JPS58641B2 - ナンネンセイゼツエンユ - Google Patents
ナンネンセイゼツエンユInfo
- Publication number
- JPS58641B2 JPS58641B2 JP10419875A JP10419875A JPS58641B2 JP S58641 B2 JPS58641 B2 JP S58641B2 JP 10419875 A JP10419875 A JP 10419875A JP 10419875 A JP10419875 A JP 10419875A JP S58641 B2 JPS58641 B2 JP S58641B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- group
- oil
- voltage
- insulating oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Lubricants (AREA)
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は変圧器、コンデンサ、フィルムコンデンサなど
の含浸油として使用される絶縁油を難燃性とし、かつ良
好な電気的特性をもたせ、しかも従来の有害なＰＣＢに
代る無害の難燃性絶縁油を提供するものである。
の含浸油として使用される絶縁油を難燃性とし、かつ良
好な電気的特性をもたせ、しかも従来の有害なＰＣＢに
代る無害の難燃性絶縁油を提供するものである。
従来公共性の高いビルとか、延燃の危険性の大きい場所
とか、車輛等に設置される変圧器またはコンデンサなど
に使用されている絶縁油は殆んど可燃性であるため、万
一の事故が発生した場合には不測の損害を招来するとい
う致命的な欠陥を有していた。
とか、車輛等に設置される変圧器またはコンデンサなど
に使用されている絶縁油は殆んど可燃性であるため、万
一の事故が発生した場合には不測の損害を招来するとい
う致命的な欠陥を有していた。
例えば新幹線車輌用変圧器には引火点が高いシリコン油
が使用されており、またコンデンサには高引火点でしか
も誘電率が比較的高いヒマシ油等が使用されている場合
があるが、前者は高価であり、又前者、後者いずれも難
燃性油として不充分であるという欠陥があった。
が使用されており、またコンデンサには高引火点でしか
も誘電率が比較的高いヒマシ油等が使用されている場合
があるが、前者は高価であり、又前者、後者いずれも難
燃性油として不充分であるという欠陥があった。
これを防止する難燃性油として所謂ＰＣＢが使用された
こともあったが、有害であるとされ全面的に使用が禁止
されている。
こともあったが、有害であるとされ全面的に使用が禁止
されている。
本発明は上記の欠陥を排除し、しかも従来のＰＣＢに代
る不燃性にしてかつ良好な電気的特性を呈する難燃性絶
縁油を提供するものである。
る不燃性にしてかつ良好な電気的特性を呈する難燃性絶
縁油を提供するものである。
本発明者らは鋭意研究の結果一般式（ＲＯ）ｍＰＯ（Ｏ
Ｒ′）ｎ（ただし、式中Ｏは酸素原子を、Ｐはリン原子
を、Ｒは２−フェニルフェノキシ基を、又Ｒ′はフェノ
オキシ基又はアルキルフェノオキシ基としてのメチルフ
ェノキシ基あるいはジメチルフェノキシ基を表わし、ｍ
は１〜２の整数、ｎは１〜２の整数でｍ＋ｎ＝３である
）で示される正リン酸エステルよりなる難燃性絶縁油を
開発するに至ったのである。
Ｒ′）ｎ（ただし、式中Ｏは酸素原子を、Ｐはリン原子
を、Ｒは２−フェニルフェノキシ基を、又Ｒ′はフェノ
オキシ基又はアルキルフェノオキシ基としてのメチルフ
ェノキシ基あるいはジメチルフェノキシ基を表わし、ｍ
は１〜２の整数、ｎは１〜２の整数でｍ＋ｎ＝３である
）で示される正リン酸エステルよりなる難燃性絶縁油を
開発するに至ったのである。
一般式（ＲＯ）ｍＰＯ（ＯＲ′）ｎで示される正リン酸
エステルの代表的なものは第１表の化学式で表わされる
化合物であり、これらは単独あるいは２種以上混合した
物として使用でき、また、他種絶縁油に混合して混合物
として使用に供されるものである。
エステルの代表的なものは第１表の化学式で表わされる
化合物であり、これらは単独あるいは２種以上混合した
物として使用でき、また、他種絶縁油に混合して混合物
として使用に供されるものである。
以下本発明にかかる難燃性絶縁油について詳述する。
第１表は本発明にかかる難燃性絶縁油の化学式と組成成
分モル比と物理的性質および電気的特性を、参考のため
に２−フェニルフェノオキシ基の含有モル比が３個の場
合、及びアルキルフェノキシ基としてのメチルフェノキ
シ基の含有モル比が３個の場合の化学式と組成成分モル
比と物理的性質および電気的特性と併せて示しである。
分モル比と物理的性質および電気的特性を、参考のため
