JPS59127000A - 放射能汚染金属の溶融除染方法 - Google Patents

放射能汚染金属の溶融除染方法

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JPS59127000A
JPS59127000A JP218783A JP218783A JPS59127000A JP S59127000 A JPS59127000 A JP S59127000A JP 218783 A JP218783 A JP 218783A JP 218783 A JP218783 A JP 218783A JP S59127000 A JPS59127000 A JP S59127000A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、核燃料物質を取扱う原子力施設等で発生する
放射性物質で汚染した金属にスラグ剤を添加して加熱溶
融し、放射性物質をスラグ中に包含させる溶融除染法に
係り、特に放射性物質がスラグへ移行する効率を高める
のに好適な放射能汚染物質の溶融除染法に関する。
〔従来技術〕
金属溶融除染法は、放射性物質で汚染した金属と共に金
属酸化物よりなるスラグ剤を添加し、加熱溶、融して放
射性物質をスラグ剤に包含させ金属より分離回収する方
式であるっこの方式の具体例を第1図により説明する。
まずルツボ1に放射性物質としてウランで汚染した金属
を入れ、さらに生にケイ酸(SiO+)  とカルシア
(Cab)よりなるスラグ剤を10wt%以下で適量添
加する。
このルツボ1を汚染物飛散防止と排ガス処理対策をほど
こした密閉型畦気炉2に納め、炉内をケミカルトラップ
3を弁して排気ポンプ4で真空排気したのち、不活性ガ
スボンベ5より不活性ガスを封入し一定圧力に制御する
。次にヒーター6で加熱して金属およびスラグ剤を溶融
するとルツボ1内は比重差により溶融スラグ7とmfR
金属8の2休層に分離し、その過程でスラグにウラン化
合物が取り込まれるっ このような放射iヒ汚染物質の溶融除染の過程で除染効
果に最も寄与しているものはスラグ剤である。従来、ス
ラグ剤の組成に関しては特に定まったものはなく、一般
に金属製錬で用いている5iO2−CaO−At203
系スラグ剤やFe2O3Ca0A t 20 s系スラ
グ剤を使用していたつしかし、これらのスラグ剤を用い
た浴融法では、一応の除染効果は得られるが、使用前の
原材中に含まれるバックグランドのウラン濃度まで下げ
るいわゆる完全除染ができなかった。
〔発明の目的〕
本発明は、放射能汚染物質の除染効果が極めて高い放射
能汚染物質の溶融除染法を提供することにある。
〔発明の概要〕
ウランなどの放射性*質で汚染した金属を溶解処理した
時、ウラン化合物が浴融金属からスラグノーへ移行する
メカニズムの一つとしてイオン反応が考えられる。すな
わち、溶融金属とスラグの界面を通して次のイオン反応
を経てスラグ層へ移行すると考えられる。
スラグイオン+ウランイオン →スラグ・ウラン複合体  ・・・・・・・・・(1)
代表的なスラグイオンは5j04’−であり、ウランイ
オンはv o 2’”である。その場合形成される複合
体はS 1o4(UO2)2であり、これは再びスラグ
層へ移行する。この反応が支配的であるならばスラグ中
の5I044−イオン生成量が多いほど除染効果が高い
はずでるる。8102−CaO系スラグを用いた場合法
に示す反応で81044−イオンが生成する。
S10□+2CaO→51044″+2Ca2+・・・
・・・(2)上式から、CaO/5iOzのモル比が2
の時最もS 104’−生成量が多くなることが推定さ
れ、金属製錬の1A係でもこのような組成スラグが用い
られる。実験結果によるとSiO□−CaO系スラグで
はCaO/5i02のモル比が1〜2の間で最も高い除
染効果が得られており、例えば500IIF相当のウラ
ンで汚染された鉄材の場合、溶融除染係数は表1のA1
で示した組成では103が得られた。表1の汚染係数は
(金属汚染ウラン量)/(除染後の金属中ウラン量)で
求めた。しかし、これで得た溶融処理金属のウラン濃度
は原材のそれより1桁高い値であり、除染係数をさらに
1桁上げる必要がある。
本発明は従来のスラグ剤を用いた場合に比べて除染係数
を1桁上げ、処理金属のウラン濃度を原材料中のウラン
濃度を同等乃至それ以下とすることができる。
本発明者らは放射性物質の除染係数を高めるため、5i
04′−イオンの生成量を増加させることと、溶融金属
−スラグ界面反応を活性化する点に着目し、検討した。
その結果、放射性物質で除染した金属の酸化物よりも生
成自由エネルギーが小さい金属酸化′吻を含むスラグ剤
を用いると、溶融金属−スラグ界面反応を活性化するこ
とができ、除染効果が著しく高まることを見い出し、本
発明を完成するに到った。
すなわち、溶融金属−スラグの界面反応を活発化するた
めには、スラグ剤の金属層への移行と金属からスラグ層
への酸化物の移行を促進させる次の反応機構が考えられ
る。
M+ + M2OE MIO+ R42・・・・・・・
・・(3)M10+(JO2→MtO−002・・・・
・・・・・(4)k:反応の平衡定数 に−−−= exp (−(FMIOFMzo)/RT
 )aMlO ・・・・・・・門べ5) ここで、a:活量 F:生成自由エネルギー(c ai、/mat )R:
気体定数(c aL/ K −moL )例えば汚染物
を鉄鋼材とするとMlはpeであるっIV120が酸化
銅(Cub)の揚台、各金属酸化物の自由生成二坏ルギ
ー(kcal)を示す第2図から明らかなようにCuO
