JPS5865091A - パルプの製造法 - Google Patents

パルプの製造法

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JPS5865091A
JPS5865091A JP16391481A JP16391481A JPS5865091A JP S5865091 A JPS5865091 A JP S5865091A JP 16391481 A JP16391481 A JP 16391481A JP 16391481 A JP16391481 A JP 16391481A JP S5865091 A JPS5865091 A JP S5865091A
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water
pulp
lignin
delignification
cooking
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彰 榊原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は木材その他すグノセルロース物實を7 m /
 −# 類4たはフェノール類トゲリコール類の混合物
、特にリグニンまたはリグニンとヘミセルロースの熱分
解物または水素化分解物と、水との混合物からなる媒体
中で加熱することによシ脱リグニン化を行うことからな
るパルプの製造法に関する。
木材、竹、わらその他すグノセ々ロース物質(以下簡単
に木材等という)を脱リグニン化して、eルプを製造す
る従来の方法、特に、化学的パルプ化法においてはパル
プ化剤として含硫黄薬剤を使用することにより廃液、悪
臭等の公害源を発生しその対策に巨額の出費を余儀なく
されている。
本発明はこうした観点に立ち、硫黄分やアルカリなどの
特別の薬剤を用いない、いわば自給湯媒体を蒸解液とす
る無公害かつ新規なパルプの製造法を提供するものであ
る。すなわち、本発明は、木材等をフェノール類まfC
はフェノール類とグリコール類の混合@(以下簡単にフ
ェノール類等という)、特に、リグニンまたはりゲニン
とヘミセルロースの混合vtJ(以下、簡単にリグニン
等とい°う)の熱分解物または水素化分解物と、水との
混合物からなる媒体中で約100〜250℃好ましくは
約130〜210℃の温度で加熱することにより脱リグ
ニン化を行うものである。
木材等を有機溶媒によって脱2リグニンを行う方法は、
例えば米国時、Tappi、1974年Mol。
57 、7a8 (Organoaolve pulp
ing with aqu@onsalcohol)、
同じ(Industrial Engina@ring
 Che −mlstry Vol、28 、Al l
 、米国特許@3585104号、同じく第27729
68号等に記載された各柚アルコール類を蒸解液として
用いる方法および米国時Ch@mt・ah 1974年
8月号に記載され友フェノールを硫酸、塩酸等の酸触媒
の存在下に蒸解液として用いる方法などで知られている
。しかしながら、これらにおける方法では生成パルプに
ついての性状に関する記載が不充分なため1東的実施に
対する細粗性に乏しいと判断されるものや、低沸点アル
コールを用いるものにおいてはそれに由来して蒸気圧が
非富に鳥くなり装置上の問題があると判断されるもの、
あるいはトリエチレングリコールやブタノール等の高価
な薬剤を用いるため、ユーティリティコストが高くなる
ものなど、特に1東化に関して/?!r棟の問題点を内
在している。さらに、これら従来法においては生成パル
プの性状においても問題がめる。表1は従来法により各
種原木を脱リグニン化して得られ次パルプの性状を示す
ものであるが、裂断長、比破裂度、比引裂度のいずれに
ついてもかなり悪い性状が見うけられる。特に広葉樹材
についてその傾向が著しく、さらに鉱酸を触媒として添
加した蒸解剤を用いる方法においては針葉樹材において
も性状が劣っている。
(以下余白ン 本発明は、これら従来における有機溶媒を用いた脱リグ
ニン化法、さらに今日最も工業的に普及しているKP法
やSP法などの無機薬品を用いる脱リグニン化法と異な
り、脱リグニン化に伴って副生ずるリグニン等を簡単な
処理を施すことによシ蒸解液源として使用するものであ
