JPS5913220B2 - スケ−トをスケ−ト靴の底にクランプ止めする装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スケートをスケート用の履物、たとえば、靴
、短靴、長靴、中高の靴、その他類似の履物の底にクラ
ンプ化めする装置に関する。

通常、スケートは、少なくとも１対の中空スペーサーに
よってスケート靴に固定されるように成形されたプレー
トを有する細長いチューブ状体に長さ方向に固定された
ブレードを備えている。

こノブレートは、一体ものに作られたものでもよいが、
より一般的には、２つの部材、すなわち、靴底に固定さ
れる部材と、スケート靴のかかとに固定される部材とか
ら成るものであってよい。

他のタイプのスケートにおいては、靴底に固定されるプ
レートと、スケート靴のかかとに固定されるプレートと
は、前記中空スペーサーにモールド成形されたフランジ
付きのエツジによって取って代えられている。

満足するにたるスケート靴ユニットを作るにあたっては
、該スケート靴ユニットが事実上一体もののユニットで
あって、スケート靴が使用されるとき、ジヨイント部に
しばしば発生するかなりの大きさの応力に耐えることが
できるふうに、プレートあるいはフランジ付きエツジが
、靴底とかかとに接合されなければならない。

従来、このような接合は、それぞれスケートノブレート
（あるいはフランジ付きエツジ）の中に形成された複数
の穴の中にまえもって挿入された複数のリベットをたた
きつぶすことにより行なわれている。

しかし、上述の要求条件、すなわち、申しぶんのない接
合を得るにさいして、技術的ならびに経済的に困難な問
題が生じているが、これらの困難な問題は、今日までの
ところ未解決のままである。

在来の結合態様においては、スケート靴とるケートに一
連の準備的な操作を行なうことと、熟練した人しか扱か
えない特殊な装置を使用することが必要である。

さらに、スケートあるいは靴を取り換えることが必要な
場合、固定ジヨイントである前記結合においては、必要
な取りはずし作業を行なうとともに、取りはずしに続い
て、新らしいスケート靴ユニットを再度組み立てるため
、特殊な装置を使用することと、熟練した人のサービス
がつねに必要である。

本発明は、上記の困難な問題を解消すると同時に、スケ
ート靴の所要の一体性を確保することができる構造上か
つ機能上の特性を有する、スケートをスケート靴の底に
クランプ止めする装置を提供しようとするものである。

上記目的は、本発明によれば、前記装置が、少なくとも
２個の取りはずし可能な本質的に止めねじ一ナツトより
成るクランプ・ユニットを備えており、しかして、各ク
ランプ・ユニットのナツトが、対応した中空スペーサー
内に配置されており、一方、各クランプ・ユニットの止
めねじが、前記中空スペーサーと同軸的に靴底とプレー
トに形成された穴の中に自由に回転可能なふうに差し込
まれることにより達成されている。

クランプ・ユニットがそれぞれ、対応した中空サポート
の中に配置されるとともに、靴底とプレートに形成され
た前記穴と靴方向に心あわせされている穴を貫設せしめ
た弾発的に変形可能な材料より成るブロックを備えてお
り、しかして、フランジ付きナツトが、公知の方法によ
って対応したプレートよりもつとも離れた前記ブロック
の端部に同軸的に接続されているのが有利である。

本発明の第３の特徴によれば、前記弾発的に変形可能な
ブロックは、前記靴底が、モールド成形 ・されたゴム
、プラスチックあるいは類似の材料から作られたタイプ
のものである場合、前記靴底に形成された突設部より成
るものである。

本発明によって得られる特徴は、主として、スケートを
それぞれの靴の底にクランプ止めして、 ・一体ものの
ユニットを構成することが、特殊な装置を使用すること
なくまた特殊な熟練を必要とすることなく、１対の止め
ねじをねじ締めする簡単で迅速な操作により達成するこ
とができることと、たとえば、前記ユニットの２つの構
成要素の１つを新しいものと取り換えるにあたって、同
様に簡単なねじ戻し操作により前記のクランプ止めが解
除されて、スケートを靴から分離することができること
に係るものである。

