JPS589635Y2 - 粉粒状物質の供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は水流生成装置の上方に粉粒状物質の流下筒を位
置させ、水流生成装置で生成させた連続した水膜状水流
に流下筒から落下するエアーで飛散された粉粒状物質を
供給し、粉粒状物質を水流に分散させて液槽等に送り込
むようにした粉粒状物質の供給装置に関するものである
。

例えば周知の様に隔膜法電解槽においては塩水にＣａ、
Ｍｇ等の不純成分を含有していると、電気分解したとき
不純成分が隔膜を目詰りさせるので、粉粒状沈降剤（例
えば高分子凝集剤）を添加して不純成分を沈降除去した
塩水を使用しなげればならない。

又、上水や下水の処理過程においては用水に沈降剤を添
加して含有成分を沈降させなげればならない。

一般に沈降剤は粉又は粒状の吸湿凝固性で、少量宛を水
に混合しないと団粒化して塊状となり、十分な沈降作用
を期待することができない。

しかも沈降剤を水に分散させて間歇的に液槽に添加する
場合、投降剤の通路内面やノズルに凝固して付着固化す
る。

従来の沈降剤の溶解方法は沈降剤の通路内壁面に水を流
しその水流面に沈降剤を乾燥エアーにて噴射して分散溶
解させることによりノズルの目詰りや通路内面に沈降剤
が付着するのを防止していたが十分な効果がなく、定期
的に点検、掃除しなげればならなかった。

したがって著しく面倒な作業を要し、各装置の運転に支
障を来すばかりでなく能率化を図ることができなかった
。

また、一方粉状糊原料（ポリビニルアルコール等）とか
、粉状食品原料（例えば粉ミルク）とかの水への溶解又
は分散の場合にも同じことが問題であって、粉粒体の団
塊化は容易に避は得なかった。

本案は上記に鑑み考案されたもので、上記した電解槽や
用水処理ばかりでなく、粉粒状物質を均一に水に添加分
散又は溶解するあらゆる装置に利用することができる。

以下本案を図示の実施例について説明すると、１は液槽
で内部には水その細粉粒状物質を添加しなげればならな
い液が存在し、上面２に開口部３を設けて水膜発生装置
４を取り付ける。

水膜発生装置４は例えば環状、楕円状の噴水管５に給水
管６を接続し、噴水管５の内周に小孔やスリットを並列
状に開設したもので、給水管６から噴水管５に給水する
と各市孔やスリットから噴出する水流は下向きな截頭円
錐状の水膜となって連続的に流下する。

しかし水膜発生装置４は上記形状の水膜を発生させるも
のに限らず、他の形状の水膜やシャワー状の水流を発生
させるものでもよい。

上記した水膜発生装置４の上方には粉粒状物質の流下筒
７を位置させる。

流下筒７は大径な外筒８と、該外筒８の内部上方に位置
する小径な内筒９とを有し、外筒８の下端開口部１０を
水膜発生装置４の上方に位置させる。

外筒８の上方には粉粒状物質の貯留槽１１から延設した
供給樋１２の先端を接続し、貯留槽１１の下端に定量供
給装置１３と粉粒飛散装置１４とを設けるとともに粉粒
飛散装置１４の基端にエアーの供給管１６を接続する。

また内筒９の上端には乾燥エアーの流入管１５を連設す
る。

本案は上記の様にしてなるので、貯留槽１１の内部の粉
粒状物質を液槽１に添加するには、エアーの供給管１６
から乾燥エアーを粉粒飛散装置１４に圧送し、また流入
管１５から乾燥エアーを内管９に吹き込む。

この状態で定量供給装置１３によって貯留槽１１内の粉
粒状物質を粉粒飛散装置１４に供給すると、この粉粒状
物質はエアーの供給管１６からの気流により分散状に供
給樋１２を流下して外筒８の内部に放出し、落下する。

そして外筒８の内部を落下する過程で流入管１５から内
筒９を伝わって噴出する乾燥エアーにより粉粒状物質は
更に十分に飛散し、飛散状態の１＼下下端口部１０を落
下する。

水膜発生装置４にはあらかじめ連続的な水膜状水流が発
生しているので、下端開口部１０から飛散状に落下する
粉粒状物質は上記水膜状の水流の表面に供給されて分散
し、その１＼水流とともに液槽１に添加される。

したかって粉粒状物質は供給樋１２や流下筒Ｉの内部で
凝固して付着固化したり詰まることがなく、また液槽１
には水膜状の水流により分散状に添加されて団粒状にな
ることがない。

更に粉粒状物質の添加を止めるには定量供給装置１３の
作動を停止しエアー供給管１６のエアー供給も停止して
粉粒飛散装置１４の内部の粉粒状物質が供給樋１２に移
るのを止めればよい。

以上で明らかなように本案によれば粉粒状物質をエアー
により飛散状態にして水膜状の水流表面に供給し、水流
によって粉粒状物質を分散させて液槽に添加するように
したものであるから、粉粒状物質が団粒となって塊状に
なることがない。

したがって粉粒状物質としては吸湿凝固性の沈降剤や沈
降助剤で、液槽が電解液処理用添加液槽、水処理槽であ
れば沈降剤による沈降作用に著しい効果を奏することが
できる。

また糊状とか食品の粉末の均一分散、溶解作用にも秀れ
た効果を呈することができる。

更に粉粒状物質は飛散状態で水流に供給されて分散する
ので、多量の粉粒状物質を供給しても塊状になることが
なく、液槽への添加量を自由に選択することができる。

しかも粉粒状物質を間歇的に供給する場合であっても流
下筒の内部を水が通らなく湿っていないので、粉粒状物
質が吸湿付着して凝固することがなく、点検、除去作業
などする手間が要らなく、従来の電解液処理用添加液槽
、処理槽、粉粒を分散又は溶解するその他のあらゆる液
槽に使用することができて実用価値の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示す概略正面図である。 １・・・液槽、４・・・水膜発生装置、Ｉ・・・流下筒
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 液槽の上方に位置して給水管に取付けられた水平な閉環
   状噴水管であって、該閉環状噴水管には下方の中心に向
   った小孔やスリットを有する水膜状水流生成装置と、該
   水膜状水流生成装置の上方に下端が開口し、上方に粉粒
   状物質の供給樋と乾燥エアーの流入管とを臨１せた垂直
   な外筒とからなる粉粒状物質の供給装置。