JPS59112529A - 過電流検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は小さな過電流では時延動作し、大きな過電流
では瞬時動作するようになされた過電流検出装置に関す
るものである。

従来、この種の過電流検出装置は第１図に示すように構
成されている。即ち、図において、（１１は導電材より
なる導電部材、（２１はこの導電部材（１１に一端が固
着され、他端が自由端（２ａ）になっているバイメタル
、（３）はこのバイメタル（２）の自由端（２ａ）に接
続された可撓鋼より線、（４）はこの可撓鋼より線（３
）に接続された数ターンからなる′電磁コイル、（５）
はこの電磁コイル（４）が巻回された磁性材よりなる固
定鉄心、（６）はこの固定鉄心（５）に一端が回動自在
に枢支された磁性材よりなる可動鉄心、（７）は上記電
磁コイル（４）と固定鉄心（５）及び可動鉄片（６）か
ら構成される装置 メタル（２）の一端に固着された固定支持部材である。

尚、従来の過電流検出装置は上記符号｛１１〜（８１か
ら構成されており、例えば回路しゃ断器（図示せず）等
に使用されるものである。

次に、従来の過電流検出装置の動作を説明する。即ち、
第１図において、過電流検出装置に定格値を越えた比較
的小さな過電流が流れると、バ・イメタル（２）が自己
のジュール発熱により温度上昇し、その自由端（２−）
が一点鎖線で示すようにストローク（ｌ）湾曲する。こ
の動作特性は第２図の実線で示すように、電流か大きく
なる程動作時間か早くなるいわゆる時延特性となってい
る。次に、過電流検出装置に短絡電流などの大きな過電
流が流れると、バイメタル（２）の湾曲を待たずして二
点鎖線で示すように、可動鉄片（６）が固定鉄心（５）
に瞬間的に吸引され、第２図の点線で示すような瞬時特
性が得はれる。このような時延特性及び瞬時特性を有し
た従来の過電流検出装置を回路しゃ断器（図示せず）に
使用した場合には、第２図に示すような動作特性をもっ
て回路しゃ断器がトリップし、その接触子が開き、電線
を過電流から保護するという観点からは非常に具合の良
いものである。ところが、従来の過電流検出装置は上述
のような瞬時特性を得るために、電磁コイル（４）と固
定鉄心＋５１及び可動鉄片（６）から構成される装置て
おり、構造複雑で高価なものになるという欠点があった
。

この発明は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、電磁装置を廃止することにより、
構造簡単で、且つ安価な過電流検出装置を提供しようと
するものである。

以下、この発明の一実施例を図に従って説明する。第３
図〜第５図はいすれもこの発明の一実施例を示すもので
、第３図はその通常状態を、第４図及び第５図はその動
作状態をそれぞれ示すものである。図において、（９）
は上記固定支持部材（８）に固着される折曲部（隣）を
、上記固定支持部材（８）の端部より延出された延出部
（９ｂ）をそれぞれ有した弾性導電材よりなる導電部材
で、この導電部材（９）の延出部（９ｂ）に上記バイメ
タル（２）の一端が固着され、上記導電部材［９１の折
曲部（昶）と上記バイメタル（２）が互に逆方向の電流
が流れるように、上記導電部材＋９１の折曲部（（）と
上記バイメタル｛２｝が略平行に配置されている。

上記構成によれば、過電流検出装置に短絡電流などの大
きな過電流が流れると、導電部材＋９１の折曲部（臘）
とバイメタル（２）に流れる電流が互いに逆方向のため
、両者（９ａ）　＋２１間に電磁反発力が生じ、この電
磁反発力は導電部材（９｝の折曲部（’Ｔｈ）とバイメ
タル（２）間が開くように作用するわけであるが、第４
図に示すように、バイメタル（２｝の支点部を支持して
いる導電部材（９）の延出部（９ｂ）が弾性をもってい
るため、この延出部（９ｂ）がたわみながらバイメタル
（２１の自由端（２−）が瞬間的にストローク（７１作
動される。この動作は瞬間的に動作するため、電磁装置
（７）がなくても従来のものと同様に、第２図の点線で
示すような瞬時特性が得られるものである。次に過電流
検出装置に定格値を越えた比較的小さな過電流が流れた
場合は、従来のものと同様第５図に示すように、バイメ
タル（２）の自由端（ム）がストロークｔＪ）湾曲し、
第２図の実線で示すような時延特性が得られるものであ
る。このような過電流検出装置を回路しゃ断器（図示せ
ず）に使用した場合、電磁装ｆ！ｉｔ７１を必要とせず
、また、従来のものはバイメタル（２）の自由端（＞）
と可動鉄片＋６１の２つの作動部を有していたが、この
発明のものはバイメタル（２）の自由端（次）のみ１つ
の作動部となるため、この作動部の係合によって回動さ
れる回路しゃ断器の引きはずし杆（図示せず）等も構造
間車で小形になるものである。

なお、上記一実施例では、導電部材（９）の延出部（９
ｂ）を折曲したものを示したが、＄６図に示すように、
バイメタル（２｝の一端を折曲してもよく、また、絶縁
性を確保するため、導電部材＋９１の折曲部（愼）とバ
イメタル（２）との間に絶縁部打曲を設けてもよく、上
記一実施例と同様の効果を奏するものである。

更には、上記両実施例では、この発明の過電流検出装置
を回路しゃ断器に使用した場合について説明したが、過
電流保護継電器等に使用してもよく、上記両実施例と同
様の効果を奏するものである。

以上のように、この発明によれば導電部材とバイメタル
の一部が逆方向の電流が流れるように互いに略平行に配
置する構成にしたことにより、構造簡単で且つ安価な過
電流検出装置を得ることかできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はいすれも従来の過電流検出装置を示
すもので、第１図はその側面図、第２図はその動作特性
図である。第３図〜第５図はいずれもこの発明の一実施
例を示すもので、第３図はその通常状態を示す側面図、
第４図は大きな過電流が流れた場合のその過電流検出装
置の動作状態を示す側面図、第５図は小さな過電流が流
れた場合のその過電流検出装置の動作状態を示す側面図
、第６図はこの発明の他の実施例を示す側面図である。 図中、（２）はバイメタル、（２ａ）は自由端、（８１
は固定支持部材、（９）は導電部材である。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 代理人　葛野信− 第１ｒＸ１ 第２図 →ｔＪ（１享谷イ直１ニクすする２） 第３図 第４図 θ 一１２’： 第５図 ρ 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 過電流によって自由端が熱的に所定方向に変位スルバイ
   メタル、このバイメタルの一端に固着すれ、且つ上記バ
   イメタルの少なくとも一部と逆方向の電流が流れるよう
   に上記バイメタルに対向して略平行に配置された導電部
   材、この導電部材を支持する固定支持部材を備え、過電
   流通電時に互いに略平行に形成された上記バイメタルと
   導電部材との間の電磁反発作用により、上記バイメタル
   の自由端が上記所定方向に変位することを特徴とする過
   電流検出装置。