JPS587253A - 薬液注入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （＋＋　　技術分野 この発明は、３個以上のフィンガーを所定順序に動かし
、薬液の送り出しチ′ユープを蓋との隙間に置き、該送
り出しチューブを該フィンガーで押し潰して薬液注入を
行うフィンガ一式ポンプ装置を用いた薬液注入装置に関
する。

（２）背歌技術 上記の注入装置はインシュリン注入等の微量薬液注入用
に提案されている。インシュリン注入を例にとれば、イ
ンシュリンを継続的に人体内に輸注する必要がある糖尿
病患者の治療においては、患者のインシュリン必要量は
食事や歩行等によるエネルギー消耗や就寝等によって大
きく変動するので、時々刻々と変化する必要量に応じた
インシュリンの輸゛注をするために、時々の注入量を予
めセットした小形携帯形インシュリン注入装置が提案さ
れ、これに上記の注入装置が適して員る。このインシュ
リン注入装置が他に備えているものは、患者のム時間の
体の状態や行動を予め想定して単位時間当シのインシュ
リン注入量をプログラムできるメモリーと、このメモリ
ーを単位時間毎に呼び出すクロックと、このクロックに
より呼び出されたメモリーの内容に応じてモーターを所
要回転数だけ回転させるためのモーター駆動回路とから
成るポンプ制御装置及び電池であり５上記のポンプ装置
及びポンプ制御装置はそれぞれ単独のケースに収容され
ている場合もある。ポンプ装置はインシュリンが入った
使い捨ての薬液容器の送り出しチューブをしごきまたは
押し潰して送液を行うものであシ、ポンプ制御装置の指
令によ如例えば１分毎に所要時間稼動してその都度呼び
出されたメモリーにプログラムされた量のインシュリン
送液を行う役目を果している。

この種の薬液注入装置は、インシュリン注入に限定され
ず、単位時間刻みで等量もしくはその都度具なった量の
送液を患者に投与して一時的な治療を反復継続して行う
治療にも好ましく適用され得るものである。

し〃・るに、従来のポンプは、部品点数及び組立工数が
多いので小型化が容易でなく、又小型化した場合の耐久
性に問題があり、他方送液量の微調整がむずかしいなど
の問題があり゛、従来のポンプをそのまま小型化した注
入装置を得ることは困難である。

従来のフィンガ一式ポンプ装置を第１図を参照して説明
すると、Ｃは送り出しチューブ、１．１・・・はフィン
ガー、２はフ・ｆンガーガイド、３．３・・・はカム、
４はカム軸、５，５・・・はコイルばね、６は蓋、７は
ケースであり、送り出しチューブＣを押し潰すフィンガ
ー１が次々に送り出し方向にあるフィンガーに移ること
により波状な送液を行なえるように成っている。しかし
て、フィンガー１の個数は少なくとも３個必要であり、
円滑な送液をするには多数必要であり、これに伴ってカ
ム３及びコイルばね５もそれぞれ同数必要であり。

従って部品点数及び組立工数が多く、これらの部品の収
納及び組立作業のためのスペースが必要なため、ポンプ
装置及び注入装置の小型化が困難であった。また、フィ
ンガ一式ポンプ装置のカム軸−回転当りの送液量の調整
はその構造のため本質的には不可能であり、多数のフィ
ンガーとフィンガーガイドの摩擦による消費電力の損失
も、限られた電力を消費する携帯目的の注入装置として
は無視できないものである。

この発明は５上述した点に鑑み案出したものであり、フ
ィンガーガイドを始めとする部品点数及び組立工数が大
幅に減少して軽量小形化し耐久性に優れたフィンガ一式
ポンプ装置を用いた薬液注入装置を提供することを目的
としている。

