JPS58806Y2 - ダイヤル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、無線機器等に用いられるダイヤル装置に関す
る。

従来、この種ダイヤル装置として、第１図〜第３図に示
すように、案内板１の側縁にコ字形断面のスライダ２を
嵌合させ、該スライダ２に指針３を取付けると共に、ス
ライダ２をロープ４で駆動するようになしたものが使用
されている。

５はロープ４の案内ローラ、６はロープ４の駆動ドラム
である。

ところが、スライダ２の側面と案内板１との間に隙間Ｃ
が生じることから、ロープ４でスライダ２を移動させる
ときに、指針３が第３図の実線位置ａと鎖線位置すとの
間で揺動し、指針のおどりとなっている。

そこで、スライダ２の側面と案内板１との間にスライド
ペーパーを介装してこの間の隙間をなくしたり、あるい
はスライダ２の寸法を微妙に調節したりする等、面倒な
手間を必要としていた。

本考案は、スライダの移動が円滑で指針におどり等が生
じることのないダイヤル装置の提供を目的とするもので
、以下その一実施例を第４図〜第６図と共に説明する。

１１は指針案内板であり、その側縁にコ字形断面のスラ
イダ１２が遊嵌されている。

スライダ１２の対向片１２ ａ 、１２ ｂの一方１２
ａには、その両端がら指針案内板１１の上記側縁に沿
う方向へ延びる弾性舌片１３が突設され、該弾性舌片１
３の遊端に、指針案内板１１の前面１１ ａと接する突
部１４が設けられている。

他方の対向片１２ｂには、その中央部に指針案内板１１
の後面１１ ｂと接する突部１５が設けられている。

これら、突部１４，１５は、装着前における指針案内板
１１の肉厚方向の互いの距離を、該突部１４，１５が指
針案内板１１に軽く圧接する程度に設定する。

なお、弾性舌片１３はスライダ１２の対向片１２ ａ
、１２ ｂと一体に成形されている。

スライダ１２の上記一方の対向片１２ ａの外側面には
指針１６が取付けられている。

また、他方の対向片１２ ｂの外面には３個の係合突部
１７が突設され、スライダ１２は係合突部１７に掛けら
れたロープ１８により駆動される。

なお、ロープ１８は適宜の案内ローラで一定軌道に案内
される。

このような構成であると、スライダ１２は弾性舌片１３
の弾力により、２つの突部１４，１４と突部１５とで指
針案内板１１を挾みつけており、そのため従来のように
スライダ１２と案内板１１との間の隙間調節を行なうこ
となく、ロープ１８の駆動による安定した指針１６の走
行を行なわせることができる。

また、スライドペーパ等の間隙調整用部材が不用で部品
点数が少ないので、製造コストも安価にし得る。

更に、突部１４，１４は弾性舌片１３を介してスライダ
１２に接続されているため、突部１４−１４の距離Ｌ１
はスライダ１２の幅Ｌ２よりも大きくなり、スライダ１
２の一方の対向片１２ ａに直接に突部１４．１４を設
けた場合に比べて指針案内板１１への挟持力を大きくと
ることができ、スライダ１２の第４図における矢印Ｘ方
向のがたつきがより小さくなり、スムーズにスライダ１
２が移動する。

以上説明したように、本考案によれば弾性舌片によって
スライダを弾性的に指針案内板に接触させるため、スラ
イダに直接に突部を設ける場合に比べてその間隙を広く
とることができ、よりスムーズにスライダが移動する。

また、スライダの間隙調整を行なうことなく、安定した
指針走行を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来例を示し、第１図はダイヤル装置
の平面図、第２図は第１図のＡ部の拡大正面図、第３図
はスライダの側面図、第４図〜第６図は本考案の一実施
例を示し、第４図はスライダ装置の平面図、第５図は同
正面図、第６図はスライダの断面図である。 １１・・・・・・指針案内板、１２・・・・・・スライ
ダ、１２ａ、１２ｂ・・・・・・対向片、１３・・・・
・・弾性舌片、１４．１５・・・・・・突部、１６・・
・・・・指針、１８・・・・・・ロープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 指針案内板の側縁に指針を有するコ字形断面のスライダ
   を遊嵌させ、該スライダの一方の対向片の両端から指針
   案内板の上記側縁に沿う方向へ延びる弾性舌片を一体に
   形成し、該弾性舌片の遊端にそれぞれ前記指針案内板の
   前面に接する第１の突部を設け、かつ前記スライダの他
   方の対向片の中央部に指針案内板の後面と接する第２の
   突部を設け、この第２の突部と前記２つの第１の突部と
   で前記指針案内板を挟持するダイヤル装置。