JPS5910871B2 - 高周波電縫溶接の異常検出方法およびその装置 - Google Patents
高周波電縫溶接の異常検出方法およびその装置Info
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- JPS5910871B2 JPS5910871B2 JP8758580A JP8758580A JPS5910871B2 JP S5910871 B2 JPS5910871 B2 JP S5910871B2 JP 8758580 A JP8758580 A JP 8758580A JP 8758580 A JP8758580 A JP 8758580A JP S5910871 B2 JPS5910871 B2 JP S5910871B2
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- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、高周波電縫溶接の異常検出方法及び装置に関
するものである。
するものである。
10従来高周波電縫溶接においては、電源変動、給電コ
ンタクトチップの接触不良、あるいは被溶接材端面部の
打疵、二枚板、ヘゲ疵などの材料疵、およびエッジバッ
クリング、オフセットなどの形状変動、エッジ成形疵に
よるスパークおよびフラ″5 ツシユ、スケール等異物
の捲込みなどの突発的な溶接異常に対して、材料疵は作
業者の事前検査により、その他溶接中に発生する異常は
作業者が溶接中の火色、スパークの発生、或いは溶接ビ
ードの外観形状などの目視監視により検出してきた。
ンタクトチップの接触不良、あるいは被溶接材端面部の
打疵、二枚板、ヘゲ疵などの材料疵、およびエッジバッ
クリング、オフセットなどの形状変動、エッジ成形疵に
よるスパークおよびフラ″5 ツシユ、スケール等異物
の捲込みなどの突発的な溶接異常に対して、材料疵は作
業者の事前検査により、その他溶接中に発生する異常は
作業者が溶接中の火色、スパークの発生、或いは溶接ビ
ードの外観形状などの目視監視により検出してきた。
’0 しかしこれらは作業者の豊富な経験と熟練を必要
とし、作業者間の個人差があり、また長時間連続的に監
視することは肉体的に不可能に近く、溶接異常の見逃し
は本質的にさけられないのが実情であつた。25−方従
来より溶接直後にオンラインNDIを実施しているが、
突発的な溶接異常部は一般に発生長さが短かくかつ外表
面に現われるとは限らずまた高速であることから検出精
度はよくない。
とし、作業者間の個人差があり、また長時間連続的に監
視することは肉体的に不可能に近く、溶接異常の見逃し
は本質的にさけられないのが実情であつた。25−方従
来より溶接直後にオンラインNDIを実施しているが、
突発的な溶接異常部は一般に発生長さが短かくかつ外表
面に現われるとは限らずまた高速であることから検出精
度はよくない。
さらに溶接後実施する水圧試験および検査工程でのND
I30および目視検査によつて異常部の検出精度は上る
ものの信頼性はなお不充分であり、検出された異常が素
材起因であるか溶接起因であるかも不明であり、また時
間的おくれがあるため、溶接工程での異常発生防止の対
応処置が遅れるなど問題があ35つた。そこで本発明者
らは高周波電縫溶接の現象を高速度カメラで観察し、加
熱−溶融−圧接の機構について研究した結果、溶接条件
によつて溶接点の位置が変化し、或る範囲内でほぼ周期
的に往復する移動すなわち変動を繰返すことおよびその
変動幅も変化することを見出した。
I30および目視検査によつて異常部の検出精度は上る
ものの信頼性はなお不充分であり、検出された異常が素
材起因であるか溶接起因であるかも不明であり、また時
間的おくれがあるため、溶接工程での異常発生防止の対
応処置が遅れるなど問題があ35つた。そこで本発明者
らは高周波電縫溶接の現象を高速度カメラで観察し、加
熱−溶融−圧接の機構について研究した結果、溶接条件
によつて溶接点の位置が変化し、或る範囲内でほぼ周期
的に往復する移動すなわち変動を繰返すことおよびその
変動幅も変化することを見出した。
さらにその変動幅は被溶接面の溶接速度に支配され溶接
因子の中では溶接入熱量に最も敏感に対応して変化する
ことを確認した。ここで溶接点の位置が変動することは
電気回路的には負荷インピーダンスの変動を意味してい
