JPS5865552A - 溶鋼の清浄化方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は連続鋳造鋳型に供給する溶鋼の温度調整と清浄
化を行うための方法に関するものである。

鋼の連続鋳造法においては、鋳型に供給される溶鋼は、
取鍋から一旦タンディシ轟のような中間容器を経由する
。この中間容器（以下、タンディジ＆を例にとる）＃ｉ
、取鍋から半連続的に供給される溶鋼を受け、１個ある
いは複数個の鋳型に溶鋼管所定の速度で供給するもので
あり、パ、ファと分配の機能を有している。最近、転炉
のような製鋼炉の大容量化、各種耐火物の向上などによ
シタンディシ島の大型化、稼動時間の延長の傾向にあり
、単なる分配装置というイメージｔ−ｆえつつある。一
方、後続の鋳造工程からは、良好な品質の鋳片會得るた
めに、従来以上に溶鋼の温度のバラツキの範囲を小さく
し、かつ溶鋼を清浄化することが要求されている。大容
量の製鋼炉から供給される溶鋼を一旦取鍋に受け、それ
をタンディシュに供給する場合には、時間経過により溶
鋼温度が変化することが問題である。また、タンディジ
ーに供給する溶鋼を、取鍋交換時などの非定常期も含め
′て安定して清浄に保つことは困難である。

したがって、タンディシュが従来機能のほかに積極的に
溶鋼温度調整機能と溶鋼清浄化機能をもつことが望まし
い、仁のような観点からタンディシュ内で溶鋼温度調整
のために電気加熱を行う方法、溶鋼の清浄化を促進する
ためにＡｒなとの不活性ガスを吹き込む方法などについ
てはこれまで数多くのアイデアが出されているが、有効
に利用されている例は少ない、その理由は下記の如くで
ある。

（１）　　加熱にアークやプラズマなどを用いる方法で
仲、溶鋼と芥囲気との間の反応が促進され、望ましくな
い反応、例えば酸化や窒素１．水素などの吸収がおこり
やすい。

０１）誘導加熱を用いる方式のうち、コアレス型（無鉄
心ルツが型）のものは設備的にタンディジ具のような形
状のものには適用しがたい、一方、チャンネル型（溝ｍ
ｌ）のものは、インダクターをどのような形状の容器に
もとりつけられるので、タンディジ具にも適用可能であ
るがインダクタ一部の溶鋼の置換速度の制約から加熱能
力を上けようとするとインダクタ一部の溶鋼温度が上る
（例えばバルク溶鋼温度より２００℃上昇）ため耐火物
損傷の問題がある。したがって従来の方式では本発明が
目的とするような加熱速度を得ることはできない。

（ｌｉｌ）　　不活性がスを吹込むと、溶鋼攪拌強化に
より介在物の凝集成長を促進し、自刃浮上しやすくする
効果はあるが、タンディジ具のように比較的浅い鋼溶で
は、ガス吹込みによる副作用、すなわち湯°面変動が大
きく表ることによりスラグの捲込みや、雰囲気による酸
化反応がおこることが問題して、溶鋼清浄化の効果を上
げようとすれば吹込まれる気泡を微細化して、気泡と介
在物を直接衝突させて浮上促進することが考えられる。

しかし、従来溶鋼へのガス吹込み方法として知られてい
る多孔質耐火物を用いる方法では、気泡が耐火物表面で
合体してからでなければ溶鋼中に分離しないため、上記
のような目的に合致して微細気泡（数寵φ以下程度）を
得ることはできなかった。

本発明は以上のような事情に艦み、溶鋼の温度調整と清
浄化ｔ−可能にする九めの方法を種々検討の結果得られ
たもので、その特徴とするところは、連続鋳造鋳型に溶
鋼を供給する装置にチャンネル型誘導加熱装置１を取付
け、そのインダクタ一部の壁面からＡｒのような不活性
ガスを溶鋼中に吹込むこと′ｆｒ４ＩｉＦ徴とする溶鋼
の清浄化方法である。

以下、具体的な実施例によって詳細に説明する。

第１図は本発明を実施するために用いる設備の１　例”
Ｔ：　２−’Ｄ（Ｄ鋳型に溶鋼を供給するタンディジ具
の場合を示す。耐火物で内張りされたタンディジ＆１の
２の部分に、取鍋からの溶鋼が供給される。

溶鋼はタンディジ島内を流れてノズル３から鋳型に供給
される。その途中（第１図の場合Ｆｉ溶鋼流の分岐点近
傍）のタンディシムＩＫチャンネル型誘導加熱装置（以
下、インダクターと呼ぶ）４が取付けられている０本発
明の特徴はそのインダクタ一部に、ガス吹込みのための
多孔質耐火物旦が取付けられていることである。ガス吹
込管旦からＡｒのような不活性がス管多孔質耐火物ｉを
通して溶鋼中に吹込むことができる。加熱状態ではイン
ダクターの溝の部分の溶鋼は誘導によって加熱され、ま
たげンチ効果によって周期的に絞り出されることによっ
て置換される６本発明のようにインダクタ一部の壁面か
ら多孔質耐火物を通してＡｒのような不活性ガスを吹込
むことは次の２つの目的をもっている。

