JPS588447Y2 - インパクトレンチのソケツト取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、インパクトレンチのソケット取付装置の改良
に関するものである。

第１図に従来のソケット取付装置を示す。

ソケット１は先端にボックス２を有し、基部にインパク
トレンチ本体３の先端に突出した駆動軸４を嵌入する嵌
入孔５を形威していると共に、このソケット基部の外周
と駆動軸４とには各々貫通するピン係人孔６が形威され
て止ピン７が係入されており、前記ソケット外周のピン
係人孔６と同一円周上に環状溝８が形成されてスナップ
リング９が嵌入されている。

然しながら、上記従来のソケット取付装置にあっては、
ソケット取付用の嵌入孔５が摩耗したり、又は嵌合隙間
のガタから止ピン７が折損して組立品の中に入る虞れが
あり、又この折損した止ピン７が抜出ると危険である。

一方上記ソケット取付用嵌入孔５と駆動軸の保合端との
間には、嵌合隙間があるためソケット１が首振りを起し
てソケット先端のボックス２をボルト頭部に合わせるの
に手間どる。

さらに、ソケット１の取付に止ピン７とスナップリング
９とを用いているので、ソケットの取付交換に必要以上
の時間がかがっている。

本考案は上述の点に着目してなされたもので、駆動軸を
突出したインパクトレンチ本体の先端部外周面にコイル
スプリングの保合ねし溝を刻設し、駆動軸を嵌入する嵌
入孔を有するソケット基部の外周面に先端側に向って細
くなるテーパ面を形威し、前記インパクトレンチ本体の
コイルスプリング係合ねし溝に螺合されるコイルスプリ
ングのソケット側に該ソケットのテーパ状外周面を支持
する支持部を設けたことにより、前記コイルスプリング
にてソケットを支持して該ソケットをインパクトレンチ
に取付けることが可能で、従って駆動軸の係合端を嵌入
したソケットの嵌入孔が摩耗してもソケットの首振りが
発生せず、常にソケットの軸方向を回転中心に保持でき
、このことはソケットが長い場合に特に有効なインパク
トレンチのソケット取付装置を提供することを目的とす
る。

又、本考案の他の目的は、上記のようにコイルスプリン
グにてソケットを支持することにより、止ピン及びスナ
ップリングが不用でソケットの取付交換を容易にしたイ
ンパクトレンチのソケット取付装置を提供するにある。

更に、本考案の他の目的は、ソケットにピン係人孔及び
スナップリング用溝が不用で、ソケットの製作を容易に
したインパクトレンチのソケット取付装置を提供するに
ある。

次に本考案の第一実施例を第２図及び第３図を参照して
説明する。

ソケット１１は、先端にボックス１２を有し、基部にイ
ンパクトレンチ本体１３の先端に突出した角型の駆動軸
の係合端１４を嵌入する角型の嵌入孔１５が形成されて
いる。

このソケット１１は、その基部外周面を断面円形に形成
すると共に、先端側に向って細くなるテーパ面を形成し
ている。

一方、駆動軸の保合端１４を突出したインパクトレンチ
本体１３の先端はコイルスプリング取付部１６を有し、
このコイルスプリング取付部１６は断面円形に形成され
て外周にコイルスプリングの保合ねじ溝１７を刻設して
いる。

コイルスプリング１８は、ソケット１１をインパクトレ
ンチ本体１３に取付は支持する為のもので、先端側の径
を狭部に形成して支持部１９とし、この支持部１９は、
ソケット１１に形成されたテーパ状外周面に合ったテー
パ状に形威しソケット１１基部のテーパ状外周面に嵌合
支持させ、コイルスプリング１８基部をインパクトレン
チ本体１３のスプリング取付部１６外周のコイルスプリ
ングの係合ねし溝１７に螺合させるようになっている。

面かして、本考案取付装置にあっては、ソケット１１基
部の嵌入孔１５にインパクトレンチ本体１３の駆動軸の
保合端１４を嵌入した後に、コイルスプリング１８をソ
ケット１１先端側から嵌合させ、該コイルスプリング１
８の基部側をインパクトレンチ本体１３のスプリング取
付部１６外周に刻設したコイルスプリング係合ねし溝１
７に螺合させて、コイルスプリング１８先端側の支持部
１９をソケット１１基部のテーパ状外周面に嵌合支持し
、ソケット１１をインパクトレンチ本体１３に取付ける
ものである。

従って、ソケット１１はコイルスプリング１８に支持さ
れて、その軸方向を常時回転中心に保持できる。

第４図及び第５図に示すものは本考案装置の第二実施例
である。

この実施例は、コイルスプリング１８の先端に掛止支持
部２０を形成し、この掛止支持部２０によってソケット
１１基部のテーパ状外周面を掛止し、ソケット１１をイ
ンパクトレンチ本体１３に取付けるようにしたものであ
る。

この場合において掛止支持部２０は、ソケット１１の外
周の半径以上を抱持するように形成される。

本考案は上述のように、コイルスプリングによってソケ
ットをインパクトレンチ本体に取付けてなるので、駆動
軸を嵌入するソケットの嵌入孔が摩耗したり、嵌合隙間
があってもソケットの首振りが発生することなく、常に
ソケットの軸方向を回転中心に保持でき、又ソケットの
取付交換が容易であり、而かも、ソケットにピン係人孔
及びスナップリング用溝が不用でソケットの製作が容易
である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のソケット取付装置を示す分解正面図、第
２図は本考案装置の第一実施例を示す分解正面図、第３
図は同上の取付状態図、第４図は本考案装置の第二実施
例に用いるコイルスプリングを示す斜視図、第５図は第
二実施例の取付状態を示す要部正面図である。 図中符号 １１はソケット、１２はソケットのボックス
、１３はインパクトレンチ本体、１４は駆動軸の係合端
、１５はソケットの駆動軸嵌大孔、１７はインパクトレ
ンチ本体のコイルスプリング係合ねし溝、１８はコイル
スプリング、１９．２０は支持部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インパクトレンチ本体の先端に突出した駆動軸にソケッ
   トを交換自在に取付けるインパクトレンチのソケット取
   付装置において、前記駆動軸を突出したインパクトレン
   チ本体の先端部外周面にコイルスプリングの保合ねじ溝
   を刻設し、かつ駆動軸を嵌入する嵌入孔を有するソケッ
   ト基部の外周面に先端側に向って細くなるテーパ面を形
   威し、前記インパクトレンチ本体のコイルスプリング係
   合ねし溝に螺合されるコイルスプリングのソケット側に
   該ソケットのテーパ状外周面を支持する支持部を設けて
   成るインパクトレンチのソケット取付装置。