る。
すなわち、本発明においては、脱リグニン化における剣
先リグニン等を熱分解もしくは水素化分解して得られる
フェノール類等に特定量の水を添加し九だけの、いわば
自給型媒体が蒸解液として用いられるもので、これによ
る製品、eルプは後記夾施例におけるデータからも明ら
かなように、前記弐lに掲げた〕臂ルゾはいうに及ばず
、現在実施されているクラフトパルプと比較しても優る
とも劣らない性状のものが得られる。
それと同時に、本発明においては前記の如< [11生
リグニン等がプロセスにおけるユーティリティー源とし
て利用され、同時に余剰のものがそのまま化学工業原料
や燃料源として高度の利用性を有する形態となっておシ
、その処理のために新らたに特別な処理を喪しないこと
から、元金にクローズド化し次プロセスを容易に構成す
ることができ、パルプ工業における宿願の廃水処理問題
も自動的に解消されるものである。
以下、本発明の方法を第1図に掲げ次フローシートに従
って説明する。
木材等の原料チップlはダイジェスタ−2の頂部より装
入され、塔下部のライン3より導入された蒸解液と交流
的に接触し、反応が行われる。反応温度は100〜25
0℃、特に130〜210℃の範囲が好ましい。100
℃より低い温度では反応が遅くなり経済性を悪くする。
一方、250℃以上の高温では脱リグニン化塔内の蒸気
圧が高くなり、装置設計上不利となるとともに製品パル
プの性状もの態化するので好ましくない。原料チップに
対する蒸解液の量はチツゾ重蓋lに対し3〜10、特に
4〜6の量が経済的好通量である。反応に要する時間は
、他の味件因子により変化するが一般的に1〜数時間、
多くの場合2〜3時間である。反応が終了し次ならば塔
底よりパルプを14!lジ出し抗浄器4で洗浄し製品パ
ルプとする。
次に、脱リグニン化反応に供された蒸解液は原料チップ
より脱離されたりグニ/および一部のヘミセルロース分
解物を伴ない塔上部の2イン5より取され、クーラー6
において冷却される。この液は40℃以下の温度で上層
の水溶液相と下層の有機相の二相に分離するので、セパ
レーター7において両者を大々別個に取り出す。
水溶液相は蒸解液の成分であったグリコール類および蒸
解反応によって脱離したヘイセルロースが分解して単糖
類として溶解しており、これを蒸発缶8において蒸発す
ることにより缶底よりこれらの溶質成分を堆り出し一方
蒸発した水分はコンデンサー9において凝縮後蒸解液1
4製のために再利用される。単糖類は、原料の種類によ
って異なるが、広葉樹の場合、全糖の約60〜70チが
キシロースからなり、前記溶質成分から容易に単離する
ことができ、ダイエツト食品の原料あるいはフルフラー
ル中キシリ) −ルの形で高分子化学品原料、さらにt
た医薬品原料として利用することが可能である。
一方、前記七ノにレータ−7における下層の有機相は王
として蒸解液の成分であったフェノール類および木材よ
り脱離されたリグニンから王として成っておりリグニン
の一部は反応中にフェノール類との間に縮合化合物を形
成している。
この有機相は先ず蒸溜塔lOにおいて塔頂より主として
フェノール類からなる溜分を溜出し、コンデンサー11
においてこれを凝縮させ、蒸解液として再利用する塔底
からは王としてリグニンを蒸溜残渣として摩り出し、熱
分解装置あるいは水系化分解装@12jlCおいて適宜
の分解を施すことによりフェノール、クレゾール、キシ
レノール等のフェノール類に転化する。この場合、熱分
解あるいは水素化分解における反応条件は少くともフェ
ノール残基を維持する程良とし、核水添、核開裂ならび
KOH残基の水素化等は極力避けられる範囲を辿ぶべき
である。かくして得られた分解生成物は蒸溜塔13にお
いて分解生成カス等軽質榴分を除き、塔底より一部を蒸
解液補給液として前記蒸発缶8からの水と混合し、残部
は他の化学工業原料として利用する。
脱リグニン塔下部のライン3から供給される蒸解液中に
おけるフェノール類と水との混合比は、水の量として約
20%以上80チ以下、特に約20%以上70チ以下の
範囲が好ましい。
水の量が10−以下では十分な効果が得られない。この
ため、例えば前記米し!!I誌Ch@mtech 8月
号1974に記載された方法では、フェノールに10%
の水を混合したものに塩酸や硫酸等の酸を触媒としたも