この目的は、この発明によれば、蓋と、モーター等の回
転駆動手段で駆動されるカムの作用により所定順序に該
蓋側へ変位する３個以上のフィンガーとからなり、該蓋
と該フィンガーとの隙間に薬液の送り出しチューブを置
き、該送り出しチューブを該フィンガーで押し潰して薬
液注入を行うフィンガ一式ポンプ装置を有する薬液注入
装置において、上記３個以上のフィンガーは、該送り出
しチューブを実質的に１点で押し潰す弁機能を有するサ
イドフィンガーを両側に、及び送り出しチューブを所要
長さにわたり押し潰すポンプ機能を有する１又は２以上
のセンターフィンガーを内側にして並列に配し、かつ各
フィンガーの同じ側の一端を支持部材で片持ち支持して
成り、上記カムはフィンガーに対する数のそれぞれ所要
形状のカムをフィンガー列方向に一軸一体に形成したこ
とを特徴とする薬液注入装置によって達成される。すな
わち、フィンガーポンプ装置のサイドフィンガーを薄幅
にして弁機能を持たせるとともにセンターを広幅にして
ポンプ機能を持たせ、またフィンガーを支持部材で片持
ち支持し、さらにカムを一軸一体に形成したととにより
達成される。

またこの発明は、小型化及び動力負荷の軽減が達成でき
、フィンガ一式ポンプ装置のフィンカー、カム、　支持
枠、モーターベース等の部品精度、組立精度が−・層高
くなシ、ボンゾ囲能に耐久力等の高信頼性を有し、製作
コストを低減でき、あるいは送液量の調整ができるとい
う種々の技術的課題が達成できる薬液注入装置を提供す
ることを副次的目的としている。

この副次的目的は、この発明によれば、フィンガ一式ポ
ンプ装置のフィンガーと支持部材を可撓性の有るプラス
チック材料で一体形状に成形もしくは削り出し形成し、
フィンガーの片持ち支持端部の蓋−カム方向の肉厚を薄
くして板ばね部とした改良、或−はフィンガーと支持部
材をポリエチレン、ポリプロピレン等の結晶性プラスチ
ック材料で一体形状に成形もしくは削り出し形成し、フ
ィンガーの片持ち支持端部の蓋・カム方向の肉厚をフィ
ンガー列方向の実質−線で極薄くして折曲部とした改良
、或いはフィンガーを板ばね部となる金属板により支持
部材に連結した改良を施したフィンガ一式ポンプ装置を
有する薬液注入装置によりおおむね達成され、これを基
礎としてさらに以下の種々の改良を重ねること、具体的
には、フィンガ一式ポンプ装置のフィンガー、蓋及びカ
ムを取付けるための支持部材を並列に配されたフィンガ
ーと略同−面上にフィンガーを取囲む枠形状に備えて支
持枠とし、この支持枠のサイドフィンガーの列方向両外
方にくる砕片部の蓋と対向する面のそれぞれに送り出し
チューブを安定収容するスリットをフィンガー列方向に
縦列となるように備えた改良、或いは蓋のフィンガ一対
向面に、センターフィンガーに対応して可撓性の有る薄
板より成る隙間調整板を密着して設け、この隙間調整板
の送り出しチューブと当る位置を逃げて一端側を蓋に固
定し、さらにこの隙間調整板の他端側の送り出しチ；１
−ブと当る位置を蓋側より押圧し得る調整用ねじを蓋に
螺設した改良、或いはモーター等の回転手段を取付ける
だめの設置プレートを支持枠と一体に形成し、それらの
連結部に設置プレートを支持枠に対し可撓性を持たせ得
るスリットを設けた改良、或いは、−軸一体に形成され
たカムの軸端方向のカムの最大半径よりも該カムに隣接
する軸中央方向のカムの最小半径を大きくした改良を施
したフィンガ一式ポンプ装置を有する薬液注入装置によ
り様々に達成される。。

（４）　　この発明を実施するための最良の形態（４−
１）構成 第２図、第３図及び第４図はインシュリン注入装置とし
て好適に使用し得る小形携帯形薬液注入装置を示す。こ
の薬液注入装置は、ケース本体８内にポンプ装置９とポ
ンプ制御器１０と電池１１などを備え、さらに使い捨て
の薬液容器１２を収容して蓋ケース１３で密閉できる構
成であり、電源を投入すれば、電池１１の出力でポンプ
制御器１０により一定時間毎に異なったメモリー指令を
受けてポンプ装置９が送り出しチューブ１４の押し潰し
を反復し薬液容器１２内の薬液を患者の体内に挿入され
たカテーテルに向って送液するように成っている。

