JPS5913431B2 - エレベ−タ用つり合いおもりの製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエレベータ用つり合いＲもりに関する周仰の如
（エレベータ用つり合いＢもり装置は、第１図、第２図
に示す如く、昇降路方向に延設されかつ左右に対抗配置
された２個のＵ字形鋼２に２もり１を挿入し、このぢも
り１の上下に前記Ｕ字形鋼２に橋架された鋼板３を設置
してなるものである。

このつり合いおもり装置は、前記上部鋼板３に設けられ
た吊り板４にシンプルロッド５を取付けてロープ（図示
せず）と連結されており、このロープは、昇降路上部に
設けられた巻上プーリを通して乗かごに連結されている
。

従って、このつり合いどもり装置は前記巻上げプーリー
によりロープを介して昇降動作するので、前記Ｕ字形鋼
に、昇降路に固定されたレール６上を走行するガイドシ
ュー７を設けている。

ところで、このおもり１は、従来第３図乃至第６図に示
す如く種々の製法のものが使用されてきて？す、それぞ
れに一長一短があった。

この従来例を経歴順に第３図より順次説明する。

まず、第３図は、鋳物で構成されているおもり１ａを示
す。

この鋳物製ぢもり１ａは、製造上、どうしても製造現場
環境が悪く、公害ともからみ、若い労働者から敬遠され
、高年令層の熟練者が主になりつつあるばかりでなく、
社会環境の関係もあり、公害設備を要求されている。

このことは、鋳物製品の価格が高（なることは当然であ
り、エレベータつり合いおもりの如（重量性のみを要と
し、さほど機械的性能を要求されないものには価格の関
係上不適となった。

次にその代品として生まれたのが第４図に示す複数の鋼
板で構成されているおもり１ｂである。

即ち、この鋼板製ぢもり１ｂは、所定の重量および形状
になるように複数の鋼板８をそれぞれ溶接９にて強固に
固定したものである。

ところが、この鋼板製おもり１ｂは鋼板の市況の変化に
より価格の変動が激しく、安定価格を維持できないとい
う欠点があった。

そこで、安価で、しかも価格を安定させるために生まれ
たのが第５図及び第６図に示すコンクリートで構成され
ているおもり１ｃである。

即ち、このコンクリート製おもり１ｃは、少量の（ず鉄
あるいは鉱石１０等を混入したコンクリート１１をケー
ス１２内に入れて固め、これに蓋１３をかぶセて溶接１
４にて固定したものである。

このコンクリート製おもり１ｃは、価格の点では安（安
定しているが、前述の鋳製おもり１ａや鋼板製おもり１
ｂより比重が小さいため、低荷重用エレベータのつり合
いおもりにしか適用できないという欠点があった。

また、単にケース１２内に（ず鉄や鉱石１０などをコン
クリートを混ぜないで充填したものもあるが、前述のよ
うに比重を大きくできないために実用化はされていない
。

不発明の目的は、上述の従来技術の欠点をなくし、安価
で比重の大きいエレベータ用つり合いおもりを提供する
にある。

その要旨とするところは、比重が高く、しかも安価で大
量に入手できる金属切屑を利用して、つり合いおもりを
製作するようにしたものである。

以下、本発明の一実施例を第１図、第８図より説明する
。

第１図に示す如くおもり１ｄは、外形上は上述のコンク
リート製おもり１ｃと同様であるが、ケース１５及び蓋
１６で被われた中身が異なる。

即ち、第８図に示す如くケース１５内に入れる中身は、
鋳物、鋼等の比重の大きい金属切屑１１を、プレス成形
し易いように適当なる大きさの形状に細かく砕き、この
砕かれた切屑を、予め一定重量となるように計量してお
き、この一定量の切屑を高圧プレスにて序々にケース１
５の中に入る形状に成形する。

尚、高圧プレス成形した金属切屑を固めるのは、溶融点
の低い金属等を混入させておき、プレス時に発生する熱
で溶かして金属切屑間を結合して成形する方法が最良で
あり、また金属接着剤或いは成形後表面をコーティング
する方法等で固める方法は種々雑多ある。

しかしながら、このつり合いおもり１ｄは、運搬時での
扱いの粗略により投げられたり、或いはエレベータ昇降
路のピット内に設けられている緩衝器（図示せず）等に
ぶつかった時の衝撃等により、せっかくプレス成形して
固めたものが（ずれたり、割れたり、或いは変形したり
するので、プレス成形したままで使用するよりは、鋼板
製のケース１５及び蓋１６で表面を確実に被っておくの
が安全性を更に向上させることができる。

ここで、ケース１５と蓋１６は溶接１８で固定されてい
る。

また、鋼板の代りに鋼網でおおう方法もある。

このようにすれば、スクラップである金属切屑を利用し
て製作する金属切屑製おもり１ｄは安価でしかも比重も
鋳物製おもり１ａや鋼板製おもり１ｂと同等に得られる
。

また、コンクリート製おもり１ｃは比重が小さいため、
高荷重用エレベータに採用するときにはこのおもり１ｃ
を太き（しなければならず、スペース効率カ悪かったが
、この点においても、本発明の金属切屑製おもり１ｄは
スペース効率を良好にすることができる。

以上述べた通り、本発明によれＱ人安価で比重の大きい
エレベータ用つり合いおもりを得ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、おもりを組込んだところのエレベータ用つり
合いおもりの全体正面図、第２図は、第１図のＩ［−Ｉ
Ｉ断面図、第３図は、従来の鋳物製おもりを示す斜視図
、第４図は、従来の鋼板製おもりを示す斜視図、第５図
は従来のコンクリート製おもりを示す斜視図、第６図は
第５図のＶＩ−Ｖｌ断面図、第７図は、本発明によるエ
レベータ用つり合いおもりの製造方法によって得られた
つり合いおもりの一実施例を示す外観斜視図、第８図は
第１図の■−■断面図である。 １ｄ・・・金属切屑製おもり、１５・・・ケース、１６
・・・蓋、１１・・・金属切屑。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 金属ケースに屑鉄を充填し、前記金属ケースに蓋を
   してつり合いおもりを形成するに際し、前記屑鉄を細か
   （砕き、この砕かれた屑鉄を一定量ごとにプレスで圧縮
   して固めた後、これを前記金属ケース内に収納すること
   を特徴とするエレベータ用つり合いおもりの製造方法。