JPS586892Y2 - ロ−タリ−バ−スクリ−ン除塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は汚水または汚泥中に混入された塵芥を除去する
除塵装置に関する。

例えば汚泥中に混入された粗大ゴミによりポンプおよび
配管の閉塞が頻発し、汚泥処理装置の性能発揮は妨げら
れていた。

従来はカッター付ポンプ等により粗大ゴミを強制的に細
断し、ポンプ圧送していたが、この場合カッターの摩耗
が激しく、その修復に多大の時間と労力を必要とすると
ともに高価についたり、あるいは繊維質等の長大物は細
断されずに圧送され、ポンプおよび配管の閉塞原因とな
っていた。

さらに多量の駆動力を必要とし、騒音源ともなっていた
。

本考案は半円筒状構造のバースクリーンを用い、これに
堆積した塵芥をレーキでロータリ一式に掻き上げる簡単
な構造とし、掻き上げられた塵芥の前記レーキからの掻
き落しはレーキの回転に連動して揺動するワイパーによ
り簡単に行なえるロータリーバースクリーン除塵装置を
提供するものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第３図において、１は水槽本体で、内部に半円
筒状構造の周面バースクリーン２がその軸心方向が水平
になるように配設され、この半円筒状構造の周面バース
クリーン２の軸心方向両端部にほぼ半円状構造の側面バ
ースクリーン３，４が設けられ、外部から供給される汚
泥は流入管５を通して前記バースクリーン２，３．４で
囲まれて形成されたスクリーン室６内に導入される。

前記バースクリーン２，３．４はそれぞれ板体７をスペ
ーサー８で適当間隔あけて多数並設して構成されている
。

前記半円筒状構造の周面バースクリーン２の軸心位置に
レーキシャフト９が水槽本体１上に設けられた軸受１０
，１０を介して架設され、該レーキシャフト９の２個所
に取付けられたレーキボス１１．１１に固定されたレー
キアーム１２．１２の先端に塵芥掻き上げ用のレーキプ
レート１３が設けられている。

レーキプレート１３の先端部はくし歯状に構成され、周
面バースクリーンの各板体７間に挿入されて上面に堆積
した塵芥を掻き上げ可能であり、レーキシャフト９の回
転により周面バースクリーン２の上面に沿って第３図の
矢印イ方向に摺動回転する。

レーキシャフト９の一方の端部にスプロケット１４が固
定され、駆動装置１５に連結された変速機１６に取付け
られたスプロケット１７に連動連結されている。

レーキプレート１３は駆動装置１５により変速機１６を
介して回転せしめられるので、その回転速度は可変速で
あり、これにより処理能力を変えられる。

１８は水槽本体１の上部に設置された門型架台１９上に
設けられた軸受２０．２０を介してレーキシャフト９に
平行に架設されたワイパーシャフトであり、該ワイパー
シャフト１８の２個所に取付けられたワイパーボス２１
，２１にワイパーアーム２２，２２が固定されて斜め下
方に延び、その下端にレーキプレート１３で掻き上げら
れた塵芥を該レーキプレート１３から掻き落すためのワ
イパープレート２３が固定されている。

一方前記ワイパーボス２１から横方向にストッパー２４
が延出され、前記ワイパーアーム２２が自重で゛ワイパ
ーシャフト１８を中心に第３図の矢印口方向に回転しよ
うとして前記ストッパー２４が架台１９に設けられた調
節ねじ２５の先端に接当した時に前記ワイパーアーム２
２は位置決めされる。

その時のワイパーアーム２２の姿勢は、レーキプレート
１３の掻き上げ経路の終端近傍位置においてワイパープ
レート２３の先端がレーキプレート１３の移動軌跡内に
位置し、かつ該先端が回転して来たレーキプレート１３
の基部に斜め後方から接当するような傾斜姿勢になる。

この時ワイパープレート２３先端のレーキプレート１３
に対する接当位置が最適位置になるように調節ねじ２５
による調整が可能である。

次に回転して来たレーキプレート１３がワイパープレー
ト２３に接当すると、ワイパープレート２３はもち上げ
られ、ワイパーシャフト１８を中心にしてレーキプレー
ト１３の移動軌跡外に逃がれるような第３図の矢印ハ方
向にレーキプレート１３の表面を滑って揺動し、レーキ
プレート１３で掻き上げられた塵芥を掻き落す。

そしてレーキプレート１３の通過とともにワイパーアー
ム２２は自重で第３図の矢印二方向に揺動し、元の姿勢
に復帰する。

２６は塵芥排出用のシュート、２７は水槽本体１に設け
られた流出口、２８は該流出口２７に取付けられた堰板
、２９は前記流出口２７に連通ずる流出管である。

流入管５を通してスクリーン室６内に供給される汚泥に
混入された粗大ゴミまたは滓渣等の塵芥はスクリーン室
６を構成するバースクリーン２゜３．４、特に周バース
クリーン２の上面に堆積し、駆動装置１５によりレーキ
シャフト９を中心に回転するレーキプレート１３によっ
て順次掻き上げられる。

そしてレーキプレート１３が掻き上げ経路の終端近傍に
達した時にワイパープレート２３がレーキプレート１３
の基部に接当し、さらに回転するレーキプレート１３に
よって矢印へ方向に自動的に揺動するワイパープレート
２３により塵芥はレーキプレート１３から掻き落され、
シュート２６を通して塵芥容器（図示せず）に収納され
る。

前記ワイパープレート２３はレーキプレート１３の通過
とともに自重により矢印二方向に揺動し、次の掻き落し
動作に備える。

塵芥を除去された汚泥は流出口２７から堰板２８を越え
て溢れ出し、流出管２９を通して次の処理工程に送られ
る。

バースクリーン２，３．４の目詰り状態はスクリーン室
６内の水位により測定することが可能であるので、水位
を検出してレーキプレート１３の掻き上げ速度を大きく
することにより目詰りをひき起している塵芥を除去する
ことができる。

本考案は汚泥処理以外の廃水処理における浮遊物の除去
装置にも適用できる。

以上本考案によれば、塵芥の掻き上げはレーキプレート
を回転させるだけの簡単な構造であるので、故障は非常
に少ない。

しかもカッター付ポンプを使用しないので、保守点検が
容易であるとともにカッター付ポンプに比較して動力は
約りで済む。

またバースクリーンを使用するので、目開きは自由にセ
ット可能である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は平面図、第２
図は一部断面側面図、第３図は第２図のＡ−Ａ矢視にお
ける一部切欠断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水槽本体内部に配設された半円筒状構造のバースクリー
   ンと、該半円筒状構造のバースクリーンの軸心位置に回
   転可能に設けられたレーキシャフトに連結され、該レー
   キシャフトの回転に伴って前記バースクリーンの表面に
   沿って摺動回転するレーキプレートと、前記レーキシャ
   フトに平行に設けられた回転自在のワイパーシャフトに
   連結され、前記レーキプレートによる塵芥掻き上げ経路
   の終端近傍のレーキプレートの移動軌跡内に位置するよ
   うにストッパーにより位置規制されるとともに前記レー
   キプレートに接当した時に前記レーキプレートの上面を
   滑って前記レーキプレートの移動軌跡外に逃がれる方向
   にワイパーシャフトを中心として揺動するワイパープレ
   ートを有することを特徴とするロータリーバースクリー
   ン除塵装置。