JPS588695Y2 - 収縮包装体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複数個の被包装体を熱収縮性フィルムにより集
束した収縮包装体に関する。

従来缶詰飲料等を複数個まとめて包装したものとして、
段ボール箱に変わって熱収縮性フィルムを使用した収縮
包装体が多くなっている。

例えば浅箱に缶詰飲料を並べて入れ、これを熱収縮性フ
ィルムでスリーブ包装又はピロー包装したもの等である
。

しかしながら従来の収縮包装体はスリーブ包装又はピロ
ー包装する際の移送工程で複数個の缶詰飲料等がコンベ
アの振動又はコンベア間での移送等によりばらばらにな
るのを防止するために、浅箱に並べて入れた上でスリー
ブ包装又はピロー包装されていた。

収縮包装体とする利点は熱収縮性フィルムの透明性によ
り個々の商品が包装状態で見られ、ディスプレー効果に
すぐれていること、段ボールや板紙等のケースに変えて
熱収縮性フィルムを使用することによる包装材料の低コ
スト化と包装作業の効率向上等であるが、浅箱を使用し
ていたので、包装する商品の下部は浅箱に隠されてしま
うと共に浅箱の作成や材料費がまだ高くつくなどの欠点
が残されている。

本考案は上述した従来の収縮包装体において浅箱を使用
しないでも整夕１ルた収縮包装体を得んとしてなされた
ものであって、その要旨は、合板上に複数個の被包装物
が接着固定され、熱収縮性フィルムにより収縮包装され
てなる収縮包装体に存する。

次に本考案の収縮包装体を図面を参照して説明する。

第１図は本考案の収縮包装体の一例を示す斜視図であり
、図において１は被包装物、２は合板、３は熱収縮性フ
ィルムである。

被包装物１はその複数個が台板２上に縦横に配置して接
着固定され、これが熱収縮性フィルム３によりスリーブ
収縮包装されて本考案の収縮包装体となされている。

台板２は複数個の被包装物１をその上に載置して折り曲
がることがないだけの剛性を有しているものであればよ
く、例えば板紙、段ボール、合成樹脂板、ベニア板、金
属板等を使用できる。

そして、この台板２上に被包装物１を接着固定するには
、第２図に示すように台板２上の被包装物を載置する位
置に粘着剤又は接着剤を部分的又は−面に塗布して接着
層４を形成し、この上に被包装物を載置する方法、被包
装物の底に粘着剤又は接着剤を塗布して台板２上に置く
方法等で接着固定すればよい。

又両面粘着テープを使用して両者を接着固定してもよい
。

このようにして台板２上に被包装物１が載置され接着固
定されたあと、熱収縮性フィルムにより従来のピロー包
装又はスリーブ包装等と同様にして収縮包装されて本考
案の収縮包装体となされる。

被包装物１は台板２に接着固定されているのでばらばら
になることなく、所定の配列で収縮包装される。

熱収縮性フィルム３としては、被包装物１を結束して収
縮包装可能なものであればよく、被包装物１の重量によ
り適当な熱収縮率、熱収縮力を有する厚さのものが選ば
れるが、透明でかつ熱シール性の良いフィルムが好まし
い。

上述した通り本考案の収縮包装体は合糸上に被包装物が
接着固定されているので、被包装物は合板と一体となっ
ていて熱収縮性フィルムで収縮包装する工程でばらばら
になることがなく所定の配列で収縮包装されたものとな
っている。

又、被包装物は合板上に載せられて接着固定されている
だけであって、従来の収縮包装体のように浅箱を使用し
ていないので、被包装物の全体が外から見ることができ
てディスプレー効果に秀れると共に箱の作成の必要がな
く材料費も安くなって包装コストが安いものとなってい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案収縮包装体の一例を示す斜視図、第２図
は本考案収縮包装体に使用される合板の一例を示す斜視
図である。 １：被包装物、２：台板、３：熱収縮フィルム、４：接
着層。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０台板上に複数個の被包装物が接着固定され、熱収縮
   性フィルムにより収縮包装されてなる収縮包装体。 ２、台板が板紙であり、この板紙に部分的に設けられた
   接着層で各被包装物が接着されている実用新案登録請求
   の範囲第１０項記載の収縮包装体。 ３、被包装物が縦横に配置されている実用新案登録請求
   の範囲第１１項又は第２２項記載の収縮包装体。 ４、収縮包装がピロー包装である実用新案登録請求の範
   囲第１２項から第３項のいずれか１項記載の収縮包装体
   。 ５、収縮包装がスリーブ包装である実用新案登録請求の
   範囲第１０項から第３０項のいずれか１項記載の収縮包
   装体。