JPS589915Y2 - 浮屋根と支柱との間の封止機構 - Google Patents

浮屋根と支柱との間の封止機構

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JPS589915Y2
JPS589915Y2 JP12848078U JP12848078U JPS589915Y2 JP S589915 Y2 JPS589915 Y2 JP S589915Y2 JP 12848078 U JP12848078 U JP 12848078U JP 12848078 U JP12848078 U JP 12848078U JP S589915 Y2 JPS589915 Y2 JP S589915Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
floating roof
sealing
support
displacement
sealing mechanism
Prior art date
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Expired
Application number
JP12848078U
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JPS5544776U (ja
Inventor
伊藤勇
綱沢衛
山崎章二
小沢博
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、封止構造体に2次元の移動を生ぜしめ得る構
造とした浮屋根と支柱との間の封止機構に関する。
液体タンクに用いられる浮屋根は本来封止性を有するも
のでなげればならないが、この封止性を与えるのにタン
ク側壁1と浮屋根2との間には第1図A及びBに示す如
き封止用液を入れた封止チューブ3又はウレタンフオー
ム4が用いられその十分な機能を果たしている。
しかしながら、多数の支柱を用いては液体タンクのタン
ク側壁と支柱との間、又は支柱と支柱との間の平行度が
十分でない場合には弾性変位のみを利用する上述の如き
封止部材をタンク側壁と支柱との間、又は支柱と支柱と
の間に、単純に、採用しても、その機能を充分に発揮さ
せ得す、従って浮屋根はその機能を果せ得ない結果とな
ってしまう傾向が強い。
従って、これは上記のような支柱を多数用いる液体タン
クの大型化を阻害する1つの原因ともなっている。
このような訳で、浮屋根の可動封止手段の改良が、とり
わけタンクの大容量化に伴って、待望されて今日に至っ
ている。
本考案はこのような技術的課題を解決すべ(なされた1
つの考案であり、その目的はとりわけ支柱間の不平衡度
を吸収し得る如く変位し得る構造の浮屋根と支柱との間
の封止機構を提供するにある。
本考案の封止機構によれば、浮屋根に支柱を遊嵌し得る
貫通孔の周端部に関して変位自在で封止性を有する機構
を、支柱に沿って摺動する環状封止部材と上記貫通孔の
周端部との間に設けているから、封止部材の弾性変位だ
けでは吸収し得ないような、タンク構造の機械的誤差、
機械的変位が生じてしまうことがあっても、封止性は伺
んら損われることはなくし得ている。
従って、この封止機構は機械的誤差等の入り易いタンク
構造即ち多数の支柱を使用するタンク構造の中の支柱に
良好な封止性を保ちつ呈摺動し得るのである。
以下、添付図面を参照しながら本考案の実施例を説明す
る。
第2図は液体タンク例えば原油備蓄タンクの横断面であ
り、この液体タンク1は液の蒸発防止及び塵埃等の混入
防止をし、且つ液位の変動に応じて上下動し得る浮屋根
2が固定屋根3の下に配設されている。
この浮屋根2と支柱4との間に本考案の封止機構5が設
けられている。
この封止機構5の構造は第2図、第3図及び第4図に示
されている。
本考案の封止機構は浮屋根の貫通孔に遊嵌されている支
柱との間を封止する封止部材を内端部に封着し、浮屋根
と支柱との間に生ずることのある変位に応動し得る支持
兼変位応動構造体と、封止部材が封着された支持兼変位
応動構造体の封止性を浮屋根まで継続し得る可撓性筒状
部材とを設けたことに特徴がある。
第3図に示す第1の実施例を説明すると、封止機構5は
支柱4を遊嵌しうる貫通孔2aが形成された浮屋根20
貫通孔2aの端部2bに所定数例えば4本の、連結棒6
a例えばボルトが立設され、これらの連結棒6aの上端
部に環状板材6bの外周端がナツト6a1により固定さ
れている。
この環状板材6bの内側下面と貫通孔2の縁端部との間
に筒状可撓性部材Iが気密的に張設されている。
環状板材6bの内側上面上に環状内向き凹形部材6cが
気密的に設けられている。
連結棒6a、環状板材6b及び環状内向き凹形部材6c
が支持兼変位応動構造体6を構成している。
環状内向き凹形部材6cの内向き凹形部内へ封止部材8
が封着されている。
この封止部材8が支柱4に沿って摺動する。
上述した構成になる封止機構5は液体タンク1内の液位
の上下動につれて浮屋根に要求されている液面に対する
封止性を完全に果し得る。
即ち、支柱4と封止機構5との間にずれが生じて来ても
、そのずれに対応して、封止部材を封着している環状内
向き凹形部材6c及び環状板材6bは部材6a及び1の
軸に直角方向のたわみにより、支柱4の軸に対し直角に
近い角度の平面内で移動し、然も他の部分の封止性は完
全に維持されているからである。
従って、部材6a及び7の各端部は固定されているから
、部材6a及び7の可撓性が犬きいほど、大きなずれが
生じた場合に、部材6C及び6bを支障なく移動させて
封止部材8と支柱4との間の封止性を劣化させることな
く、維持させ得る。
上記のずれは支柱間の不平行度等の機械的公差からも、
又温度変化に伴って浮屋根と支柱との間の間隙の変化か
らも生じて来る。
次に、第4図の第2の実施例を説明すると、この封止機
構5における支持兼変化変位応動構造体6のみが第1の
実施例と異なり、これは以下の如く構成されている。
環状板部材6b’の外周端に貫通孔6b′1が形成され
ており、この貫通孔6b′1中に比較的高い剛体構造の
連結棒6a′が遊嵌されている。
