JPS589074Y2 - 強制吸排気形石油燃焼器の安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 強制吸排気形石油燃焼器に於て、吸排気ファンに関係す
るトラブルは燃焼空気の供給不能、廃ガスの排出不能と
なり、確実に異常燃焼を起すものであり、この様な場合
ただちに燃焼を遮断する必要がある。

吸排気ファンのトラブルは吸排気管又は排気管の空気の
流れを検出すれは区営か否かの判定ができるものであり
、流路中にオリフィスを設は前後の圧力差を検出すれば
この検出は可能である。

しかしながら吸排気形石油燃焼器の場合、トラブルを起
す限界流速はゆるやかで、特に点火操作後また石油燃焼
器が着火しな：、・）以前に燃焼可否を判断すべき流速
はかそく、単純構造による圧力スイッチの作動点は７〜
１０ｒｒｒＩｒＬＨ２０であるからオリフィスによる圧
力差によって作動させる場合通常燃焼時の流路抵抗が大
きくなり燃焼に無理をする恐れがある。

この為点火操作直後の流速検出して制御するものでは高
精度の圧力スイッチを利用するが、精度よく作動点の圧
力差を少なくすれば吸排気筒に強風が吹きつけた時の様
な外圧変動の影響を受けやすくなり、吸・排気ファンが
正常にもかかわらず異常信号によって燃焼を遮断するな
ど、強風時に使用できないというトラブルが新たに発生
することがわかつ丸 この考案はこの様な時にもトラブルなく、かつ安価な単
純構造の圧力スイッチを利用しても確実に吸・排気ファ
ンの異常を検出できるもので、屋外に設けた吸排気筒１
と、吸気パイプ２及び排気パイプ３を介して石油燃焼器
の吸気管４及び排気管５とを接続し、燃焼空気に屋外空
気を使用し７、燃焼廃ガスを屋外へ排出する吸排気形石
油燃焼器に於て、吸気管４に連なる流路に吸気ファン６
を、また排気管５に連なる流路に排気ファン７を設ける
と共に、可動隔膜８を挾んで２つの圧力室９゜１０を構
成し、隔膜８の可動を検知してスイッチ素子１１を開閉
する圧力スイッチ１２を設け、該圧力スイッチ１２の一
方の圧力室１に接続した負圧パイプ１３を吸気ファン６
と吸気パイプ２の間の吸気管４に接続し、他方の圧力室
１０に接続した正圧パイプ１４を排気ファン７と排気パ
イプ３の間の排気管５に接続し、吸排気ファン６．７作
動時吸気管４と排気管５との圧力差を検出してなる強制
吸排気形石油燃焼器の安全装置に係るものである。

尚図中１５は石油燃焼器の燃焼皿、１６は燃焼室、１７
は熱交換室であり、図示せざる給油タンクから送られた
石油は油面調節器１８で一定油面に調節された後流量制
御片１９で流量調節され燃焼皿１５へ送られる。

以上の様にこの考案は屋外空気を吸気ファン６によって
燃焼皿１５へ供給し、燃焼皿１５内で石油と空気の混合
ガスを作り燃焼室１６内で完全燃焼しており、燃焼廃ガ
スは排気ファンＩの働きで熱交換器を介して屋外に排出
される。

この様な強制吸排気形石油燃焼器では空気の供給、燃焼
廃ガスの排出を停止したまま燃料を送ると立消え・発煙
・爆燃といった異常燃焼を起すのですみやかに燃料の供
給を停止する必要がある。

この考案ではこの様な燃焼器を停止する信号を圧力スイ
ッチによって得るもので、圧力スイッチ１２として可動
隔膜８を挾んで２つの圧力室９゜１０を構成し、隔膜８
の可動を検知する単純構造の比較的作動点の圧力差の大
きなものを利用している。

そして圧力スイッチ１２の一方の圧力室９と吸気管４と
を負圧パイプ１３で接続し、他方の圧力室１０と排気管
５とを正圧パイプ１４で接続し・ｔものである。

従って吸気ファン６が作動すれば吸排気筒１の吸気口か
ら燃焼空気を吸引すると共に負圧パイプ１３を介し圧力
室９の圧力を減少させ、一方排気フアンＩが作動すれば
燃焼廃ガスを排気口から排出する時正圧パイプ１４を介
して圧力室１０を加圧するものである。

この為圧力スイッチ１２には正圧と負圧の両方が吸排気
ファン６．７によって加えられるので、従来の様なオリ
フィスを使って得られる圧力差よりも大きな圧力差が容
易に得られる様になった。

また圧力スイッチ１２が検出するのは流路中の空気の流
れでなく、吸排気ファン６．７の両方が作動して始めて
得られる動圧であって検出メカニズムを異にするが、吸
排気ファン６９７に係るドラフルを検知する手段として
流路内の空気の流れを直接検出する場合と伺らそん色な
いものである。

そればかりか圧力スイッチ１２の検出時の圧力差は吸排
気ファン６．７の両方が作動して始めて検出可能となり
、筐た流路内ｙ気の流れがゆるやかなものであっても大
きな圧力差が得られ、確実に作動する様になったもので
ある。

従って、屋外に設置した吸排気筒１に強風が吹きつけて
流路に於ける圧力変動が大きくなっても、吸気管４及び
排気管５共にほとんど同じ圧力上昇または降下が現われ
る為、圧力スイッチ１２の圧力室９，１０にはほとんど
影響しなくなシ、実用的な安定した優れた作動が得られ
る様になったものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案品を装置した強制吸排気形石油燃焼器の
断面図である。 １・・・・・・吸排気筒、２・・・・・・吸気バイブ、
３・・・・・・排気パイプ、４・・・・・・吸気管、５
・・・・・・排気管、６・・・・・・吸気ファン、７・
・・・・・排気ファン、８・・・・・・可動隔膜、９．
１０・・・・・・圧力室、１１・・・・・・スイッチ素
子、１２・・・・・・圧力スイッチ、１３・・・・・・
負圧パイプ、１４・・・・・・正圧パイン°。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋外に設けた吸排気筒と、吸気パイプ及び排気パイプを
   介して石油燃焼器の吸気管及び排気管とを接続し、燃焼
   空気に屋外空気を使用し、燃焼廃ガスを屋外に排出する
   吸排気形石油燃焼器に於て、吸気管に連なる流路に吸気
   ファンを、また排気管に連なる流路に排気ファンを設け
   ると共に、可動隔膜を挾んで２つの圧力室を構成し、隔
   膜の可動を検知してスイッチ素子を開閉する圧力スイッ
   チを設け、該圧力スイッチの一方の圧力室に接続した負
   圧パイプを吸気ファンと吸気パイプの間の吸気管に接続
   し、他方の圧力室に接続した正圧パイプの間の吸気管に
   接続し他方の圧力室に接続した正圧パイプを排気ファン
   と排気パイプの間の排気管に接続し、吸・排気ファン作
   動時吸気管と排気管との圧力差を検出してなる強制吸排
   気形石油燃焼器の安全装置。