JPS587512Y2 - テ−プカセツトのパツトばね - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テープカセットのパッドばねに関する。

テープカセットにおけるパッド支持ばねは、周知のよう
に、板ばねで形成されている。

そして、テープカセット前面の窓孔に沿ってカセット内
に展張された磁気テープの背面がわに配設されていて、
上気窓孔からカセット内に挿入された磁気ヘッド面に、
パッドを介して展張テープを圧接させる役目をしている
。

従来使用されているパッドばねの一例を、第１２図によ
って説明する。

第１図は、パッドばね１を装着したカセットハーフ２の
平面図である。

このカセットハーフ２は、周知のマイクロカセット（商
品名）と称されるテープカセットのカセットハーフであ
って、その中央の左右にはテープＴを巻装したテープハ
ブ３，４が回転自在に配設されている。

パッドばね１は、テープ部Ｔの背面がわに、テープ送行
方向に沿って配設されている。

このばね１は非常に薄い板ばねで構成されていて、その
板面がテープ部Ｔのテープ面に平行するように配置され
ている。

この板ばねの中央部にはばねの作動支点となる半球状の
凸部１ａ、１ｂがカセット内に向けて突設されている。

この凸部１ａ、１ｂはカセットハーフ２に一体に設けら
れた支点受は部材７に当接している。

そして、この中央部から２条に分割して左右に延びた両
自由端部１ｅ、１ｆには、それぞれパッド８，９が貼設
されている。

なお、１２はキャプスタン挿入孔である。

このように構成されているパッドばね１は、磁気ヘッド
（図示されず）が挿入されたとき、ヘッド面がテープを
介してパッド８，９を押圧し、自己の弾力によってパッ
ド８，９を、テープを介して逆に上記ヘッド面に圧接さ
せる作用を行う。

従って、ヘッドの挿入力とばね１の弾力によってテープ
はパッドを介してヘッド面に適宜、密接する。

ところが、カセット内に挿入された磁気ヘッドは、必ず
しも水平に移動してカセット内に進入するとは限らず、
第３図に示すように、磁気ヘッド１４は傾いてカセット
内に進入する場合がある。

この場合、パッドばねの支点となるべき半球状の凸部を
有する中央部からパッド貼着部分１で２条の自由端部に
より連結されているため、自由端部の方が中央部より幅
広な板ばねとなり、ヘッドと当接した際のなじみが悪く
、テープを最良の状態でヘッドに圧接させる事が出来な
かった。

特に両方のパッドを同時に使用するような場合、一方の
パッドのねじれが他方のパッドにも及ぼすため、ばねの
自由端部の剛性が問題で、これを小すくシなければ良好
な録音、再生を行う事ができないと云う問題を有してい
た。

この考案は上記の問題を解決し、ヘッドがどのような状
態で挿入されたとしても、テープを最良の状態で圧接し
、極めて良好な録音、再生を行う事のできるテープカセ
ットのパッドばねを提供することを目的とする。

以下この考案の一実施例を図面を参照しつつ説明する。

この考案によるパッドばね１５は第４図ｐよび第５図に
示すように中央部１６をカセット内に向けて折り曲げら
れており、その中央は巾狭な連結部１７が形成されてお
り、その連結部１７から夫々巾広な４角な枠状に形成し
た中間部１８ａ。

１８ｂを形成している。

上記中間部１８ａ、１８ｂの基部、即ち両側に広がった
中間部１８ａ、１８ｂの折曲部分近傍には夫々カセット
内に向けて曲げるための動作支点となる凸部１９ａ 、
１９ｂを設けている。

更に中間部１８ａ、１８ｂの先端、即ち凸部１９ａ。

１９ｂを設けた側とは反対の側に巾狭な一条の自由端部
２０ａ、２０ｂを設け、その自由端部２０ａ。

２０ｂの中間部分に設けたパッドばね貼着部２１ａ。

２１ｂにパッド８，９を貼着している。

このように構成されたパッドばね１５によると動作支点
となる凸部１９ａ、１９ｂを有する巾広な中間部１８ａ
、１８ｂにて所定の弾力性を確保し得、しかも自由端部
２０ａ 、２０ｂを極めて細く形成しであるため、ヘッ
ド１４が第３図のように傾いたとしても中間部１８ａ、
１８ｂと自由端部２０ａ、２０ｂの接続部分の剛性を小
さくしであるため、その部分でヘッド１４とパッド８゜
９との傾きを吸収し、ヘッド１４に対するパッド８．９
の尚接を平らにし極めて良好なヘッドタッチを得る事が
できる。

このように形成したパッドばねは、特に２個のパッドに
夫々ヘッドが同時に当接して使用される場合に効果的で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のパッドばねを装着したカセットハーフの
平面図、第２図は従来のパッドばね、第３図はパッドと
ヘッドとが傾いた邑接状態を示す図、第４図乃至第５図
はこの考案の一実施例を示す構成図である。 ８．９・・・・・・パッド、１５・・・・・・パッドば
ね、１６・・・・・・中央部、１γ・・・・・・連結部
、１８ａ、１８ｂ・・・・・・中間部、１９ａ、１９ｂ
・・・・・・凸部、２０ａ。 ２０ｂ・・・・・・自由端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープの収納されたカセット内に配置され磁気ヘッ
   ドにテープを圧接させるためのパッドばねにかいて、中
   央部に形成された連結部と、この連結部に形成され且つ
   基部に上記カセット内に向は曲げられるための動作支点
   を有する巾広の中間部と、この中間部の先端に形成され
   るとともにパッドを有する巾狭な自由端部とを具備した
   ことを特徴とするテープカセットのパッドばね。