のを蒸解液として使用しているが、その方法で得られf
cパルプは明らかに強度特性が劣っており、セルロース
が着しく損傷を受けていることがわかる。一方、フェノ
ール類に対し、過剰蓋の水を混合することはリグニンに
対する溶解度を低下させ、最終的に脱リグニン化機能を
減じるので好ましくない。
かくして得られたフェノール系化合物を水と混合して得
られた蒸解液は高温において木材細胞組織に対し強い浸
透性と膨潤性を示すとともに、リグニ/−炭水化物量結
合およびリグニン分子内緩結合の開裂反応を伴なう低分
子化を促す仁とにより優れた脱リグニン化機能をもたら
すものである。
蒸解液を調製するのに必要な水としては外部の耕水を使
用し得ることは言うまでもないが、前記#兄缶からの凝
縮水を用いれば水資源としての有効オU用と同時に廃水
公害の問題解消法としても極めて有意義である。
脱リグニン化反応に供される原料チップは、脱リグニン
他塔に装入するに先立ち、前記の蒸解液や回収水に約1
00℃前後のm夏で1〜3時間株度浸漬させることによ
り脱リグニン化反応を容易にすることができる。この前
処理を行う場合は、脱リグニン化はより低温夏、短時間
でよいから生成パルプもより良買のものが得られる。
以上の説明から明らかなように、本兄明によれば木材等
のパルプ化を系内自給可能の薬剤のみから構成される蒸
解液によって実施することができるとともに、脱離され
次リグニン等を一部工業薬品として*V出すほかは系外
に排出され環境に悪影響を及ぼすことのないプロセスを
與現することが可能である。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1 シラカンパチツゾ60i(絶乾量として)にクレゾール
(オルト40%、パラ25%、メタ35%)と水の混合
物360Iを加え、クレゾールと水の混合比を種々に変
えて、11の振盪式オートクレーブに装入した後、18
0℃、1、 S時間反応させた。反応終了後、冷却して
溶媒を分離、ノ々ルゾを熱水で洗浄後、さらにlメタノ
ールで洗浄し離解機にかける。このIRパルプスクリー
ンで精選して収率を求め、シートを作成して強度試験を
行った。その結果は次の通りであった。(表2) 輿施例−セ シラカンバチツブ100IK溶媒600.9(クレゾー
ル、グアヤコール混合物6部、水4部ンを加え1.81
オートクレーブ中に装入した後、予め100℃で2時間
前処理してから。
170℃、2時間蒸煮してえられf5 )パルプの性状
は表3の通りである。
嚢   3 前処理後蒸煮 て゛穴パル フリーネス −395 白色度$      23.1 裂断長kn      9−2 比破裂夏          7・7 比引裂K          8フ・7耐折強さ 回 
     2,781 収   率 %            47.3クラ
一ソンリグニン%               3.
8実施例3 アカニジマツチップ1t)01ivc溶媒600g(プ
ロピレングリコール、クレゾール、グアヤコール混合物
7部、水3部ンを加え、1.81オートクレーブで前記
と同じ61j処理後、17(1℃、25時間蒸煮して見
られ九パルプの性状は表4の通りである。
嚢   4 フリーネス           378白色度4  
  26.5 裂断長km     11−4 比破裂良        1O16 比引裂度       124 耐折強さ 回     3,218 収   率 %           55.2クラー
ソンリグニンチ             4.3尚、
上記の実施例においてパルプの洗浄は便宜上、エタノー
ルでの洗浄を行ったが、実際上は熱水洗浄が生体となろ
う。
実施例4 シラカンバチツブを前記フローシートに示し九プロセス
に沿って俣擬的に構成した実験装置存在下に核水添が起
らない粂件で水素化分解を行ない、さらに気液分離を行
って得几沸点180〜240℃の範囲の液に約2倍波の
水を加え蒸解液とした。
シラカンバチツブ約100.9に前記蒸解液約50ON
を加え1.81オートクレーブ−中に装入した後17U
℃で2時間蒸煮した。蒸解反応物をオートクレーブより
取り出し、スクリーン上にあけ、固液分離した。スクリ
ーン上の蒸解物を熱水洗浄して得九)にルプの性状を表
5に示す。
鍼  5 フリーネス (!c        405白色友% 
