JPS588190B2 - 水平ａｆｃ回路 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、テレビジョン受像機において水平偏向動作を
水平同期信号に同期させるために用いられる水平ＡＦＣ
回路に関する。

テレビジョン受像機に３いては、受信したテレビジョン
信号の水平同期信号と水平偏向動作とを同期させる必要
があり、そのために、水平同期信号と水平発振出力とを
位相比較しその比較出力によって水平発振回路の発振位
相を制御するＡＦＣ回路が用いられている。

その手段としては各種あり、シングルパルス形のこぎり
波水平ＡＦＣ回路が最も一般的に用いられている。

この回路では、水平同期信号とフライバックパルスとが
用いられているが、この回路は、一般に水平同期信号に
対する入力インピーダンスが充分には大きくないため、
フライバックパルスから作成されたのこぎり波と水平同
期信号とが干渉してしまって、水平同期信号の後縁の波
形が急峻でなくなり、水平同期信号を利用する他の回路
に悪影響を与えるという欠点があった。

例えば、水平同期信号を微分してバーストゲートパルス
を作る場合、上記のように水平同期信号が干渉されてい
ると微分されて得られたバーストゲートパルスのパルス
巾が広がって不必要にゲート巾が広がってしまい、クロ
マ信号までをもゲートして色反転を起こすということも
あって好ましくないものであった。

このため、水平同期信号のパルス巾の広がりを防止する
ために、従来はエミツタホロワ等のバツファ回路を介し
てシングルパルス形のこぎり波水平ＡＦＣ回路に水平同
期信号を供給する等の対策が講じられていて、回路が余
分に必要になるという欠点があった。

そこで本発明は、かかるエミツクホロワ等のバツファ回
路を使用することなく、ダイオードをＡＦＣ回路に付加
することによりフライバックパルスと水平同期信号との
干渉を防止することができるようにした水平ＡＦＣ回路
を提供することを目的とするものである。

以下、本発明につきその一実施例を示す図面を参照して
詳細に説明する。

まず、第１図はその構成を示し、ここで、１は水平同期
信号の入力端子、２はフライバックパルスの入力端子、
３は水平ＡＦＣ電圧の出力端子、４はバーストゲートパ
ルスの出力端子である。

まず、第１、第２のダイオード５，６を逆極性にして直
列に接続し、それぞれと並列に第１、第２の抵抗７，８
を接続して、それらの中点を第１のコンデンサ９を介し
て水平同期信号の入力端子１に接続する。

ダイオード５の他端は電源端子に接続する。

また、フライバックパルスの入力端子２は積分回路用の
第３の抵抗１０を介してダイオード６の他端に接続する
。

ダイオード６の他端は積分回路用の第２のコンデンサ１
１を介して接地する。

そして、ダイオード６の他端に第４の抵抗１２の一端を
接続し、抵抗１２の他端とダイオード５の他端との間に
平滑回路用の抵抗１３．１４とコンデンサ１５．１６を
接続し、さらに抵抗１２の他端とアースとの間に水平ホ
ールド調整用の可変抵抗器１７を接続して、この抵抗１
２の他端を水平ＡＦＣ電圧の出力端子３に接続する。

以上の回路は従来のシングルパルス形のこぎり波水平Ａ
ＦＣ回路と同様のものである。

この装置においては、第２のダイオード６と並列に、第
２のコンデンサ１８と、第２のダイオード６と同極性に
したダイオード１９との直列回路を接続した点に特徴が
ある。

従来にはこのダイオード１９が無く、コンデンサ１８を
直接に接続していた。

そして、水平同期信号の他の回路への利用の例として、
コンデンサ２０とコイル２１とからなる微分回路を水平
同期信号の入力端子１に接続して水平同期信号を微分し
、ダイオード２２で上のパルスのみを取り出してバース
トゲ゛一トパルストシて出力端子４に出力している。

このような構成において、ダイオード１９が接続されて
いないと従来の水平ＡＦＣ回路として動作し、水平同期
信号とフライバックパルスとの位相差に応じた水平ＡＦ
Ｃ出力を出力端子３に出力する。

その動作は公知のものであるので、詳細な説明は省略す
る。

ところがその場合には、ダイオード６の他端に加えられ
ているフライバックパルスの積分されたのこぎり波電圧
がコンデンサ１８と９を介して水平同期信号の入力端子
１にあらわれるため、このＡ点における信号波形は第２
図Ａ中の破線で示したようにのこぎり波電圧の影響を強
く受けて後縁がゆるやかに立上るものとなり、このため
にこれを微分したＢ点のバーストゲートパルスも第２図
Ｂ中の破線で示したようにパルス幅が広くなってしまう
。

これに対し、ダイオード１９をコンデンサ１８と直列に
接続すると、その順方向降下電圧分だけＡ点にあらわれ
るのこぎり波の干渉成分が少なくなり、第２図Ａ中に実
線で示すようにＡ点の水平同期信号の後縁が急峻になる
。

従って、これを微分したＢ点のバーストゲートパルスの
波形も第２図ｂ中に実線で示すように振幅が大きくかつ
パルス幅が狭いものとなり、バースト信号を抽出するの
に最適なものとすることができることとなる。

しかも、このように水平同期信号の後縁を急峻にするの
に要する回路はダイオード１９を新たに付加するのみで
良く、安価にかつ簡易に実現することができる利点もあ
る。

このように、本発明においては、シングルパルス形のこ
ぎり波ＡＦＣ回路において、のこぎり波電圧が加えられ
る側のダイオードの並列に接続するコンデンサに直列に
ダイオードを接続することにより、きわめて簡易な構成
でありながら水平同期信号への悪影響を防止することが
でき、実用的な効果の大きい水平ＡＦＣ回路を得ること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における水平ＡＦＣ回路の回
路図、第２図Ａ，Ｂはその動作を説明するための各部の
波形図である。 １・・・・・・水平同期信号の入力端子、２・・・・・
・フライバックパルスの入力端子、３・・・・・・水平
ＡＦＣ電圧の出力端子、５・・・・・・第１のダイオー
ド、６・・・・・・第２のダイオード、７，８・・・・
・・抵抗、９・・・・・・第１のコンデンサ、１０・・
・・・・積分回路用の抵抗、１１・・・・・・同コンデ
ンサ、１２・・・・・・抵抗、１３，１４・・・・・・
平滑回路用の抵抗、１５．１６・・・・・・同コンデン
サ、１８・・・・・・第２のコンデンサ、１９・・・・
・・第３のダイオード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１、第２のダイオードを逆極性にして直列に接続
   し、上記第１、第２のダイオードのそれぞれに並列に第
   １、第２の抵抗を接続し、上記第１、第２のダイオード
   の中点を第１のコンデンサを介して水平同期信号の入力
   端子に接続し、上記第１のダイオードの池端を電源端子
   に接続し、上記第２のダイオードの池端をフライバック
   パルス積分用の第２のコンデンサを介して接地するとと
   もに第３の抵抗を介してフライバックパルスの入力端子
   に接続し、上記第２のダイオードの池端に第４の抵抗の
   一端を接続し、上記第４の抵抗の他端と上記第１のダイ
   オードの池端との間に平滑回路を接続し、上記第４の抵
   抗と上記平滑回路との接続点を水平ＡＦＣ電圧の出力端
   子に接続し、上記水平同期信号の入力端子を第３のコン
   デンサを介してバーストゲートパルス取出端子に接続す
   るとともに、上記第２のダイオードと並列に、上記第２
   のダイオードの同極性にした第３のダイオードと第４の
   コンデンサとの直列回路を接続したことを特徴とする水
   平ＡＦＣ回路。