る。一般に高周波電縫溶接機は自励発振方式を採用して
いるから負荷インピーダンスの変動に伴つて高周波電圧
、高周波電流、高周波電力、発振周波数、発振周期及び
高周波電圧と電流との位相差などの高周波特性値も変動
している。すなわち該高周波特性値のうち1つ以上を計
測することにより溶接電流回路のインピーダンスの変動
を検知することが可能である。本発明者らは多数の実験
により安定した定常状態で溶接が行なわれている場合に
は溶接点はほぼ一定位置を中心とした一定範囲内で周期
的な変動を繰返しており、高周波溶接特性値も溶接点の
変動に対応した周期的変動を示すことを確認した。
因子の中では溶接入熱量に最も敏感に対応して変化する
ことを確認した。ここで溶接点の位置が変動することは
電気回路的には負荷インピーダンスの変動を意味してい
る。一般に高周波電縫溶接機は自励発振方式を採用して
いるから負荷インピーダンスの変動に伴つて高周波電圧
、高周波電流、高周波電力、発振周波数、発振周期及び
高周波電圧と電流との位相差などの高周波特性値も変動
している。すなわち該高周波特性値のうち1つ以上を計
測することにより溶接電流回路のインピーダンスの変動
を検知することが可能である。本発明者らは多数の実験
により安定した定常状態で溶接が行なわれている場合に
は溶接点はほぼ一定位置を中心とした一定範囲内で周期
的な変動を繰返しており、高周波溶接特性値も溶接点の
変動に対応した周期的変動を示すことを確認した。
さらに材料疵、スパーク、エツジバロクリング、異物捲
込みなど溶接電流回路に突発的な変化を来たすような異
常が発生した場合、高周波特性値は定常状態の安定した
周期的変動とは著しく異つたスポツト的な変動をきたす
ことを見出した。本発明は以上の知見に基いてなされた
ものであり、その目的はこれらの突発的に発生する異常
現象を安定した定常状態の現象と区別して異常の状態を
定量的に検出し、有害な溶接異常部を除去するものであ
り、その要旨とするところは高周波電縫溶接において、
被溶接部を含めて形成する高周波電気回路の電圧、電流
、電力、力率、周波数、周期及び電圧と電流との位相差
の高周波特性値のうち一つ以上を計測し、該計数値の変
動分のみを信号処理により変動振幅、変動周期及び変動
波形形状の溶接特性値として取出し、該溶接特性値の一
つ以上と予め設定された溶接特性値の管理値との大小比
較及び形状比較を実施し、これによつて溶接異常を検出
することを特徴とする高周波電縫溶接の異常検出方法お
よびその装置である。次に本発明を図面に基づいて詳細
に説明する。第1図はサーマツール方式高周波電縫溶接
の溶接現象を示す略図で、図中1はストリツプエツジ、
又は高周波電流の給電コンタクトチツプ、3はスクイズ
ロール、4は溶接ビード、5はストリツプエツジの収束
点、6は溶鋼、7は溶接点を示すものである。
込みなど溶接電流回路に突発的な変化を来たすような異
常が発生した場合、高周波特性値は定常状態の安定した
周期的変動とは著しく異つたスポツト的な変動をきたす
ことを見出した。本発明は以上の知見に基いてなされた
ものであり、その目的はこれらの突発的に発生する異常
現象を安定した定常状態の現象と区別して異常の状態を
定量的に検出し、有害な溶接異常部を除去するものであ
り、その要旨とするところは高周波電縫溶接において、
被溶接部を含めて形成する高周波電気回路の電圧、電流
、電力、力率、周波数、周期及び電圧と電流との位相差
の高周波特性値のうち一つ以上を計測し、該計数値の変
動分のみを信号処理により変動振幅、変動周期及び変動
波形形状の溶接特性値として取出し、該溶接特性値の一
つ以上と予め設定された溶接特性値の管理値との大小比
較及び形状比較を実施し、これによつて溶接異常を検出
することを特徴とする高周波電縫溶接の異常検出方法お
よびその装置である。次に本発明を図面に基づいて詳細
に説明する。第1図はサーマツール方式高周波電縫溶接
の溶接現象を示す略図で、図中1はストリツプエツジ、
又は高周波電流の給電コンタクトチツプ、3はスクイズ
ロール、4は溶接ビード、5はストリツプエツジの収束
点、6は溶鋼、7は溶接点を示すものである。
高速度カメラによる溶接現象の観察によれば、溶接点7
は収束点5との間で絶えず周期的移動すなわち変動を繰
返しており、その移動距離(変動幅)lは入熱量に対応
して変化するが定常状態で入熱量を一定に保持すれば前