   20.5 裂断長km     10.1 比破裂度         7.5 比引裂度         90,9 耐折強さ 回     l、881 収   率             51.5クラ−
ノンリグニン%              7,1一
方、C液は約30℃に冷却し、水相と有機相に二相分離
し、有機相を前記の如く水素化分解し、気液分離後の液
の一部を蒸解液原料として8使用に供した。を皮、水相
は各槌単糖類の水溶液からなり、簡単な無滴操作によシ
少電のフェノール類を含む水と晶出物に分けることがで
きる。仁の操作によって得られた水は蒸解液a14Nの
ために再使用に供した。
本%tll上記から明らかなように、系外より薬剤を導
入する従来法と異なり、完全自給性の薬剤により木材等
の脱リグニン化を行うことが可能である。従って、パル
プ製造工業における究極の課題とされて来次廃水処理問
題をプロセスの構成上本質的に解消することが可能であ
る。
また、蒸解反応の過程で木材尋よシ脱離されたヘミセル
ロースおよびリグニンは廃水処理と表裏一体の関係にあ
る蒸解液調製の際、余剰部を他のM価物に転化し、広く
工業薬品として利用することができる。
本発明における蒸解反応は−1」記のごとくフェノール
類ま危はフェノール類およびグリコール類による木材組
織への強い浸透性・膨潤性、フェノール類による混和な
加水分解能ならびにリグニン等脱離物に対する強い溶解
性により極めて効果的な蒸解作用を発揮するものである
と同時に、製品パルプも優れた性質を有する。すなわち
、蒸解反応の際、セルロース分の損傷が極めて少ないた
め、前記実施例の結果からも明らかなように強度特性の
優れたパルプが得られ、クラフトノぐルプとの比較にお
いても比引裂強度を除いては同等以上の特性を示し、特
に耐折強度においてはクラフトパルプをはるかに上期る
特性を示している。tw、拳法の工業的集流においても
、硫黄、アルカリ、強酸など腐蝕性の強い薬剤を用いな
いので、比較的安価な材料で装置を構成することができ
、パルプ製造コストも大巾に低減させ得るものである。
【図面の簡単な説明】
141図は、本発明のパルプの製造法に適用されるフロ
ーシートの1例を示す。 昭和1sll:1(121B 特許庁長官若杉和夫殿 2、発明の名称 ノルゾの製造法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 北海道札幌市北区北2s条西13丁目81G−56榊 
 原      彰 4、代理 人 5、補正の対象 1、 明細書全文 L15iQ  面(第2及び3図追加)6、補正の内容 り 明細書全文を別添明細書のとおシに補正する。 2)図面の第2及び3図を別添の通シ追加する。 7、添付書類の目録 (1)明細書          1通(2)  図 
面(第2及び3図)   1通明    細    書 1、発明の名称 パルプの製造法 2、特許請求の範囲 1、 木材(その他リグノセルロース物質)を、フェノ
ール類を九はフェノール類とグリコール類および水とか
らなプ水の量が針葉樹に対して約20〜40容量襲、広
葉樹その他のリグノセルロース物質に対しては約20〜
80容量幅である混合物を蒸解液として加熱することに
より脱リグニン化を行うことを特徴とするパルプの製造
法。 1 蒸解液が、リグニンまたはリグニンとへさセルリー
スの熱分解物もしくは水素化分解物と水との混合物から
なる特許請求の範囲1記載の方法。 3、脱リグニン化反応が約100〜250℃、好、tし
くは約130〜210℃の温度で行われることを特徴と
する特許請求の範囲1記載の方法。 3、発明の詳細な説明 本発明は木材その他リグノセルロース物質をフェノール
類またはフェノール類とグリコール類の混合物、特にリ
グニンまたはリグニンとヘミセルロースの熱分解物また
は水素化分解物と、水との混合物からなる媒体中で加熱
することにより脱リグニン化を行うことからなるノ々ル
ゾの製造法に関する。 木材、竹、わらその他リグノセルロース物質(以下簡単
に木材等という)を脱リグニン化してパルプを製造する
従来の方法、特に、化学的パルプ化法においてはパルプ
化剤として含硫黄薬剤を使用することによシ廃液、悪臭
勢の公害源を発生しその対策に巨額の出費を余儀なくさ
れている。 本発明はこうした観点に立ち、硫黄分やアルカリなどの