の生成自由エネルギーはF e Oの生成自由エネルギ
ーよりも小さいので(5)式において、(FMIOFM
20 ) < 0となる。したがって(3)式の反応は
右へ進み易くなり、CuOは還元されてCuになりやす
い。この反応は界面で起こり界面近くの溶融鉄中では酸
化鉄(Feo)が生成する。FeOは溶融金属中のウラ
ン化合物と(4)式のごとく反応し例えば2FeO−U
O2のごとき複合物を形成しスラグ層へ移行する。同様
のことはFeOの生成自由エネルギーより小さい酸化物
ニッケル(Nip)にも当てはまる。一方生成自由エネ
ルギーの大きい酸化マグネシウム(MgO)では(3)
式の反応はほとんど起こらないので上記Jカニズムでウ
ラン酸化り吻がスラグ層へ移行することはないと考えら
れる。このように放射性物質で汚染した金属の酸化物よ
りも生成自由エネルギーが小さい金属酸化物を含むスラ
グを用いることによって放射能汚染物質のスラグ層への
移行を促進できる。この効果は放射性物質で汚染した金
属が鉄以外の金属や合金に対しても発揮される6放射性
物質で汚染した金属が合金の場合、該合金の主成分元素
である金属の酸化物よりも生成自由工9・ルギーが小さ
い金属酸化物がスラグ剤中に含まれる。
本発明において、スラグ剤中に上記のような金属酸化物
とともにハロゲン化物を含有させることによって、金属
酸化物含有による効果と同時に5iO44−またはこれ
に相当する陰イオンの生成量を増大させることによって
除染効果を更に向上させることができる。すなわち、溶
融スラグ中の −8i02は数分子が結合した網目構造
をとっているとされている。スラグ剤中にハロゲン化物
を含有させることによってSiO+が結合した網目構造
を切断し、結果的に81204  の陰イオンの生成量
が増加する。このため、スラグイオンとウランイオンな
どの放射性物質のイオンとの複合体の生成が促進される
本発明において、ノ・ロゲン化物として、フン化物、塩
化物が特に有効でろり、まだフッ化物の一例としてフッ
化カルシウムを挙げることができる。
!、た汚染核種は、ウラン以外にプラトニクムなどの超
ウラン元素およびその他の安定な酸化物形態を有する放
射性元素などがあり、本発明はこれらの放射性物質で汚
染した金属の除染にも適用可能である。
〔発明の実施例〕
第1図に示すウラン汚染金属の溶融装置において、上述
した操作手順に従ってウラン汚染金属の溶融除染処理を
行った。本実施例ではウラン汚染濃度500pIの99
%純鉄を各種スラグ剤と共にルツボへおさ嵌、約165
0G加熱溶融後−得られたインゴット中のウラン濃度を
測定し除染係数を求表1中、煮1は鉄鋼精錬でも用いら
れている従来のスラグである。A2はA1のAt203
 に代えてCaF2を用いたスラグ(比較例)、扁3は
従来のスラグにFeOよりも生成目出エイ・ルギーが、
大きい安定ガば化物であるMgOを添加したスラグ(比
較例)である。A4〜A6は実施りUであって、A4は
NIOを含み、A5はCLIC)’c含み、またA6は
CuOとCaF2を含んでいる。
表1からスラグ中にCa’F2を含有させると除染効果
は従来の約2倍上り、スラグ中にl’t4 g Oを官
有させると除染効果は史に向上するが、いずれもいわゆ
る完全除染までには至らない。しかし、Ni0−?Cu
OのようにFeOよりも生成目出エネルキーが小さく熱
力学的に安定性が小さい酸化物は従来例に比べて除染効
果は1桁以上よくなり、更にCaF2を併用すると除染
効果は相加的に上がる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、スラグ剤中に処理金属元
素の酸化物よりも生成自由エイ・ルギーが小さく高温下
では酸化物として比較的に不安定な金属酸化物を含有さ
せることによって、放射能汚染物質のスラグ層への移行
を促進させ、除染効果を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶融処理装置のフロー図、第2図は各種金属酸
化物の生成自由エネルギーと温度との関係を示す図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、放射性物質で汚染した金属にスラグ剤を添加して加
    熱浴融し、放射性物質をスラグ中に包含させる放射能汚
    染金属の溶融除染方法において、前記スラグ剤が放射能
    物質で汚染した金属の酸化物よりも生成自由エネルギー
    が小さい金属酸化物を含むことを特徴とする放射能汚染
    金属の溶融除染方法。 2、特許請求の範囲第1項において、放射能物質で汚染
    した金属が鉄であり、スラグ剤中に酸化銅又は酸化ニッ
    ケルのいずれか1種以上が含まれていることを特徴とす
    る放射能汚染物質の溶融除染方法。 3、特許請求の範囲第1項において、放射性物質で汚染
    した金属が合金からなり、スラグ剤中に該合金の主成分
    元素である金属の酸化物よりも生成自由エネルギーが小
    さい金属酸化物が含まれていることを特徴とする放射能
    汚染物質の溶融除染方法。 4、特許請求の範囲第1項において、スラグ剤中に放射
    能物質で汚染した金属の酸化物よりも生成自由エネルギ
    ーが小さい金属酸化物とハロゲン化物とが含まれている
    ことを特徴とする放射能汚染物質の溶融除染方法。 5、特許請求の範囲第4項において、ハロゲン化物がフ
    ッ化カルシウムであることを特徴とする放射能汚染物質
    の播融除染方法。
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