（：）　　インダクタ一部の溶鋼の流れに方向性を与え
溶鋼の置換速度を大にする。

このことは、単位体積の溶鋼への熱量供給密度を大に出
来、より小型のインダクターで所定の加熱が行えること
を意味する。

（１１）多孔質耐火物近傍の溶鋼流速が大きいことを利
用し、気泡を微細な状態で溶鋼中に分離せしめる。

溶鋼中に入った微細な気泡はインダクター上方の溶鋼流
動によって溶鋼中に分散され、溶鋼中の介在物と衝突し
てそれ管吸着して浮上分離を促進し、溶鋼を清浄化する
。

本発明の特徴は、このようにインダクタ一部からのガス
吹込みにより、溶鋼加熱能力の向上と、気泡微細化によ
る溶鋼清浄化能力の向上の２つを同時に１！埃したこと
である。

加熱電力は溶鋼温度の測定結果に応じであるいは、あら
かじめ定められたノ母ターンにより調整し、所定の温度
の溶鋼が鋳型に供給できるようＫする。

インダクタ一部からの吹込みガス貴社必要とされる清浄
化の程度に依存するが２〜１００４／ｌが適当である。

少なすぎると、気泡と介在物の衝突頻度が低下して十分
な清浄化効果が得られない、一方、ガス量が過大になる
と、気泡の径も太きくなるので必ずしもガス・溶鋼界面
積の増加に有効に結びつかず、また、溶鋼表面の乱れが
ふえるため雰囲気やスラグによる溶鋼の再酸化反応が進
みやすくなるので好ましくない、なお、取鍋から混入し
たスラブが酸化性の場合にはガス吹込みによる溶鋼の再
酸化反応がおこりやすいので、堰７でスラグの侵入を防
ぐことが望ましい・ 微細気泡および介在物は、溶鋼がノズル３に移行する以
前に完全に溶鋼から分離するので鋳型へは気泡を伴わな
い清浄な溶鋼管供給することができる。

実施例 第１図に示す構造のタンディジ＆を用い、転炉で溶製し
た２５０ｔの溶鋼（低炭素アルミキルド鋼）ｔ１０ヒー
ト連続鋳造した。平均鋳造速度は３７５　ｔ／ｈｒであ
る。チャンネル型誘導加熱装置は３ｍで、その出力は、
ノズル近傍での溶鋼温度の連続測定結果に応じて、０．
５〜３ＭＷの範囲に変化させ良、温度上昇は上記電力に
対応して、３〜２５℃である。Ａｒガスは第１図に示す
ようにインダクタ一部の壁面の２ケ所に埋め込んだアル
ミナ質４−ラスレンガ（その溶鋼との全接触面積は２３
０ｃＩＩＬ２）から全部で１００４／ｗｉｎで供給した
。

１つのタンディジ島でｌＯヒート連続鋳造した後、誘導
加熱装置１１．は溶鋼をチャンネル部に残したまま、新
しいタンディジ島に取り付けて使用した。

この方法で得られた鋳片から得られた成品（ブリキ材）
の加工時の欠陥発生率は１５　ｐｐｍであり、従来法に
よって得られ友もの：４５ｐｐｍＫ比して大幅に清浄性
が向上、安定していた。

以上のように本発明は、連続鋳造のタンディジ島にチャ
ンネル型誘導加熱装置を取付けたこと、さらにチャンネ
ル部にガス吹込み装置を取付けたことにより、タンディ
ジ１内での溶鋼の温度の微調整と溶鋼の清浄化機蛇管大
幅に向上させたもので、良好な品質の鋳片の安定した製
造を可能にすることにより工業的効果が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図０）は本発明を実施するのに用いる設備の１例管
示す平面図、←＞＃′ｉ新面図である。 １：タンディジ島、２：溶鋼供給部、３：ノズル、４＝
チヤンネル型誘導加熱装置（インダクター）、５：多孔
質耐火物、６：がス吹込管、７：堰、８：溶鋼、９ニス
ラグ、１０：溶鋼流、１１：インダクタ一部に溶鋼が連
結するためのタンディジ、底の孔、１２：加熱コイル。 半１図 （イン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 連続鋳造鋳型に溶鋼を供給する装置にチャンネル型誘導
   加熱装置管取付け、そのインダクタ一部の壁面からＡｒ
   Ｏよう表子活性ガスを溶鋼中に吹込むこと全特徴とする
   溶鋼の清浄化方法ｅ