特別の薬剤を用いない、いわば自給型媒体を蒸解液とす
る無公害かつ新規なパルプの製造法を提供するものであ
る。すなわち、本発明は、木材等をフェノール類または
フェノール類とグリコール類の混合物(以下簡単にフェ
ノール類等という)、特に、リグニンまたはリグニンと
へ々セル四−スの混合物(以下、簡単にリグニン等とい
う)の熱分解物または水素化分解物と、水との混合物か
らなる媒体中で約100〜ZSO℃好ましくは約130
〜210℃の温度で加熱することによシ脱リグニン化を
行うものである。 木材等を有機溶媒によって脱リグニンを行う方法は、例
えば米国誌、Tappi 、 1974年Vol。 57 、 A 8 (Organosolve pul
plng with apu@oumalcohol 
)、同じ(Industrial Eng1ne*ri
ng Chs −mlstry Vol、 28 、 
A 11、米国特許第3585104号、同じく第27
72968号等に記載された各種アルコール類を蒸解液
として用いる方法および米国誌Ch@mteah 19
74年8月号に記載されたフェノールを硫酸、塩酸等の
酸触媒の存在下に蒸解液として用いる方法などで知られ
ている。しかし麦から、これらにおける方法では生成)
々ルプについての性状に関する記載が不充分なため工業
的実施に対する信頼性に乏しいと判断されるものや、低
沸点アルコールを用いるものにおいてはそれに由来して
蒸気圧が非常に高くなシ装置上の問題があると判断され
るもの、あるいはトリエチレングリコールやブタノール
醇の高価な薬剤を用いるため、ユーティリティコストが
高くなるものなど、特に工業化に関して各種の問題点を
内在している。さらに、これら従来法においては生成ノ
9ルプの性状においても問題がある。表1は従来法によ
シ各種原木を脱リグニン化して得られた・セルノの性状
を示すものであるが、裂断長、比破裂度、比引裂度のい
ずれについてもかなり悪い性状が見うけられる。特に広
葉樹材についてその傾向が著しく、さらに鉱酸を触媒と
して添加した蒸解剤を用いる方法においては針葉樹材に
おいても性状が劣っている。 (以下余白) 本発明は、これら従来゛における有機溶媒を用いた脱リ
グニン化法、さらに今日最も工業的に普及しているKP
法や8P法などの無機薬品を用いる脱リグニン化法と異
なシ、脱リグニン化に伴って副生ずるリグニン等を簡単
な処理を施すことによシ蒸解液源として使用するもので
ある。すなわち、本発明においては、脱リグニン化にお
ける副生リグニン等を熱分解もしくは水素化分解して得
られるフェノール類等に特定l・の水を添加しただけの
、いわば自給型媒体が蒸解液として用いられるもので、
これによる製品ノ瘤ルゾは後記実施例におけるデータか
らも明らかなように、前記光1に掲げたAルプはいうに
及ばず、現在実施されているクラフトパルプと比較して
も優るとも劣らない性状のものが得られる。それと同時
に、本発明においては前記の如く副生リグラン尋がプロ
セスにおけるユーティリティー源として利用され、同時
に余剰のものがそのまま化学工業原料や燃料源として高
度の利用性を有する形態となっており、その処理のため
に新たに特別な処理を要しないことから、完全にクロー
ズド化したプロセスを容易に構成することができ、ノル
プ工業における宿願の廃水処理問題も自動的に解消され
るものである。 以下、本発明の方法を第1図に掲げたフ四−シートに従
って説明する。 木材勢の原料チップlはグイジエスタ−2の頂部よシ装
入され、塔下部のライン3よシ導入された蒸解液と交流
的に接触し、反応が行われる。反応温度はioo〜25
0℃、特に130〜!!lO℃の範囲が好ましい。10
0℃よシ低い温度では反応が遅くなシ経済性を悪くする
。 一方、250℃以上の高温では脱リグニン化塔内の蒸気
圧が高くなシ、装置設計上不利となるとともに製品/々
ルプの性状も悪化するので好ましくない。原料チップに
対する蒸解液の量はチップ重量lに対し3〜10、特に
4〜6の量が経済的好適量である。反応に要する時間は
、他の条件因子によシ変化するが一般的に1〜数時間、
多くの場合2〜3時間である。反応が終了したならは塔
底よυノ々ルゾを取り出し洗浄機4で洗浄し製品、eル
プとする。パルプ洗浄器は別個でもよいが、蒸煮塔下部
に連続したものとしてもよい。洗浄紘熱水(100〜1