これらの操作は、明らかなように、スケータ−自身によ
り容易に実施することが容易であることが大きい特長で
ある。

本発明のいま１つの特長は、在来の伝統的１１ ’）ベ
ット留めとは異なって、本発明装置により経済的にスケ
ートを靴にクランプ止めすることができることである。

事実、本発明によれば、金属プレートあるいは中空スペ
ーサーのフランジ付き部材あるいは靴底に多数の穴を明
け、対をなす向かい合った穴それぞれにリベットを挿入
し、しかるのち、すべてのリベットをたたきつぶす操作
はなしですますことができる。

以下、本発明の実施例を図解した添付図面を参照しなが
ら、本発明の詳細な説明する。

さて、第１図と第２図を参照するに、引用符号１は、在
来の方法によって細長いチューブ状体３に長さ方向に固
定されたブレード２を一般的に示したものであり、しか
して、２つの中空切頭円錐状のスペーサー４，５の小さ
い方の端部は、在来の要領で前記チューブ状体３に固定
されており、そして、前記スペーサーの凹面部は、チュ
ーブ状体３のまわりで曲げ加工されている。

金属プレート６は、スペーサー４の上に溶接されて、前
述の要領によりスケート靴の靴底７の前部７ａに固定さ
れており、一方、金属プレート８は、スペーサー５の上
に溶接されて、前記靴底７のががと部７ｂに固定されて
いる。

添付図面において、前記靴底７は、適当なプラスチック
材料をモールド成形する通常の方法によって作られた靴
底本体である。

前記靴底７をスケート１のプレート６．８にクランプ止
めするために、本発明に係るクランプ装置が使用されて
いるのである。

簡明を期するため、以下の記載は、これらクランプ装置
のうちの１つだけ、すなわち、前記靴底の前部７ａをス
ケート１の前部プレートにクランプ止めするために使用
される装置にだけ言及しており、そして以下の記載はす
べて、かかと７ｂをスケートの後部プレート８にクラン
プする装置にも等しく適用することができる。

第１の構成態様によれば、本発明に係るクランプ装置は
、その剛性があらかじめ設定されている、たとえば、ゴ
ムあるいは適当なプラスチック材料等弾発的に変形可能
な材料より成るブロック９を備えており、該ブロック９
は、たとえば、溶接によりスペーサー６が中空スペーサ
ー４に固定される前に、中空スペーサー４の内側に収容
されている。

ブロックが収容される中空スペーサーと同じ切頭円錐状
を有するが、前記スペーサー４より寸法が小さいブロッ
ク９は、プレート６に形成された穴１１ならびに前記靴
底７の前部７ａに形成された穴１２と心あわせされた穴
１０が軸方向に貫設されている。

所定の横寸法のプレート状フランジ１３そを備えたナツ
ト１３が、それ自身公知であって、図示されていない方
法により、プレート６からもつとも離れた前記ブロック
９の端部９弓に、同軸的に接合されている。

本装置はまた、ナツト１３にねじ込むためねじ山が創成
された端部１４弓を有する止めねじ１４を備えている。

前記止めねじの頭部１４しは、靴底の前部７弓に当接す
るよう設計されている。

止めねじ１４を前記心あわせされた穴１０．ｌＬ１２に
挿入して、ナツト１３の中に深くねじ込むと、スケート
１を靴底７にしっかりとクランプ止めすることができる
。

止めねじ１４とナツトとの間の保合は、親ねじ結合タイ
プの係合であり、その結果、止めねと１４は、深（ねじ
込むことによりナツト１３をプレート６の方に接近せし
めると同時に、弾発的に変形可能なブロック９を圧縮せ
しめることとなる。

ブロック９は、変形するにつれ、スペーサー４の横方向
表面に接面するとともに、プレート６の面にも接面し、
これにより上記のクランプ止め動作に顕著な安定効果が
加えられることとなる。

