JPS587897B2 - ガスライタ−の炎調節装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガスライターの炎調節装置に関する。

従来、使い捨てライターの炎調節装置は第４図、第５図
に示す如く、蓋ケース２から臨出したガス噴出量調節筒
４の歯面４１に駆動リング５を噛合して嵌め、該リング
５の外周に突設した操作片５２を風防６の切欠部６１に
摺動可能に貫通させている。

風防６を支持する蓋ケース２の平行壁２１，２１の内面
には、駆動リング５の上面に被せる抜止め片８，８を対
向して突設し、駆動リング５がガス噴出量調節筒４から
外れない工夫がなされている。

上記ライターの炎の大きさは操作片５２の動き得る範囲
でしか調節出来ないから、この調節範囲内での炎が大き
過ぎたり或は小さ過ぎる場合、ガス噴出量調節筒４と駆
動リング５の噛合位置をずらすことが必要である。

しかし、前記した抜止め片８，８が駆動リング５の持ち
上げを阻止するから、該リング５だけを調節筒４から抜
き外すことは出来ず、調節装置を全て分解しなければな
らない。

この様な手間を掛けることは却って採算に合わないため
、不良品は廃棄されている。

本発明は上記実情に鑑み、駆動リングの抜け止めに特別
の工夫を施すことにより、簡単に駆動リングとガス噴出
量調節筒の係合位置をずらすことが出来、以って従来廃
棄されていた不良品が生かせるガスライターの炎調節装
置を提供することを目的とする。

以下図面に示す実施例に基づき、本発明を具体的に説明
する。

図面は使い棄てガスライターに本発明を実施した状態を
示しており、該ライターは公知の如くガス充填容器１の
上端に被せた蓋ケース２の上面に、ガス噴出ノズル３及
び該ノズル３の外周に嵌めたガス噴出量調節筒４を回転
自由に臨出させ、該調節筒４の上端に合成樹脂製の駆動
リング５を着脱可能に嵌めている。

駆動リング５の内面及び調節筒４の上端には互いに噛合
する歯面５１，４１が形成されており、駆動リング５の
回動により調節筒４も該リング５と一体に回動ずる。

駆動リング５の外周に操作片５２を外向きに突設し、該
操作片５２を蓋ケース２に着脱可能に嵌めた風防６から
臨出させている。

前記蓋ケース２は、合成樹脂の射出成形によってガス充
填容器１の上端に嵌まるキャップ状に形成されている。

蓋ケース２の上面には第３図に示す如く平行壁２１．２
１を立設し、各壁２１の外面に、風防６と係合する浅い
凹み２２．２２を設けている。

平行壁２１．２１間の風防６側には、前記ガス噴出量調
節筒４の上端が嵌まる円孔２３を開設すると共に、該円
孔２３の奥方に該孔２３と連通ずる小孔２４を開設する
。

該小孔２４の奥行き幅２５は、前記駆動リング５の環状
幅５３より少し大きい。

小孔２４の奥方には小孔に接近して、上方に短かく下方
に長く突出する発火石収容筒１を突設する。

上記筒７には、ケース２上面から前記駆動リング５の厚
みより少し高い位置に、抜止め片８を風防６側に向けて
突設する。

本実施例では、抜止め片８と小孔２４の外周形状を一致
させており、樹脂成形の際に抜止め片８はアンダーカッ
トとならない。

風防６は金属板を略コ字状に屈曲して形成し、前壁の下
部に切欠部６１を開設し、両側面には前記蓋ケース２の
凹み２２との対向位置に内向き凹こむ係合部６２を形成
している。

然して、ライターの組み立てに際し、第３図の如く駆動
リング５を蓋ケース２の平行壁２１，２１間に嵌めて、
該リング５と円孔２３の中心を一致させる。

上記蓋ケース２をガス充填容器１に嵌め込み、該容器１
から臨出したガス噴出量調節筒４を円孔２３を貫通させ
て駆動リング５に嵌める。

次にノズル上下具９及び発火用ローラ９１を第３図に２
点鎖線で示す如く蓋ケース２上の平行壁２１，２１間に
取付け、風防６を側方から嵌めて平行壁２１，２１に係
合させ、風防６の切欠部６１から駆動リング５の操作片
５２を臨出させる。