40℃)で行い、使用フェノール類の大部分を回収する
ことができる。さらに残留フェノールおよびリグニンを
完全に除去するためには希アルカリ溶液で洗浄、水洗し
てもよい。この場合、アルカリ可溶のフェノール類およ
びリグニンは濃縮し、ホルムアルデヒドまたはパラホル
ムアルデヒドを添加することにより、そのまま耐水性接
着剤とすることが可能である。それは日本特許第849
.929号に記載されたものと同様であるが、この場合
はフェノール化処理は不必要である。この処理によシ使
用したアルカリは廃水とはならず、むしろ積極的な利用
法となる。 次に、脱リグニン化反応に供された蒸解液は原料チップ
よシ脱離されたリグニンおよび一部のヘミセルロース分
解物を伴い塔上部のライン5よシ取され、クーラー6に
おいて冷却される。 この液は40℃以下の温度で上層の水溶液相と下層の有
機相の二相に分離するので、セパレーター7において両
者を夫々別個に取シ出す。水溶液相は蒸解液の成分であ
ったグリコール類および蒸解反応によって脱離したヘミ
セルロースが分解して単糖類として溶解しておシ、これ
を蒸発缶8において蒸発することによシ缶底よりこれら
の溶質成分を取シ出し一方蒸発した水分はコンデンサー
9において凝縮後蒸解液調製のために再利用される。単
糖類は、原料の種類によって異なるが、広葉樹の場合、
全糖の約60〜丁〇−がキシロースからなシ、前記溶質
成分から容易に単離することができ、ダイエツト食品の
原料あるいはフルフラールやキシリトールの形で高分子
化学品原料、さらにまえ医薬品原料として利用すること
が可能である。 一方、前記セパレーター7における下層の有機相は主と
して蒸解液の成分であったフェノール類および木材より
脱離されたリグニンから成っておシリゲニンの一部は反
応中にフェノール類との間に縮合化合物を形成している
。この有機相は先ず無滴塔10において塔頂より主とし
てフェノール類からなる溜分を溜出し、コンデンサー1
1においてこれを凝縮させ、蒸解液として再利用する。 塔底からは主としてリグニンを無滴残渣として取り出し
、熱分解装置あるいは水素化分解装置12において適宜
の分解を施すことによりフェノール、・クレゾール、キ
シレノール等の7エノール傾に転化する。この場合、熱
分解あるいは水素化分解における反応条件は少なくとも
フェノール残基を維持する程度とし、核水添、核開裂な
らびにOH残基の水素化等は極力避けられる範囲を選ぶ
べきである。かくして得られた分解生成物は無滴塔13
において分解生成ガス痔軽質溜分を除き、塔底より一部
を蒸解液補給液として前記蒸発缶8からの水と混合し、
残部は他の化学工業原料として利用する。 脱リグニン塔下部のライン3から供給される蒸解液中に
おけるフェノール類と水との混合比水の量が10%以下
では十分な効果が得られない。仁のため、例えば前記米
国誌Ch@mtech 8月号1974に記載された方
法では、フェノールに10%の水を混合したものに塩酸
や硫酸等の酸を触媒としたものを蒸解液として使用して
いるが、その方法で得られた/qルプは明らかに強度特
性が劣っており、セルロースが著しく損傷を受けている
ことがわかる。一方、フェノール類に対し、過剰量の水
を混合することはリグニンに対する溶解度を低下させ、
最終的に脱リグニン化機能を減じるので好ましくない。 また、G、C,AprllらはTappl Vol、6
2 (1979) 、/165にフェノールと水(s 
o : s O)混液による針葉樹材(松)の脱リグニ
ンについて報告しているが、この混液では優れた性質を
有するパルプを得ることはできず、又ノeルゾ収率も必
ずしも十分と表影響があるのである。 かくして得られたフェノール系化合物を水と混合して得
られた蒸解液は高温において木材細胞組織に対し強い浸
透性と膨潤性を示すとともに、リグニン−炭水化物量結
合およびリグニン分子内緩結合の開裂反応を伴う低分子
化を促すことによシ優れた脱リグニン化機能をもたらす
ものである。 蒸解液を調製するのに必要な水としては外部の新水を使
用し得ることは言うまでもカいが、前記蒸撓缶からの凝
縮水を用いれば水資源としての有効利用と同時に廃水公
害の問題解消法としても極めて有意義である。 脱リグニン化反応に供される原料チップは、脱リグニン
他塔に装入するに先立ち、前記の蒸解液や回収水に約1
00℃前後の温度で1〜3時間程度浸漬させることによ