この発明の対象はポンプ装置９を用いた薬液注入装置で
あり、ポンプ装置の制御手段は電源スィッチの入・切か
らマイコンを用いた自動制御まで公知の手段であれば適
宜用いることができる。

以下、ポンプ装置９について説明すると、ポンプ装置９
は図示のようにポンプ制御器１゜と−諸にケースに収め
るのが好ましいが、各別のケースに収めても良い。また
、ポンプ装置９は関い捨ての薬液容器１２を収容し得る
ように成っていなくても良く、送り出しチューブ１４を
挾んで押し潰せるように成っていれば良い。

ポンプ装置９はモーター等の回転駆動手段１５を含んで
いなければならない。そして、図示のように薬液容器１
２の送り出しチューブ１４を回転駆動手段１５により駆
動されるカム１６の作用でペリスタルテインクに動くフ
ィンガー１７　、１８　、１．９と蓋側との間に置き、
該送り出しチューブ１４をフィンガーで押し潰し送液し
得る構成であれば良い。上記３個のフィンガー１７　、
１８　、１．９は並列に配し両側のサイドフィンガー１
７　、１．９は薄幅に形成することにより送シ出しチュ
ーブ１４を実質的に１点で押−し潰したことによりチュ
ーブを完全に押し潰すに必要な力は少なくなシ、それだ
け駆動系の負担を軽減することができる。内側のセンタ
ーフィンガー１８は広幅に形成することにより送り出し
チューブ１４を所要長さにわたり押し潰すポンプ機能を
持たせである。これは、最小本数のフィンガーでも有効
なペリスタルテイツク送液機能を持たせ、部品点数及び
組立工数を大幅に削除するためである。フィンガー１７
゜１８　、１９を取囲み箱形な支持枠２１を備え、これ
にフィンガー１７　、１８　、１９、蓋側及びカム１６
を取付けである。支持枠２１は第５図ないし第１３図に
示すようにフィンガー側２１　ａとカムの下側２１　ｂ
の２ツ割に形成し、カム１６の両側をベアリング２２　
、２３を介して挾持している。これは、ベアリングを用
いて駆動系のパワーロスを防ぐたｌめである。また、−
軸一体に形成されたカム１６は第３図に示されるように
軸端方向のカム１６　ａ　、　１６　ｃの最大半径より
も核カムに隣接する軸中央方向のカム１．６　ｂの最小
半径が大きい。この形状にすることにより組立誤差をな
くすため一体成型しても軸長手方向に金型を抜くことが
できるのでカム表面にパリ等の不連続面が生ぜずパワー
ロスがない。そして、第６図、第７図及び第８図で示す
ように、フィンガー側の支持枠（上）２１ａとフィー“
ンガー１７　、１８　、１９は一体に形成し、フィンガ
ー　１７　、１８　、１９のそれぞれの片持ち支持端部
の蓋・カム方向の肉厚を薄くして板ばね部２４としであ
る。これは５部品点数を減らし成形機で一体成形するこ
とにより部品精度・組立精度・生産性を高めたものであ
り、−！たフィンガーをフリーにしてフィンガーガイド
との摩擦によるパワーロスを零にするためである。

サイドフィンガー１７　、１９の列方向側外方にくる枠
片部の蓋と対向する面のそれぞれにスリン）　２５　、
２６を縦列に設け、またケース本体８のポンプ装置９側
の一端上面にスリット２７を設けである。これは、スリ
ン）２５，２６．２７に使い捨ての薬液容器１２の送り
出しチューブ１４を一直線上に落し込んで安定させ得る
ためである。蓋側は第２図及び第４図に示すように一端
を支持枠（上）２１ａのフィンガー先端側の一側にビン
軸間により枢着し他端に蓋開閉用ねじ四を取付けてあり
、このねじ四を支持枠（上）２１ａのフィンガー付根側
の一側に切ったねじ孔３０に螺合することにより扉式に
開閉し得るように成っている。蓋２０のフィンガ一対向
面には金属製もしくはプラスチック製の可撓性の有る薄
板より成る隙間調整板３１をセンターフィンガー１８に
対応して密着させ。

