JPS586386Y2

JPS586386Y2 - マットレス装置

Info

Publication number: JPS586386Y2
Application number: JP1981015965U
Authority: JP
Inventors: 実池田
Original assignee: フランスベッド株式会社
Priority date: 1981-02-09
Filing date: 1981-02-09
Publication date: 1983-02-03
Also published as: JPS57131157U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はスプリングユニットと弾性材との間に設けられ
る保護材を改良したマツトレス装置に関する。

一般に、マツトレス装置は、多数のコイルスプリングを
平板状に連結してスプリングユニットを形成し、このス
プリングユニットの上下面に保護材を介してウレタンフ
オームなどの弾性材を重合し、この重合体を外装地で被
覆して構成されている。

ところで、このような構成のマツトレス装置において、
上記保護材は弾性材がスプリングユニット内に落ち込む
のを防止したり、スプリングユニットとこすれて早期に
損傷するのを防止するなどマツトレス装置の性能向上を
計るため、ある程度の硬さと摩擦に対しての耐久性を備
えたものでなければならないとともに、マツトレス装置
の高さ寸法を大きくしないために薄手のものであること
が望ましい。

しかしながら、従来の保護材としては、合成樹脂製シー
トや不織布などを単にスプリングユニットの上下面に添
設しているだけであるため、弾性材の局部的な落ち込み
を防止するに十分な張力がなく、シかも合成樹脂製シー
トの場合にはスプリングユニットとこすれて早期に損傷
してしまうなどの問題か′あった。

本考案は上記事情にもとづきなされたもので、その目的
とするところは、保護材として可撓性シートに硬鋼線を
一体的に取着したものを用い、この可撓性シートをスプ
リングユニットの面に十分な張力で張設するようにして
、保護材として要求される性能を十分発揮することがで
きるようにしたマツトレス装置を提供することにある。

以下、本考案の一実施例を第１図乃至第４図を参照して
説明する。

図中１は多数のコイルスプリング２・・・・・・を平板
状に連結してなるスプリングユニットである。

このスプリングユニット１の上下面には、この上下面に
比べて大きな面積に形成された後述する保護林３，３、
ウレタンフオームなどからなる弾性材４，４および保護
布５，５が順次重合され、この重合体は外装地６で被覆
されている。

この外装地６は、上記スプリングユニット１の上下面に
位置する鏡地７，７およびこの鏡地７，７の周縁に上下
端を玉縁８，８によって縫合したスプリングユニット１
の周側面に位置するまち地９とからなり、上記鏡地７，
７の内面周辺部にはフランジ布７ａ・・・・・・が一端
を縫着して設けられている。

上記保護林３は第２図乃至第４図に示すように形成され
ている。

すなわち、合成樹脂や不織布をスプリングユニット１の
面とほぼ同じ大きさに切断した第１の可撓性シート１０
に金属、合成樹脂あるいは天然繊維などからなる多数の
線材１１・・・・・・を長手方向全長にわたりかつ幅方
向に沿って所定間隔で縫い込み、これら線材１１・・・
・・・の第１の可撓性シー）１０の長手方向両端から突
出した両端部を第３図に示すように第１の可撓性シート
１０と同じ幅寸法を有する第２の可撓性シート１２の長
さ方向はぼ中央部に突き刺す。

つぎに、第２の可撓性シート１２から突出した上記各線
材１１・・・・・・の両端部を紙、金属あるいは合成樹
脂によって成形された芯材１３に巻き付けたのち、上記
第２の可撓性シート１２を第４図に示すように上記芯材
１３を巻くように２つ折りにして上記保護林３が形成さ
れている。

そして、このように形成されスプリングユニット１の上
下面に設けられた保護林３，３は、その第２の可撓性シ
ート１２の端部が上記弾性材４，４と保護布５，５の端
部および上記フランジ布７ａ・・・・・・の他端ととも
にスプリングユニット１の最外周に位置するコイルスプ
リング２・・・・・・にクリップ１４・・・・・・によ
って連結されている。