υ脱リグニン化反応を容易にすることができる。この前
処理を行う場合は、脱リグニン化はよシ低温度、短時間
でよいから生成ノ臂ルプもよシ良質のものが得られる。 以上の説明から明らかなように、本発明によれは木材尋
のパルプ化を系内自給可能の薬剤のみから構成される蒸
解液によって実施することができるとと4に、脱離され
たリグニン勢を一部工業薬品として取り出すほかは系外
に排出され環境に悪影響を及ぼすことのないプロセスを
実現することが可能である。更に、脱リグニン、バルン
収率が十分で針葉樹、広葉樹■のいずれの場合にも優れ
た品質を有する/臂ルゾが得られる等、本発明はノ々ル
プ製造の問題点を一気に解消したものである。 次に本発明を実施例によって説明する。 実施例1 シラカンバチツブ60f(絶乾量として)にクレゾール
(オルト40%、/々う2部%、メタmB%)と水の混
合物360fを加え、クレゾールと水の混合比を種々に
変えて、1tの振盪式オートクレーブに装入した後、1
80℃、i、s時間反応させた。反応終了後、冷却して
溶媒を分離、バルンを熱水で洗浄後、さらにメタノール
で洗浄し離解機Kかける。この/々ルプをスクリーンで
精選して収率を求め、シートを作成して強度試験を行っ
た。その結果は次の通りであった。(表2)又、溶媒組
成の影響を明確にする丸め、広葉樹をノ々ルプ化した場
合の結果を第2図(対パルプ性質)及び第3図(対ノク
ルゾ収率及び脱リグニン)にグラフ化して示しも(以下
余白) 実施例2 シラカンバチツブ1ootに溶媒5oot(クレゾール
、グアヤコール混合物6部、水4部)を加え1.8Lオ
ートクレーブ中に装入した後、予め100℃で2時間前
処理してから、170℃、2時間蒸煮してえられた/#
A/プの性状は表3の通シである。 表    3 フリーネス−3部5 白色度%       23.1 裂断長19.2 比破裂度         7.7 比引裂度        87.7 耐折強さ回       2,781 収    率%              47.3
クラーソンリグニン4               
  3.8実施例3 マングローブ(ヤエヤマヒルキ)チップ100fに溶媒
フ0ot(フェノール、0−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、グアヤコー#(10:6:114
:5)、水2部)を加え、1.8tオートクレーブ中に
180℃、1.1S時間蒸煮して見られたパルプの性状
は表40通シである。 表   4 1ングローブからのノqルゾの性状 フリーネス d         386白色度%  
   24.9 裂断長km     6.9 北破裂度        4.0 比引裂度        70.1 耐折強さ        78 収    率 チ           44゜8り2
−ソンリグニン −0,1 これよシ説リグニンは極めて効果的で、パルプ中の残存
リグニン量は僅か0.1 %であった。 このことは溶解用ノぐルプに最も好都合であることを示
している。 実施例4 アカニジマツチップ100tに溶媒600f(プロ♂レ
ンゲリコール、クレゾール、グアヤコール混合物7部、
水3部)を加え、1.84オートクレーブで前記と同じ
前処理後、170℃、2.5時間蒸煮して見られたパル
プの性状は表5の通りである。 表    5 7リーネス              378白色度
%       26.5 裂断長km       11.4 比破裂度          10.6比引裂度   
       124 耐折強さ回        3,218収   率 q
b               55.2クラーソン
リグニン チ                   
  4.3尚、上記の実施例においてパルプの洗浄は便
宜上、エタノールでの洗浄を行ったが、実際上は熱水洗
浄が主体となろう。 実施例器 シツカンパチップを前記フローシートに示し九プロセス
に沿って模凝的に構成した実験装置によシ、二相分離さ
れた有機相の液を銅触媒の存在下に核水添が起らない条
件で水素化分解を行ない、さらに気液分離を行って得た
沸点180〜240℃の範囲の液に約2倍量の水を加え
蒸解液とした。 シラカンフチップ約10Ofに前記蒸解液約1oorを
