JPS588127Y2 - 寝台に於ける手摺の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、病人用等の寝台に於ける手摺の取付装置に
関するものである。

従来、寝台の両側には、乗降に際し取り外し或は起伏回
動により邪魔にならない手摺が設けられている。

しかしながら、前者の取り外し式にあっては、突軸と孔
とを合致させて落し込みにより嵌め合す操作及び取り外
した手摺を退避させなければならない。

また、後者の起伏回動式にあっては、手摺の両端側でロ
ックピンを出没操作しなければならない。

このため、寝台上で簡単に操作することができないと共
に、介添えが必要になる等の欠点があった。

この考案の目的は、手摺の降下によってロックし、手摺
の引き上げによってロックを解除するようにした手摺の
取付装置を提供することにある。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図示のように、寝台Ａは、対設した前枠１及び後枠２と
、この前枠１及び後枠２に両端を固着した座材３とによ
って構成されている。

Ｂは、寝台Ａの両側で前枠１と後枠２との間に配置する
手摺であって、この手摺Ｂは、水平部材４と、この水平
部材４の両端から下方に向く垂直部材５と、この面垂直
部材５の下端に軸線が水平となるように設けた外端面が
開放する筒状体６とによって構成されている。

上記前枠１及び後枠２の両側には、上記手摺Ｂの筒状体
６に嵌入する板状の突出部材７が設けられている。

また、筒状体６の周壁と垂直部材５の下端には、手摺Ｂ
の起立時に突出部材７の上縁部が嵌り込む切欠き部８が
設けられている。

なお、図示の場合、突出部材７の末端に前枠１及び後枠
２の両側の脚材に外接する弧状板９を連成して、上記前
枠１及び後枠２に弧状板９をビス１０で固着したが、溶
接等で固着する場合もある。

図中１１は手摺Ｂの水平部材４と座材３とを結ぶ所要数
条のベルトで、このベルト１１によって布団の落下を防
止するが、手摺Ｂ側に縦桟を設けてもよい。

この考案に係る手摺の取付装置は、以上の構成から戒っ
て、次にその操作を説明すると、筒状体６と、この筒状
体６内の突出部材７を支点として起る方向に手摺Ｂを回
動する。

上記手摺Ｂの回動が起立位置に調達したとき、切欠き部
８と突出部材７の上縁とが一致すると共に、手摺Ｂが若
干降下して上記突出部材７に切欠部８が嵌り込む。

このため、起立時の手摺Ｂをロックすることができる。

次に、上記起立状態の手摺Ｂを倒すには、手摺Ｂの引き
上げにより切欠き部８から突出部材７を脱出させてロッ
クを解除する。

その後にこの状態を維持して、筒状体６と、この筒状体
６内の突出部材７を支点として手摺Ｂを回動する。

以上のように、この考案に係る手摺の取付装置は、寝台
の前枠と後枠との板状の突出部材に手摺の両端の筒状体
を嵌め込んで上記手摺を回動自在とすると共に、この筒
状体の周壁から手摺の下端に向けて突出部材が嵌り込む
切欠き部を設けであるので、起立位置に手摺が調達した
とき、切欠き部に突出部材が嵌り込んで自動的にロック
することができる。

また、手摺の引き上げによってロックを解除することが
できるため、寝台上から介添なしで操作が行ない得ると
いう優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る寝台の斜視図、第２図は手摺の
ロック状態を示す縦断拡大側面図、第３図は手摺を倒し
たときの縦断側面図、第４図は同上の横断平面図である
。 Ａ・・・・・・寝台、Ｂ・・・・・・手摺、１・・・・
・・前枠、２・・・・・・後枠、３・・・・・・座材、
４・・・・・・水平部材、５・・・・・・垂直部材、６
・・・・・・筒状体、７・・・・・・突出部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 寝台と、この寝台の側縁に配置する手摺とから成り、上
   記寝台の側縁の前後端に板面が垂直となる板状の突出部
   材を対設すると共に、手摺の両端の下端に上記突出部材
   に嵌め合す筒状体を設け、この筒状体の周壁から手摺の
   下端側に向けて突出部材の上縁部が嵌り込む切欠き部を
   設けたことを特徴とする寝台に於ける手摺の取付装置。