JPS5870A - 熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、放熱フィンと冷却パイプとを備え、室内を冷
却すると同時に除湿する空気駒和機用の熱交換器に係り
、特に冷房性能の向上を図るのに好適な熱交換器に関す
る。

一般に冷房機の冷却器としては、アルンニウム製の放熱
フィンと銅製の冷却パイプとから構成されるものが知ら
れているが、その冷却性能を向上させるためには、熱交
換器の外表面に付着したドレン水（室内空気からの除湿
水）が迅速に自然落下して常に伝熱面と室内壁気とが直
接接触するとともに、伝熱面に付着したドレン水滴によ
り通風が妨害されて送Ｘｉが減少することのないようｔ
ですることが重要である。

ところで、アルミフィン付チューブ熱交換器を製造する
場合には第１図に示すようにまずインゴットを圧砥して
板状とし、ついでこの板材にプレス等の加工を施してフ
ィンを成形し、その後このフィンに冷却パイプを挿入し
て熱交換器を組立て、最後にフィンと７ンイブとをロー
付して製品を完成させるという製造工程を採っている。

モして前記圧延工程および成形工程においては、素材表
面にマシンオイルを塗布するのが通例である。このため
フィン表面は、マシンオイルの付着により水に対して発
水性を有することになる。

一方、ルームエアコン等の室内空気冷却器として用いら
れるこの櫨の熱交換器は、コンパクト化の市場ニーズに
合わせてフィンピッチ、すなわち隣接するフィン間の間
隙を通常１　、５ｒｎｍ　　程度に設定している。この
ため熱交換器の伝熱面、特にフィン表面が発水性を有し
ている場合には、その表面に発生したドレン水がフィン
間でブリッジ状となって自然落下しにくくなり、ために
伝熱特性、通風特性が著しく悪化して冷房能力が低下す
るという欠点がある。

そこで従来は、希薄リン酸水溶液にて熱交換器を洗浄す
るとともにベーマイト皮膜処理を施す等の方法により前
記欠点を解決する方法を採っている。

しかしながらこの種の方法は、水槽処理のため連続処理
が峻しいパップ式となり、また処理時間が５〜ｌＯ分と
長いため水槽を大きくしないと大量生産できず、さらに
化学処理のため管理が容易でない等の難点がある。

本発明はかかる従来の問題点を解決するためになされた
もので、その目的とするところは、少なくともフィン表
面を親水性状として冷房能力を向上させることができる
とともに、加工が容易で連続処理が１ｊ能な熱交換器を
提供するにある。

本発明は破水性を確保する手段として少なくとも放熱フ
ィンを、高温加熱処理して表面のオイルを蒸発焼成させ
た材料で形成するようにしたものである。

以下本発明を第２図および第３図に示す一実施例に基づ
いて説明する。

図において１は銅製のＵ字形冷却パイプであり、この冷
却ノ４イブｌには、１．５〜１．７ｍｍ程度のピッチで
アルミニウム板製の多数の放熱フィン２が取付けられ、
これら冷却パイプ１と放熱フィシへは冷却バイブｌを拡
管することにより相互に固着されている。そしてこれら
冷却ノ量イブ１の他端部にはＵ曲管３ｔｌ−ロー付した
後これを高温加熱処理して表面のオイルを蒸発焼成させ
て形成されている。しかして熱交換器の表面は親水性状
となり、付着したドレン水は落下し易くなる。

ところで、放熱フィン２の製造に当っては、第１図に示
す従来の工程と同様まずインデノ）ｔ−圧延して板状と
し、次いでこの板材をプレス成形して形成される。そし
て圧延および成形の各工程においては素材表面にマシン
オイルが塗布される。

ここで、一般的なマシンオイルは、第４図に示すような
蒸留特性を有しており、５５０°Ｃ（蒸発点）ではその
全量が蒸発してしまう。そして放熱フィン２表面に付着
したマシンオイルが完全に蒸発してしまえばフィン２の
表面は親水性状となる。

したがって、熱交換器を加熱処理する場合の温度は５５
０℃である。　ところが、放熱フィン２の素材としての
アルミニウムの再結晶温度は３５０°Ｃであり、また冷
却／やイブ１の素材としての脱酸餉の酸化は４００°Ｃ
以上で表面内部に浸透する。したがって熱交換器の前記
加熱処理温度は３５０°Ｃ以下であることが好ましい。

そこで本実施例では、アルミニウムの圧延、５５ｆ、形
工程に１・いて用いられるマシンオイルとして蒸発点が
３５０°Ｃ程度の低蒸発点オイルを用いるようにしてい
る。これにより加熱処理温度を３５０°Ｃ程度と低温に
することができる。なおこの加熱処理は、熱交換器表面
がその温度に達するに要する時間でよく、通常３０朴〜
１分程度で充分である。そしてこの加熱処理は空気中加
熱でよく、したがって連続炉でよいため設備上の利点が
多い。

なお、３５０ｖ以上で長時間加熱処理する場合には、Ｎ
３等の非酸化性雰囲気中でしかも冷却パイプ１内にもＮ
、轡のがスを導入して行ない、酸化を防止するようにす
ることが好ましい。もつとも処理時間が短かい場合には
空気中加熱でも不都合はない。

次に作用について説明する。

熱交換器の製造に際しては、まずアルミニウムのインゴ
ットを圧延して板材とし、これをプレス成形して放熱フ
ィン２を製作する。この際、圧延および成形の各工程に
おいては、従来と同様マシンオイルを素材に塗布するが
、従来と異なりマシンオイルとして蒸発点が３５０ｖ程
度の低蒸発点オイルを用いる。

次いで、この放熱フィン２の孔部にＵ字形の冷却・ダイ
ブ１を挿入して熱交換器の組立てを行ない、その後Ｕ字
形の冷却バイブｌの他端をＵ曲管３でロー付して熱交換
器を完成させる。

次いで、この熱交換器を、連続炉にて３０秒〜１分間、
３５０υ程東で空中加熱し、伝熱面表面のオイルを蒸発
焼成させる。これにより伝熱面は親水性状となり、伝熱
面に付着したドレン水が自然落下し易くなり、したがっ
て伝熱特性および通風特性が大幅に向上して冷房能力が
向上するとともに、通風特性がよくなることから送風騒
音も低減する。なおこの際、加熱処理は連続炉にて行な
うことができるため、大量生産が可能であるとともに、
峡備費およびスペース上有利である。また冷却バイブ１
ｔ−も加熱処理する場合について説明したが、特に親水
性が問題となるのは放熱フィン２の表面である。したが
って少なくとも放熱フィン２を加熱処理すれば所期の目
的は達成できる。

以上本発明を好適な実施例に基づいて説明したが、本発
明は少なくとも放熱フィンを、高温加熱処理して表面の
オイルを蒸発焼成させた材料で形成したので、フィンピ
ッチが小さくてもフィン表能力を大幅に向上させること
ができる。またフィンの表面処理は加熱処理であるので
連続処理が可能となり、大量生産ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の熱交換器の製造工程を示す概略図、第２
図は本発明の一実施例を示す斜視図、第３図は第２図の
正面図、第４図は一般的なオイルの蒸留特性を示すグラ
フである。 １・・・冷却ノ母イブ、２・・・放熱フィン。 出願人代理人　　猪　股　　　　清

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放熱フィンと冷却ノｆイブとを有する熱交換器において
   、少なくとも紡記放熱フィン全、高温加熱処理して表面
   のオイルを蒸発焼成させた材料で形成したことを特徴と
   する熱交換器。