かつこの隙間調整板３１の送り出しチューブ１４と当る
位置に逃げた一端においてビス３２もしくは接着剤等に
よシ蓋側に固定しである。そして、蓋側には隙間調整板
３１の他端側の送り出しチューブ１４と当る位置に蓋側
より押圧し得る調整用ねじ３：３を螺設しである。これ
は、調整用ねじ３３の調整により隙間調整を行なって送
り出しチューブ１４の押し潰し寸法を調整できるように
し、ひいては流量調整を行なえるようにするためである
。その場合、好ましい調整は送り出しチューブ１４を完
全には押し潰さないようにすることである。これは、送
り出しチューブ１４の円滑な復元機能を永く保つために
有効である。また、蓋側のフィンガ一対向面のサイドフ
ィンガー１７　、１８　、１９　ト対応しかつ送り出し
チューブ１４と当る位置にはゴム板片３４．３５を取付
けである。これも、サイドフィンガー１７　、１９によ
る送り出しチューブ】４の完全な押し潰しの繰返しに対
し、送り出しチューブ１４の切損を防ぐ円滑な復元を永
く保つためである。チューブの肉厚のバラツキによって
チューブを完全に押し潰せなくなることのないようにゴ
ム板片とサイドフィンガーの隙間は標準のチューブ肉厚
の２倍よりもかなり小さくし、その分、ゴム板がへこむ
ように成っている。チューブの肉厚が薄くなるとゴム板
のへこむ量は少くなる。カム１６はサイドフィンガー１
７　、１９にそれぞれ摺接するカム１６　ａ　、”１６
　ｂとセンターフィン−ｉ　−１８Ｋ　摺接するカム１
６　ｃ及び回転数を検出するため円周等配置にスリット
を明けた回転数検出板１６ｄを一軸一体に形成しである
。これは、部品点数及び組立工数を低減し成形により量
産性・組立精度を高めるためである。カム１６ａ、１６
ｂ。

１６　ｃはそれぞれ異なったカム曲線とｈる偏心円等の
所要形状に形成しである。力ｊ：１６　ｃの最小半径は
カム１６ａ、１６ｂの最大半径より大きくしであるので
カム軸方向に金型を抜くことができ、カム面にパリ等を
生じないで一体成形ができ、駆動時のパワーロスも少な
い。

これらカム曲線の相関関係は第１４図又は第１５図に示
すチューブ押し潰し工程のようにフィンガー１７　、１
．８　、１９をペリスタルテイックに変位させるように
成っている。カム１６とフィンガー１７　、１８　、１
９と支持体２１はポリアセタール。

ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン。

フッ素系樹脂等の耐摩耗性の高いプラスチック材料より
成形しである。これは、カム１６とフィンガー１７　、
１８　、１９の摺接による摩耗を防止してボンノ゛機能
の耐久性を確保するためである。フィンガー１７　、　
ｉ８　、１９は隙間を小さく並列にしである。これは、
ポンプ装置の小形化を図るためと隙間を開けないことに
より有効なポンプ機能を保っためである。各フィンガー
の付根を薄肉にした板ばね部２４は断面矩形としてあり
、また支持枠（下）２１ｂにはフィンガー２７　、１８
　、１９の両（ｆｌｉｔ及び間に入り込むフィンガーガ
イド３６　、３７　、３８　、３９を設けである。これ
は、フィンガー１７　、１８　、１９がカム１６　ａ　
、　１６　ｂ　、　１６　ｃによりそれぞれ曲って撓み
フィンガー同士が干渉しないようにするためである。