記変動幅lはほぼ一定の値を取る。第2図は第1図の溶
接現象を生じさせる高周波電流回路の略図を示すもので
、8は高周波発振器、9は高周波電流回路を示し、又E
,i,θ,COSθ,P,f,T,Zeは高周波特性値
でそれぞれ、eは高周波電圧、iは高周波電流、θは高
周波電圧eと高周波電流1との位相差、COsθは力率
、Pは高周波電力、fは発振周波数、Tは発振周期、Z
eはV収束点5と溶接点7との間のインピーダンスを示
すものである。
は収束点5との間で絶えず周期的移動すなわち変動を繰
返しており、その移動距離(変動幅)lは入熱量に対応
して変化するが定常状態で入熱量を一定に保持すれば前
記変動幅lはほぼ一定の値を取る。第2図は第1図の溶
接現象を生じさせる高周波電流回路の略図を示すもので
、8は高周波発振器、9は高周波電流回路を示し、又E
,i,θ,COSθ,P,f,T,Zeは高周波特性値
でそれぞれ、eは高周波電圧、iは高周波電流、θは高
周波電圧eと高周波電流1との位相差、COsθは力率
、Pは高周波電力、fは発振周波数、Tは発振周期、Z
eはV収束点5と溶接点7との間のインピーダンスを示
すものである。
前述の溶接点7の動きは高周波電流回路として見ればイ
ンピーダンスZeの変動となるので高周波特性値E,i
,θ,COSθ,Pにも変動をもたらす。一方高周波電
縫溶接装置の高周波発振器は通常、自励発振方式が採用
されているので発振周波数f及び周期Tにもまた変動を
もたらす。本発明者らは各種の人為的な異常を与えた溶
接実験を行い高速度カメラによる溶接現象の観察および
高周波特性値の計測によつて、その変動の実態を解析し
た。
ンピーダンスZeの変動となるので高周波特性値E,i
,θ,COSθ,Pにも変動をもたらす。一方高周波電
縫溶接装置の高周波発振器は通常、自励発振方式が採用
されているので発振周波数f及び周期Tにもまた変動を
もたらす。本発明者らは各種の人為的な異常を与えた溶
接実験を行い高速度カメラによる溶接現象の観察および
高周波特性値の計測によつて、その変動の実態を解析し
た。
その結果高周波特性値の変動パターン又は変動の大きさ
が定常状態と異常状態とで明らかに差異があることを見
出した。すなわち高周波特性値の変動分のみを信号処理
によつて取り出し、これを溶接特性値とすれば該溶接特
性値の大きさ、時系列的変化パターンによつて突発的に
発生する溶接異常が検出でき、さらに異常の種類、異常
のレベルを識別することが出来るものである。第3図A
,b,c,dはエツジ切欠疵による溶接異常の例を示し
たものである。a図において1、1′はエツジ切欠疵の
溶接時の時系列的位置を示すもので、矢印Fで示す造方
向にストリツプが移動してエツジ切欠疵がコンタクトチ
ツプ2を通過した時点が1′、さらに時間が経過してエ
ツジ切欠疵が溶接点7に達した時点が1″である。b図
はエッジ切欠疵がa図のように時系列的に移動して溶接
が行なわれた時の高周波特性値を示す。C図はその溶接
特性値を示し、d図はエツジ切欠疵の大きさと溶接特性
値との関係を示したものである。第3図は高周波特性値
及び溶接特性値に関して周期Tを用いた場合について示
したが。その他前述したE,i,θ,COSθ,P,f
,Zeいずれを用いても同様の結果が得られる。b図お
よびC図について高周波特性値である周期Tと溶接特性
値ΔTについて説明すると、コンタクトチツプ2溶接点
7ーコンタクトチツプ2で形成する高周波電流回路にエ
ツジ切欠疵が無い正常の溶接状態にあつては短期間変動
幅ΔTはほぼ一定の値ΔT,で推移するがエツジ切欠疵
がコンタクトチツプ2を通過すると周期Tが徐々に増加
するとともに短期間変動幅ΔTは逆に小さくなる。さら
に時間が経過してエツジ切欠疵が溶接点を通過する時間
で周期Tは急激に下降し、短期間変動幅ΔTはΔT2な
る大きな値を示す。前記ΔTの時系列変化の推移を示し
たc図から明らかなように正常溶接時のΔT1とエツジ
切欠疵溶接時のΔT2とは明瞭な差異があり、又ΔTの
時系列的変化は漸減一瞬間急増一復帰の特徴的なパター
ンを示す。さらにd図に示す通り溶接特性値ΔTはエツ
ジ切欠疵の大きさに比例する。これによりエツジ切欠疵
の大きさをも検出することができる。一方エツジ切欠疵
以外の溶接異常の例を示したのが第4図でa図は突発的
なスパーク発生の例、b図はエツジバツクリング等によ
る突合せ形状不良の例である。以上の結果から判るよう