に２−フェニルフェノオキシ基の含有モル比が３個の場
合、及びアルキルフェノキシ基としてのメチルフェノキ
シ基の含有モル比が３個の場合の化学式と組成成分モル
比と物理的性質および電気的特性と併せて示しである。
なお、同表において、難燃性（旧ＪＩＳ法）とは、旧Ｊ
ＩＳＣ−２３２１（不燃性絶縁油）により、径約５ｍｍ
、長さ３２０ｍｍの清浄なガラススリーブを試料油中に
１分間浸す。
ＩＳＣ−２３２１（不燃性絶縁油）により、径約５ｍｍ
、長さ３２０ｍｍの清浄なガラススリーブを試料油中に
１分間浸す。
次にこの両端をつまんで軽く水平に張り１分間保持して
から、その中央部に上方から長さ約５間の試験炎で点火
し、試験炎を離してから約３秒以内に消えるものを燃焼
性なしとしている。
から、その中央部に上方から長さ約５間の試験炎で点火
し、試験炎を離してから約３秒以内に消えるものを燃焼
性なしとしている。
又、可視ガス発生電圧とは、直径２５ｍｍ、長さ１００
ｍｍの真鍮円筒電極に厚さ５５μｍの絶縁紙を５回巻回
し、その上に幅３０ｍｍのアルミニウム箔を巻きつけ真
空乾燥後予め処理を施した絶縁油を含浸して一晩放置し
、翌日室温でアルミニウム箔（高圧）と真鍮円筒電極（
アース）間に商用周波電圧を印加し、１０に■まですみ
やかに昇圧し、その後５００Ｖ／ｍｍで階段状にその電
圧を昇圧していくと、破壊直前にアルミニウム箔の電極
端よりガスを発生し、続いて絶縁破壊に至ることとなり
、このときの破壊直前のガスが発生したときの電圧値を
示したものであり、この可視ガス発生電圧は油入電気機
器のコロナ特性や交流長時間耐電圧と非常に良い相関性
を有している。
ｍｍの真鍮円筒電極に厚さ５５μｍの絶縁紙を５回巻回
し、その上に幅３０ｍｍのアルミニウム箔を巻きつけ真
空乾燥後予め処理を施した絶縁油を含浸して一晩放置し
、翌日室温でアルミニウム箔（高圧）と真鍮円筒電極（
アース）間に商用周波電圧を印加し、１０に■まですみ
やかに昇圧し、その後５００Ｖ／ｍｍで階段状にその電
圧を昇圧していくと、破壊直前にアルミニウム箔の電極
端よりガスを発生し、続いて絶縁破壊に至ることとなり
、このときの破壊直前のガスが発生したときの電圧値を
示したものであり、この可視ガス発生電圧は油入電気機
器のコロナ特性や交流長時間耐電圧と非常に良い相関性
を有している。
従ってガスが発生するときの電圧を油浸紙の絶縁破壊の
尺度として考えることができる。
尺度として考えることができる。
第１表から明らかな通り、２−フェニルフェノオキシ基
が１個又は２個に対し、フェノオキシ基又はアルキルフ
ェノキシ基としてのメチルフェノキシ基あるいはジメチ
ルフェノキシ基が２個又は１個のもの（試料Ｎｏ、１〜
Ｎｏ、６）は、誘電率、誘電正接及び耐電圧特性が優れ
ており、又これらは破壊に到るまで電圧を上昇しても可
視ガスは発生せず、破壊に到っている。
が１個又は２個に対し、フェノオキシ基又はアルキルフ
ェノキシ基としてのメチルフェノキシ基あるいはジメチ
ルフェノキシ基が２個又は１個のもの（試料Ｎｏ、１〜
Ｎｏ、６）は、誘電率、誘電正接及び耐電圧特性が優れ
ており、又これらは破壊に到るまで電圧を上昇しても可
視ガスは発生せず、破壊に到っている。
これに対し、２−フェニルフェノオキシ基が３個のもの
（試料Ｎｏ、７）は、固体（結晶）であり油入電気機器
などの含浸油として使用出来ない。
（試料Ｎｏ、７）は、固体（結晶）であり油入電気機器
などの含浸油として使用出来ない。
又、アルキルフェノキシ基としてのメチルフェノキシ基
が３個のもの（試料Ｎｏ、８）は、誘電正接が上述した
試料Ｎｏ、１〜Ｎｏ、６に比べて１ＫＨｚの場合で１桁
、６０Ｈｚでは２桁も大きく絶縁油として好ましくない
。
が３個のもの（試料Ｎｏ、８）は、誘電正接が上述した
試料Ｎｏ、１〜Ｎｏ、６に比べて１ＫＨｚの場合で１桁
、６０Ｈｚでは２桁も大きく絶縁油として好ましくない
。
上述のことを総括して本発明の組成成分モル比を概括し
て述べるならば、２−フェニルフェノオキシ基が１個ま
たは２個に対し、それぞれの場合においてフェノオキシ
基又はアルキルフェノオキシ基としてのメチルフェノキ
シ基あるいはジメチルフェノキシ基のいずれかが２個ま
たは１個の比率にて含有された正リン酸エステルにより
なっている。
て述べるならば、２−フェニルフェノオキシ基が１個ま
たは２個に対し、それぞれの場合においてフェノオキシ
基又はアルキルフェノオキシ基としてのメチルフェノキ
シ基あるいはジメチルフェノキシ基のいずれかが２個ま
たは１個の比率にて含有された正リン酸エステルにより
なっている。
次に第１表に示した試料Ｎｏ、１からＮｏ、６までの実
施例による難燃性絶縁油を、フィルムコンデンサ素子に
含浸して完成したフィルムコンデンサの誘電率（ε）、
誘電正接（ｔａｎδ）、コロナ開始電圧（ＣＳＶ）およ
