JPS589803Y2 - 車両の車体支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、鉄道車両はもとよりモルレールカーや案内軌
道車両などの車体支持装置として利用できる車両の車体
支持装置に関するものである。

第１図は大横変位量を有する空気ばねを用いた台車の平
面図で、この台車は輪軸１、台車枠２、直接車体を支持
する空気ばね３および車体支持装置４よυ構成されてい
る。

第２図は第１図の車体支持装置４部を詳細に示す部分断
面図であう、従来から公知のものである。

すなわち、車体に取付けた中心ピン５を台車枠２に中心
ピンゴム６を介して取付けられた中心ピン受Ｔにブシュ
８を介して回転可能に嵌合したものである。

これによると、ブシュ８部が回転方向で常に滑るため、
摩耗して隙間ができると走行中異音が発生することがあ
る。

また、台車に車体を載せる場合、ブシュ８部の隙間が小
さいため中心合せが困難であった。

本考案は上記欠点を除去することを目的としたもので、
以下第３図〜第５図により詳細に説明する。

第３図は本考案を示す車体支持装置の断面図、第４図は
第３図のＡ−Ａ断面図、第５図は組立状態の断面図であ
る。

車体に取付けた中心ピン５のほぼ中央部に外周をテーパ
にしたゴムブシュ９を取付けると共に、台車枠２に中心
ピンゴム６を介して取付けた中心ピン受７の上記中心ピ
ン５下部に対応する部分に内周をテーパにしたゴムブシ
ュ１０を取付け、中心ピンボルト１１と特殊ナツト１２
より上記ゴムブシュ９．１０に予圧縮を与えるように締
付ける。

このように構成した場合、中心ピン５と中心ピン受７が
上下のゴムブシュ９，１０を介して弾性的に組合される
ので、従来の中心ピン部の摩耗部品がなくなると共に走
行中の異音が全く発生しなくなる。

今、台車の分離その他の作業にかいてピットが無い場合
、特に駆動台車の場合は台車中心部に入り込みにくく作
業が難しい。

また、モルレール台車の場合は中心ピン部は全く作業者
が入れず、車体切離し時中心ピン部で作業する必要があ
る構造にはできないという問題がある。

本考案は、第５図のように車体上より中心ピンボルト１
１を外すだけで、車体を吊上げるかジヤツキアップする
ことができ、それにより容易に車体を台車より分離する
ことができる。

また、逆に台車に車体を載せる場合は、分離とは全く逆
の順に先端をテーパにした中心ピン５を車体に取付けた
１昔の状態で下ろしていけば、ゴムブシュ９，１０をテ
ーパにしているので中心のずれがあっても容易に車体載
せができることになる。

したがって、モルレールカーのようにゴムタイヤで走行
してゴムタイヤの交換周期が早く、また車体を切離す機
会が多く、シかも中心ピン部に作業者が入り込むことが
できない場合に、非常に大きな効果がある。

本考案は以上のようにしたものであるから、車体の分離
や組込み作業が容易となう、また異音の発生を防止する
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は大横変位量を有する空気ばねを用いた台車の平
面図、第２図は第１図の車体支持装置部の詳細断面は第
３図は本考案による車体支持装置の断面図、第４図は第
３図のＡ−Ａ断面図、第５図は組立状態の断筒図である
。 １・・・・・・輪軸、２・・・・・・台車枠、３・・・
・・・空気ばね、４・・・・・・車体支持装置、５・・
・・・・中心ピン、６・・・・・・中心ピンゴム、７・
・・・・・中心ビンゴム受、８・・・・・・ブシュ ９
・・・・・・ゴムブシュ、１１・・・・・・中心ピンボ
ルト、１２・・・・・・特殊ナンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 台車枠上に空気ばねを介して取付けられた車体と、該車
   体の台車枠中央部に対応する位置に設けられた中心ピン
   と、該中心ピンに回転可能に嵌合し、かつ、台車枠前後
   方向に配置された中心ピンゴムによって台車枠に対して
   支持された中心ピン受とから戒る車両の車体支持装置に
   おいて、前記中心ピンの前記中心ピン受との嵌合部に設
   けられ、かつ、外周をテーパにしたゴムブツシュと、前
   記中心ピンの中心ピン受との嵌合部に設けられ、かつ、
   内周をテーパにしたゴムブツシュと、前記ゴムブツシュ
   に圧縮力を与える予圧縮手段とから成ることを特徴とす
   る車両の車体支持装島