したがって、保護林３は第２の可撓性シー）１２．１
２により芯材１３゜１３を介して線材１１・・・・・・
が所定の張力となるようにスプリングユニット１の上下
面に設けられている。

しかして、上記構成のマツトレス装置によれば、保護林
３は、第１の可撓性シート１０に縫い込まれた線材１１
・・・・・・が芯材１３，１３を介して第２の可撓性シ
ー１−１２．１２により引張られた状態でスプリングユ
ニット１の上下面に設けられている。

したがって、上記線材１１・・・・・・の張力および線
材１１・・・・・・と一体な第１の可撓性シート１０に
よって保護林３に重合された弾性材４がスプリングユニ
ット１内に落ち込むのが防止される。

また、線材１１・・・・・・の張力によって荷重が分散
され、スプリングユニット１の各コイルスプリング２・
・・・・・がほぼ均等に弾性変形するから、マツトレス
装置に横臥した利用者の重い部分がスプリングユニット
１内に大きく沈むということがない。

さらに、保護材は第１の可撓性シート１０に線材１１・
・・・・・を縫い込んでなるため薄手であり、しかも第
１の可撓性シート１０から露出した線材１１・・・・・
・がスプリングユニット１と接触し、この第１の可撓性
シー）１０が直接スプリングユニット１にこすられる
ということがないから、第１の可撓性シー）１０が早
期に損傷するようなことがない。

なお、本考案は上記一実施例に限定されず、第５図に示
すようにボトムマツトレスに適用してもよい。

すなわち、ボＩ・ムマットレスは、矩形状の枠体１５上
面にコイルスプリング２・・・・・・を並設してスプリ
ングユニット１が構成されているので、保護林３の第２
の可撓性シート１２を上記枠体１５の側面にタッカ１６
で゛固定するようにしたもので゛、このような構成にお
いても上記一実施例と同様の作用効果が得られる。

以上述べたように本考案は、スプリングユニットの上下
面の少なくとも一方の面に保護材を介して弾性材を重合
し、この重合体を外装地で被覆してなるものにおいて、
上記保護材は、第１の可撓性シートに線材を取着し、こ
の線材の両端に芯材を連結するとともに、この芯材に上
記スプリングユニットに固定される第２の可撓性シート
を取着して形成した。

したがって、保護材はその線材が所定の張力を有する状
態でスプリングユニットの面上に設けられているから、
線材の張力および線材と一体的な第１の可撓性シートに
よって弾性材がスプリングユニット内に落ち込むのが防
止される。

また、保護材は、その線材がスプリングユニットと接触
するため、第１の可撓性シートがスプリングユニットに
強くこすられて早期に損傷するということがない。

さらに、保護材はスプリングユニットの面上に位置する
部分が第１の可撓性シートに線材を一体的に取着してな
るだけであるから、非常に薄く、マツトレス装置の高さ
寸法の増加を招くようなことがないなどの利点を有する
。

【図面の簡単な説明】第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、第１図は
一部断面した側面図、第２図は保護材の斜視図、第３図
と第４図はそれぞれ保護材の製作手順を示す断面図、第
５図は本考案の他の実施例を示すボトムマツトレスの一
部断面した側面図である。１・・・・・・スプリングユニット、２・・・・・・コ
イルスプリング、３・・・・・・保護材、４・・・・・
・弾性材、６・・・・・・外装地、１０・・・・・・第
１の可撓性シート、１１・・・・・・線材、１２・・・
・・・第２の可撓性シート、１３・・・・・・芯材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

多数のコイルスプリングを平板状に連結してスプリング
ユニットを形成し、このスプリングユニットの上下面の
少なくとも一方の面に保護材を介して弾性材を重合し、
この重合体を外装地で被覆するものにおいて、上記保護
材は、第１の可撓性シートに線材を一体的に取着し、こ
の線材の両端に芯材を連結するとともに、この芯材に上
記スプリングユニットに固定される第２の可撓性シート
を取着してなることを特徴とするマツトレス装置。