応力の分散をよくするため、止めねじの頭部１４りは、
穴１５旦が貫設されているとともに、貫通穴１２のまわ
りで靴底７の前部７？に設けられた座１６に収容される
小さいプレート１５に当接している。

このクランプ止めシステムは、アイス・ホラケイ用の靴
の製作にすでに採用されているものであって、このクラ
ンプ・システムによれば、非常に高い応力が発生して、
前記スポーツが進行している間、クランプ止め部分に作
用するときでさえ、所要の一体性を完全に維持すること
が可能である。

止めねじ１４をそれぞれのナツト１３から一様ｉこすば
やくねじ戻す動作により、スケート１は、それぞれの靴
から取りはずすことができ、しかも、この動作は、弾発
的に元の形状に戻ろうとするブロック９によって促進さ
れる。

（たとえば、スケートのブレード２のエツジをシャープ
にするため等）スケートの補修が必要となり、同じ特性
をもった他のブレードと交換しなければならないときと
かあるいは、たとえば、アイス・ホラケイ用スケートを
スピード・スケート、長距離スケートあるいはフィギュ
ア・スケート用のものと取り換えることが必要な場合、
スケータ−が別のアイス・スポーツに応じて、特性は異
なってはいるが同じサイズのスケートに取り付けたとき
に、前述の取りはずし操作が行なわれる。

上述のクランプ止め動作と、取りはずし動作と、交換動
作は、スケータ−自身で行なうことができるものである
ことは言うまでもなく、シかも、特殊な熟練あるいは特
殊な装置は必要とされない。

第３図に示されている変更態様においては、弾発的に変
形可能ブロックは、スケート靴底部分あるいはかかと部
分７弓または７やと一体に成形された突設部９しである
。

この構成は、甲皮部と靴底部が適当なプラスチック材料
あるいはゴム材料をモールド成形することにより一体も
のとして作られている場合、とくに効果的である。

この構成においては、突設部９りは、靴底７に向かって
テーパーをなす切頭円錐形のへこみ１０且を軸方向に備
えており、ブロック９に関して上述された要領で前記突
設部９ｂを圧縮、膨張させるために使用される円錐状ナ
ツト１３ｂが、前記へこみＩＱａに収容されている。

他の場合、弾発的に変形可能なブロック９を取り付けな
いで、第１図と第２図に関連して上述したような装置を
使用して、靴底とスケートを十分に変形させた状態でク
ランプ止めすることが可能である。

この場合、スケート靴の２つの構成要素がクランプ止め
されたりあるいは分離されるとき、弾発的に変形可能な
ブロック９によって得られた有利な効果は、適当な材料
から作られた前記靴底７の変形性に頼ることとなる。

第４図は、本発明に係る装置の他の変更された構成態様
を示したものである。

簡明を期す−るため、第４図と以下の記載は、靴底７の
前部７ａとスケ−ト１との間のジヨイントに言及したも
のであり、このジヨイントが、これに付随するすべての
構成要素といっしょに、前記靴底のかかと部７ｂをスケ
ート１とクランプするためにも使用されるものであるこ
とは理解されよう。

靴底の前部７ａは、中空スペーサー４に相当した突設部
１７を備えており、しかして、該突起部１７は、雄−雌
タイブの相互係合でもってこのようなスペーサーに挿入
するに好適した形状と寸法を備えている。

円筒状のピン１８が、直径的に反対位置にスペーサー４
に設けられた穴４ａ、４ｂを通りさらに前記突設部１７
を通って縦方向に挿入されている。

スペーサー４の側部から突出した前記ピン１８の端部は
それぞれ、止めねど１９．２０が挿入されるフランジ１
８ａ、１８ｂを備えており、よって、前記止めねじ１９
，２０は、補強横部材２１．２２を有するプレート６を
押圧することができる。

上述の装置によりスケート１と靴底とをいっしょにクラ
ンプ止めしまた分離する間、ピン１８自身が平行に移動
することができるよう、ピン１８が挿入される穴４ａ
、４ｂは、プレート６に垂直な方向に細長く伸びたボタ
ン穴の形に作られている。

