JPS589132B2 - 調合亜鉛用の含鉛亜鉛の製造方法 - Google Patents
調合亜鉛用の含鉛亜鉛の製造方法Info
- Publication number
- JPS589132B2 JPS589132B2 JP54083937A JP8393779A JPS589132B2 JP S589132 B2 JPS589132 B2 JP S589132B2 JP 54083937 A JP54083937 A JP 54083937A JP 8393779 A JP8393779 A JP 8393779A JP S589132 B2 JPS589132 B2 JP S589132B2
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- Japan
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- zinc
- lead
- volatilization
- ore
- firing
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、含鉛亜鉛の製造方法に関するものであシ、特
には調合亜鉛製造の基となる、0.25%以下の鉛を含
有する含鉛亜鉛の効率的製造方法に関するものである。
には調合亜鉛製造の基となる、0.25%以下の鉛を含
有する含鉛亜鉛の効率的製造方法に関するものである。
亜鉛は、その重要な用途の一つとして亜鉛鉄板の亜鉛鍍
金用に使用される。
金用に使用される。
この亜鉛鍍金用の亜鉛は一般に調合亜鉛と呼ばれ、0.
1〜0.25%鉛、0.20〜0.40%アルミニウム
等を含むものである。
1〜0.25%鉛、0.20〜0.40%アルミニウム
等を含むものである。
アルミニウムは後に添加されるので、調合亜鉛製造目的
のためには、0.1〜0,25%鉛を含む含鉛亜鉛を先
ず調製することが必要である。
のためには、0.1〜0,25%鉛を含む含鉛亜鉛を先
ず調製することが必要である。
従来、この含鉛亜鉛を得るためには、亜鉛乾式製錬法に
おいて、鉛を約1〜1.3%含む蒸留亜鉛を更に精留塔
で精留して得られる99.99%以上の純度の最純亜鉛
あるいは電解法によって得られる99.99%以上の純
度の電気亜鉛を先ず製造し、そして後それに金属鉛母合
金、蒸留亜鉛等を規定鉛含量となるよう添加し、再溶解
および鋳造が行われた。
おいて、鉛を約1〜1.3%含む蒸留亜鉛を更に精留塔
で精留して得られる99.99%以上の純度の最純亜鉛
あるいは電解法によって得られる99.99%以上の純
度の電気亜鉛を先ず製造し、そして後それに金属鉛母合
金、蒸留亜鉛等を規定鉛含量となるよう添加し、再溶解
および鋳造が行われた。
この方法は鉛含量を一旦0.003%以下にまで除去し
た後、再度鉛を加えるという二重手間をかけるものであ
り、工程を煩雑にするだけでなく、精留塔一基当りの生
産量が低いという欠点を呈した。
た後、再度鉛を加えるという二重手間をかけるものであ
り、工程を煩雑にするだけでなく、精留塔一基当りの生
産量が低いという欠点を呈した。
このような非能率的な方法でなく、直接調合亜鉛用の含
鉛亜鉛を製造する試みが幾つかなされ、例えばボイラー
トレイおよび還流トレイを具備する精留塔の両トレイ段
数比を選定するといった方策がとられてきた。
鉛亜鉛を製造する試みが幾つかなされ、例えばボイラー
トレイおよび還流トレイを具備する精留塔の両トレイ段
数比を選定するといった方策がとられてきた。
この方法は好結果をもたらしたが、特別な設計のトレイ
を必要としたので、もつと別の簡便な含鉛亜鉛製造方法
が必要とされている。
を必要としたので、もつと別の簡便な含鉛亜鉛製造方法
が必要とされている。
本発明者は、硫化亜鉛鉱石等を酸化焙焼して得られる焼
鉱(酸化亜鉛)に、塩化剤を添加し、造粒し、800℃
以上で加熱することにより、焼鉱中に含まれる鉛量が9
0%以上揮発することを知見した。
鉱(酸化亜鉛)に、塩化剤を添加し、造粒し、800℃
以上で加熱することにより、焼鉱中に含まれる鉛量が9
0%以上揮発することを知見した。
この焼成物を通常の方法に従って還元揮発処理すること
により、調合亜鉛用の含鉛亜鉛としてそのまま使用しう
る鉛含量の亜鉛が製造される。
により、調合亜鉛用の含鉛亜鉛としてそのまま使用しう
る鉛含量の亜鉛が製造される。
従って、本発明は、酸化亜鉛焼鉱に塩化剤を添加し、造
粒し、800℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物を
還元揮発処理することにより調合亜鉛製造用の含鉛亜鉛
を製造する方法を提供する。
粒し、800℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物を
還元揮発処理することにより調合亜鉛製造用の含鉛亜鉛
を製造する方法を提供する。
上述のようにして製造した含鉛亜鉛は鉄等の微量の不純
物を含んでいる場合があり、これらを除去することが所
望される時には、焼成物を真空精製炉を装備した還元揮
発炉で処理することにより不純物量の少ない調合亜鉛製
造用の含鉛亜鉛を製造することができる。
物を含んでいる場合があり、これらを除去することが所
望される時には、焼成物を真空精製炉を装備した還元揮
発炉で処理することにより不純物量の少ない調合亜鉛製
造用の含鉛亜鉛を製造することができる。
斯くして、本発明は、酸化亜鉛焼鉱に塩化剤を添加し、
造粒し、800℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物