発火テスト時、操作片５２を左右に回動させて炎の最大
、最小高さを検査するが、この時炎の大きさが適正範囲
より大き過ぎる或は小さ過ぎる場合は、風防６だけを外
し、第２図の２点鎖線で示す如く、駆動リング５の操作
片５２を上方に持ち上げて、駆動リング５を斜めに起こ
し、駆動リング５とガス噴出量調節筒４の係合を外す。

駆動リング５の操作片５２と反対側の上面には抜止め片
８が被さっているが、該抜止め片８と駆動リング５上面
との間には僅かな間隙Ｓ１が形成され、又蓋ケース２の
円孔２３に連続する小孔２４の奥行き幅２５は駆動リン
グ５の環状幅５３よりも矢きく形成されており、即ち、
駆動リング５の外周と発火石収容筒７との間にも隙間Ｓ
２が形成されているから、駆動リング５を起こし発火石
収容筒７側へ押圧すれば、駆動リング５の歯面５１とガ
ス噴出量調節筒４の歯面４１の係合が外れる。

本実施例では抜止め片８と対向する蓋ケース２上には小
孔２４が開設されているから駆動リング５を一層無理な
く起こすことが出来る。

駆動リング５を斜めに起した状態で該リング５を左、右
の何れかに所望の角度だけ回転させ、再び駆動リング５
を倒してリング５の歯面５１とガス噴出量調節筒４の歯
面４１を係合させる。

風防６を被せて再び発火テストを行ない、炎の大きさを
検査すれば可い。

尚、風防の切欠部６１の幅は決まっており、駆動リング
５の回動範囲は風防を被せなくとも予想出来るから、炎
の大きさが定設範囲に収まる合格品に対して最後に風防
を被せても可い。

風防６を被せた時、駆動リング５の操作片５２は風防６
によって上方への持ち上がりは防止され、操作片５２と
反対側の駆動リング５の上面には抜止め片８が被さって
おり、即ち駆動リング５は風防６と抜止め片８の２点で
上方への持ち上がりを防止されているから、ガス噴出量
調節筒４から抜け出すことはない。

本発明は上記の如く、風防６の切欠部６１と該切欠部６
１の反対位置に配備した抜止め片８との２点で駆動リン
グ５の抜け出しを防止しているから、風防６を外すだけ
で駆動リング５を斜めに持ち上げて、該リング５とガス
噴出量調節筒４との係脱が自由に行なえ、従来炎が大き
過ぎる或は小さ過ぎることにより廃棄されていたライタ
ーも、駆動リング５とガス噴出量調節筒４との係合位置
をずらして簡単に炎の大きさを調節して合格品として販
売出来る等、優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は炎調節装置の斜面図、第２図は第１図■−■線
に沿う断面図、第３図は組み立て手順を示す斜面図、第
４図、第５図は従来例を示す斜面図及び断面図である。 ２・・・・・・蓋ケース、４・・・・・・ガス噴出量調
節筒、５・・・・・・駆動リング、５２・・・・・・操
作片、６・・・・・・風防、８・・・・・・抜止め片。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガス充填容器１に被せた蓋ケース２の上面からノズ
   ル３及び該ノズル３の外周に嵌めたガス噴出量調節筒４
   を臨出させ、該調節筒４に駆動リング５を着脱可能に嵌
   めて調節筒４の外周に形成した歯面と駆動リング５の内
   面に形成した歯面を係合し、駆動リング５に外向き突設
   した操作片５２を蓋ケース２に着脱可能に嵌めた風防６
   の切欠部６１へ左右方向へ摺動可能に貫通させ、蓋ケー
   ス２上には駆動リング５を挾んで風防の切欠部６１とは
   対称位置に駆動リング５の上面に被さる抜止め片８を突
   設し、抜止め片８の近傍には駆動リング５の歯面５１と
   調節筒４の歯面４１との係合が外れる位置迄駆動リング
   ５の傾きを許容する間隙が形成されているガスライター
   の炎調節装置。