本発明のフィンガーガイドは従来型に用いられていたガ
イドとは異なり、通常はフィンガーに接し人いためフィ
ンガーの駆動時のガイドとの摩擦によるパワーロスがな
く、電池を用いるときは有利である。

回転駆動手段１５は減速機伺小形コアレスモーターを使
用し、これを上下に分割した設置プレート（上、下）４
０でクランプしである。

これは組立を容易にするためである。そして。

設置プレート（上）４０ａは支持枠（上）２１ａと一体
に形成し、設置プレート（下）４０ｂは支持枠（下）２
１ｂと一体に形成しである。これは部品点数を少なくす
るとともに成形機で成形することにより高精度で均一な
両凸製作を可能にし１組立工数を低減し、組立精度を高
く保つためである。さらに、設置プレート（上）４０ａ
と支持枠（上）２１ａの連結部及び設置プレート（下）
４０ｂと支持枠（下）２１ｂの連結部に長いスリン）　
４１　、４２を入れである。

これはコアレスモーター１５と設置プレート４０とのゆ
るみや喰違いを吸収して円滑なモーター駆動を実現する
ためである。コアレスモーター１５の出力軸１５　ａは
カム１６に明けた軸孔に嵌入し、ピン４３を打込んで連
結しである。カム１６に備えた回転数検出板１６　ｄの
スリットの両側に対峠して発光器４４と受光器４５を設
けである。これはポンプ制御器１０にカム１６の回転数
をフィードバックするためである。

ポンプ装置９をケース本体８内に組付けるには、支持枠
（下）２】ｂに両端にベアリング２２　、２３を被嵌し
たカム１６を嵌めるとともにモーター１５の出力軸１５
　ａの首部を設置プレート（下）４０ｂに乗せ、カム１
６の軸孔１６　ｅに出力軸１５　ａを嵌入してビン４：
３を打込み、カム１６とモーター１５の連結を図り、し
かる後、支持枠（上）２】ａを支持枠（−１’　）　２
１　ｂに載せ、ビス４９で支持枠（上、下）　２１　ａ
　、　２１　ｂを連結し、１だビス拐で設置プレート４
０ａを抑え付け、ケース本体８の底面に設けた台座８ａ
、８ｂ８ｃに支持枠２１を載置［〜てビオ勤止める。続
いて、隙間調整板３１、調整用ねじ３３、蓋開閉用ねじ
四、ゴム板片３４　、３５を予め取付けた蓋側をピン軸
路により支持枠（上）　２１　ａに枢着すれば良い。こ
の組立においては、どの発明によれば、カム１６とフィ
ンガー１７　、１８　、１９の調整は不要である。

（４−２）作用 この発明の薬液注入装置との関連においてポンプ装置９
の作用を説明する。使用に当り、使い捨ての薬液容器１
２をケース内に収容し、蓋側を開いて送り出しチューブ
１４をスリット２５　、２６　、２７に通してフィンガ
ー１７　、１８　、１９の上に載せ無題を閉じ、蓋ケー
ス１３を密閉する。

しかる後、電源をオンすると、電池の出力でポンプ制御
器１０が作動する。ポンプ制御器１０にはメモリーとメ
モリーを呼び出すクロックとメモリー内容に応じてモー
ターを所要回転させるモーター駆動回路があり、クロッ
クが常時作動して単位時間例えば１分置きに対応する時
間的経過によって指定されたメモリーを呼び出し、する
とメモリーは予め患者の食事、歩行、就寝を考慮して１
分当りの薬液注入量をプログラムされているのでクロッ
クの呼−び出しにより所定の信号を発信し、これをモー
ター駆動回路がモーター回転数として換算してポンプ装
置９のモーター１５を回転駆動する電気出力を１分毎に
出力する。本例では１５分毎にメモリーの指定を変更す
るように成っている。以後、ポンプ装Ｒ９が作動して送
り出しチューブ１４の押１〜潰しを反復し薬液容器１２
内の薬液を患者の体内に挿入されたカテーテルに向って
送液するものである。