を真空精製炉を装備した還元揮発炉で還元揮発および精
製することからなる調合亜鉛製造用の含鉛亜鉛を製造す
る方法をも提供する。
造粒し、800℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物
を真空精製炉を装備した還元揮発炉で還元揮発および精
製することからなる調合亜鉛製造用の含鉛亜鉛を製造す
る方法をも提供する。
以下、本発明について具体的に説明する。
亜鉛製錬においては、硫化亜鉛鉱が酸化焙焼によって酸
化亜鉛焼鉱に変換される。
化亜鉛焼鉱に変換される。
この焼鉱は通常1mm以下の粉鉱である。
従来、この焼鉱から金属亜鉛を回収するべく、例えば電
熱亜鉛製錬法によれば、この焼鉱に製錬工程内で発生す
る半製品あるいは残滓等を適宜加えて、粉コークス、溶
剤等を添加して焼結し、そして後焼結塊を同程度の大き
さの粒コークスと共に、予熱後、電熱炉に装入して蒸留
亜鉛を得ていた。
熱亜鉛製錬法によれば、この焼鉱に製錬工程内で発生す
る半製品あるいは残滓等を適宜加えて、粉コークス、溶
剤等を添加して焼結し、そして後焼結塊を同程度の大き
さの粒コークスと共に、予熱後、電熱炉に装入して蒸留
亜鉛を得ていた。
ところが、この蒸留亜鉛の鉛含量は1〜1.3%もあり
、調合亜鉛用の含鉛亜鉛としては含鉛量が高すぎ、前述
した通り、更に精留して鉛量を0.003%程度に落し
た後、鉛を添加するという方式をとらざるを得なかった
。
、調合亜鉛用の含鉛亜鉛としては含鉛量が高すぎ、前述
した通り、更に精留して鉛量を0.003%程度に落し
た後、鉛を添加するという方式をとらざるを得なかった
。
本発明に従えば、焼鉱は、必要なら工程内繰返物と共に
、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
等の塩化剤を加えて造粒される。
、塩化カルシウム、塩化アンモニウム、塩化ナトリウム
等の塩化剤を加えて造粒される。
造粒に際して必要に応じ、水、溶剤、若干のコークス等
を添加してもよい。
を添加してもよい。
塩化剤の添加量は1〜5%程度で充分であり、1%以下
では所望の鉛揮発効果が生せず、また5%以上は無駄で
ある。
では所望の鉛揮発効果が生せず、また5%以上は無駄で
ある。
焼成は、キルン、グレートキルン等で行なわれる。
また800〜1200℃の焼成温度範囲が20〜30分
程度の比較的短い焼成時間において鉛を90%以上揮発
するのに好ましい。
程度の比較的短い焼成時間において鉛を90%以上揮発
するのに好ましい。
鉛揮発率が95%の場合、続いての還元揮発処理後に得
られる亜鉛の鉛含量は0.1%であり、そして鉛揮発量
が92%の場合には0.25%である。
られる亜鉛の鉛含量は0.1%であり、そして鉛揮発量
が92%の場合には0.25%である。
従って、このような含鉛量の亜鉛はそのまま調合亜鉛製
造用の含鉛亜鉛として使用することができる。
造用の含鉛亜鉛として使用することができる。
鉛除去と同時に、カドミウムは800〜1100℃の焼
成温度では40〜60%除去されそして1200℃の焼
成温度においては90〜97%程度除去される。
成温度では40〜60%除去されそして1200℃の焼
成温度においては90〜97%程度除去される。
カドミウム含量を精留亜鉛並みの0.0005%まで除
去することが所望される時には、生成含鉛亜鉛をカドミ
塔に通してカドミウムを除去すればよい。
去することが所望される時には、生成含鉛亜鉛をカドミ
塔に通してカドミウムを除去すればよい。
更に特筆すべきは、焼鉱ペレット中には少量の銀が含ま
れていることが多いが、本発明の塩化処理によって例え
ば1200℃の焼成温度を選択することにより銀の揮発
率を90%以上に高めることができることである。
れていることが多いが、本発明の塩化処理によって例え
ば1200℃の焼成温度を選択することにより銀の揮発
率を90%以上に高めることができることである。
こうして生成された含鉛亜鉛はいまだ鉄を代表とする微
量の不純物を含んでいることが多々ある。
量の不純物を含んでいることが多々ある。
そのような場合、真空精製炉を装備した還元揮発炉で処
理することにより、所望の高純度含鉛亜鉛を得ることが
できる。
理することにより、所望の高純度含鉛亜鉛を得ることが
できる。
真空精製炉を装備した還元揮発炉の代表例としては、本
件出願人が先に特願昭53−13643号において開示
した設備がある。
件出願人が先に特願昭53−13643号において開示
した設備がある。
この設備は、還元揮発炉において生成された溶融蒸留亜
鉛を真空容器内で精製した後、製品として回収するもの
であり、真空容器は上端を真空吸引源に接続されそして
周囲に加熱装置を具備している。
鉛を真空容器内で精製した後、製品として回収するもの
であり、真空容器は上端を真空吸引源に接続されそして
周囲に加熱装置を具備している。
真空容器内部は下方蒸発区画と上方凝縮区画とに分画さ
れ、蒸発区画において蒸発せしめられた亜鉛蒸気は凝縮
区画において凝縮されそして真空容器から取出される。
れ、蒸発区画において蒸発せしめられた亜鉛蒸気は凝縮
区画において凝縮されそして真空容器から取出される。
この設備によって還元揮発処理により所定量の鉛を含有
する亜鉛は僅かに含まれる鉄等の不純物を効果的に除去
されうる。
する亜鉛は僅かに含まれる鉄等の不純物を効果的に除去
されうる。
実施例1
酸化亜鉛焼鉱を振動ミルで粉砕後CaCl2を添加し、
造粒機で9〜mmφに造粒し、200℃で2時間乾燥後
、ボートに載せて800〜1200℃の温度で20分焼
成した。
造粒機で9〜mmφに造粒し、200℃で2時間乾燥後