に溶接異常による溶接特性値は異常の種類によつて時系
列的変動パターンが異なり、また多数の実験によつて溶
接特性値の大きさは異常の大きさに比例することが判明
した。従つて各種の異常を共通的に検出するには溶接特
性値の管理値を定めて該管理値以上の変化を異常と判定
して異常発生信号、マーキング、リジエクト等の処置を
取れば良く、又異常内容の識別は高周波特性値若しくは
溶接特性値の時系列的変動パターンで行なうことができ
、異常の原因究明検討に極めて有効である。次に本発明
の異常検出機構(装置)について第5図により詳細に説
明する。
が定常状態と異常状態とで明らかに差異があることを見
出した。すなわち高周波特性値の変動分のみを信号処理
によつて取り出し、これを溶接特性値とすれば該溶接特
性値の大きさ、時系列的変化パターンによつて突発的に
発生する溶接異常が検出でき、さらに異常の種類、異常
のレベルを識別することが出来るものである。第3図A
,b,c,dはエツジ切欠疵による溶接異常の例を示し
たものである。a図において1、1′はエツジ切欠疵の
溶接時の時系列的位置を示すもので、矢印Fで示す造方
向にストリツプが移動してエツジ切欠疵がコンタクトチ
ツプ2を通過した時点が1′、さらに時間が経過してエ
ツジ切欠疵が溶接点7に達した時点が1″である。b図
はエッジ切欠疵がa図のように時系列的に移動して溶接
が行なわれた時の高周波特性値を示す。C図はその溶接
特性値を示し、d図はエツジ切欠疵の大きさと溶接特性
値との関係を示したものである。第3図は高周波特性値
及び溶接特性値に関して周期Tを用いた場合について示
したが。その他前述したE,i,θ,COSθ,P,f
,Zeいずれを用いても同様の結果が得られる。b図お
よびC図について高周波特性値である周期Tと溶接特性
値ΔTについて説明すると、コンタクトチツプ2溶接点
7ーコンタクトチツプ2で形成する高周波電流回路にエ
ツジ切欠疵が無い正常の溶接状態にあつては短期間変動
幅ΔTはほぼ一定の値ΔT,で推移するがエツジ切欠疵
がコンタクトチツプ2を通過すると周期Tが徐々に増加
するとともに短期間変動幅ΔTは逆に小さくなる。さら
に時間が経過してエツジ切欠疵が溶接点を通過する時間
で周期Tは急激に下降し、短期間変動幅ΔTはΔT2な
る大きな値を示す。前記ΔTの時系列変化の推移を示し
たc図から明らかなように正常溶接時のΔT1とエツジ
切欠疵溶接時のΔT2とは明瞭な差異があり、又ΔTの
時系列的変化は漸減一瞬間急増一復帰の特徴的なパター
ンを示す。さらにd図に示す通り溶接特性値ΔTはエツ
ジ切欠疵の大きさに比例する。これによりエツジ切欠疵
の大きさをも検出することができる。一方エツジ切欠疵
以外の溶接異常の例を示したのが第4図でa図は突発的
なスパーク発生の例、b図はエツジバツクリング等によ
る突合せ形状不良の例である。以上の結果から判るよう
に溶接異常による溶接特性値は異常の種類によつて時系
列的変動パターンが異なり、また多数の実験によつて溶
接特性値の大きさは異常の大きさに比例することが判明
した。従つて各種の異常を共通的に検出するには溶接特
性値の管理値を定めて該管理値以上の変化を異常と判定
して異常発生信号、マーキング、リジエクト等の処置を
取れば良く、又異常内容の識別は高周波特性値若しくは
溶接特性値の時系列的変動パターンで行なうことができ
、異常の原因究明検討に極めて有効である。次に本発明
の異常検出機構(装置)について第5図により詳細に説
明する。
商用周波数の交流電源から供給される交流ACは電圧調
整器29で適当な電圧に変換された後昇圧トランス30
で十数KVに昇圧され、整流器31に送られる。整流器
31で直流に変換された十数KVの電圧は高周波発振器
32で十数KVl数百KHZの高電圧、高周波電圧に変
換され、電流変成器33、コンタクトチツプ2を通して
ストリツプエツジ1に溶接電流を供給する。7は溶接点
、3はスクイズロール、10は鋼管、11は走行切断機
である。
整器29で適当な電圧に変換された後昇圧トランス30
で十数KVに昇圧され、整流器31に送られる。整流器
31で直流に変換された十数KVの電圧は高周波発振器
32で十数KVl数百KHZの高電圧、高周波電圧に変
換され、電流変成器33、コンタクトチツプ2を通して
ストリツプエツジ1に溶接電流を供給する。7は溶接点
、3はスクイズロール、10は鋼管、11は走行切断機