ポンプ装置９の作動を詳述すれば、モーター１５が回転
すると、減速機の働きによりカム１６がきわめて低速回
転し、カッ−１６ａ、１６ｂ。

１６　ｃによってフィンガー１７　、１８　、１９は第
１４図または第１５図で示すようにベリスタルテイック
に動いて送り出（−チューブ１４を蓋側との間に押し潰
しを反復し、センターフィンガー１８の１回宛の押し潰
しによりその押し潰されたチューブ内容積の薬液を送液
できる。

（５）　　変形例 この発明のフィンガ一式ポンプ装置を用いた薬液注入装
置は、上述した実施例に′限定されるものでなく、きわ
めて広範な技術的範囲において解決すべき課題を達成し
ているものであり、その範囲を明確にするため以下に本
発明に用いられるフィンガ一式ポンプ装置の変形例を箇
条書きする。

（ａ）　　回転、駆動手段１５は、モーターに限定され
ない。手巻式時計のような駆動手段を用いても良い。ポ
ンプ装置９をインシュリン注入装置として採用する場合
には注入量がきわめて少ないのでモーターによる′とき
は減速機が必要となる。

（ｂ）　　センターフィンガー１８は１個に限定される
ものでない。センターフィンガー１８は適宜なモータ−
１５０回転速度と回転数と送液量に応じて所要幅に決定
されるが、かなり大きな幅とする場合には２個ないし３
個以上に分割して設け、これに応じてカム１５の円板カ
ムも増やし、フィンガーをベリスタルティックに動作さ
せるのが好ましい。

（ｃ）　　蓋側はワンタッチで扉式に開くものに限定さ
れず、４ケ所をビスで締付固定するものであっても良い
。

（（１）　　センターフィンガー１８は１個でなく２個
以上設けても良い。そのようにした場合、カムも１個多
くする必要がある。そして、例えばフィンガーを５個と
すればその動かす順序は第１６図に示すフィンガ一工程
図のようになるようにフィンガーとカムとの相関関係を
決める必要がある。

（ｅ）フィンガー１７　’＋　１８　、１９と支持枠２
１とをプラスチック材料で一体成形せず、第１７図に示
すようにプラスチック製のフィンガーを板ばね部となる
金属板４９によりプラスチック製の支持枠２１に連結し
ても良い。このようにした場合、前者に比べ部品点数及
び組立工数が多くなるがそれでも従来よシ削減でき加え
て前者に比し支持枠等を製造するための金型の製作が簡
素な構造にできる。

（ｆ）　　支持枠２１に送り出しチューブ１４を安定収
容するスリット２．５　、２６は必要でない。例えば、
図示例の如くケース８内に薬液容器１２等と一諸に収容
する場合、ケース８に設けたスリン）２７で送り出しチ
ューブ−１４が安定すれば心安ないし、あるいはケース
８内に支持枠２１とは別部材に係止具等を設けることで
代えても良いし、ポンプ装置９のみかケース内に収容さ
れる構造ではケースの両端に設けても良い。

０）　フィンガーと支持枠を一体成形するのでなく一体
に削り出し形成しても良い。

（１１）　　モーターを設置する設置プレート４０を支
持枠２１と別個に設けても良い。

（Ｉ　　カム１６に回転数検出板１６　ｄを別部材で形
成・組立てても良い。

（ｊ）　　フィンガーと支持部材とをポリエチレン。

ポリプロピレン等の結晶性プラスチック材料で一体形状
に成形もしくは削り出し形成し、フィンガーの片持ち支
持端部の蓋・カム方向の肉厚を極薄くして折曲部２４　
ａとしても良い。カムの作用で折曲部を支点としてフィ
ンガーを動かすことにより板ばね部を曲げるよりもパワ
ーロスが更に少なく、また結晶性プラスチックは一定方
向への応力が加わることにより高分子結晶格子の配列が
整うので使用すればする程強度を増し耐久性に富みねじ
れにも強い等の利点がある。

