泡体の中実球体で構成するも自由であ
る。また、羊毛に代えて、又は羊毛と共に、ポリエステ
ルやレーヨン等をさらに混紡するも本発明の効果をさま
たげない。また、異形断面のナイロン繊維（４）のみで
短繊維層（２）を構成するも自由である。さらには、ナ
イロン繊維以外の他の化学繊維であっても、異形断面と
すれば反射光を一定の方向に収束させ、反射率を高める
効果を有するものであれば本発明の短繊維層（２）とし
て使用するも可能である。また、異形断面の化学繊維の
断面形状も、Ｙ字型以外に、例えば、三葉型、十字型、
星型等に形成して反、対車を高めることも好ましい。な
お、短繊維層（２）を染色する螢光染料の色相を、例え
ば、イエロー、オレンジ、グリーン等の反射率の高いも
のとし、反射効率をより向上させるも自由である。

本発明は、以上詳述した構成にて所期の目的を有効達成
した。特に、弾性を有する球状本体（１）の外表面を被
覆形成する短繊維層（２）が、異形断面をした化学繊維
を一部乃至全体に有するように構成しだから、日没の薄
暮時や人工光線を使用したナイター設備の完備したコー
トに於ても、光の反射率を飛躍的に向上させることが可
能となり、肉眼で打球を容易に確認することが出来る。

従って、ゲームを途中で中止する必要もなく、且つ、プ
レイにも支障を来たすことなく、昼夜を問わず、テニス
を楽しむことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は異形
断面をしたナイロン繊維の拡大図、第３図は従来の断面
円形をしたナイロン繊維の拡大図、第４図乃至第９図は
反射率測定値を示す図である。 （１）・・・球状本体、（２）・・・短繊維層。 特　許　出　願　人　　住友ゴム工業株式会社同　　　
　　上　　日本毛織株式会社 第１図 第２図 手　　続　　補　　正　　書　　（自　　発）昭和５８
年５月２０日 特許庁長官　若杉和夫　殿 １、　事件の表示 昭和５８年　特許願　第１０４０２号 ２、発明の名称 テニスボール ６、補正をする者 事件との関係　特許出願人 ４、　　代　　理　　人　　（電）０６−３４４−０１
７７番大阪市北区梅田２丁目５番８号　千代田ビル西別
館６、補正の対象 明・納置の発明の詳細な説明の欄 Ｚ　補正の内容 （１）明細書中、第５頁の下から１行目の「反射率を示
す。」の次に下記の文章を加入する。 ［具体的には、第４図は実施例１のＡ、第５図は実施例
２の０１第６図は比較例Ｅ、第７図は実施例例１のＢ１
第８図は実施例２のＤｌ及び第９図は比比較例Ｆを夫々
示す。」 手　　続　　補　　正　　書　（方　　式）昭和５８年
５月２０日 特許庁長官　若　杉　和　夫　殿 １、　事件の表示 昭和５８年特許願　第１０４０２号 ２、発明の名称　　　テニスボール ろ　補正する者 事件との関係　　　　特許出願人 ４　代理人　（郵）５３０（電）　０６−３４４−０１
７７番６、補正の対象 Ｚ　補正の内容 第４図乃至第９図を別紙の通り補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ／　弾性を有する球状本体（１）の外表面を被覆形成す
   る短繊維層（２）が、異形断面をした化学繊維を一部乃
   至全体に有することを特徴とするテニスボール。