である。
次に、本発明の異常検出部は大別して、信号を検出する
ための検出プロツク101、検出信号を信号処理又は演
算によつて高問波特性値に変換する高周波特性値演算プ
ロツク102、これを受けて信号処理又は演算によつて
変動幅に変換する溶接特性値演算プロツク103、管理
値との比較によつて異常判定を行う異常判定プロツク1
04、異常後の処理を行う異常処理プロツク105から
構成されている。
ための検出プロツク101、検出信号を信号処理又は演
算によつて高問波特性値に変換する高周波特性値演算プ
ロツク102、これを受けて信号処理又は演算によつて
変動幅に変換する溶接特性値演算プロツク103、管理
値との比較によつて異常判定を行う異常判定プロツク1
04、異常後の処理を行う異常処理プロツク105から
構成されている。
検出プロツク101は変流器(CT)12と変圧器(P
T)13とによつて構成され、高周波電流1及び高周波
電圧eを検出し、高周波特性値演算プロツク102に入
力する。高周波特性値演算プロツク102は、電力変換
器14及び周期演算装置15で構成され、まず電力変換
器14では前述の高周波電圧eと高周波電流iをアナロ
グ乗算して電力Pに変換する。又周期演算装置15では
高周波電圧eの周波数fの逆数である周期Tを適当なサ
ンプリングタイムでデジタル計測する。溶接特性値演算
プロツク103では前述の高周波特性値演算プロツク1
02で演算された電力Pを変動幅演算器16で、又周期
Tは変動幅演算器17で、それぞれ短期間変動分ΔP,
ΔTに変換し、これらを溶接特性値として次の異常判定
プロツク104へ送る。
T)13とによつて構成され、高周波電流1及び高周波
電圧eを検出し、高周波特性値演算プロツク102に入
力する。高周波特性値演算プロツク102は、電力変換
器14及び周期演算装置15で構成され、まず電力変換
器14では前述の高周波電圧eと高周波電流iをアナロ
グ乗算して電力Pに変換する。又周期演算装置15では
高周波電圧eの周波数fの逆数である周期Tを適当なサ
ンプリングタイムでデジタル計測する。溶接特性値演算
プロツク103では前述の高周波特性値演算プロツク1
02で演算された電力Pを変動幅演算器16で、又周期
Tは変動幅演算器17で、それぞれ短期間変動分ΔP,
ΔTに変換し、これらを溶接特性値として次の異常判定
プロツク104へ送る。
又ΔP,ΔTはブラウン管モニタ28で常時表示される
。異常判定プロツク104は溶接特性値ΔPの管理値設
定器18と溶接特性値ΔTの管理値設定器19及び比較
判定器20で構成され、前述のΔPが設定器18の設定
値を越えかつΔTが設定器19の設定値を越えた時異常
と判定し、異常部リジエクトのための異常検出信号C1
とデータ記録のための異常検出信号C2を発信する。異
常処理プロツク105はブザーやランプなどの警報器2
1、速度検出装置22、トラツキング装置23、マーキ
ング装置24、コントローラ25、データ記憶装置26
、記録計27で構成される。
。異常判定プロツク104は溶接特性値ΔPの管理値設
定器18と溶接特性値ΔTの管理値設定器19及び比較
判定器20で構成され、前述のΔPが設定器18の設定
値を越えかつΔTが設定器19の設定値を越えた時異常
と判定し、異常部リジエクトのための異常検出信号C1
とデータ記録のための異常検出信号C2を発信する。異
常処理プロツク105はブザーやランプなどの警報器2
1、速度検出装置22、トラツキング装置23、マーキ
ング装置24、コントローラ25、データ記憶装置26
、記録計27で構成される。
トラツキング装置23は前記異常検出信号C,を受けて
速度検出装置22からの鋼管速度に同期させ、異常部が
マーキング装置24に達するタイミングで信号D2を発
して該装置24により異常部をマークさせ、さらに異常
部が走行切断機11に達するタイミングで信号D,を発
して走行切断機11を作動させ、異常部をリジエクトさ
せる。次にデータ記憶装置26では変動幅演算装置16
,17の出力データのΔP,ΔTを時系列的に次々と書
込み、常に一定時間分のデータが記憶保持されている。
速度検出装置22からの鋼管速度に同期させ、異常部が
マーキング装置24に達するタイミングで信号D2を発
して該装置24により異常部をマークさせ、さらに異常
部が走行切断機11に達するタイミングで信号D,を発
して走行切断機11を作動させ、異常部をリジエクトさ