（６）　　効果 以上説明してきたように、この発明の薬液注入装置は、
３個以上のフィンガーと蓋との間に送り出しチューブを
挾み押し潰して薬液注入を行うポンプ装置において、両
側の薄幅なサイドフィンガーと内側の１又は２以上の広
幅なセンターフィンガーとを板ばね部で片持ち支持して
一軸一体なカムでフィンガーをペリスタルアティックに
動かすように構成したフィンガ一式ポンプ装置を用いて
いる。

したがって、従来のポンプ装置を用いた薬液注入装置に
比して部品点数、及び組立工数が大幅に削減され、また
ポンプ装置のフィンガーガイド等を不用とＬまたので摩
擦部分が少なく耐久性に富む一方消費電力の削減が容易
となるという所期の目的を達成できる。

またこの発明の実施態様として、支持枠をフィンガーを
取囲む形状に備えて支持枠を上下２つ割に形成した場合
にはカムの組立が大変し易くなり、フィンガーと支持枠
を一体成形し、フィンガーの付根を薄肉にして板ばね部
とした場合には、部品点数が最も少なくなり金型製作が
高いも部品精度及び組立梢妾がきわめて高く均一な品質
で量産ができるようになり、フィンガーを金属板により
支持枠に連結もしくはピンで揺動するフィンガーにした
場合には、フィンガーと支持枠のそれぞれの製作金型が
簡素になり、蓋の内面に隙間調整板を添着してねじで撓
ませてセンターフィンガーとの隙間を調整可能とすれば
、送液量の調整が簡単にでき、モーター等の回転駆動手
段を取付けるための設置プレートを支持枠と一体に形成
し、かつ連結部にスリットを入れた場合には部品点数が
一層少なくなり組立もきわめて簡単になる。