加え1゜8tオートクレーブ中に装入し九後170℃で
2時間蒸煮した。蒸解反応物をオートクレーブよシ取シ
出し、スクリーン上にあけ、固液分離した。スクリーン
上の蒸解物を熱水洗浄して得たノ4ルプの性状を表6に
示す。 (以下余白) 表    6 フリーネス ce          405白色度チ
    20.5 裂断長km     1G、i 比破裂度         7.5 比引裂度        90,9 耐折強さ回      1,881 収    率              51.6ク
ラーンンリグニン チ               
 フ、1一方、F液は約30℃に冷却し、水相と有機相
に二相分離し、有機相を前記の如く水素化分解し、気液
分離後の液の一部を蒸解液原料として再使用に供した。 また、水相祉各種単糖類の水溶液からなシ、簡単な無滴
操作によシ少量の7エノール類を含む水と晶出物に分け
ることができる。この操作によって得られた水は蒸解液
調製のために再使用に供した。 本発明は上記から明らかなように、系外よシ薬剤を導入
する従来法と異なり、完全自給性の薬剤によシ木材等の
脱リグニン化を行うことが可能である。従って、パルプ
製造工業における究極の線層とされて来た廃水処理問題
をプ四セスの構成上本質的に解消することが可能である
。 また、蒸解反応の過程で木材等よシ脱離されたへ電セル
ロースおよびリグニンは廃水処理と表裏一体の関係にあ
る蒸解液調製の際、余剰部を他の有価物に転化し、広く
工業薬品として利用することができる。 本発明における蒸解反応は前記のごとくフェノール類ま
た拡フェノール類およびグリコール類による木材組繊へ
の強い浸透性・膨潤性、フェノール類による温和な加水
分解性によシ極めて効果的な蒸解作用を発揮するもので
あると同時に、製品ノ々ルゾも優れた性質を有する。す
なわち、蒸解反応の際、セルロース分の損傷が極めて少
ないため、前記実施例の結果からも明らかなように強度
特性の優れたパルプが得られ、クラフトパルプとの比較
において電比引裂強度を除いては同等以上の特性を示し
、特に耐折強度においてはクツ7トパルプをはるかに1
廻る特性を示している。ま九、拳法の工業的実施におい
ても、硫黄、アルカリ、強酸など腐蝕性の強い薬剤を用
いないので、比較的安価な材料で装置を構成することが
でき、パルプ製造コストも大巾に低減させ得るものであ
る。 表 図面の簡単な説明 第1図は、本発明のパルプの製造法に適用されるフロー
シートの1例を示す。第2図(対・臂ルゾ性質)及び第
3図(対パルプ収率及び脱リグニン)は溶媒組成の影響
をグラフ化して示したものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木材その他リグノセルロース物質を、フェノール類
    またはフェノール類とグリコール類および水とからなり
    一水の菫が約20〜80答菫チである混合物を蒸解液と
    して加熱することにより脱リグニン化を行うことを特徴
    とするノ々ルゾの装造法。 2、蒸解液が、リグニンまたはリグニンとヘミセルロー
    スの熱分解物もしくは水素化分解物と水との混合物から
    なる特許請求の範囲1配躯の方法。 3、脱リグニン化反応が約100〜250℃、好ましく
    は約130〜210℃の温夏で行われることを特徴とす
    る特許請求の範囲l記載の方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61261358A (ja) * 1985-05-14 1986-11-19 Oji Paper Co Ltd 木材などリグノセルロ−ス物質の溶液の製造法
JPS62223385A (ja) * 1986-03-18 1987-10-01 株式会社日本紙パルプ研究所 パルプの製造法
JPS62223386A (ja) * 1986-03-18 1987-10-01 株式会社日本紙パルプ研究所 パルプの製造方法
JP2017520692A (ja) * 2014-07-10 2017-07-27 リーフ サイエンシーズ プロプライエタリー リミテッドLeaf Sciences Pty Ltd リグノセルロース系材料の加工方法

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