靴底の前部７ａとスケート１とをクランプ止めする第５
図の変更された構成においては、靴底自身からは独立し
ていて、雄−雌タイブの結合態様でもって中空スペーサ
ー４の中に挿入するに好適した形状と寸法とを有するブ
ロック２３が使用されている。

前記ブロック２３は、スペーサ４に挿入される方とは反
対の端部に、靴底の前記部分７ａに形成された座２５の
フラットな底に着座するよう設計されているエツジ・フ
ランジ２４を備えている。

ねじ山が創成された端部２６ａを有する円錐状のピン２
６を使用し、直径的に向かいあつた位置にスペーサー４
に設けられた穴２７゜２８を通り、さらに、前記ブロッ
ク２３に直径的に配設された円錐状の穴２３を通って前
記ピン２６を挿入することによりクランプ止めが行なわ
れている。

さらに、ブロック２３とスペーサー４との間に雄−雄結
合の態様でピン３１を挿入し、該ピンのねじ山を創成し
た端部２６ａにナツト２９をねじ込むことによりクラン
プ止めが完成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る装置を使用したスケート靴ユニ
ットの長さ方向の断面図。 第２図は、第１図の■−■線に沿って切断したスケート
靴ユニットを拡大尺で示した横断面図。 第３図は、本発明の第１の変更態様の装置を使用したス
ケ−ト靴ユニットの前部の長さ方向の断面図。 第４図と第５図は、本発明の他の変更態様の装置の要部
を拡大尺で示した断面図。 １・・・・・・スケート、２・・・・・・ブレード、３
・・・・・・チューブ状体、４，５・・・・・・中空切
頭円錐状スペーサー、４ａ、４ｂ、１０，１１，１２，
１５ａ、２７゜２８・・・・・・穴、６，８・パ・・・
・金属プレート、７・・・・・・靴底、７」・・・・・
・靴底の前部、７り・・・・・・靴底のかかと部、９．
２３・・・ス・・ブロック、９ａ・・・・・・ブロック
の端部、９ｂ、１７・・・・・・突設部、１０！・・・
・・・へこみ、１３．２９・・・・・・ナツト、１３ａ
・・・・・・プレート状フランジ、１３り・・・・・・
円錐状ナツト、１４，１９゜２０・・・・・・止めねじ
、１４ａ・・・・・・止めねじ端、１４ｂ・・・・・・
止めねじ頭部、１５・・・・・・小さいプレート、１６
，２５・・・・・・座、１８，２６・・・・・・ピン、
１８ａ、１８ｂ・・・・・・フランジ、２１，２２・・
・・・・補強横部材、２３ａ・・・・・・円錐状の穴、
２４−・・・・・エツジ、・フランジ、２６ａ・・・・
・・・ねじ山を有するピン端部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 細長いチューブ状体の長手方向に固定されたブレー
   ドを有し、該チューブ状体がスケート靴に固定されるプ
   レートを少くとも２個の中空スペーサーによって支持し
   ているタイプのスケートをスケート靴の底にクランプ化
   めする装置にして、前記各中空スペーサーの中に置かれ
   前記プレートに直角に延びる穴が貫通する変形可能な弾
   性体と、少くとも２組の取り外し可能なねじとナツトと
   かう成ルクランプ・ユニットとを有し、前記各クランプ
   ・ユニットのナツトは前記弾性体の前記フレートから遠
   い方の端部において前記穴と整合するように弾性体に固
   定され、前記各クランプ・ユニットのねじは前記各中空
   スペーサーの中にある前記弾性体の穴と整合しスケート
   靴の底と前記プレートを貫通する穴の中に自由に回転可
   能な状態で挿入され、そして前記各クランプ・ユニット
   のねじは前記穴と整合してスケート靴の底に作られた座
   に収容された小さな穴をあけられた中間プレートを介し
   てスケート靴の底に押しつけられる頭部をもっているこ
   とを特徴とする装置。 ２ 前記変形可能な弾性体がスケート靴の底と一体構造
   の突起から構成されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の装置。