本発明に示すように、ポンプ装置の主要部品をできるだ
け一体成形することにより、従来の構成のポンプ装誼ヲ
そのまま小型化した場合の技術的な困難性、具体的には
、部品点数が多くなると、嵌め合せ寸法の誤差、組立て
誤差が累積してポンプの構造精度がポンプ装置を組込ん
だ薬液注入装置の精度として決　一定されてしまうとい
う問題点に対し、ポンプ装置の組立て及び嵌め合せ寸法
の誤差を解消し、小型化に伴なう相対的な誤差比率を小
さくして必要とするポンプ精度を確保することにより注
入精度の高い薬液注入装置を得るという優れた効果を加
乗的に有する。更に、本発明の薬液注入装置は、ポンプ
装置の摩擦部分の削減により、耐久性に優れると共に消
費電力を削減でき電池を用いた携帯目的の場合に特に有
利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフィンガ一式小形薬液注入用ポンプ装置
の要部断面図である。第２図ないし第１５図はこの発明
の実施例にかかるフィンガ一式小形薬液注入用ポンプ装
置を使用している小形携帯形薬液注入装置である。そし
て、第２図は蓋ケースを取外して内部構造が見えるよう
にした全体斜視図、第３図はケースの長手方向断面図、
第４図は第３図におけるｖ−Ｖ断面図、第５図は支持枠
の分割状態を示す断面図、第６図は支持枠（上）の平面
図、第７図、゛第８図かび第９図はそれぞれ第６図にお
ける■−■断面図、ｘｍ　−ｘ、ｍ断面図及びＩＸ−Ｉ
Ｘ断面図、第１０図は支持枠（下）の底面図、第１１図
、第１２、図及び第１３図はそれぞれ第９図におけるＸ
［−Ｘ［断面図、■−■断面図及びＸＩ−、ＸＩ断面図
、第１４図及び第１５図はフィンガーを３個としてペリ
スタルテックに動かす順序を説明するためのそれぞれ異
なったフィンガー動作工程図、第１６図はこの発明の変
形例にかかり、フィンガーを５個とした場合のフィンガ
ー動作工程図、第１７図はこの発明の変形例にかかり、
板ばね部を金属板としてフィンガーを支持枠に片持ち支
持した状態を示す平面図、第１８図はこの発明の変形例
にかかり極薄折曲部でフィンガーを支持枠に片持ち支持
した状態を示す断面図である。 ９・・・ポンプ装置（全体）、１２・・・薬液容器、１
４・・・送り出しチューブ、１５・・・回転駆動手段、
１６・・・カム、１６　ａ　、　１６　ｂ　、　１６　
ｃ−円板カム、１７　、１９−・・サイドフィンガー、
１８・・・センターフィンガー、２０・・・蓋、２１・
・・支持枠、２１　ａ・・・支持枠（」二）、２１ｂ・
・・支持枠（下）、２４・・板ばね部、５，２６・・・
スリット、３１・・・隙間調整板、３３・・・調整用ね
し、４０・・設置プレート、４０　ａ−設置プレート（
上）、４０ｂ・・・設置プレート（下）　、　４］、　
、　４２・・・スリンｌ−，＃・金属板。 特許出願人　チル七株式会社 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　蓋と、モーター等の回転駆動手段で駆動されるカム
   の作用により所定順序に該蓋側へ変　−位する３個以上
   のフィンガーとからなり、該蓋と該フィンガーとの隙間
   に薬液の送り出しチューブを置き、該送り出しチューブ
   を該フィンガーで押し潰して薬液注入を行うフィンガ一
   式ポンプ装置を有する薬液注入装置において、 上記３個以上のフィンガーは、該送り出しチューブを実
   質的に１点で押し潰す弁機能を有するサイドフィンガー
   を両側に、及び送り出しチューブを所要長さにわたり押
   し潰すポンプ機能を有するｌ又は２以上のセン′ターフ
   ィンガーを内側にして並列に配し、かつ各フィンガーの
   同じ側の一端を支持部材で片持ち支持して成り、上記カ
   ムはフィンガーに対スる数のそれぞれ所要形状のカムを
   フィンガー列方向に一軸一体に形成したことを特徴とす
   る薬液注入装置。 ２、　フィンガーと支持部材を可撓性の有るプラスチッ
   ク材料で一体形状に成形もしくは削り出し形成し、フィ
   ンガーの片持ち支持端部の蓋・カム方向の肉厚を薄くし
   て板ばね部としたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の薬液注入装置。 ６　フィンガーと支持部材を結晶性プラスチック材料で
   一体形状に成形もしくは削り出し形成し、フィンガーの
   片持ち支持端部の蓋・カム方向の肉厚をフィンガー列方
   向の実質１線で極〈薄くして折曲部としたことを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の薬液注入装置。 ４、　フィンガーを板ばね部となる金属板により支持部
   材に連結したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の薬液注入装置。 ５　フィンガー、蓋及びカムを取付けるための支持部材
   を並列に配されたフィンガーと略同−面上にフィンガー
   を取囲む枠形状に備えて支持枠とし、この支持枠のサイ
   ドフィンガーの列方向両外方にくる枠片部の蓋と対向す
   る而のそれぞれに送り出しチューブを安定収容するスリ
   ットをフィンガー列方向に縦列となるように備えたこと
   を特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項、第３項及
   び第４項のいずれか−に記載の薬液注入装置。 ６、　蓋のフィンガ一対向面に、センターフィンガーに
   対応して可撓性の有る薄板より成る隙間調整板を密着し
   て設け、この隙間調整板の送り出しチューブと当る位置
   に逃げて一端側を蓋に固定し、さらにこの隙間調整板の
   他端側の送り出しチューブと当る位置を蓋側より押圧し
   得る調整用ねじを蓋に螺設したことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項、第２項、第３項、第４項及び第５項の
   いずれか二に記載の薬液注入装置。 ７　モーター等の回転駆動手段を取付けるための設置プ
   レートを支持枠と一体に形成し、それらの連結部に設置
   プレートを支持枠に対し可撓性を持たせ得るスリットを
   設けたことを特徴とする特許請求の範囲第５項記載の薬
   液注入装置。 ８−軸一体に形成されたカムは、軸端方向のカムの最大
   半径よりも該カムに隣接する軸中央方向のカムの最小半
   径が大きいことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の薬液注入装置。