せる。次にデータ記憶装置26では変動幅演算装置16
,17の出力データのΔP,ΔTを時系列的に次々と書
込み、常に一定時間分のデータが記憶保持されている。
コントローラ25は異常部のみのデーター記録を行なわ
せるための制御部であり、まず前記異常検出信号C,を
受けて信号E1により記録計27を作動させ次に信号E
,によりデータ記憶装置26の記憶データを記録計27
に出力し、さらに出力完了信号Gによりデーター記憶装
置26をりセツトし、記録計27を停止させる。このこ
とにより溶接異常部分のみのデータが記録でき、異常内
容の判別とオフラインでのデータ解析及び操業へのフイ
ードバツクが可能となる。次に本発明装置の構成機器に
ついて述べる。
せるための制御部であり、まず前記異常検出信号C,を
受けて信号E1により記録計27を作動させ次に信号E
,によりデータ記憶装置26の記憶データを記録計27
に出力し、さらに出力完了信号Gによりデーター記憶装
置26をりセツトし、記録計27を停止させる。このこ
とにより溶接異常部分のみのデータが記録でき、異常内
容の判別とオフラインでのデータ解析及び操業へのフイ
ードバツクが可能となる。次に本発明装置の構成機器に
ついて述べる。
まず構成機器の規模は高周波特性値、溶接特性値に何を
使うかで決定される。本例では電力Pと周期Tを採用し
たがいずれか1ケ、例えば周期Tのみでもよく、又はそ
の他のいずれか1ケ又は2ケ以上の組合せでもよい。゛
検出プロツクのCTl2、PTl3は前述の採用する高
周波特性値の種類によつて選ばれる。例えば電力P,力
率COsθ,位相差θのいずれかを使用する時はCTl
2とPTl3の両方を必要とするがその他の場合は電圧
e又は電流1の変化が検出できるもの例えばサーチコイ
ル等を用いても良い。高周波特性値演算プロツク102
、溶接特性値演算プロツク103、異常判定プロツク1
04、異常処理プロツク105は個々にアナログ、デジ
タル機器で構成しても良いが近年著しい発展を遂げてい
るマイクロコンピユータ一を使用すれば簡単に構成でき
、有利なものである。以上本発明によれば溶接状態を溶
接工程で完全に連続監視することが可能であり、さらに
溶接異常の自動検出および異常の形態認識まで可能とな
り、従来の目視による見逃しおよび異常検出遅れによる
対応遅れに比較して、著しい効果が期待でき極めて有利
なものである。
使うかで決定される。本例では電力Pと周期Tを採用し
たがいずれか1ケ、例えば周期Tのみでもよく、又はそ
の他のいずれか1ケ又は2ケ以上の組合せでもよい。゛
検出プロツクのCTl2、PTl3は前述の採用する高
周波特性値の種類によつて選ばれる。例えば電力P,力
率COsθ,位相差θのいずれかを使用する時はCTl
2とPTl3の両方を必要とするがその他の場合は電圧
e又は電流1の変化が検出できるもの例えばサーチコイ
ル等を用いても良い。高周波特性値演算プロツク102
、溶接特性値演算プロツク103、異常判定プロツク1
04、異常処理プロツク105は個々にアナログ、デジ
タル機器で構成しても良いが近年著しい発展を遂げてい
るマイクロコンピユータ一を使用すれば簡単に構成でき
、有利なものである。以上本発明によれば溶接状態を溶
接工程で完全に連続監視することが可能であり、さらに
溶接異常の自動検出および異常の形態認識まで可能とな
り、従来の目視による見逃しおよび異常検出遅れによる
対応遅れに比較して、著しい効果が期待でき極めて有利
なものである。
なお本実施例では高周波抵抗溶接について述べているが
これに限るものではなく、高周波誘導溶接においても勿
論、被溶接材の対象が鋼管でも、それ以外のものでも同
様の溶接方式であれば全て有効である。
これに限るものではなく、高周波誘導溶接においても勿
論、被溶接材の対象が鋼管でも、それ以外のものでも同
様の溶接方式であれば全て有効である。
第1図は高周波電縫溶接の溶接現象説明図、第2図は高
周波溶?時の高周波電流回路説明図、第3図はエツジ切
欠疵の異常溶接現象説明図、第4図はエツジ切欠疵以外
の異常溶接現象説明図、第5図は本発明の溶接異常検出
機構(装置)の説明図である。 図面で102は高周波特性値演算プロツク、103は溶
接特性値演算プロツク、104は異常判定プロツク、2
6はデータ記憶装置、27は記録計、25はコントロー
ラである。
周波溶?時の高周波電流回路説明図、第3図はエツジ切