、ボートに載せて800〜1200℃の温度で20分焼
成した。
CaCl2は造粒ペレット中4%含まれるよう添加した
。
。
その結果得られた揮発率を下表に示す。
雰囲気ガス中「CO+N2」はCO1%に相当し、そし
て「CO+CO2+N2」はCO1%+CO215%+
N284%に相当するものである。
て「CO+CO2+N2」はCO1%+CO215%+
N284%に相当するものである。
上表から鉛は約90%以上確実に除去されることがわか
る。
る。
1200℃の焼成温度においては銀およびカドミウムも
高率で除去される。
高率で除去される。
こうして得られた焼成物を実験用蒸留電熱炉において還
元揮発処理したところ、0.03〜0.3%範囲の含鉛
量の亜鉛を入手しえた。
元揮発処理したところ、0.03〜0.3%範囲の含鉛
量の亜鉛を入手しえた。
95%の鉛揮発率によって0.1%の含鉛亜鉛が得られ
る。
る。
以上の説明からわかるように、本発明は、非常に簡便な
方法で調合亜鉛製造のペースとなる含鉛亜鉛を直接製造
することを可能々らしめたものであり、塩化剤混入量、
焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気等の制御により鉛揮散
量を目標値に応じて適宜変更することができる。
方法で調合亜鉛製造のペースとなる含鉛亜鉛を直接製造
することを可能々らしめたものであり、塩化剤混入量、
焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気等の制御により鉛揮散
量を目標値に応じて適宜変更することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 酸化亜鉛焼鉱に塩化剤を添加し、造粒し、1200
℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物を還元揮発処理
することにより調合亜鉛製造用の0.1〜0.25%鉛
や含む含鉛亜鉛を直接製造する方法。 2 酸化亜鉛焼鉱に塩化剤を添加し、造粒し、1200
℃以上の温度で焼成し、そして後焼成物を真空精製炉を
装備した還元揮発炉で還元揮発および精製することから
なる調合亜鉛製造用の0.1〜0.25%鉛を含む含鉛
亜鉛を直接製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54083937A JPS589132B2 (ja) | 1979-07-04 | 1979-07-04 | 調合亜鉛用の含鉛亜鉛の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54083937A JPS589132B2 (ja) | 1979-07-04 | 1979-07-04 | 調合亜鉛用の含鉛亜鉛の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS569339A JPS569339A (en) | 1981-01-30 |
JPS589132B2 true JPS589132B2 (ja) | 1983-02-19 |
Family
ID=13816498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54083937A Expired JPS589132B2 (ja) | 1979-07-04 | 1979-07-04 | 調合亜鉛用の含鉛亜鉛の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS589132B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04128357A (ja) * | 1990-09-17 | 1992-04-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 亜鉛粉の溶解方法 |
CN109266841B (zh) * | 2018-11-27 | 2020-05-05 | 广东工业大学 | 一种铁尾矿的焙烧处理方法 |
CN109943710B (zh) * | 2019-03-28 | 2020-07-28 | 东北大学 | 一种铁矿粉多级悬浮态还原焙烧装置及方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5354122A (en) * | 1976-10-27 | 1978-05-17 | Mitsui Mining & Smelting Co | Method of separating lead from low grade leadd zinc non sulphide ores |
-
1979
- 1979-07-04 JP JP54083937A patent/JPS589132B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5354122A (en) * | 1976-10-27 | 1978-05-17 | Mitsui Mining & Smelting Co | Method of separating lead from low grade leadd zinc non sulphide ores |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS569339A (en) | 1981-01-30 |
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