そして、連結棒6a′の上端部は図示の如くや〜細い径
とされている。
この上端部を貫通孔6b′1内へ通す前に座金9Lが嵌
挿され次いでスリーブ10が嵌挿された状態において上
端部が貫通孔6b′1内へ挿通され、然る後にこの上端
部に座金9Uを嵌挿してナツト6alKより締付け、環
状板材6b’を挾持して支える。
この挾持は環状板材6b’が滑らかに摺動し得る如きも
ので、このような摺動を生じさせ得るようにスリーブ1
0の長さは決められる。
その他の構成は第3図と全く同一であるので、同一番号
を付してその説明は省略する。
上記の如き構成になる第2の実施例においても、支柱4
と浮屋根との間にずれが生じて来て、これによる封止機
構の封止性を劣化させない。
即ち、このようなずれが封止部材8が封着された環状内
向き凹形部材6c及び環状板材6b’へ与えられても、
環状板材6b’に貫通孔6b′1があるため環状板材6
b’が座金9L及び9Uに支えられつ〜摺動し得、封止
部材8の支柱4との間の封止性は殆んど損われず然も他
の部分の封止性もそのま工維持されているからである。
この実施例において、貫通孔6b′1とスリーブ10と
の間に支柱4方向への偏倚力を与えるように構成すれば
封止部材8と支柱4との間の封止性は良好になる。
第5図は参照して第3の実施例を説明する。
この封止機構5の支持兼変位応動構造体6が上述した2
つの実施例よりも変位に対する応動性を良い構成にして
いる点において上述の各実施例と異なる。
即ち、支持兼変位応動構造体6は環状板材6bと浮屋根
2との間が自在継手11と連結棒6a“とにより構成さ
れたという点で他の実施例と異なり、他の構成要素は同
一なので、それらの構成要素には同一番号を付してその
説明は省略する。
このような、支持兼変位応動構造体に特徴を有する第3
の実施例においても、浮屋根2と支柱4との間にずれの
ない状態(第6図A)から封止部材8に支柱4の軸に対
し直角に近い角度の変位が生じさせられて封止機構5が
第6図Bの状態へ移行した場合に、この変位は環状板材
6bを支える自在継手11及び連結棒6a“の変位を生
せしめるようになり、従って支柱4と封止部材8と9間
の封止性は冶んど損われず、然もその他の部分の封止性
も維持されているから、本考案の封止機構は支柱と浮屋
根との間にずれが生じても極めて高い封止能力を保って
いる。
上記いづれの実施例においても、支持兼変位応動構造体
を可撓性筒状部材の外側に設けた場合であったが、封止
性が保たれる限り、とりわけ第2の実施例において封止
性が保たれる処置をすれば、支持兼変位応動構造体を可
撓性筒状部材の内側に配置することも可能である。
又、これらのいづれにおいても、浮屋根から下向きに封
止機構を配置してもよい。
以上の説明から判るように、本考案によれば、浮屋根と
支柱との機械的公差又は温度変化に伴って浮屋根と支柱
との間に生ずる間隙の変化があっても、支柱と浮屋根と
の封止性は良好な状態に保たれる。
この効果は支柱の本数に無関係に得られるから、支柱を
多数使用してタンクを容易に大型化し得るという顕著な
効果が得られる。
更に、このようなタンクの大型化の場合においても、固
定屋根を多数の支柱により容易に支持し得るので、固定
屋根の耐荷重は大きくし得ることから、とりわけ、積雪
地での備蓄施設の建設や、地下タンクの覆工、緑化が容
易となる。
又、上述の如く本考案の封止機構は浮屋根と支柱との間
に生ずることのあるずれを吸収し得る構造であるから、
許容しうる限度内において、浮屋根及び支柱の精度を低
くなし得る。
これは製造、建設等の費用の低減に資する。
【図面の簡単な説明】
第1図A及びBは浮屋根とタンク側面との間の従来の封
止構造を示す図、第2図は本考案を実施した液体タンク
の横断面図、第3図は本考案の第1の実施例を示す図、
第4図は本考案の第2の実施例を示す図、第5図は本考
案の第3の実施例を示す図、第6図A及びBは夫々、第
5図の実施例の封止機構を浮屋根に設置した場合の、動
作状態の各々を示す図である。 図中、6は支持兼変位応動性機構であり、これは1つに
は連結棒6a、環状板材6b、及び環状内向き凹形部材
6cから戊り、2つには連結棒6a′、環状板材6b’
及び環状内向き凹形部材6cから成り、3つには連結棒
6a“、自在継手11、環状板材6b及び環状内向き凹
形部材6cから成り、Tは可撓性筒状部材、8は封止部
材である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 浮屋根と支柱との間の封止機構において、支柱に沿って
    摺動可能な環状封止部材と、該環状封止部材を封着し得
    る内側端部を有しかつ前記浮屋根に取付けられておって
    、前記浮屋根と前記支柱とのずれから生ずる変位に応動
    し得る支持兼変位応動構造体と、前記環状封止部材が封
    着された前記支持兼変位応動構造体の封止性が浮屋根ま
    で継続し得るように前記支持兼変位応動構造体と前記浮
    屋根との間に気密的に張設された可撓性筒状部材とを備
    えた浮屋根と支柱との間の封止機構。
JP12848078U 1978-09-19 1978-09-19 浮屋根と支柱との間の封止機構 Expired JPS589915Y2 (ja)

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JPS5544776U JPS5544776U (ja) 1980-03-24
JPS589915Y2 true JPS589915Y2 (ja) 1983-02-23

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JP4523821B2 (ja) * 2004-09-28 2010-08-11 株式会社石井鐵工所 浮屋根貫通部の構造

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JPS5544776U (ja) 1980-03-24

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