欠疵の異常溶接現象説明図、第4図はエツジ切欠疵以外
の異常溶接現象説明図、第5図は本発明の溶接異常検出
機構(装置)の説明図である。 図面で102は高周波特性値演算プロツク、103は溶
接特性値演算プロツク、104は異常判定プロツク、2
6はデータ記憶装置、27は記録計、25はコントロー
ラである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高周波電縫溶接において、被溶接部を含めて形成す
る高周波電気回路の電圧、電流、電力、力率、周波数、
周期および電圧と電流の位相差の高周波特性値のうち一
つ以上を計測し、該計測値の変動分のみを信号処理によ
り、変動振幅、変動周期および変動波形形状信号の溶接
特性値として取出し、該溶接特性値の一つ以上と予め設
定された溶接特性値の管理値との大小比較および形状比
較によつて溶接異常を検出することを特徴とする高周波
電縫溶接の異常検出方法。 2 高周波電縫溶接において、被溶接部を含めて形成す
る高周波電気回路の電圧、電流、電力、力率、周波数、
周期および電圧と電流の位相差の高周波特性値の一つ以
上を計測する装置と、溶接異常によつて変動する該高周
波特性値の変動分のみを信号処理によつて変動振幅、変
動周期および変動波形形状信号の溶接特性値として取り
出す装置と、該溶接特性値の一つ以上と予め設定された
溶接特性値の管理値との比較によつて溶接異常を検出す
る装置と、溶接特性値の一つ以上を一定時間範囲につい
て時系列的に連続記憶させる記憶装置と、溶接異常検出
信号によつて記憶装置に記憶されている溶接異常部を含
む時系列的溶接特性値を記録計に記録させる制御装置と
を具備することを特徴とする高周波電縫溶接の溶接異常
検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8758580A JPS5910871B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | 高周波電縫溶接の異常検出方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8758580A JPS5910871B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | 高周波電縫溶接の異常検出方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5714482A JPS5714482A (en) | 1982-01-25 |
JPS5910871B2 true JPS5910871B2 (ja) | 1984-03-12 |
Family
ID=13919072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8758580A Expired JPS5910871B2 (ja) | 1980-06-27 | 1980-06-27 | 高周波電縫溶接の異常検出方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5910871B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011029127A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Fuji Electric Systems Co Ltd | コンタクト式電縫管溶接電源装置における負荷開放検出方法 |
-
1980
- 1980-06-27 JP JP8758580A patent/JPS5910871B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011029127A (ja) * | 2009-07-29 | 2011-02-10 | Fuji Electric Systems Co Ltd | コンタクト式電縫管溶接電源装置における負荷開放検出方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5714482A (en) | 1982-01-25 |
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