びコロナ消滅電圧（ＣＥＶ）の電気約諾特性並びに燃焼
性を第２表に示す。
施例による難燃性絶縁油を、フィルムコンデンサ素子に
含浸して完成したフィルムコンデンサの誘電率（ε）、
誘電正接（ｔａｎδ）、コロナ開始電圧（ＣＳＶ）およ
びコロナ消滅電圧（ＣＥＶ）の電気約諾特性並びに燃焼
性を第２表に示す。
なお、同表中の電気約諾特性の測定温度はいずれも２０
℃である。
℃である。
このフィルムコンデンサは図に示す構造および寸法のも
ので約１０ＫＶＡのものであり、その薄葉誘電体構成は
、 Ｆ１２＋Ｐ１２＋Ｆ１ま ただしＦ１２：厚さ１２μｍのポリプロピレレンフイル
ム Ｐ１２：厚さ１２μｍの絶縁紙 となっている。
ので約１０ＫＶＡのものであり、その薄葉誘電体構成は
、 Ｆ１２＋Ｐ１２＋Ｆ１ま ただしＦ１２：厚さ１２μｍのポリプロピレレンフイル
ム Ｐ１２：厚さ１２μｍの絶縁紙 となっている。
この第２表中の燃焼性の定議について説明すれば、完全
に含浸させたフィルムコンデンサ素子を気中に取出し充
分に絶縁油を滴下させた後図の如くセットし、バーナの
炎は青色炎で７５ｍｍの大きさにし、１分間着火後炎を
遠ざけ消火するものとされている。
に含浸させたフィルムコンデンサ素子を気中に取出し充
分に絶縁油を滴下させた後図の如くセットし、バーナの
炎は青色炎で７５ｍｍの大きさにし、１分間着火後炎を
遠ざけ消火するものとされている。
以上に述べた如く、本発明による難燃性絶縁油はほぼ完
全な難燃性を示すとともに、極めて優れた電気的特性を
呈するものである。
全な難燃性を示すとともに、極めて優れた電気的特性を
呈するものである。
図は本発明にかかる難燃性絶縁油を含浸したフィルムコ
ンデンサのモデルとその燃焼性の有無の試験をしている
状況を示す斜視図である。
ンデンサのモデルとその燃焼性の有無の試験をしている
状況を示す斜視図である。
Claims (1)
- １ 一般式（ＲＯ）ｍＰＯ（ＯＲ′）ｎ （ただし、式
中Ｏは酸素原子を、Ｐはリン原子を、Ｒは２−フェニル
フェノキシ基を、又Ｒ′はフェノオキシ基又はアルキル
フェノオキシ基としてのメチルフェノキシ基あるいはジ
メチルフェノキシ基を表わし、ｍは１〜２の整数、ｎは
１〜２の整数でｍ＋ｎ＝３である）で示される正リン酸
エステルよりなる難燃性絶縁油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10419875A JPS58641B2 (ja) | 1975-08-27 | 1975-08-27 | ナンネンセイゼツエンユ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10419875A JPS58641B2 (ja) | 1975-08-27 | 1975-08-27 | ナンネンセイゼツエンユ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5227600A JPS5227600A (en) | 1977-03-01 |
| JPS58641B2 true JPS58641B2 (ja) | 1983-01-07 |
Family
ID=14374268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10419875A Expired JPS58641B2 (ja) | 1975-08-27 | 1975-08-27 | ナンネンセイゼツエンユ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58641B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6295936A (ja) * | 1985-10-21 | 1987-05-02 | カシオ計算機株式会社 | 太陽電池を用いる電源回路 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0415603Y2 (ja) * | 1986-02-13 | 1992-04-08 |
-
1975
- 1975-08-27 JP JP10419875A patent/JPS58641B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6295936A (ja) * | 1985-10-21 | 1987-05-02 | カシオ計算機株式会社 | 太陽電池を用いる電源回路 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5227600A (en) | 1977-03-01 |
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