JPS58643B2 - ゼツエンシンセングン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブル或は心線ユニットを構成する絶縁心線
群に関するものである。

ケーブルおよび心線ユニットを構成している心線群にお
いて、多数の心線の識別のため、絶縁被覆ならびにその
上に施される各種符号等には多種類の色が使用される。

しかしながら、資源再利用の観点から絶縁被覆材料を回
収再利用するとき、回収効率の点から同一ケーブル又は
同一心線ユニット毎に回収するのが一般的であり、この
場合多くの色が混合して濁った色となる。

濁った色の材料を使用するケースはごく希であり、回収
材料の利用範囲は著しくせばめられることになる。

本発明は絶縁材料の再利用の範囲を広くするために、同
一ケーブル又は同一ユニットを構成している心線群に属
するすべての心線の絶縁被覆にすべて同色相の色を使用
し、色の明度若しくは彩度に変化を持たせたものである
。

ただし、絶縁被覆の色に一部界る色相の色があっても、
その量が少く材料の回収再利用に支障を及ぼさない程度
のものならば、実質的には全部同一の色の色相とみなす
ことができる。

また、心線識別のため絶縁被覆の表向の凸起、溝の有無
、つやの程度、表向粗さの程度等も利用することができ
る。

なお、本発明においては白は任意の色の明度が無限大の
ものであると認定する。

すなわち、白は他の色と混合した場合であっても同系の
色相を示すことからこのように認定する。

以下添付回向を参照して本発明の一実施例を説明する。

図は通信ケーブル用のクワッドを示す。１．２，３．４
は絶縁線心であり、心線１の絶縁被覆の色は濃赤色、２
は中赤色、３は淡赤色、４は白色としたものである。

更に必要に応じてそれぞれの絶縁被覆上に施す符号等の
色をこれらの色のうちから選べば、回収材料は純粋の赤
色のものがえられ再利用の範囲をせばめられることはな
い。

また、心線２に中赤色の代りに白色を用い、表面に濃又
は淡赤色の適当な符号を施せば、その符号はクワッド内
の心線識別に使えると同時に、同一ケーブル又は同一心
線グループ内のクワッドの識別にも使用することができ
る。

一般的に云って絶縁被覆およびその表面に施す符号等の
色の明度若しくは彩度の異るものを使用して多数の心線
の識別が可能である。

以上のように説明した本発明によれば、絶縁心線の絶縁
被覆材料を回収再利用するとき、多くの色が混合して濁
った色とならない。

このためはつきりした色相の材料が得られ、材料の再利
用の範囲が著しく拡大される。

なお、本発明は上記実施例のような通信ケーブルのみな
らず、三相電力線のような多心型カケ−プルも対象とし
、そのものも当然本発明の範囲に包含される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示す横断面図である。 １．２，３，４：絶縁心線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 各絶縁心線の絶縁皮膜の色が明度若しくは彩度の異
   なる同色相の色であることを特徴とする絶縁線心線群。 ２ 大部分の絶縁心線の絶縁被覆の色が明度若しくは彩
   度の異なる同色相の色であり、残りの少部分の絶縁心線
   の絶縁被覆の色が異なる色相の色であることを特徴とす
   る絶縁心線群。 ３ 大部分の絶縁心線の絶縁被覆の色およびこの絶縁被
   覆上に心線識別のため施される符号の色が、明度若しく
   は彩度の異なる同色相の色であり、残りの少部分の絶縁
   被覆および符号の色が異なる色相の色であることを特徴
   とする絶縁心線群。